春の平湯山巡り

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たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

【日時】2011年4月10日(日)
【山域】北ア
【天候】晴
【メンバー】ふ~さん、たんぽぽ
【コース】
   アカンダナ駐車場 6:40---国道 7:15 --- 9:50 アカンダナ山 10:20 --- 白谷山南側鞍部 11:00
   --- 12:00 白谷山 13:10 --- 白谷山北側鞍部 14:30 --- 大棚東端 16:10 --- 大棚西端 17:30--- 上地ヶ根 18:30

焼岳から南へ延びる稜線上に白谷山とアカンダナ山がある。
白谷山は大きな焼岳と妙ちくりんな名前のアカンダナ山に挟まれてその存在感は薄いが、自分にとっては魅力のあるピークだ。
かねてから狙っていたこの2座に今年こそは登ろうと決心し、絶好の好天が巡ってきた。
白谷山を狙うのなら焼岳の西に広がる大棚も歩いてみたいと思い、ルート計算をしてみるとかなりのロングコースになる。
冬の間にぐうたらしていた体にいきなりのロングコースは厳しい。
途中でくじけそうな気もするので力強いパートナーが欲しくなり、急遽ふ~さんに声をかけたところ快諾をもらえた。
鬼に金棒、たんぽぽにはふ~さんなのだ。
白谷山と笠ヶ岳
白谷山と笠ヶ岳
上地ヶ根のランディングポイントに車をデポし、スタートはアカンダナ駐車場とした。
雪が硬いのですぐにアイゼンを履き、赤布に導かれるように斜面を登っていくと、かつて安房峠越えに使われていたと思われる道に出た。
その道を辿りつつ国道に出ると、すぐに後続の単独行者が追いついた。
単独の方はここからアカンダナ山頂まで直登をするらしいが、我々は国道を進んで南側の谷から入ることにする。
ダケカンバに覆われた谷は明るくて気持ちがいい。
谷を進んでいくと真っ白な沢筋が山頂までダイレクトに続いているのが見える。
直登してしまいたいところだが、それを堪えて外輪山との間に広がる針葉樹林帯に入る。
カンジキならばボコボコとはまってしまう針葉樹林の中でスノーシューはいかんなく威力を発揮してくれる。

アカンダナ山頂では軽くエネルギ補給を済ませ、まだ先は長いのですぐに出発となった。
直登してきた単独行者も白谷山を目指すか迷っていたが、山頂付近の雪陵を見て諦めたようだ。
我々はそのピークを越えて更に大棚まで行くのだ、さて上地ヶ根まで本当に歩き通せるだろうか。
白谷源頭のガレ地を覗き込むようにして外輪山を西側から巻き、白谷山直下のコルに出ると穏やかな雪原が広がった。
周囲は南に鬱蒼とした針葉樹林、北は無木立の斜面と対照的な眺めだ。
もうここでランチタイムにしたい気分だが鬼監督に向かってそんなことは言えない、ここはじっと我慢で斜面に取り付くとする。
スノーシューの食い付きが思いのほかによくて、ぐいぐいと高度を稼げるのが嬉しい。
さっき休んでいたアカンダナ山頂はもうすでに眼下の眺めだ、穂高や霞沢も見渡せる。
白谷山東面と焼岳
白谷山東面と焼岳
目前に迫ってきた山頂に胸を膨らませて登っていると、ふ~さんが「猛禽だあ!」と叫んだ。
彼には山ガ以外にもすばやく見つける能力があるらしい。
見上げれば白谷山の上空をタカが舞っている。
幅広の翼、まるでやっこ凧のように舞う姿はクマタカに違いない。
我らの登頂をクマタカが歓迎してくれてるようで嬉しくなる。
山頂直下で緊張感のある斜面となり、スノーシューにストックという出で立ちでは、滑った場合のことを考えると恐すぎる。
しかし、もうわずかなので一気に登りきってしまうと、純白の笠ヶ岳や北ア中部の峰々が目に飛び込んできた。
やった~、白谷山山頂だ!

