【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

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山日和
記事: 3583
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2013年8月18日(日)
【山 域】鈴鹿 野洲川元越谷周辺
【天 候】晴れ
【コース】駐車地7:10---7:35入渓点---8:15大滝上---8:50二俣---11:05 P1028m 11:35---
12:50仙ノ谷林道出合---13:30駐車地

 毎日こう暑くては、沢以外の山登りはとてもする気が起こらない。仕事のトラブルで気が休ま
らなかった盆休みの最終日、毎度おなじみの元越谷で軽く締め括ろう。早めに帰って孫の相手も
しなければならないのだ。

[attachment=6]P1150824_1.JPG[/attachment][attachment=5]P1150830_1.JPG[/attachment]
 大河原橋手前のいつもの広場に駐車して林道へ向かう。この季節はデイキャンパーで賑わうこ
こも、まだ1台の車も止まっていなかった。当然元越谷も一番乗りというわけだ。
 いつものところから入渓して、いつものように堰堤を3つ越え、いつものように大きな釜を左岸
からへつり、いつものように大滝の前に立つ。すべて予定調和の世界で、新鮮な発見も驚きもな
いが、これはこれでいいのだろう。
 これまたいつものように右から滝に取り付いて、落ち口下へのバンドを水流に寄ると、噂のフ
ィックスロープがあった。何本かのハーケンで固定されたダブルロープはしっかりしているよう
に思える。しかし上端の固定されている部分が見えないので、自分の全体重と命を預ける気には
ならず、いつものルートに戻って滝上に上がった。

[attachment=4]P1150833_1.JPG[/attachment]
 あのロープは誰が何のために設置したのだろうか。滝を越えるルートとしては左岸のルンゼか
ら小尾根に乗って、トラロープの下がる左の凹角状を上がるルートが定着している。
誰でも落ち口へ直登できるようにと設置したのであれば大きなお世話だと思う。直登したければ
自分でアンカーを取って、通過後は回収するのが当然だろう。このロープの設置者は他人がこれ
を使って登ることを想定しているに違いない。そうであれば、ロープのメンテナンスをする義務
があるのではないだろうか。
沢入門編の人気の沢に設置されたロープ。見れば誰でもここを登ってみたいと思うだろう。しか
しハーケンに直接通されたロープは、ロープそのものの経年劣化に加えて摩擦による摩耗でいつ
までも安心して頼れる保証はない。2年前にはなかったからまだしばらくは大丈夫だろうが、何年
か経って大きな事故に繋がらないとは限らない。ここで落ちればほぼ確実に死ぬだろう。
そう考えればこのロープは撤去すべきだと思う。これは私の個人的な意見だが。

[attachment=3]P1150864_1.JPG[/attachment]
 大滝の上からはいつものようにパラダイスが続く。残念ながら水量が乏しく、鈴鹿の宝石箱も
その輝きをいささか減じているようだ。しかしそれでも花崗岩の白い岩肌を噛んで滑るように流
れる水は美しい。
あっという間に二俣に到着。このパラダイスの最大の欠点は短すぎることである。
これが3倍ぐらい長ければ、さぞ極楽気分を味わえることだろう。


 本日のひとつの目的は、未踏の左俣の奥の右俣を探ることだ。源頭部で鎌尾根に寄り添うよう
に並行するゆるやかな谷は、地形図で見ても魅力的だ。
左俣に入るとすぐに堰堤が立ちはだかる。左から巻くと林道の殺伐とした風景が広がる。堰堤の
上が二俣となっているのだが、林道は橋を渡って中俣の方へ延びている。
但し、橋の手前側は1mばかりの段差ができて車が通ることはできない。
左俣はナメの多い谷だが、ご多分に漏れずやや荒れ気味だ。植林臭いのも谷の魅力を減じている。
それでも中盤に現われる多段15m滝は美しく、流芯を直登できるので実に楽しい。

