2013年6月23日(日) 晴れ時々曇り 奥美濃 大谷~岩岳 沢登り
OSKのみなさん、総勢14名
7:25 岩岳登山口 → 7:50 大谷入渓 → 9:30 40m大滝 → 10:40 30m大滝 → 12:10~13:20 岩岳山頂 → 14:30 岩岳登山口
麓の板屋から見ると屏風のように聳えている岩岳。しかし全体を樹林に覆われていて際立った特徴はない。その印象は登山道を歩いても変わらない。しかし一度この山を囲む沢の一つでも遡行すればその名前の由来を納得するだろう。切り裂かれた岩を縫うように流れる沢、左右に屹立する岩壁。「岩岳」とはまさにこの山そのものだ。
今回遡行した大谷は息をもつかせぬ連瀑帯と奥美濃では屈指の落差を誇る大滝を二つ持つすばらしい沢だ。それゆえ上級者向けだが今回集まったメンバーに不足はない。山頂を目指していざ。
樽見の駅で集合し、準備を整え登山口へ移動。あらかじめ決めておいたチームごとに出発した(仮にチーム名を「おさるさんチーム」「うさぎさんチーム」「たぬきさんチーム」とした)。
登り始めの植林帯でヒルが諸手を上げて大歓迎。あっちでもこっちでも悲鳴があがるが直接被害はなかったようだ。
登山道を左に分けて水平につく作業道を歩いていく。二本目に出合う沢が大谷だ。
一昨年、単独で訪れた時より明らかに水量が少ない。空梅雨の影響だろう。前回巻いた入渓地すぐの小滝も登れそうな雰囲気だった。しかしこれは全員巻いていった。
取水施設を越えてすぐ4mの滝が現れる。前回はシャワークライムしたところだがそれほどの水量がない。ここを、そばつるが率いるおさるさんチームは直登。メンバーはmasaさん、k氏、GT(♂)君という顔ぶれで平均年齢も若くイケイケ。今回のリードチームのつもりだった。がこのチームを上回る早さで進んでいくチームがあった。うさぎさんチームだ。
うさぎさんチームはベテラン俊足揃い。SGさんをリーダーにOHさん、クライマーさん、T子さん。滝の直登にこだわらずとにかく突破できる手段でどんどんクリアしていく。その足取りの確かさには圧倒されてしまう。
一方、うさぎさんチームと同じような年齢層ながらたぬきさんチームはじっくりと沢登りを味わっていく。OSKの重鎮STさんを擁し、KBさんがリーダー。女性陣のSBさん、KWさんとてその登力は侮れない。もうひとりのKBさんも最近徐々に沢慣れしてきてなかなかの登りを見せてくれる。結局、最初から最後までおさるさんチームと相前後して進んでいった。
次々に現れる滝。直登を楽しめる小滝もあるが5mのチョックストーンを手始めに4~6mの滝はそれぞれ壁のように立ちはだかっていて直登が難しい。チームごとに工夫を凝らして左右の山腹を巻いていく。この巻きもなかなかスリリングだ。急斜面に積もった土がズルズルと崩れていく。
巻いてから懸垂で戻るチームがあったり流芯の傍らに立つ樹木に投げ縄をしてそれを頼りに滝を越えるチームがあったり。ひとつの沢もこなし方は色とりどりだ。
僕はと言えば一度登っているものの直登したのか巻いたのかも記憶があやふや。それでもその時はひとつひとつ判断して登りきった。結局、その時その場での判断で進んでいくしかないのだろう。それが沢の醍醐味でもある。
連瀑帯を左岸から大巻きしたところでS字の小滝。右岸側に枝沢がある。メンバーから「この沢が目的の沢か?」と問われたがどうも雰囲気が違うような気がして先に進む事を指示。うさぎさんチームは自分たちで判断して先行している。
先には数メートルの直瀑が2本かかっていた。見覚えがない。ひょっとしてと思い戻って先ほどの枝沢を確認。
枝沢の奥に壁が見えた。水流はないがよく見るとそれは40m大滝だった。あわてて大声を上げルートが違っている事を伝える。なんとかそれは伝わっていった。先行していたうさぎさんチームが心配だったが大巻きして二つ目の滝に下りたとこから引き返してきた。やれやれ。リーダー失格ですな。
40m大滝は前回来た時はそれなりの豪快さがあり滝らしかった。しかし今回のそれは岩壁と言ってもいいくらいな状態。期待はずれでそそくさと前を通り過ぎ左岸から巻いていく。
滝の上で軽く休憩。続く巨岩帯を越えるとほっとするような渓相になる。この沢唯一の癒しの空間と呼べるところだ。
