【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

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わりばし
記事: 1774
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

投稿記事 by わりばし »

【日 付】2013年9月28日(土)
【山 域】鈴鹿
【コース】朝明P7:00---10:35谷尻谷出合---12:30コリカキ場13:00---ワサビ峠---14:20大蔵鉱山跡(オゾ谷)---16:00朝明P
【メンバー】単独

 引っ越しに家の修繕などバタバタ動いているうちに秋の虫の音が聞こえる季節になってしまった。2ヶ月ぶりの山行は、静けさと人の営みの跡を求めて以前から行きたいと思っていた谷尻谷を選んだ。

 朝明駐車場から中峠に向かう。中峠ではススキが風になびき、下水晶谷には栗の実がそこかしこに落ち、山はすっかり秋の装いに変わりつつある。先が長いので、神崎川ぞいは谷尻谷出合までできる限り登山道を使い時間短縮をはかった。天狗滝の巻き道を使いテラスに下りて沢靴にはき替える。ここから出合まではすぐなのだが、泳がなければならない。気持ちを整え飛び込み、泳ぎだすとこれまた冷たい。これからの季節の泳ぎはつらいなあ。泳ぐ距離を短めにして、出合に着く。

 谷尻谷の開かずの門CS8m滝が深い淵の奥にどっしりと構えている。ここは上れないので、神崎川を20mくらい下り左岸のルンゼを上り巻くことにする。小尾根を越え踏み跡をたどっていくと下部が見えない状態で20m下に谷尻谷が見えるが、これでは下れない。CS滝上に下りるのが最も高低差が少なく下りられるようなので、小尾根を少し下ると赤テープがあった。ここからは降口までていねいに赤テープがつけられているので迷うことはない。最後は、岩場をトラバース気味に下りる。岩場には細いお助けロープが何本か下がっている。これに頼るのは心もとないが、ロープを出してもお助けロープが結んである木にかけるしかない。ここを下りるためにロープも持参したが、慎重に下りればどうにかなるだろうと結局ロープを使わなかった。滝の落口から見ると両岸が迫った暗い回廊から明るく輝く神崎川が見えた。

[attachment=4]IMG_7511.jpg[/attachment]
 両岸とも切り立っているが、左岸の花崗岩の岩壁は圧倒的で、天に突き上げるような粗削りな岩肌が日に照らされてまぶしい。ゴーロの谷を上っていくと出合の暗い渓相に反して明るく花崗岩の岩肌に小滝とナメが連続して出てくる。エメラルドグリーンの静かな流れが美しい。

 深い釜を持ったCS7m滝があらわれて、行き止まりになる。滝の左の岩が上れそうなのでザックを置いて確かめに行くが、足場はあるものの微妙に前方に傾斜していていやらしい。二か所空身なら登れる所があったが、今回は単独なのでパスした。そこで左岸を巻くことにする。ここにはお助けロープがかけられているが、なにせいやらしい草付の斜面に設置場所が見えないロープが上部からたらされている。ロープに頼って切れたら真っ逆さまに落ちてしまう。ここのロープは巻き道の目印と考えて、使わない方が賢明だろう。

[attachment=3]IMG_7523.jpg[/attachment]
 小滝を越えると右岸に杉の古木が残されており特別な場所であることがわかる。ここには架線も放置されていることから何かを運ぶ中継地点として利用されていたようだ。帰ってから西尾本を調べてみると下谷尻谷は上流からこのあたりまで道があったようで、なおかつ左岸の上部には鉱山跡があることから考えると鉱山関連の場所のように思われる。

 大釜を持つ4mの斜瀑は右の岩棚からこえる。荒々しい花崗岩の岩棚と滝のコントラストが際立って見える滝だ。

[attachment=2]IMG_7535.jpg[/attachment]
 すぐに切り立った岩の間から真横に流れ落ちる滝が見えてくる。岩堤の滝で、右の岩壁から水が勢いよく飛び出しており、滝の下をくぐって登った。

