【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2013年6月2日(日)
【山 域】若狭 庄部谷山865.1m
【天 候】曇り
【コース】横谷川関電施設8:10---8:20荒谷出合---9:05上部巡視路出合---11:30庄部谷山12:55---13:50最初の鉄塔
     ---14:50駐車地

 朝から雨がパラついて、どうも意気が上がらない。予報では時間が経つに連れて快方に向かうはずだ。空の
色はそれほど暗いわけではない。
 定位置の横谷川の関電施設横に駐車して出発。今日はいつもと違って林道終点まで進まない。左岸2つ目の支
流である荒谷が本日のルートだ。
倒木などもあり、あまりパッとしない出合から入渓、今日が今シーズンの初沢である。体はまだ沢モードに切り
替わっていないようで、水の中の足元が覚束ない。水の冷たさはないが、スパッツを履いていないので足さばき
がもうひとつよろしくない。昨秋の前鬼川遡行の時、幕営地の焚き火で渓流ソックスとスパッツを燃やしてしま
い、買い直さないままシーズンに突入してしまったというわけだ。

[attachment=4]P1140252_2_1.JPG[/attachment]
 出合いの小滝を上がるとすぐに美しい斜瀑と対面した。高さは15mはあるだろうか、2段に分かれて優美な曲線
を描きながら流れ落ちている。ヤブもなくすっきりしたこういう滝を見ると、やはり沢はいいなと思う。
気持ち良く流芯を直登すると巡視路が横切っていた。原発銀座のこの地域は鉄塔巡視路の宝庫でもある。
 巨大な倒木の突き刺さる小滝やおむすび型の滝を越えて行くと二俣となった。この右俣の源頭が昨秋庄部谷の
右岸尾根を上がった時に出会った巨木のある谷だろう。
8m、5m、5mと斜瀑を快適に上がって行くと、またも巡視路が横切る。この道は6年ほど前に庄部谷山からの下り
でどこへ行くのだろうと思いながら辿ったトラバース道に違いない。あの時は荒谷の名前も知らなかった。
 目の前の岩肌から鳥が4羽ほどバタバタと飛び立った。岩肌を見てみると鳥の巣があった。よく見えなかったの
だが、なんの鳥だろう。もっともよく見えていてもわからないのだが。

 巡視路の上には7mの斜瀑がかかるが手が出ず、左からの巻きを強いられた。何でもなさそうな落ち葉の積もっ
た斜面も足を置くと、ただ岩壁に落ち葉が乗っているだけの場合があって油断できない。冷や汗をかきながら巻
き終えて一服。
 ここから谷の名前通り荒れ谷の様相を見せ始めた。倒木をくぐって5m滝を登ると急に水音が消えた。正確に言
えば、岩肌から滲み出る、水道の蛇口をわずかに開いたような水流の微かな水音が何ヵ所かから聞こえた。
本来なら滝の流芯となるはずの場所は乾いた岩場となり、それ以降完全な涸谷と化してしまった。
あまりに早い水切れにあっけにとられてしまう。両岸の林相は沢筋の変化と反比例するように、ここまであまり
見られなかったトチの巨木が次々に現われて、いかにも耳川流域の谷らしい雰囲気を醸し出している。
中でも左岸の水際?に立つ2本のトチは見事だった。太さはそこそこだが、その枝振りと根張りは実に貫録がある。
その根は岩肌に潜り込み、目の前の滝の岩壁が岩と木の根のミックスになっているのには驚いた。木の生命力を
思い知らされる光景だった。

[attachment=3]P1140296_1.JPG[/attachment][attachment=0]P1140312_1.JPG[/attachment]
 落ち葉の敷き詰められた谷筋を行く。V字に掘られた谷の両岸も落ち葉で埋まり、トチの新緑が美しい。
このまま何ごともなく源頭部へ到達かと思われたが、いつしか細いながらも水流が復活し、5mほどの滝が行く手
を遮った。簡単に越えられそうに見えたが弱点を見つけられず、両岸とも前述したような落ち葉の斜面で難しい。
こういう時こそチェーンスパイクの出番なのだが持ってくるのを忘れてしまった。
少し戻って左岸からけもの道らしきものを拾いながら際どいトラバースで通過。
 最後の黒々と光る5m滝はなんとか直登して源流部に入った。この滝の通過も以前なら難なくこなしていたはず
だが、どうも自分のスキルに自信が持てず、ずいぶん躊躇してしまったのは情けない限りである。