谷が狭くなると水量は少ないが連瀑帯。小滝は楽しく登って6mはSTさん、そばつる以外は巻き。その上の4m斜瀑は全員が楽しく直登。数珠つなぎになったのがちょっと怖かった。
連瀑帯を終えると30m大滝だ。ひょっとしたら全く涸れているのではないかと心配していたが手を洗える程度には水流があった。ここで記念写真をパチリ。
左手にある枝沢を少し登り小尾根を乗っ越すと大滝の落口に出る。そこからは麓の集落が見えた。ということは麓からもこの滝が見えるのだろう。
目を引くようなものはないが滝はまだ出てくる。何れも滑っていて登りにくい。
水流が消えて斜度が増してくるといよいよ源頭部。左手の小尾根にあがり比較的登りやすい灌木帯の急斜面を抜けると山頂南東の稜線上に出た。
薄い薮を漕ぐことわずかで登山道に出る。すぐに辿り着いた山頂では先に到着していた尾根組が温かく出迎えてくれた。
今回は尾根、沢からの同時山行として計画されていた。予定より早く到着し尾根組の顔を見る事ができてよかった。それでも一時間程待っていてくれたそうだ。万歳三唱後、狭い場所を譲って尾根組が下山していき我々が代わって休憩。
休憩中にヒルの被害報告が次々に出てくる。しかし思った程ではなかったようだ。中には血を滴らせている人もいたが。
下山は登山道を快調に下りていった。上部は思っていたより急下降だったが中腹部からはゆったり。一時間とちょっとで登山口に辿り着いた。
麓から見た大谷はかなり急峻に見える。しかし樹木に覆われているその姿からはあの連瀑帯や大滝は想像できない。沢を登ってはじめて目にする事ができるのだ。これもまた沢登りの醍醐味だろう。
【奥美濃】大谷から岩岳…隠れた秀渓をワイワイ
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Re: 【奥美濃】大谷から岩岳…隠れた秀渓をワイワイ
兔夢さん、こんばんは。
麓の板屋から見ると屏風のように聳えている岩岳。しかし全体を樹林に覆われていて際立った特徴はない。その印象は登山道を歩いても変わらない。しかし一度この山を囲む沢の一つでも遡行すればその名前の由来を納得するだろう。切り裂かれた岩を縫うように流れる沢、左右に屹立する岩壁。「岩岳」とはまさにこの山そのものだ。
なるほど。倉見から周回してきた時、どこが「岩岳」なのかなあと思ってました。山頂も平凡だしねえ。
やはり沢から行かないとわかりませんね。
[attachment=0]P1000180_1_1.JPG[/attachment]
今回遡行した大谷は息をもつかせぬ連瀑帯と奥美濃では屈指の落差を誇る大滝を二つ持つすばらしい沢だ。
これは知らなかったなあ。ノーマークの沢でした。
百山百渓をちゃんと読まないとダメですね。
40m大滝は前回来た時はそれなりの豪快さがあり滝らしかった。しかし今回のそれは岩壁と言ってもいいくらいな状態。期待はずれでそそくさと前を通り過ぎ左岸から巻いていく。
水のある無しで印象が全く違いますね。やっぱりそれなりに水が無いとダメですねえ。
連瀑帯を終えると30m大滝だ。ひょっとしたら全く涸れているのではないかと心配していたが手を洗える程度には水流があった。ここで記念写真をパチリ。
40mの次は30mですか。凄い谷ですね。
麓から見た大谷はかなり急峻に見える。しかし樹木に覆われているその姿からはあの連瀑帯や大滝は想像できない。沢を登ってはじめて目にする事ができるのだ。これもまた沢登りの醍醐味だろう。
登ってみなきゃわからないってことですね。(^^ゞ
山日和
麓の板屋から見ると屏風のように聳えている岩岳。しかし全体を樹林に覆われていて際立った特徴はない。その印象は登山道を歩いても変わらない。しかし一度この山を囲む沢の一つでも遡行すればその名前の由来を納得するだろう。切り裂かれた岩を縫うように流れる沢、左右に屹立する岩壁。「岩岳」とはまさにこの山そのものだ。
なるほど。倉見から周回してきた時、どこが「岩岳」なのかなあと思ってました。山頂も平凡だしねえ。
やはり沢から行かないとわかりませんね。
[attachment=0]P1000180_1_1.JPG[/attachment]
今回遡行した大谷は息をもつかせぬ連瀑帯と奥美濃では屈指の落差を誇る大滝を二つ持つすばらしい沢だ。
これは知らなかったなあ。ノーマークの沢でした。
百山百渓をちゃんと読まないとダメですね。