[attachment=1]IMG_7545.jpg[/attachment]
 谷が広がり台地がでてくると左岸に杉の古木が見られる。コリカキ場の手前の開けた場所にあり、ここでお金明神参拝の禊関連のなんらかの行事をしたのかもしれない。

 北谷尻谷の出合のコリカキ場に着き、ゆったりと昼食をとる。谷尻谷の右股を北谷尻谷、左股を上谷尻谷と呼んでおり、上谷尻谷を辿る。谷は大きく開けて穏やかな渓相に変わり、ドラム缶やトロッコに使われたような金具が見られるようになる。右岸から左岸の広場に移る場所には橋脚に使ったとおもわれる人工的に四角に加工された石も残されている。これから向かう大蔵鉱山の関連施設があったのだろう。

 ワサビ谷の出合の高台には、真新しい避難小屋がありきれいに整備されている。ただいただけないのは名称が「奥丹尻谷避難小屋」となっており谷尻谷の奥という意味の奥谷尻谷の間違いである。京の湯豆腐屋じゃあるまいし、修正してほしいものだ。こういった間違いはひとり歩きしてしまうから困ったもんだ。

 ワサビ谷を上りワサビ峠を越える。この道は佐目方面から大峠を越えて谷尻谷を経てオゾ谷に向かう鉱山の道として使われていたようだ。オゾ谷を下っていくと左岸の段丘に坑口が4カ所埋もれかけてのこっており、鉄くずも放置されている。少し下ると石垣が見えてくる。これまでただの石垣と思っていたが、上から見てみると1m四方に区切られた窯が6カ所程連なっており精錬のために使われた窯であることがわかる。

[attachment=0]IMG_7570.jpg[/attachment]
 家に帰って調べてみると大蔵鉱山精錬所という名前で明治31年に操業が始まり男28人女7人の計35人が当時ここで働いていたようだ。銀と銅を含む鉱石が産出されていた。ここで第1次精錬を行って谷尻谷経由で運んだようだ。

 谷尻谷は佐目の領域で、お金明神といい鉱山と深いつながりをもった山域だった。美しい谷と人の営みの軌跡を堪能できた山行だった。
添付ファイル
大蔵鉱山精錬所跡
大蔵鉱山精錬所跡
岩堤の滝
岩堤の滝
大釜をもつ斜瀑
大釜をもつ斜瀑
チョックストーン滝
チョックストーン滝
谷尻谷出合の滝
谷尻谷出合の滝
シュークリーム
記事: 2070
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん,おばんです。
28日は谷尻谷でしたか。私は午後から仕事で拘束されとりました。
谷尻谷は私も行きたいと思っている谷で,参考になりました。たまたま昨日赤坂谷であった人からも谷尻谷の話がでていました。


 朝明駐車場から中峠に向かう。中峠ではススキが風になびき、下水晶谷には栗の実がそこかしこに落ち、山はすっかり秋の装いに変わりつつある。先が長いので、神崎川ぞいは谷尻谷出合までできる限り登山道を使い時間短縮をはかった。天狗滝の巻き道を使いテラスに下りて沢靴にはき替える。ここから出合まではすぐなのだが、泳がなければならない。気持ちを整え飛び込み、泳ぎだすとこれまた冷たい。これからの季節の泳ぎはつらいなあ。泳ぐ距離を短めにして、出合に着く。

結局どっちから行っても泳がないかんのかいな。泳がずに出会いに行くことはできんのやろか。

 深い釜を持ったCS7m滝があらわれて、行き止まりになる。滝の左の岩が上れそうなのでザックを置いて確かめに行くが、足場はあるものの微妙に前方に傾斜していていやらしい。二か所空身なら登れる所があったが、今回は単独なのでパスした。そこで左岸を巻くことにする。ここにはお助けロープがかけられているが、なにせいやらしい草付の斜面に設置場所が見えないロープが上部からたらされている。ロープに頼って切れたら真っ逆さまに落ちてしまう。ここのロープは巻き道の目印と考えて、使わない方が賢明だろう。