[attachment=2]P1150875_1.JPG[/attachment]
 奥の二俣でひと休みして右谷へ入った・・・つもりだった。ゆるゆると流れるはずの谷は5mほ
どの滝をふたつ連ねて妙に傾斜が強い。それでも疑いもせずに嬉々として滝を登ってからおかし
いと気付いた。実は本当の二俣を見落としてすでに奥の右俣へ入っており、その最初の右支流を
登っていたのだ。急斜面をトラバースしながら本当の奥の右俣へ戻った。やれやれである。
 こちらは時折ナメが現われる程度であまり変化のない緩い谷だ。
この先の三俣に期待していた。水沢岳へ向かう右支流。1028mの支尾根に上がる左支流。そして
真ん中が予定の奥の右俣本流だ。地形図では三俣付近は等高線の間隔が広がるゆったりとした場
所に読み取れる。
 果たして、三俣は実にいいところだった。扇状地のように疎林の台地が広がり、左支流はナメ
床が続いて思わず引き込まれそうになってしまう。ここでとっておきのよく冷えたフルーツ缶を
食す。こういう暑い日には汁気の多い果物がうれしい。冷えていればなおさらだ。

[attachment=1]P1150911_1.JPG[/attachment]
 左支流に後ろ髪を引かれながら本流へ入った。こちらもそれなりにナメ床があり、悪くはない。
左俣全体に言えることだが、やはり水量が少ないのが致命的である。ここは梅雨時の降雨直後を
狙って入れば美しい渓相を楽しめるだろう。それでも植林の消えた奥の右俣は明るい印象で精神
衛生上もよろしい。

 右から鎌尾根が近付いて、稜線はすぐそこに見える。あくまで傾斜は緩やかで、V字の溝状を行
けばやがて谷の形はササの斜面に吸収された。ここは1028mピークである。
先週登った中ノ谷を挟んで見える鎌ヶ岳はガスの中に見え隠れしている。
 ここで沢装備解除して登山道を下るか、予定通り仙ノ谷を源頭から下るか。ビールを飲みなが
ら考えた。あまり食欲がなく、持ち上げた冷やし中華に手が伸びない。やっぱりそうめんにすれ
ばよかった。そうめんならいかなる時でも喉を通るのだ。

[attachment=0]P1150929_1.JPG[/attachment]
 鎌尾根を少し北上して大洞の頭と呼ばれるピークに立つ。ここからは鎌尾根の荒々しい姿を眺
めることができる。ここから西に伸びる尾根を辿れば元越谷の林道に下り立つことができるのだ
が、それは選択の中にはない。立ち入らないように張られたトラロープをまたいで西尾根に入る
とすぐに元越谷左俣の左俣の穏やかな源頭部が広がる。ここも実にいい源頭部だ。
そこから支尾根をひとつやり過ごせば左側は仙ノ谷の源流域となる。

 強烈な傾斜だが、立ち木を使ってズリズリと谷底に下り立った。
この沢もナメと小滝がポツポツと現われる程度であまり変化はない。ある程度下ると完全に植林
帯となってお世辞にも雰囲気がいいとは言えない沢である。それでも一応水線沿いに歩けば登山
よりは涼しいだろう。暑ければ頭から水を被ればいいのだ。

 1時間ほどで林道に到達。あとはひたすら林道を歩くだけだ。
大河原まで戻ってメールを見ると、孫から「何時に帰ってくるの?」というメッセージが入って
いた。今日は新装なったかもしか荘もパスである。

                山日和
添付ファイル
P1150929_1.JPG
P1150911_1.JPG
P1150875_1.JPG
P1150864_1.JPG
P1150833_1.JPG
P1150830_1.JPG
P1150824_1.JPG
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。

 これまたいつものように右から滝に取り付いて、落ち口下へのバンドを水流に寄ると、噂のフ
ィックスロープがあった。何本かのハーケンで固定されたダブルロープはしっかりしているよう
に思える。しかし上端の固定されている部分が見えないので、自分の全体重と命を預ける気には
ならず、いつものルートに戻って滝上に上がった。