まだ先の長いロングコースでもたんぽぽ山行のランチタイムに手抜きはない。
今日はつき合ってくれたふ~さんへのお礼を込めてラムチョップが用意してある。
だが、これには事件があった。
 早朝、車の中で食事をしていると窓の外で黒い影が動いた。
 あっ、しまった!車の外にはラムチョップが冷やしてあるのだ。
 白いレジ袋に入ったラムチョップはトレイ側から穴を開けられ、4本のラムチョップのうち1本がない。
 もう1本もつつかれたようなので・・・仕方がない、バカヤローカラスにくれてやるわ!
こうしてカラスの残り物のラムチョップを頂戴することとなった、トホホ。
まあ、ニュージーランドの仔羊ちゃんも白谷山のてっぺんで食われれば本望かもしれない。

白谷山北稜は通過が厳しいとの情報を持っていたが、山頂から見下ろしたところ問題はなさそうなので大棚を目指して進むことにする。
雪庇の崩落は激しくて迫力のある光景が次々と現れ、何度もクレバスを越えていくと急斜面が現れた。
アイピケ装束に替えたいところだが、面倒なのでこのまま下ることにする。
雪面にスノーシューでステップを切っていくのが太腿にメチャこたえ、翌日の筋肉痛が思いやられる。
下りきって一安心、振り返えるとそのステップは天国への階段を彷彿とさせるような美しさで見とれてしてまった。
天国への階段
天国への階段
コルまで下りきるのに1時間20分と思いの外に時間を費やしてしまい、これから下る大棚までの標高差300mは更に大変なことになった。
急斜面をトラバースしながら大棚へ下るつもりでいたが、斜面が急すぎてトラバースができない、どこまでもズルズルと下ってしまう。
急斜面の連続に我慢できなくなくなったふ~さんがスノーシューを脱いでツボ足になった、するとどんどん進んでいくではないか。
たんぽぽも遅れまいとツボ足に切り替えて後を追う、腐った雪と格闘すること1時間40分で大棚まで下りきることができた。

安らぎの空間として二人を出迎えてくれた大棚は、広葉樹が多くて想像していたよりもずっと明るい森だった。
真っ直ぐに伸びた背高ダケカンバが森の多くを占め、焼岳の噴気孔から発するジェットのような轟音が響き渡っている。
疲れて鉛のように重くなった足を引きずりながら標高を落としていくとダケカンバはやがてブナへと姿を替えていく。
大棚の西端から名残を惜しむように振り返ると残照に浮かぶ焼岳が我らを見送ってくれた。
その姿を瞼に焼きつけ、長かった雪遊びに別れを告げれば一気に下って上地ヶ根だ。
もうそこにはふ~さんの車が待っていてくれる。
大棚から望む焼岳
大棚から望む焼岳
最後に編集したユーザー たんぽぽ [ 2011年4月15日(金) 18:08 ], 累計 1 回
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by 柳川洞吹 »

たんぽぽさん こんばんは

焼岳から南へ延びる稜線上に白谷山とアカンダナ山がある。
白谷山は大きな焼岳と妙ちくりんな名前のアカンダナ山に挟まれてその存在感は薄いが、自分にとっては魅力のあるピークだ。


このあたり、若い頃にはクルマで走りまくりましたが、山登りを始める前だったので、
地形的にはあんまり馴染みのないところです。
あらためて地形図を見てみましたが、なかなかいい感じですね。
特に「大棚」なんて、地形を端的に表していて、すごくいい地名ですね。

途中でくじけそうな気もするので力強いパートナーが欲しくなり、急遽ふ~さんに声をかけたところ快諾をもらえた。
鬼に金棒、たんぽぽにはふ~さんなのだ。


まるで磁石のN極とS極のように、強く引き合うふ~たん編隊の二人でした。

白谷源頭のガレ地を覗き込むようにして外輪山を西側から巻き、白谷山直下のコルに出ると穏やかな雪原が広がった。
周囲は南に鬱蒼とした針葉樹林、北は無木立の斜面と対照的な眺めだ。
もうここでランチタイムにしたい気分だが鬼監督に向かってそんなことは言えない、ここはじっと我慢で斜面に取り付くとする。