へえ,こんなんがあるんですか。ピッケル持っていった方が安全やろか。

 谷尻谷は佐目の領域で、お金明神といい鉱山と深いつながりをもった山域だった。美しい谷と人の営みの軌跡を堪能できた山行だった。

わりばしさん好みのところですなあ。私も時間があったら今度行ってみますわ。
では,闇鍋会場で。
                         @シュークリーム@
アバター
わりばし
記事: 1774
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

28日は谷尻谷でしたか。私は午後から仕事で拘束されとりました。
谷尻谷は私も行きたいと思っている谷で,参考になりました。たまたま昨日赤坂谷であった人からも谷尻谷の話がでていました。


谷尻谷は思ったより人が入っているなという感じでした。
新しめのお助けロープもありましたし。
出合の開かずの門があるので、のぞいてみたくなりますよね。

出合あたりの左岸の岩肌
出合あたりの左岸の岩肌
 朝明駐車場から中峠に向かう。中峠ではススキが風になびき、下水晶谷には栗の実がそこかしこに落ち、山はすっかり秋の装いに変わりつつある。先が長いので、神崎川ぞいは谷尻谷出合までできる限り登山道を使い時間短縮をはかった。天狗滝の巻き道を使いテラスに下りて沢靴にはき替える。ここから出合まではすぐなのだが、泳がなければならない。気持ちを整え飛び込み、泳ぎだすとこれまた冷たい。これからの季節の泳ぎはつらいなあ。泳ぐ距離を短めにして、出合に着く。

結局どっちから行っても泳がないかんのかいな。泳がずに出会いに行くことはできんのやろか。

最短で行には泳ぐしかないでしょうね。
上流から行く方がまだ泳ぐ時間は短いですが。

コリカキ場
コリカキ場
 深い釜を持ったCS7m滝があらわれて、行き止まりになる。滝の左の岩が上れそうなのでザックを置いて確かめに行くが、足場はあるものの微妙に前方に傾斜していていやらしい。二か所空身なら登れる所があったが、今回は単独なのでパスした。そこで左岸を巻くことにする。ここにはお助けロープがかけられているが、なにせいやらしい草付の斜面に設置場所が見えないロープが上部からたらされている。ロープに頼って切れたら真っ逆さまに落ちてしまう。ここのロープは巻き道の目印と考えて、使わない方が賢明だろう。

へえ,こんなんがあるんですか。ピッケル持っていった方が安全やろか。

踏み跡はあるので普通に行けば問題なしなのですが、草付だけの場所もありいやらしいです。

 谷尻谷は佐目の領域で、お金明神といい鉱山と深いつながりをもった山域だった。美しい谷と人の営みの軌跡を堪能できた山行だった。

わりばしさん好みのところですなあ。私も時間があったら今度行ってみますわ。

佐目の領域と金属とのかかわりは深くて興味深いです。
平安時代から続く、由緒ある歴史絵巻といったところかな。

[attachment=0]IMG_7559.jpg[/attachment]
                                                     わりばし
添付ファイル
加工された橋脚石
加工された橋脚石
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

投稿記事 by 宮指路 »

わりばしさん、こんばんは

ここの核心はやはり谷尻谷出合いですね~
以前、アキタヌ木さんのレポもありましたが、ヤブメンをもってしても危なそうな谷です。
普通は確保しながら登るんでしょうね

オゾ谷の大蔵鉱山は初めてでしたか
わりばしさんにしては意外なことだと思いました。


                                           宮指路
アバター
わりばし
記事: 1774
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、宮指路さん。

ここの核心はやはり谷尻谷出合いですね~
以前、アキタヌ木さんのレポもありましたが、ヤブメンをもってしても危なそうな谷です。
普通は確保しながら登るんでしょうね

出合滝上で下りられないと、左岸の岩壁が立っているのでもっと高い所から下りるしかないです。
滝上の降口に誘導してくれる赤テープまでくればルートを間違えることはないでしょう。
最後の岩のトラバースはロープをかけるにしても心もとない木が多いです。

出合滝から神崎川を望む
出合滝から神崎川を望む
オゾ谷の大蔵鉱山は初めてでしたか
わりばしさんにしては意外なことだと思いました。

ここは何度か通っているのですが、ただの石垣だと思って通り過ぎていました。
精錬所の連窯と今回初めて確認した次第です。
ハハハ・・・
:mrgreen:
大蔵鉱山精錬所
大蔵鉱山精錬所
                                        
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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

投稿記事 by 山日和 »

わりばしさん、こんばんは。

2ヶ月ぶりの山行は、静けさと人の営みの跡を求めて以前から行きたいと思っていた谷尻谷を選んだ。

2ヶ月振りとはずいぶん開いたもんですねえ。新記録では?