 最源流部へ入ると谷は緩やかになり、谷底は落ち葉を敷き詰めた絨毯ロードに変わった。但し、この絨毯はふ
かふか過ぎて油断すると足を取られてしまう。いつの間にか谷の形が無くなると庄部谷奥の左俣源頭との乗越だ。
山頂はもう目の前である。いつもながら静かな山頂に人影はない。10数回訪れたここで会った人は1人だけだ。
 庄部谷右俣源頭に腰を降ろす。鬱陶しい虫もほとんどおらず、気温も少し肌寒いぐらいだ。
びしょ濡れのシャツを着替えてレインウェアを羽織る。
今朝買って保冷ケースに入れてきたビールは許容範囲ギリギリの冷え具合だった。これかは保冷剤も併用しなく
てはいけないかもしれない。
 スカッと晴れていれば甲森谷へ下りてワンダーランドでランチするつもりだった。本降りになる心配はないも
のの、時折パラパラと雨音がする状況ではモチベーションも上がらない。すんなり尾根を辿って下山することに
した。

[attachment=2]P1140336_1.JPG[/attachment]
 通い慣れた庄部谷山北尾根を772m標高点へ進む。何度歩いても飽きない豊かなブナ林が続いている。
ここから西向きの尾根に乗るのだが、今日もまた外してしまい、間の谷をトラバースするハメになってしまった。
ここは何回来てもすんなり乗れないところだ。学習能力の欠如と言うべきか。
この尾根に乗りさえすれば途中から明瞭な踏み跡が現われて導いてくれる。直角に左折する場面も迷うことはな
く、まったく下生えのない疎林の尾根を辿れば右からプラ階段の巡視路が合流して鉄塔が現われた。
ここを直進して下れば林道終点先の道に出る。左に伸びる巡視路は数年前に辿った道だ。これが荒谷上部で谷を
横切っていた巡視路だろう。急斜面に付けられた道はよく踏まれており、まわりの豊かな森と相まって非常にい
い雰囲気である。標高450mラインをトラバースして谷へ回りこんで行くと見覚えのある荒谷の滝の前に出た。
谷を渡り対岸に付けられたプラ階段を登る。このルートは下山のくせに登りが多いのが難点だ。
もうひとつ小谷を渡って登って行くと二つ目の鉄塔に出た。これが405m標高点上の鉄塔だ。巡視路はさらにトラ
バースを続け、庄部谷の方へ向かっているがもういいだろう。ここから尾根を下りることにしよう。
 相変わらずヤブなしの尾根は雑木から植林に変わり、やがて杣道らしきものが現われて林道に着地した。前に
来た時には巡視路の標識があったような気がしたのだが、思い違いだろうか。

[attachment=1]P1140348_1.JPG[/attachment]
 仕上げはこの山域の定番である、みかた温泉きららの湯だ。
脱衣場で今古川を遡行してきたBAKUさんやりんご畑さんの御一行に遭遇。BAKUさんと偶然会うのは3回目だが、
すべて温泉というのが何とも言えないところである。まあ、街中で会うよりは驚きも少ないのだが。

                    山日和
添付ファイル
P1140312_1.JPG
P1140348_1.JPG
P1140336_1.JPG
P1140296_1.JPG
P1140252_2_1.JPG
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by シュークリーム »

山日和さん、おはようございます。
今年の初沢ですか。私も雪山は嫌いではないのですが、雪を求めようとするとどうしてもロングドライブになってしまうので、結局手近な沢で遊んでしまいます。山日和さんみたいな精力はもうありませんわ。