あーあ、腹へったのにね。
「鬼の居ぬまに昼メシ」とはいかないか。

目前に迫ってきた山頂に胸を膨らませて登っていると、ふ~さんが「猛禽だあ!」と叫んだ。
彼には山ガ以外にもすばやく見つける能力があるらしい。


だからシャッキン鳥にもつかまらないで逃げおおせるのだな。

やった~、白谷山山頂だ!
まだ先の長いロングコースでもたんぽぽ山行のランチタイムに手抜きはない。
今日はつき合ってくれたふ~さんへのお礼を込めてラムチョップが用意してある。


ほう、ご馳走じゃありませんか。

だが、これには事件があった。
 もう1本もつつかれたようなので・・・仕方がない、バカヤローカラスにくれてやるわ!
こうしてカラスの残り物のラムチョップを頂戴することとなった、トホホ。


鳥インフルエンザにやられないようにね。

まあ、ニュージーランドの仔羊ちゃんも白谷山のてっぺんで食われれば本望かもしれない。

きっとラムちゃんは、「どうせならマウントクックの上で食われたかった。」って思ってると思う。

白谷山北稜は通過が厳しいとの情報を持っていたが、山頂から見下ろしたところ問題はなさそうなので大棚を目指して進むことにする。
雪庇の崩落は激しくて迫力のある光景が次々と現れ、何度もクレバスを越えていくと急斜面が現れた。
アイピケ装束に替えたいところだが、面倒なのでこのまま下ることにする。


直訳すると、「面倒だから換装しない」でも済む程度の斜面ということですかね。
それとも、長年培ってきた雪氷技術の勝利なのか。
はたまた、命、張った?

下りきって一安心、振り返えるとそのステップは天国への階段を彷彿とさせるような美しさで見とれてしてまった。

その気持ち、わかりますよ。
ワシも、ある日、某所の雪原を見下ろす高台で、
真っ白い雪原の彼方から自分の足跡だけが延々と続く、絵のような風景にみとれてしまったことがあります。

急斜面をトラバースしながら大棚へ下るつもりでいたが、斜面が急すぎてトラバースができない、どこまでもズルズルと下ってしまう。
急斜面の連続に我慢できなくなくなったふ~さんがスノーシューを脱いでツボ足になった、するとどんどん進んでいくではないか。


「急がば脱げ」ってことですね。
お風呂に入るときと同じですね。

安らぎの空間として二人を出迎えてくれた大棚は、広葉樹が多くて想像していたよりもずっと明るい森だった。
真っ直ぐに伸びた背高ダケカンバが森の多くを占め、焼岳の噴気孔から発するジェットのような轟音が響き渡っている。
疲れて鉛のように重くなった足を引きずりながら標高を落としていくとダケカンバはやがてブナへと姿を替えていく。


なるほど、大棚ってそういうところなのですか。
いい雰囲気のようですね。
一度、うどん鍋を食いに行ってみたいです。

その姿を瞼に焼きつけ、長かった雪遊びに別れを告げれば一気に下って上地ヶ根だ。
もうそこにはふ~さんの車が待っていてくれる。


しかし、ふ~さん車のキーはたんぽぽさんの車の中に置き忘れていたのであった……ら、一大事ですね。
そうじゃなくて、よかった、よかった。
お疲れさまでした。

よい山旅を!
                                   洞吹(どうすい)
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by biwaco »

ふ~たんさん、こんばんは(^O^)/
春の陽気でたんぽぽさんもやっとお出ましですか!
またまた二人で、こんないいとこ行ってたらアカンダナいですかあ~

アカンダナ山、昨秋の焼岳の帰り道、あの山って登れるんかいなあ?と眺めてた山だ!