本当はそうするべきですよね。落口へ登れるという思いだけに駆られて登ってしまった自分の浅はかさに今更ながら反省です。

あのロープは誰が何のために設置したのだろうか。滝を越えるルートとしては左岸のルンゼか
ら小尾根に乗って、トラロープの下がる左の凹角状を上がるルートが定着している。
誰でも落ち口へ直登できるようにと設置したのであれば大きなお世話だと思う。直登したければ
自分でアンカーを取って、通過後は回収するのが当然だろう。このロープの設置者は他人がこれ
を使って登ることを想定しているに違いない。そうであれば、ロープのメンテナンスをする義務
があるのではないだろうか。
沢入門編の人気の沢に設置されたロープ。見れば誰でもここを登ってみたいと思うだろう。しか
しハーケンに直接通されたロープは、ロープそのものの経年劣化に加えて摩擦による摩耗でいつ
までも安心して頼れる保証はない。2年前にはなかったからまだしばらくは大丈夫だろうが、何年
か経って大きな事故に繋がらないとは限らない。ここで落ちればほぼ確実に死ぬだろう。
そう考えればこのロープは撤去すべきだと思う。これは私の個人的な意見だが。


まったくどう意見です、が登ってしまったからなあ…
以前はスリングが掛けてありましたね。あれも同質の危なさを感じました。流石にあの時は利用しなかったんですが今回は登ってしまったからなあ…

このパラダイスの最大の欠点は短すぎることである。
これが3倍ぐらい長ければ、さぞ極楽気分を味わえることだろう。


2倍でもいいです。慣れてしまって行く度に短くなっていく感じが嫌です。
そういえば動画がエロチックですね。山日和さんの真骨頂?

果たして、三俣は実にいいところだった。扇状地のように疎林の台地が広がり、左支流はナメ
床が続いて思わず引き込まれそうになってしまう。


以前にたまたま行きついたところのような気が…。写真の感じがそっくり。

 強烈な傾斜だが、立ち木を使ってズリズリと谷底に下り立った。
この沢もナメと小滝がポツポツと現われる程度であまり変化はない。ある程度下ると完全に植林
帯となってお世辞にも雰囲気がいいとは言えない沢である。それでも一応水線沿いに歩けば登山
よりは涼しいだろう。暑ければ頭から水を被ればいいのだ。


簡単に登山道を下りる方がいいと言っておきながらしっかし沢を下ってるじゃないですか。
やっぱり夏は登りも下りも沢がいいですね。

  兔夢



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山日和
記事: 3583
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 山日和 »

兔夢さん、どうもです。

本当はそうするべきですよね。落口へ登れるという思いだけに駆られて登ってしまった自分の浅はかさに今更ながら反省です。

兔夢さんのレポにもコメントしたけど、これはちょっと・・・・ですね。

まったくどう意見です、が登ってしまったからなあ…
以前はスリングが掛けてありましたね。あれも同質の危なさを感じました。流石にあの時は利用しなかったんですが今回は登ってしまったからなあ…


ご賛同ありがとさんです。
あのスリングは頼る気にはなりませんでしたよねえ。

[attachment=1]P1150834_1.JPG[/attachment]
2倍でもいいです。慣れてしまって行く度に短くなっていく感じが嫌です。
そういえば動画がエロチックですね。山日和さんの真骨頂?


まさにその通り。さっさと歩けば20分ほどで終わってしまいますもんねえ。
しかし「エロチックな動画」とは・・・?

>果たして、三俣は実にいいところだった。扇状地のように疎林の台地が広がり、左支流はナメ
床が続いて思わず引き込まれそうになってしまう。

以前にたまたま行きついたところのような気が…。写真の感じがそっくり。


意図せず行き着いたんですか? :mrgreen:

[attachment=0]P1150913_1.JPG[/attachment]
簡単に登山道を下りる方がいいと言っておきながらしっかし沢を下ってるじゃないですか。
やっぱり夏は登りも下りも沢がいいですね。


沢ったって、半分登山道みたいなもんですよ。日河原洞とは比べるべくもありません。(^_^;)

                山日和
添付ファイル
P1150913_1.JPG
P1150834_1.JPG
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by ふ~さん »

山日和さん、おはようございます。

いろいろと考えさせられた沢旅ですね。
大滝の落口のフィックスについては私も疑問に思っていたクチですが、画像の新しいフィックスについては初めて見ました。
沢屋や渓流釣りの方が残置したフィックス類はもともと命を預けるようなものではありませんね。