【コース】横谷川関電施設8:10---8:20荒谷出合---9:05上部巡視路出合---11:30庄部谷山12:55---13:50最初の鉄塔
     ---14:50駐車地


ちょっとウオーミングアップという感じのコースタイムですね。

 朝から雨がパラついて、どうも意気が上がらない。予報では時間が経つに連れて快方に向かうはずだ。空の
色はそれほど暗いわけではない。
 

鈴鹿は少なくとも午前中はいい天気だったですけどね。若狭は雨だったですか。

 出合いの小滝を上がるとすぐに美しい斜瀑と対面した。高さは15mはあるだろうか、2段に分かれて優美な曲線
を描きながら流れ落ちている。ヤブもなくすっきりしたこういう滝を見ると、やはり沢はいいなと思う。


水が流れるせせらぎの音は人の心を和ませてくれるような気がします。1日、一人でのんびり沢を歩いていると心が洗われるような気が。
もっとも、山日和さんが行くような沢はアドベンチャーワールドでそれどころではないのかもしれませんが。


 仕上げはこの山域の定番である、みかた温泉きららの湯だ。
脱衣場で今古川を遡行してきたBAKUさんやりんご畑さんの御一行に遭遇。BAKUさんと偶然会うのは3回目だが、
すべて温泉というのが何とも言えないところである。まあ、街中で会うよりは驚きも少ないのだが。


帰りは定番の温泉で〆ですか。お疲れさんでした。
機会があったら鈴鹿の沢にもお出かけください。またどこかの沢で。

                 
                         @シュークリーム@
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

思い入れのある耳川流域でしたか。



 定位置の横谷川の関電施設横に駐車して出発。今日はいつもと違って林道終点まで進まない。左岸2つ目の支
流である荒谷が本日のルートだ。


山の名ともなっている庄部谷次の次の南東から最後に真南へ突き上げる谷ですね?

今日が今シーズンの初沢である。体はまだ沢モードに切り
替わっていないようで、水の中の足元が覚束ない。

ま、山日和さんのこの状態は、ほんの数分、2~3歩のことでっしゃろ~

水の冷たさはないが、スパッツを履いていないので足さばき
がもうひとつよろしくない。昨秋の前鬼川遡行の時、幕営地の焚き火で渓流ソックスとスパッツを燃やしてしま
い、買い直さないままシーズンに突入してしまったというわけだ。


不肖Sもいろんなものたき火で焦がしましたが、あくまで焦がしただけで使用に何とか耐えられる状態でしたが・・・・

何と、全焼してしまったんですかいなぁ!!




 出合いの小滝を上がるとすぐに美しい斜瀑と対面した。高さは15mはあるだろうか、2段に分かれて優美な曲線
を描きながら流れ落ちている。ヤブもなくすっきりしたこういう滝を見ると、やはり沢はいいなと思う。
気持ち良く流芯を直登すると巡視路が横切っていた。

エエ感じですね!


 ここから谷の名前通り荒れ谷の様相を見せ始めた。倒木をくぐって5m滝を登ると急に水音が消えた。正確に言
えば、岩肌から滲み出る、水道の蛇口をわずかに開いたような水流の微かな水音が何ヵ所かから聞こえた。
本来なら滝の流芯となるはずの場所は乾いた岩場となり、それ以降完全な涸谷と化してしまった。

チト早すぎのような・・最高点の標高からいくとそんなもんですかね? 


中でも左岸の水際?に立つ2本のトチは見事だった。太さはそこそこだが、その枝振りと根張りは実に貫録がある。
その根は岩肌に潜り込み、目の前の滝の岩壁が岩と木の根のミックスになっているのには驚いた。木の生命力を
思い知らされる光景だった。


ホンマ 樹はすごい生命力とその孤高の姿の美しさが、比べるべくもないですが、羨ましい限りです。


 スカッと晴れていれば甲森谷へ下りてワンダーランドでランチするつもりだった。本降りになる心配はないも
のの、時折パラパラと雨音がする状況ではモチベーションも上がらない。すんなり尾根を辿って下山することに
した。

ええコースですね 是非、トレースしたいもんです。

この周辺、折戸谷、栗柄谷などの支流をぼちぼち巡ってみたいと思って数年たちました。

庄部谷は滝やヌメリ等難易度はどんなもんでしょうか?