途中でくじけそうな気もするので力強いパートナーが欲しくなり、急遽ふ~さんに声をかけたところ快諾をもらえた。
鬼に金棒、たんぽぽにはふ~さんなのだ。


たんぽぽの綿毛が飛ぶのを助けるのは春の風。風(ふう)さんに乗って北へ向かいましたか。

上地ヶ根のランディングポイントに車をデポし、スタートはアカンダナ駐車場とした。
雪が硬いのですぐにアイゼンを履き、赤布に導かれるように斜面を登っていくと、かつて安房峠越えに使われていたと思われる道に出た。
その道を辿りつつ国道に出ると、すぐに後続の単独行者が追いついた。
単独の方はここからアカンダナ山頂まで直登をするらしいが、我々は国道を進んで南側の谷から入ることにする。
ダケカンバに覆われた谷は明るくて気持ちがいい。
谷を進んでいくと真っ白な沢筋が山頂までダイレクトに続いているのが見える。
直登してしまいたいところだが、それを堪えて外輪山との間に広がる針葉樹林帯に入る。
カンジキならばボコボコとはまってしまう針葉樹林の中でスノーシューはいかんなく威力を発揮してくれる。


地名が分からないけど、安房峠あたりから攻めてるんかな?

アカンダナ山頂では軽くエネルギ補給を済ませ、まだ先は長いのですぐに出発となった。
直登してきた単独行者も白谷山を目指すか迷っていたが、山頂付近の雪陵を見て諦めたようだ。
我々はそのピークを越えて更に大棚まで行くのだ、さて上地ヶ根まで本当に歩き通せるだろうか。


単独さん、誘って一緒に行ってあげればよかったのに。山ガなら声掛けた?

もうここでランチタイムにしたい気分だが鬼監督に向かってそんなことは言えない、ここはじっと我慢で斜面に取り付くとする。

「お腹すいた~」なんて言ったら、ランチタイムどころかリンチタイムにされそうだ。(@_@;)

目前に迫ってきた山頂に胸を膨らませて登っていると、ふ~さんが「猛禽だあ!」と叫んだ。
彼には山ガ以外にもすばやく見つける能力があるらしい。


遠くはよく見えるらしいですよ。近くは山バを山ガと見間違えるらしいですが…(^_-)

見上げれば白谷山の上空をタカが舞っている。
幅広の翼、まるでやっこ凧のように舞う姿はクマタカに違いない。
我らの登頂をクマタカが歓迎してくれてるようで嬉しくなる。


歓迎でなく警戒でしょ? 
招かれざるお客さん、何しにきタカ?

今日はつき合ってくれたふ~さんへのお礼を込めてラムチョップが用意してある。

ラムチョップってなんだっけ? 空手チョップなら力道山(古~!)だけど…。

だが、これには事件があった。

こうしてカラスの残り物のラムチョップを頂戴することとなった、トホホ。
まあ、ニュージーランドの仔羊ちゃんも白谷山のてっぺんで食われれば本望かもしれない。


クマタカもラムちゃんが欲しかったんでは?

コルまで下りきるのに1時間20分と思いの外に時間を費やしてしまい、これから下る大棚までの標高差300mは更に大変なことになった。
急斜面をトラバースしながら大棚へ下るつもりでいたが、斜面が急すぎてトラバースができない、どこまでもズルズルと下ってしまう。
急斜面の連続に我慢できなくなくなったふ~さんがスノーシューを脱いでツボ足になった、するとどんどん進んでいくではないか。
たんぽぽも遅れまいとツボ足に切り替えて後を追う、腐った雪と格闘すること1時間40分で大棚まで下りきることができた。


う~ん、爺もシューの下りは苦手ですなあ。(@_@;) 
ふ~さんのツボ足の韋駄天ぶりは他の山で見せてもらいました。けっして付いていこうと考えてはいけません。ただ踏み跡を粛々と辿るのみです。
ところで大棚って白谷山東面のだだっ広いところのこと?
そこから九曲がりの登山口あたりへ下りてくるんかな?