先が長いので、神崎川ぞいは谷尻谷出合までできる限り登山道を使い時間短縮をはかった。天狗滝の巻き道を使いテラスに下りて沢靴にはき替える。ここから出合まではすぐなのだが、泳がなければならない。

谷尻谷は何度も訪れてますが、屏風淵より上流で泳ぐようなとこありますか?
私はいつも石飛びで足も濡らさず渡ってましたが。流れが変わったのかな?

[attachment=1]P1020999_1.JPG[/attachment][attachment=0]P1030022_1.JPG[/attachment]
q_yab] 谷尻谷の開かずの門CS8m滝が深い淵の奥にどっしりと構えている。ここは上れないので、神崎川を20mくらい下り左岸のルンゼを上り巻くことにする。小尾根を越え踏み跡をたどっていくと下部が見えない状態で20m下に谷尻谷が見えるが、これでは下れない。[/q_yab]

踏み跡を直進するとガレに出てしまいますね。今はテープがいっぱい付けられて迷いようもないですが。

最後は、岩場をトラバース気味に下りる。岩場には細いお助けロープが何本か下がっている。これに頼るのは心もとないが、ロープを出してもお助けロープが結んである木にかけるしかない。

残置ロープも古そうだと頼るのは恐いしねえ。

 そこで左岸を巻くことにする。ここにはお助けロープがかけられているが、なにせいやらしい草付の斜面に設置場所が見えないロープが上部からたらされている。ロープに頼って切れたら真っ逆さまに落ちてしまう。

ここも嫌らしいところです。谷尻谷で一番緊張するところでしょう。
山猪さんは右岸の岩棚を上がったようです。たいしたもんだ。 :lol:

 すぐに切り立った岩の間から真横に流れ落ちる滝が見えてくる。岩堤の滝で、右の岩壁から水が勢いよく飛び出しており、滝の下をくぐって登った。

これは好きな滝です。滝の頭で昼寝したこともあります。(^^ゞ

 谷が広がり台地がでてくると左岸に杉の古木が見られる。コリカキ場の手前の開けた場所にあり、ここでお金明神参拝の禊関連のなんらかの行事をしたのかもしれない。

垢離掻き場でしょうか。ここで身を清めてお金明神へ向かったのだと思います。大峰の前鬼川にも垢離取場というのがあります。

 北谷尻谷の出合のコリカキ場に着き、ゆったりと昼食をとる。谷尻谷の右股を北谷尻谷、左股を上谷尻谷と呼んでおり、上谷尻谷を辿る。谷は大きく開けて穏やかな渓相に変わり、

上谷尻谷のゆったりとした佇まいは大好きなところです。ここで昼寝したこともあります。
(昼寝ばっかりしてるなあ^^;)

 ワサビ谷の出合の高台には、真新しい避難小屋がありきれいに整備されている。

これができてからは訪れていません。一度見に行かないと。

 ワサビ谷を上りワサビ峠を越える。

源頭部まで詰めずでしたか。上流の大滝を過ぎてクラシへ詰め上がる源頭部も大好きなところです。次回はぜひどうぞ。

                山日和
添付ファイル
同じく、濡れずに取り付けそうなCS滝
同じく、濡れずに取り付けそうなCS滝
4年前、ヒザまでしかなかった屏風淵
4年前、ヒザまでしかなかった屏風淵
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わりばし
記事: 1774
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】谷尻谷を辿り大蔵鉱山

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、山日和さん。

2ヶ月ぶりの山行は、静けさと人の営みの跡を求めて以前から行きたいと思っていた谷尻谷を選んだ。

2ヶ月振りとはずいぶん開いたもんですねえ。新記録では?