40m大滝は前回来た時はそれなりの豪快さがあり滝らしかった。しかし今回のそれは岩壁と言ってもいいくらいな状態。期待はずれでそそくさと前を通り過ぎ左岸から巻いていく。
水のある無しで印象が全く違いますね。やっぱりそれなりに水が無いとダメですねえ。
連瀑帯を終えると30m大滝だ。ひょっとしたら全く涸れているのではないかと心配していたが手を洗える程度には水流があった。ここで記念写真をパチリ。
40mの次は30mですか。凄い谷ですね。
麓から見た大谷はかなり急峻に見える。しかし樹木に覆われているその姿からはあの連瀑帯や大滝は想像できない。沢を登ってはじめて目にする事ができるのだ。これもまた沢登りの醍醐味だろう。
登ってみなきゃわからないってことですね。(^^ゞ
山日和
Re: 【奥美濃】大谷から岩岳…隠れた秀渓をワイワイ
山日和さん、こんばんは。
こんな渋い沢登りにレスをくれるのはやっぱり山日和さんでしたね。
なるほど。倉見から周回してきた時、どこが「岩岳」なのかなあと思ってました。山頂も平凡だしねえ。
やはり沢から行かないとわかりませんね。
稜線を歩いたり登山道を歩いたりしていても「岩岳」の岩のかけらも見えないですね。僕もかつては「なんで岩岳なんだろう?」って思ってました。で百山百渓に導かれて沢を登って疑問はすっきり解決。今や岩岳は「岩」岳にしか見えません。
[attachment=0]P6230050.JPG[/attachment]
これは知らなかったなあ。ノーマークの沢でした。
百山百渓をちゃんと読まないとダメですね。
そうそう、百山百渓にちゃんと書いたりますよ。だから山日和さんは行ってるだろうなって思ってました。
ここだけでなく岩岳を囲む沢はどこも行ってはずれがないと言えます。上葛谷から山頂に突き上げるのも面白そうだし(僕は下った事しかないけど)、悪田谷からの沢も薮が濃いところがあるけどすばらしいかったです。
水のある無しで印象が全く違いますね。やっぱりそれなりに水が無いとダメですねえ。
水量があるとやっぱ受ける迫力が違いますね。単独で行った時は台風通過後でベストタイミングでした。大滝は見劣りしましたが沢としては今回でも十分楽しめましたよ。
40mの次は30mですか。凄い谷ですね。
すごいのです。こんなところにこんなのがあったのかって驚かされました。さすが日比野さんです。ちなみに百山百渓では両方とも40mになってます。
登ってみなきゃわからないってことですね。(^^ゞ
わかりません!ぜひ足を運んでみて下さい。損はさせません。
兔夢
こんな渋い沢登りにレスをくれるのはやっぱり山日和さんでしたね。
なるほど。倉見から周回してきた時、どこが「岩岳」なのかなあと思ってました。山頂も平凡だしねえ。
やはり沢から行かないとわかりませんね。
稜線を歩いたり登山道を歩いたりしていても「岩岳」の岩のかけらも見えないですね。僕もかつては「なんで岩岳なんだろう?」って思ってました。で百山百渓に導かれて沢を登って疑問はすっきり解決。今や岩岳は「岩」岳にしか見えません。
[attachment=0]P6230050.JPG[/attachment]
これは知らなかったなあ。ノーマークの沢でした。
百山百渓をちゃんと読まないとダメですね。
そうそう、百山百渓にちゃんと書いたりますよ。だから山日和さんは行ってるだろうなって思ってました。
ここだけでなく岩岳を囲む沢はどこも行ってはずれがないと言えます。上葛谷から山頂に突き上げるのも面白そうだし(僕は下った事しかないけど)、悪田谷からの沢も薮が濃いところがあるけどすばらしいかったです。
水のある無しで印象が全く違いますね。やっぱりそれなりに水が無いとダメですねえ。
水量があるとやっぱ受ける迫力が違いますね。単独で行った時は台風通過後でベストタイミングでした。大滝は見劣りしましたが沢としては今回でも十分楽しめましたよ。
40mの次は30mですか。凄い谷ですね。
すごいのです。こんなところにこんなのがあったのかって驚かされました。さすが日比野さんです。ちなみに百山百渓では両方とも40mになってます。
登ってみなきゃわからないってことですね。(^^ゞ
わかりません!ぜひ足を運んでみて下さい。損はさせません。
兔夢
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