真っ直ぐに伸びた背高ダケカンバが森の多くを占め、焼岳の噴気孔から発するジェットのような轟音が響き渡っている。

おお!あの窒息しそうになった噴気孔か…! 福島の原発もあんな状態なんでしょうかねえ?

大棚の西端から名残を惜しむように振り返ると残照に浮かぶ焼岳が我らを見送ってくれた。
その姿を瞼に焼きつけ、長かった雪遊びに別れを告げれば一気に下って上地ヶ根だ。
もうそこにはふ~さんの車が待っていてくれる。


お二人様、お着きい~
平湯ロハ温泉までお連れ致しますね~m(__)m

         ~biwaco
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

洞吹さん、こんばんは。

このあたり、若い頃にはクルマで走りまくりましたが、山登りを始める前だったので、
地形的にはあんまり馴染みのないところです。

助手席に座ってたのは誰かな?
今の奥方ではなさそうですね。

あらためて地形図を見てみましたが、なかなかいい感じですね。
特に「大棚」なんて、地形を端的に表していて、すごくいい地名ですね。

・・・でしょ、名は体を表す。

まるで磁石のN極とS極のように、強く引き合うふ~たん編隊の二人でした。
どうせなら山ガと強く引き合いたいね~


だからシャッキン鳥にもつかまらないで逃げおおせるのだな。
なるほど・・・それで遠くのトリは見つけて、近くの山ガと山〇は識別できないのね。

鳥インフルエンザにやられないようにね。
大丈夫ですよん、二人の方が鳥インフルより強いのもってますから。

直訳すると、「面倒だから換装しない」でも済む程度の斜面ということですかね。
それとも、長年培ってきた雪氷技術の勝利なのか。
はたまた、命、張った?

命張ったに決まってるじゃありませんか~
一山一山、命がけのぽぽんたでござんす。

その気持ち、わかりますよ。
ワシも、ある日、某所の雪原を見下ろす高台で、
真っ白い雪原の彼方から自分の足跡だけが延々と続く、絵のような風景にみとれてしまったことがあります。

雪上のトレースって美しいですね。

なるほど、大棚ってそういうところなのですか。
いい雰囲気のようですね。
一度、うどん鍋を食いに行ってみたいです。

うどん鍋にいいところです、洞吹の大旦那と大棚で鍋つつきたいですね。
ただ、ジェット音だけは喧しいですよ。

しかし、ふ~さん車のキーはたんぽぽさんの車の中に置き忘れていたのであった……ら、一大事ですね。
歩けば上地ヶ根から1時間以上・・・
そんなことがあればふ~たんヘン〇〇コンビは解消ですわ。
大棚林道と白谷山  ~フツーの人は林道から入りますね~
大棚林道と白谷山  ~フツーの人は林道から入りますね~
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by 山日和 »

たんぽぽさん、こんばんは。

焼岳から南へ延びる稜線上に白谷山とアカンダナ山がある。
白谷山は大きな焼岳と妙ちくりんな名前のアカンダナ山に挟まれてその存在感は薄いが、自分にとっては魅力のあるピークだ。


ノーマーク山域でしたが、これは公開オフの時に言ってたヤツでしたか。

冬の間にぐうたらしていた体にいきなりのロングコースは厳しい。

たんぽぽさんの冬眠もやっと終わったようですね。

途中でくじけそうな気もするので力強いパートナーが欲しくなり、急遽ふ~さんに声をかけたところ快諾をもらえた。
鬼に金棒、たんぽぽにはふ~さんなのだ。


なるほど、くじけないことではふ~さんの右に出る人はいないや。(^^ゞ

その道を辿りつつ国道に出ると、すぐに後続の単独行者が追いついた。

同じような○○な人はいるんですねえ。

アカンダナ山頂では軽くエネルギ補給を済ませ、まだ先は長いのですぐに出発となった。

第一目的に到達しても、先がはるかに長いからのんびりできませんね。

目前に迫ってきた山頂に胸を膨らませて登っていると、ふ~さんが「猛禽だあ!」と叫んだ。
彼には山ガ以外にもすばやく見つける能力があるらしい。



変なものを見つける能力に長けてますね、彼は。

山頂直下で緊張感のある斜面となり、スノーシューにストックという出で立ちでは、滑った場合のことを考えると恐すぎる。
しかし、もうわずかなので一気に登りきってしまうと、純白の笠ヶ岳や北ア中部の峰々が目に飛び込んできた。