しかし、この大滝のものはまた違った意思が働いたようにも思えます。
昔と違って大挙して沢屋が訪れる沢になってしまった元越谷は、初心者を含めて大人数のグループが訪れます。
そのグループを通すためにトップが築いた支点を回収しないままに通過していった・・・というのが憶測ですね。

登山道のルートを示す目印以上に、命を預けるという意味では、功罪という点で、危険の可能性の大小を越えてマイナス面のダメージがあまりに大きすぎます。

さて、小滝へのカメラでの迫り方については兎夢さんの意見に心より賛同いたします。

さらに、下山ルートとして、右又・中又・左又を選択肢とせずに、仙ノ谷にまでちょっかいをかけるところが山日和流ですかね。
くれぐれも後腐れなきよう。(意味不明)

 ふ~さん
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山日和
記事: 3583
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、どうもです。

大滝の落口のフィックスについては私も疑問に思っていたクチですが、画像の新しいフィックスについては初めて見ました。
沢屋や渓流釣りの方が残置したフィックス類はもともと命を預けるようなものではありませんね。


元のロープはいかにも「残置」というものでしたが、これはレベルが違いました。

しかし、この大滝のものはまた違った意思が働いたようにも思えます。
昔と違って大挙して沢屋が訪れる沢になってしまった元越谷は、初心者を含めて大人数のグループが訪れます。
そのグループを通すためにトップが築いた支点を回収しないままに通過していった・・・というのが憶測ですね。


このフィックスは元々回収する意図で張られたものではないでしょう。上端は見えませんでしたが、少なくとも3ヵ所以上の
支点を取ってロープをダブルで通していますから、大滝通過のルートとして一般化させようという意図があったのではないで
しょうか。

[attachment=0]P1150832_1.JPG[/attachment]
登山道のルートを示す目印以上に、命を預けるという意味では、功罪という点で、危険の可能性の大小を越えてマイナス面のダメージがあまりに大きすぎます。

現時点では視点も非常にしっかりと取られてますし、ロープの劣化も見られませんが、この先どうなるかわかりませんからね。

さて、小滝へのカメラでの迫り方については兎夢さんの意見に心より賛同いたします。

どういうこっちゃ?(^_^;)

[attachment=1]P1150858_1.JPG[/attachment]
さらに、下山ルートとして、右又・中又・左又を選択肢とせずに、仙ノ谷にまでちょっかいをかけるところが山日和流ですかね。
くれぐれも後腐れなきよう。(意味不明)


まさに意味不明ですね。
ホントは仏谷源流から下りるつもりだったんだけどね。(^^ゞ

               山日和
添付ファイル
P1150832_1.JPG
P1150858_1.JPG
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

 毎日こう暑くては、沢以外の山登りはとてもする気が起こらない。

ワシは今夏も、エアコンさまと長期契約を結びました。

 いつものところから入渓して、いつものように堰堤を3つ越え、
 いつものように大きな釜を左岸からへつり、いつものように大滝の前に立つ。
 すべて予定調和の世界で、新鮮な発見も驚きもないが、これはこれでいいのだろう。


「いつものこと」など、「今は昔」になってしまいました。

 あのロープは誰が何のために設置したのだろうか。滝を越えるルートとしては左岸のルンゼか
ら小尾根に乗って、トラロープの下がる左の凹角状を上がるルートが定着している。
 誰でも落ち口へ直登できるようにと設置したのであれば大きなお世話だと思う。
 直登したければ自分でアンカーを取って、通過後は回収するのが当然だろう。
 このロープの設置者は他人がこれを使って登ることを想定しているに違いない。
 そうであれば、ロープのメンテナンスをする義務があるのではないだろうか。


あれもこれも、山の中には大きなお世話がいっぱい散らばっています。

 大滝の上からはいつものようにパラダイスが続く。
 残念ながら水量が乏しく、鈴鹿の宝石箱もその輝きをいささか減じているようだ。
 しかしそれでも花崗岩の白い岩肌を噛んで滑るように流れる水は美しい。
 あっという間に二俣に到着。このパラダイスの最大の欠点は短すぎることである。
 これが3倍ぐらい長ければ、さぞ極楽気分を味わえることだろう。