 では また 静寂のワンダーランド?で

      SHIGEKI
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by 山日和 »

シュークリさん、どうもです。

今年の初沢ですか。私も雪山は嫌いではないのですが、雪を求めようとするとどうしてもロングドライブになってしまうので、結局手近な沢で遊んでしまいます。山日和さんみたいな精力はもうありませんわ。


私も遠征の気力がなくなってしまいました。

ちょっとウオーミングアップという感じのコースタイムですね。

初沢とは言え、ちょっと軽過ぎました。(^_^;)

[attachment=1]P1140264_1_1.JPG[/attachment]
鈴鹿は少なくとも午前中はいい天気だったですけどね。若狭は雨だったですか。

出発する頃にはやんでましたよ。やんでから出発したと言うべきか? :mrgreen:

水が流れるせせらぎの音は人の心を和ませてくれるような気がします。1日、一人でのんびり沢を歩いていると心が洗われるような気が。
もっとも、山日和さんが行くような沢はアドベンチャーワールドでそれどころではないのかもしれませんが。


そうなんです。水はあらゆる命の源。心臓の鼓動とシンクロするものがあるのかもしれません。
最近の私はタルい沢ばかりですよ。 :D
登攀系のシュークリさんの方がアドベンチャラスじゃないですか?

[attachment=0]P1140291_1.JPG[/attachment]
帰りは定番の温泉で〆ですか。お疲れさんでした。
機会があったら鈴鹿の沢にもお出かけください。またどこかの沢で。


これがないとね。 :lol:
鈴鹿の沢も大抵は足を運びました。後は落ち穂拾いかな。面白いとこし何回も行ってるし。(^^♪

               山日和                 
添付ファイル
P1140291_1.JPG
P1140264_1_1.JPG
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

思い入れのある耳川流域でしたか。

迷った時はここになってしまいますね。

山の名ともなっている庄部谷次の次の南東から最後に真南へ突き上げる谷ですね?

その通りです。

ま、山日和さんのこの状態は、ほんの数分、2~3歩のことでっしゃろ~

いやいや、そうだといいんですけどね~。
昔の姿をイメージしてるとガックリきますよ。(^_^;)

[attachment=0]P1140262_1.JPG[/attachment]
不肖Sもいろんなものたき火で焦がしましたが、あくまで焦がしただけで使用に何とか耐えられる状態でしたが・・・・

何と、全焼してしまったんですかいなぁ!!


きれいさっぱり溶けてしまいました・・・ :oops:

>出合いの小滝を上がるとすぐに美しい斜瀑と対面した。高さは15mはあるだろうか、2段に分かれて優美な曲線
を描きながら流れ落ちている。ヤブもなくすっきりしたこういう滝を見ると、やはり沢はいいなと思う。
気持ち良く流芯を直登すると巡視路が横切っていた。

エエ感じですね!


エエところもありますが、そうでないところも・・・・


>本来なら滝の流芯となるはずの場所は乾いた岩場となり、それ以降完全な涸谷と化してしまった。

チト早すぎのような・・最高点の標高からいくとそんなもんですかね?


このあたりの谷の中でも早過ぎますね。まだ標高500mにも達してません。

ホンマ 樹はすごい生命力とその孤高の姿の美しさが、比べるべくもないですが、羨ましい限りです。

SHIGEKIさんも名前の通りいつまでもたくましく繁って下さいよ。 :lol:

[attachment=2]P1140300_1.JPG[/attachment]
ええコースですね 是非、トレースしたいもんです。

ワンダーランドに寄ればもっと充実した1日になってたでしょう。

この周辺、折戸谷、栗柄谷などの支流をぼちぼち巡ってみたいと思って数年たちました。

庄部谷は滝やヌメリ等難易度はどんなもんでしょうか?