その「もうわずか」が命取りになるかもよ。人のことは言えんけど。

アイピケ装束に替えたいところだが、面倒なのでこのまま下ることにする。

またまた。それが命取りになるってば。

雪面にスノーシューでステップを切っていくのが太腿にメチャこたえ、翌日の筋肉痛が思いやられる。
下りきって一安心、振り返えるとそのステップは天国への階段を彷彿とさせるような美しさで見とれてしてまった。


このステップは横向きに刻んだんですか?こんなスノーシューのトレースは初めて見ました。(^^)

急斜面の連続に我慢できなくなくなったふ~さんがスノーシューを脱いでツボ足になった、するとどんどん進んでいくではないか。

潜りとのバランスの問題ですね。沈まなければ当然脱いだ方が速いでしょう。

安らぎの空間として二人を出迎えてくれた大棚は、広葉樹が多くて想像していたよりもずっと明るい森だった。

この名前も初めて聞きました。なかなかいいところのようですね。

その姿を瞼に焼きつけ、長かった雪遊びに別れを告げれば一気に下って上地ヶ根だ。
もうそこにはふ~さんの車が待っていてくれる。


待っていてくれる・・・はずだった・・・じゃなくてよかったですね。
お疲れさまでした。

                            山日和
葉里麻呂

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by 葉里麻呂 »

ぽぽんたさん、こんばんワニ
焼岳から南へ延びる稜線上に白谷山とアカンダナ山がある。
これはまたええ所に目をつけましたね。
平湯と聞いて、昨年の恐るべきヤブ地獄、輝山を思い出しました。
アカンダナ周辺もやはり冬季限定なのでしょうか。
途中でくじけそうな気もするので力強いパートナーが欲しくなり、急遽ふ~さんに声をかけたところ快諾をもらえた。
アカンダナで、女房子ども放置の「あかん旦那」を思い出したのですね。分かります。
上地ヶ根のランディングポイントに車をデポし、スタートはアカンダナ駐車場とした。
イヤでも上地ヶ根まで戻らにゃならん背水の陣ですね。
冬はクルマで安房峠まで行けませんの?
直登してきた単独行者も白谷山を目指すか迷っていたが、山頂付近の雪陵を見て諦めたようだ。

我々はそのピークを越えて更に大棚まで行くのだ、さて上地ヶ根まで本当に歩き通せるだろうか。
野垂れ死んでカラスの餌になりたくなけりゃ、行くしかおまへんですな。
さっき休んでいたアカンダナ山頂はもうすでに眼下の眺めだ、穂高や霞沢も見渡せる。
あああ・・・なんかウラヤマシイ
山頂直下で緊張感のある斜面となり、スノーシューにストックという出で立ちでは、滑った場合のことを考えると恐すぎる。
しかし、もうわずかなので一気に登りきってしまうと
アカンダナ・・・いや、あかんがな
純白の笠ヶ岳や北ア中部の峰々が目に飛び込んできた。
穴毛も見えましたか(^◇^)
 白いレジ袋に入ったラムチョップはトレイ側から穴を開けられ、4本のラムチョップのうち1本がない。
 もう1本もつつかれたようなので・・・仕方がない、バカヤローカラスにくれてやるわ!
私は小学生のおり、遠足でおやつをすべてカラスにさらわれました。
その時の惨めさは生涯忘れません。あれ以来鳥類は嫌いじゃ。
雪庇の崩落は激しくて迫力のある光景が次々と現れ、何度もクレバスを越えていくと急斜面が現れた。
アイピケ装束に替えたいところだが、面倒なのでこのまま下ることにする。
再びあかんだな(^◇^)
でも必死に歩いているとき、何かするのは面倒なのは分かります。
下りきって一安心、振り返えるとそのステップは天国への階段を彷彿とさせるような美しさで見とれてしてまった。
レッドツェッペリンを歌いながら下りましたか?
安らぎの空間として二人を出迎えてくれた大棚は、広葉樹が多くて想像していたよりもずっと明るい森だった。
等高線見ると町ができそうな地形ですね。
その姿を瞼に焼きつけ、長かった雪遊びに別れを告げれば一気に下って上地ヶ根だ。
もうそこにはふ~さんの車が待っていてくれる。
クルマはあってもキーがないということはたまにあること。
自粛ムードで観光地総崩れのなか、消費活動ごくろうさんでした。