ゆっくりゆっくり歩みを進め、時には後戻りし、流れの横に座りこみ。
それでも短かいですね。
快楽の時間はあっと言う間に終わってしまいます。

 本日のひとつの目的は、未踏の左俣の奥の右俣を探ることだ。
 源頭部で鎌尾根に寄り添うように並行するゆるやかな谷は、地形図で見ても魅力的だ。


昔むかし、ワシもこの「左俣の奥の右俣」へ行きました。
記録を見てみたら13年前ですが、しかし、
最初からここへ行こうと思っていたのではありません。

 奥の二俣でひと休みして右谷へ入った・・・つもりだった。
 ゆるゆると流れるはずの谷は5mほどの滝をふたつ連ねて妙に傾斜が強い。
 それでも疑いもせずに嬉々として滝を登ってからおかしいと気付いた。
 実は本当の二俣を見落としてすでに奥の右俣へ入っており、その最初の右支流を登っていたのだ。


実は「左俣の左谷」に行こうと思って入った元越谷、まず左俣へは間違うべくもないが、
そのあと、なかなか奥の二俣に着かないなあと思っていたら、
たぶん同じように奥の二俣を見落として、知らないうちに右谷に入ってしまっていたようで、
これはおかしいと気付いたときにはかなり進んでいたので、そのまま右谷遡行に変更。
ボケーッとしてたらいかんなあ。
当時の記録に「情けない読図!」と感想が書いてありました。

 こちらは時折ナメが現われる程度であまり変化のない緩い谷だ。
 この先の三俣に期待していた。水沢岳へ向かう右支流。1028mの支尾根に上がる左支流。
 そして真ん中が予定の奥の右俣本流だ。
 地形図では三俣付近は等高線の間隔が広がるゆったりとした場所に読み取れる。
 果たして、三俣は実にいいところだった。
 扇状地のように疎林の台地が広がり、左支流はナメ床が続いて思わず引き込まれそうになってしまう。


ええ感じですねえ。
でも、ワシもこの三俣を通って左支流で1028mの西に出たんですが、
三俣の風情はさっぱり覚えていないぞ。

 ここで沢装備解除して登山道を下るか、予定通り仙ノ谷を源頭から下るか。

仙ノ谷は、林道を歩いていたらマーカーテープに誘われて、
どこに行くんだろうと登山靴で入ったことがあります。
低い壁みたいな滝の先で、尾根に上がってしまいましたが。

 ビールを飲みながら考えた。あまり食欲がなく、持ち上げた冷やし中華に手が伸びない。
 やっぱりそうめんにすればよかった。そうめんならいかなる時でも喉を通るのだ。


また食欲がないんですか。
どうしたのかな。
そうめんはまだ試したことないんですが、ワシは蕎麦がいいな。

 鎌尾根を少し北上して大洞の頭と呼ばれるピークに立つ。
 ここからは鎌尾根の荒々しい姿を眺めることができる。
 ここから西に伸びる尾根を辿れば元越谷の林道に下り立つことができるのだが、
 それは選択の中にはない。


あれっ?
「大洞の頭」は、この西尾根の途中にある915mピークのことじゃないですか?

 立ち入らないように張られたトラロープをまたいで西尾根に入ると
 すぐに元越谷左俣の左俣の穏やかな源頭部が広がる。ここも実にいい源頭部だ。
 そこから支尾根をひとつやり過ごせば左側は仙ノ谷の源流域となる。


間違いやすい縦走路の屈曲点ですが、今はトラロープが張られていますか。
ワシが初めてここを歩いたときは、木の枝が申しわけ程度に置いてあっただけだったので、
間違って直進して左俣源頭部までおりてしまいました。
それで、こんないい源頭部があるんだなと知って、
いつかここに詰めあがってみたい……と行ってみたら、左俣に入れずに大チョンボだったわけ。
しかし、ここはほんとにいいところですね。

 今日は新装なったかもしか荘もパスである。

おや、珍しいですね。
山日和さんが温泉なしで帰宅とは。
笑う孫には勝てぬということかな。

よい山旅を!
                              洞吹(どうすい)
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山日和
記事: 3583
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。生きてたんですね。