前回は評判ほどヌメリもなく、快適に直登できる滝が多かったですよ。でもその年によってコケの着き方とかで
変わるんだと思います。沢のグレードは大したことないですね。
下りは洞吹さん、とっちゃん、SHIGEKIさんと歩いたコースですが、覚えてます? :mrgreen:

                  山日和

P1140339_1.JPG
添付ファイル
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biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by biwaco »

導師サマ、こんにちは~
今週は平日に山遊びだったんで、週末は骨休めです。(^^)/

 定位置の横谷川の関電施設横に駐車して出発。今日はいつもと違って林道終点まで進まない。左岸2つ目の支
流である荒谷が本日のルートだ。
倒木などもあり、あまりパッとしない出合から入渓、今日が今シーズンの初沢である。体はまだ沢モードに切り
替わっていないようで、水の中の足元が覚束ない。水の冷たさはないが、スパッツを履いていないので足さばき
がもうひとつよろしくない。昨秋の前鬼川遡行の時、幕営地の焚き火で渓流ソックスとスパッツを燃やしてしま
い、買い直さないままシーズンに突入してしまったというわけだ。

沢開幕戦はホームグラウンドで軽く足慣らしですか~(^_-)
あれれ、そんなことあったんですか? レポに書いてあったかなあ(@_@;)

 出合いの小滝を上がるとすぐに美しい斜瀑と対面した。高さは15mはあるだろうか、2段に分かれて優美な曲線
を描きながら流れ落ちている。ヤブもなくすっきりしたこういう滝を見ると、やはり沢はいいなと思う。
気持ち良く流芯を直登すると巡視路が横切っていた。原発銀座のこの地域は鉄塔巡視路の宝庫でもある。

環境に配慮して、鉄塔もブナの巨木型にするとかしたらどうかな?

 目の前の岩肌から鳥が4羽ほどバタバタと飛び立った。岩肌を見てみると鳥の巣があった。よく見えなかったの
だが、なんの鳥だろう。もっともよく見えていてもわからないのだが。

トリスならわかるんだけど…。

 落ち葉の敷き詰められた谷筋を行く。V字に掘られた谷の両岸も落ち葉で埋まり、トチの新緑が美しい。
このまま何ごともなく源頭部へ到達かと思われたが、いつしか細いながらも水流が復活し、5mほどの滝が行く手
を遮った。簡単に越えられそうに見えたが弱点を見つけられず、両岸とも前述したような落ち葉の斜面で難しい。
こういう時こそチェーンスパイクの出番なのだが持ってくるのを忘れてしまった。
少し戻って左岸からけもの道らしきものを拾いながら際どいトラバースで通過。

シュークリさんは沢にもアイゼン携行らしいですね。泥壁の巻きには良いらしいです。

 最後の黒々と光る5m滝はなんとか直登して源流部に入った。この滝の通過も以前なら難なくこなしていたはず
だが、どうも自分のスキルに自信が持てず、ずいぶん躊躇してしまったのは情けない限りである。

ありゃりゃ、なんだか弱気じゃないですか。(@_@。

 最源流部へ入ると谷は緩やかになり、谷底は落ち葉を敷き詰めた絨毯ロードに変わった。但し、この絨毯はふ
かふか過ぎて油断すると足を取られてしまう。いつの間にか谷の形が無くなると庄部谷奥の左俣源頭との乗越だ。
山頂はもう目の前である。いつもながら静かな山頂に人影はない。10数回訪れたここで会った人は1人だけだ。

そんなラッキーな方とは、なんかの縁で結ばれてる?