東海北陸道で事故って下り線を止めて以来ですね。 :mrgreen:

先が長いので、神崎川ぞいは谷尻谷出合までできる限り登山道を使い時間短縮をはかった。天狗滝の巻き道を使いテラスに下りて沢靴にはき替える。ここから出合まではすぐなのだが、泳がなければならない。

谷尻谷は何度も訪れてますが、屏風淵より上流で泳ぐようなとこありますか?
私はいつも石飛びで足も濡らさず渡ってましたが。流れが変わったのかな?

石飛で行けるかなあ?
泳いだ方が早いとは思います。


 谷尻谷の開かずの門CS8m滝が深い淵の奥にどっしりと構えている。ここは上れないので、神崎川を20mくらい下り左岸のルンゼを上り巻くことにする。小尾根を越え踏み跡をたどっていくと下部が見えない状態で20m下に谷尻谷が見えるが、これでは下れない。

踏み跡を直進するとガレに出てしまいますね。今はテープがいっぱい付けられて迷いようもないですが。

ガレは山猪さんが下りた所ですね・・恐ろしや。

最後は、岩場をトラバース気味に下りる。岩場には細いお助けロープが何本か下がっている。これに頼るのは心もとないが、ロープを出してもお助けロープが結んである木にかけるしかない。

残置ロープも古そうだと頼るのは恐いしねえ。

ここは残置ロープに頼る感じではないので、まだいいかな。
出合の残置ロープ
出合の残置ロープ
 そこで左岸を巻くことにする。ここにはお助けロープがかけられているが、なにせいやらしい草付の斜面に設置場所が見えないロープが上部からたらされている。ロープに頼って切れたら真っ逆さまに落ちてしまう。

ここも嫌らしいところです。谷尻谷で一番緊張するところでしょう。
山猪さんは右岸の岩棚を上がったようです。たいしたもんだ。 :lol:

ここのロープの方がヤバイです。
山猪さんは体をくねらせて上ったようですが、想像が…ハハハ
:lol:

 すぐに切り立った岩の間から真横に流れ落ちる滝が見えてくる。岩堤の滝で、右の岩壁から水が勢いよく飛び出しており、滝の下をくぐって登った。

これは好きな滝です。滝の頭で昼寝したこともあります。(^^ゞ

その気持ちはわかります。
日が当たると気持ちの良い滝の頭です。

岩堤の滝
岩堤の滝
 谷が広がり台地がでてくると左岸に杉の古木が見られる。コリカキ場の手前の開けた場所にあり、ここでお金明神参拝の禊関連のなんらかの行事をしたのかもしれない。

垢離掻き場でしょうか。ここで身を清めてお金明神へ向かったのだと思います。大峰の前鬼川にも垢離取場というのがあります。

なるほど「垢離掻き場」ですか。カタカナより意味が通りいいですね。

 北谷尻谷の出合のコリカキ場に着き、ゆったりと昼食をとる。谷尻谷の右股を北谷尻谷、左股を上谷尻谷と呼んでおり、上谷尻谷を辿る。谷は大きく開けて穏やかな渓相に変わり、

上谷尻谷のゆったりとした佇まいは大好きなところです。ここで昼寝したこともあります。
(昼寝ばっかりしてるなあ^^;)

北谷尻谷といい癒しの谷が広がっていますね。
谷尻谷に残された杉の古木
谷尻谷に残された杉の古木
 ワサビ谷の出合の高台には、真新しい避難小屋がありきれいに整備されている。

これができてからは訪れていません。一度見に行かないと。

立派な建物ですが・・・名前だけはいただけません。 :x

 ワサビ谷を上りワサビ峠を越える。

源頭部まで詰めずでしたか。上流の大滝を過ぎてクラシへ詰め上がる源頭部も大好きなところです。次回はぜひどうぞ。

時間があれば行きたかったのですが、なにせ谷尻谷の出合までが遠すぎました。

                                                     わりばし



                
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