ワシは今夏も、エアコンさまと長期契約を結びました。

もう終身契約しといた方が手っ取り早いですよ。(^^ゞ

「いつものこと」など、「今は昔」になってしまいました。

いつものようにエアコンのスイッチを入れ、いつものようにビールを開け、いつものようにしこたま食い、いつものように惰眠を貪る・・・

あれもこれも、山の中には大きなお世話がいっぱい散らばっています。

ホンマにねえ。嫌なら人の登らん山へ行かないといけません。

ゆっくりゆっくり歩みを進め、時には後戻りし、流れの横に座りこみ。
それでも短かいですね。
快楽の時間はあっと言う間に終わってしまいます。


そうなんです。初めて訪れた時は、源頭まで詰めてから中俣の登山道を下りてきて、二俣からまた本流を下降したもんです。
ふ~さんは流れの中に座り込みますが。 :lol:

[attachment=3]P1150840_1.JPG[/attachment][attachment=2]P1150864_1.JPG[/attachment]
昔むかし、ワシもこの「左俣の奥の右俣」へ行きました。
記録を見てみたら13年前ですが、しかし、
最初からここへ行こうと思っていたのではありません。

実は「左俣の左谷」に行こうと思って入った元越谷、まず左俣へは間違うべくもないが、
そのあと、なかなか奥の二俣に着かないなあと思っていたら、
たぶん同じように奥の二俣を見落として、知らないうちに右谷に入ってしまっていたようで、
これはおかしいと気付いたときにはかなり進んでいたので、そのまま右谷遡行に変更。
ボケーッとしてたらいかんなあ。
当時の記録に「情けない読図!」と感想が書いてありました。


なるほど。偶発的左俣の右俣だったわけですね。やっぱり見落としやすいのか。
昔の手帳のメモを見ると面白いですねえ。人に言えないことが書いてあったり・・・

ええ感じですねえ。
でも、ワシもこの三俣を通って左支流で1028mの西に出たんですが、
三俣の風情はさっぱり覚えていないぞ。


まだ若かったんでしょう。 :mrgreen:

仙ノ谷は、林道を歩いていたらマーカーテープに誘われて、
どこに行くんだろうと登山靴で入ったことがあります。
低い壁みたいな滝の先で、尾根に上がってしまいましたが。


尾根っちゅうのは右岸の大洞の頭への尾根ですか?

また食欲がないんですか。
どうしたのかな。
そうめんはまだ試したことないんですが、ワシは蕎麦がいいな。


暑いとダメなんですよ。でもそうめんなら確実に喉を通ります。

あれっ?
「大洞の頭」は、この西尾根の途中にある915mピークのことじゃないですか?


これは失礼。間違えてました。

[attachment=1]P1150933_1.JPG[/attachment]
間違いやすい縦走路の屈曲点ですが、今はトラロープが張られていますか。
ワシが初めてここを歩いたときは、木の枝が申しわけ程度に置いてあっただけだったので、
間違って直進して左俣源頭部までおりてしまいました。
それで、こんないい源頭部があるんだなと知って、
いつかここに詰めあがってみたい……と行ってみたら、左俣に入れずに大チョンボだったわけ。
しかし、ここはほんとにいいところですね。


元越谷の各源頭部の中でも特にいい雰囲気のところだと思います。

[attachment=0]P1150934_1.JPG[/attachment]
おや、珍しいですね。
山日和さんが温泉なしで帰宅とは。
笑う孫には勝てぬということかな。


ホンマですわ。(^_^;)

                 山日和
添付ファイル
P1150934_1.JPG
P1150933_1.JPG
P1150864_1.JPG
P1150840_1.JPG
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは
仙ノ谷は、林道を歩いていたらマーカーテープに誘われて、
どこに行くんだろうと登山靴で入ったことがあります。
低い壁みたいな滝の先で、尾根に上がってしまいましたが。


尾根っちゅうのは右岸の大洞の頭への尾根ですか?