 庄部谷右俣源頭に腰を降ろす。鬱陶しい虫もほとんどおらず、気温も少し肌寒いぐらいだ。
びしょ濡れのシャツを着替えてレインウェアを羽織る。
今朝買って保冷ケースに入れてきたビールは許容範囲ギリギリの冷え具合だった。これかは保冷剤も併用しなく
てはいけないかもしれない。

濡れて冷えた体にはちょうど良かったんでは? 
先日は保冷材の大きめのを入れておいたら丸1日後も大丈夫(許容範囲内)でしたけど。ああ、高度がちごたか…。

 仕上げはこの山域の定番である、みかた温泉きららの湯だ。
脱衣場で今古川を遡行してきたBAKUさんやりんご畑さんの御一行に遭遇。BAKUさんと偶然会うのは3回目だが、
すべて温泉というのが何とも言えないところである。まあ、街中で会うよりは驚きも少ないのだが。

偶然の出会いって、ホントに不思議ですね~(*^^)v
今度、若狭のどっかの湯で待ってましょか?

                ~biwaco
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

今週は平日に山遊びだったんで、週末は骨休めです。(^^)/

悠々自適ですね~。 :D

[attachment=1]P1140254_2_1.JPG[/attachment]
沢開幕戦はホームグラウンドで軽く足慣らしですか~(^_-)
あれれ、そんなことあったんですか? レポに書いてあったかなあ(@_@;)


あれっ、見てないの?
viewtopic.php?f=4&t=1162&p=9420&hilit=% ... 7%9D#p9420

環境に配慮して、鉄塔もブナの巨木型にするとかしたらどうかな?

いいですね~。ついでに電線も木の蔓にしましょうか? :mrgreen:

トリスならわかるんだけど…。

安いですね~。 :mrgreen:

[attachment=0]P1140269_1.JPG[/attachment]
シュークリさんは沢にもアイゼン携行らしいですね。泥壁の巻きには良いらしいです。

有効だと思いますよ。ただアイゼンはもったいないし、爪が長過ぎるのでチェーンスパイクがちょうどいいのでは?

>だが、どうも自分のスキルに自信が持てず、ずいぶん躊躇してしまったのは情けない限りである。
ありゃりゃ、なんだか弱気じゃないですか。(@_@。


まあねえ。こんなもんでしょう。 :oops:

そんなラッキーな方とは、なんかの縁で結ばれてる?

山ガならともかくむさくるしいオッサンでした。結ばれたくないなあ。(^_^;)

濡れて冷えた体にはちょうど良かったんでは? 
先日は保冷材の大きめのを入れておいたら丸1日後も大丈夫(許容範囲内)でしたけど。ああ、高度がちごたか…。


冷えた体でもビールはキンキンに冷えてる方がよろしいようで・・・

偶然の出会いって、ホントに不思議ですね~(*^^)v
今度、若狭のどっかの湯で待ってましょか?


待ち伏せしてたら偶然になりませんがな。(^^ゞ

                 山日和                
添付ファイル
P1140269_1.JPG
P1140254_2_1.JPG
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

うわー、もう次のレポートがアップされてる。
亀と遊んでいるうちに、周回遅れのレスになってしまったぞ。

 昨秋の前鬼川遡行の時、幕営地の焚き火で渓流ソックスとスパッツを燃やしてしま
い、買い直さないままシーズンに突入してしまったというわけだ。


火事にあったんですか。
それじゃ、その翌日は裸足で渓流シューズを履いていたと……

 気持ち良く流芯を直登すると巡視路が横切っていた。
 原発銀座のこの地域は鉄塔巡視路の宝庫でもある。


歩くのに助かります。

 山頂はもう目の前である。いつもながら静かな山頂に人影はない。10数回訪れたここで会った人は1人だけだ。
 庄部谷右俣源頭に腰を降ろす。鬱陶しい虫もほとんどおらず、気温も少し肌寒いぐらいだ。


ほんとにいいところですよ。
近畿北部、最後の楽園と呼んであげたい。

 今朝買って保冷ケースに入れてきたビールは許容範囲ギリギリの冷え具合だった。
 これかは保冷剤も併用しなくてはいけないかもしれない。


冷凍はもうやめですか。
ワシはとっくの昔にやめましたけど。

 スカッと晴れていれば甲森谷へ下りてワンダーランドでランチするつもりだった。
 本降りになる心配はないものの、時折パラパラと雨音がする状況ではモチベーションも上がらない。
 すんなり尾根を辿って下山することにした。


こりゃいけませんね。
ワシも昔は、雨でもおかまいなく歩いて、ツェルト張って昼メシなんて、よくやってましたが、
最近はちょっとパラッときただけで、「温泉へ待避~」の号令が聞こえてきます。

 通い慣れた庄部谷山北尾根を772m標高点へ進む。何度歩いても飽きない豊かなブナ林が続いている。
 ここから西向きの尾根に乗るのだが、今日もまた外してしまい、間の谷をトラバースするハメになってしまった。
 ここは何回来てもすんなり乗れないところだ。学習能力の欠如と言うべきか。


これは、出だしでいつも尾根1本はずして、途中から左へ小谷のトラバースで正常ルートへ復帰する場所のことですか。
なんでいつも間違うのか、不思議な場所ですね。

 相変わらずヤブなしの尾根は雑木から植林に変わり、やがて杣道らしきものが現われて林道に着地した。
 前に来た時には巡視路の標識があったような気がしたのだが、思い違いだろうか。


最初のときは、たしか巡視路標識があったと思いますよ。
何年か前に着地点一帯の植林が伐採されたとき、無くなってしまったように思います。

 仕上げはこの山域の定番である、みかた温泉きららの湯だ。
 脱衣場で今古川を遡行してきたBAKUさんやりんご畑さんの御一行に遭遇。
 BAKUさんと偶然会うのは3回目だが、すべて温泉というのが何とも言えないところである。
 まあ、街中で会うよりは驚きも少ないのだが。


出会うのが山の中だと、もっと驚かないってことですかね。

よい山旅を!
                          洞吹(どうすい)
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】今シーズン初沢は若狭へ 横谷川荒谷から庄部谷山

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

うわー、もう次のレポートがアップされてる。
亀と遊んでいるうちに、周回遅れのレスになってしまったぞ。


洞吹さん、確かウサギ年だったはず・・・

火事にあったんですか。
それじゃ、その翌日は裸足で渓流シューズを履いていたと……


石田純一じゃないわー!! :mrgreen:
下山用の普通の靴下ですよ。遡行を終えて靴を履き替えた時の爽快感が半減でした。

> 原発銀座のこの地域は鉄塔巡視路の宝庫でもある。

歩くのに助かります。


複雑なものもありますが、まあありがたいですね。

ほんとにいいところですよ。
近畿北部、最後の楽園と呼んであげたい。


いつまでもこのままであってほしいですね。

[attachment=1]P1140334_1.JPG[/attachment]
冷凍はもうやめですか。
ワシはとっくの昔にやめましたけど。


本格的な夏になればクーラーバッグ+保冷剤の出番です。

こりゃいけませんね。
ワシも昔は、雨でもおかまいなく歩いて、ツェルト張って昼メシなんて、よくやってましたが、
最近はちょっとパラッときただけで、「温泉へ待避~」の号令が聞こえてきます。


雨は一瞬だったんで、ほとんど言い訳ですわ。(^_^;)

これは、出だしでいつも尾根1本はずして、途中から左へ小谷のトラバースで正常ルートへ復帰する場所のことですか。
なんでいつも間違うのか、不思議な場所ですね。


ご明察!! ここはミステリーゾーンでしょうか。

最初のときは、たしか巡視路標識があったと思いますよ。
何年か前に着地点一帯の植林が伐採されたとき、無くなってしまったように思います。


ありましたよねえ。そうか。あの伐採地がそうだったんですね。

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> まあ、街中で会うよりは驚きも少ないのだが。

出会うのが山の中だと、もっと驚かないってことですかね。


山だと腰を抜かすかも。 :mrgreen:

             山日和
添付ファイル
着地点。この辺にあったような気も・・・
着地点。この辺にあったような気も・・・
P1140334_1.JPG
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