いや、左岸側の尾根です。
この時は、仙ノ谷730mの二俣を左(北)に進んで、
谷が右曲(東進)する750mあたりから左岸の尾根に取り付き、
950mのポコを経て、あの元越谷左俣左谷源頭の桃源郷へ行きました。

                              洞吹(どうすい)
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by SHIGEKI »

 山日和さん こんばんは。

孫の目を盗んで元越谷ですか~

谷のことは正におっしやるとおりですよね

最近は知りませんが、昔のとは違う落ちロ残置ロープがあるんですね

ハーケンに直では支点とロープと二重に怖いですね。

ホンマ、予想以上にたくさんの人がネットの簡単な情報でお手軽に谷へ入っているので

お遊びではすまないことになります。

元越谷は、右だ左だ 俣や谷やと絡んでややこしいですが(実は単純どこでもか?)

印象深いのは左の右 です。

このルートかどうかは?ですが。

しかし、沢のじぃに孫からメールですか!!! 素晴らしい。

 孫山日和の沢デビユーも近いですな?!

 では また デビューの沢で

      SHIGEKI 
添付ファイル
11110194.JPG
11110185.JPG
アバター
山日和
記事: 3583
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん 、どうもです。

孫の目を盗んで元越谷ですか~

目を盗んでるわけではありません。目の中に入れても痛くないですけど。(^^ゞ

谷のことは正におっしやるとおりですよね

最近は知りませんが、昔のとは違う落ちロ残置ロープがあるんですね

ハーケンに直では支点とロープと二重に怖いですね。

ホンマ、予想以上にたくさんの人がネットの簡単な情報でお手軽に谷へ入っているので

お遊びではすまないことになります。


ご賛同ありがとうございます。もし「ルート整備」のつもりならメンテナンスの義務を負うと思います。
もしそのつもりでもダメですけどね。そうでないなら何をか況やですわ。

元越谷は、右だ左だ 俣や谷やと絡んでややこしいですが(実は単純どこでもか?)

印象深いのは左の右 です。

このルートかどうかは?ですが。


左の右と言えばここですね。画像のナメ滝は三俣のとこじゃないですか。

しかし、沢のじぃに孫からメールですか!!! 素晴らしい。

 孫山日和の沢デビユーも近いですな?!

 では また デビューの沢で


そんなことは考えたこともなかったですが、母親があまり歩くのが好きじゃないから難しいかも。
その母親も子供の頃は3000m級の山をあっちこっち登ったんですけどねえ。(^_^;)
そう言えば昔、神崎川林道でSHIGEKIさんやコダマさんの子供たち、緑水さんの孫たちと集結してましたね。 :lol:  

                 山日和    

P1150929_1.JPG
michi

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by michi »

山日和さん、初めまして。
私も過去に同じようなコースを通って、同じように右谷、右支流を間違えました。
不思議なところですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/pjjsp515/30255981.html

大滝のフィックスは、結構大きそうで景観を損ねますね。
今度行く予定なので、見て来ます。
今まで、残置頼りの遡行も結構しましたが、だんだん無い方が良い方に思っています。
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山日和
記事: 3583
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 山日和 »

michiさん、初めまして。コメントどうもです。

私も過去に同じようなコースを通って、同じように右谷、右支流を間違えました。
不思議なところですね。


michiさんもやっちゃいましたか!! 
でも私は前の2回、左谷へちゃんと入ってるんですねー。迷いもせずに。(^^ゞ

大滝のフィックスは、結構大きそうで景観を損ねますね。
今度行く予定なので、見て来ます。


そうですね。ついでに撤去しちゃって下さい。 :mrgreen:

今まで、残置頼りの遡行も結構しましたが、だんだん無い方が良い方に思っています。

これがなければ巻きも難しいというところはともかく、直登ルートにフィックスってのはいただけませんね。

                 山日和

仙ノ谷大滝
仙ノ谷大滝
michi

Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by michi »

仙ノ谷大滝って、、、もしかして、林道下の仙ノ谷にあると言う大滝ですか??
私も見ておけば良かった。
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山日和
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Re: 【鈴鹿】元越谷左俣の右俣から仙ノ谷下降

投稿記事 by 山日和 »

michiさん、どうもです。

仙ノ谷大滝って、、、もしかして、林道下の仙ノ谷にあると言う大滝ですか??

そうですよ。私が勝手に「大滝」って呼んでるだけですけど。(^^ゞ
10mほどの滝ですが、なかなか見栄えGOODです。

             山日和
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