                      ハリマオ
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

Biwa爺ちゃま、こんばんは。

春の陽気でたんぽぽさんもやっとお出ましですか!
またまた二人で、こんないいとこ行ってたらアカンダナいですかあ~

そないなこと言われても白ん谷って!(苦しい)

アカンダナ山、昨秋の焼岳の帰り道、あの山って登れるんかいなあ?と眺めてた山だ!
もしやBiwa爺ちゃまも狙ってました?イワシ焼きながら・・・

たんぽぽの綿毛が飛ぶのを助けるのは春の風。風(ふう)さんに乗って北へ向かいましたか。
風さんの力でどんどん飛ぶよ、北の山へ~
おっと、あんまり北は放射能に気をつけなきゃね。

地名が分からないけど、安房峠あたりから攻めてるんかな?
平湯から入ってるんでそんな東には行かないよん。

単独さん、誘って一緒に行ってあげればよかったのに。山ガなら声掛けた?
山ガちゃんなら後追って下山しちゃったカモ。
鬼監督も山ガなら後に続け~!って言うかもね。

「お腹すいた~」なんて言ったら、ランチタイムどころかリンチタイムにされそうだ。(@_@;)
ピッケル、ストックと凶器には事欠かないからアブナイ、アブナイ。

遠くはよく見えるらしいですよ。近くは山バを山ガと見間違えるらしいですが…(^_-)
み~んな山ガに見えりゃあ彼もシアワセでしょう。

ラムチョップってなんだっけ? 空手チョップなら力道山(古~!)だけど…。
そんなこと言ってるとchopしちゃいまっせ。
LAMBCHOP
LAMBCHOP
ところで大棚って白谷山東面のだだっ広いところのこと?
そこから九曲がりの登山口あたりへ下りてくるんかな?

地図に大棚ってあるからよ~く見てね、焼岳の西麓だよん。
東麓はりんどう平と申します。

おお!あの窒息しそうになった噴気孔か…! 福島の原発もあんな状態なんでしょうかねえ?
山頂部の噴気孔よりスケールが大きそうです。
広い大棚にジェット音が響き渡るくらいですからね。

お二人様、お着きい~
平湯ロハ温泉までお連れ致しますね~m(__)m

ゆばぁ~ばならぬ、ゆじ~じのお出迎えですか?
三人で浸かったお湯にこの日も入ってまいりました。
いいお湯でした。
乗鞍  四ッ岳
乗鞍  四ッ岳
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

白谷山北面
白谷山北面
山日和さん、こんばんは。

ノーマーク山域でしたが、これは公開オフの時に言ってたヤツでしたか。
ノーマークってことはまだまだ新天地ありってことですね。
オフ会の時は何を口走っていたかなあ?

たんぽぽさんの冬眠もやっと終わったようですね。
これでも今年三度目の飛騨の山なんですよ。
新板はどうも苦手でレポアップしてませんけどね。

なるほど、くじけないことではふ~さんの右に出る人はいないや。(^^ゞ
そうですね、変〇と呼ばれても、どんなに打たれてもくじけないふ~さん。
その分、苦労もしてきただろうなあ・・・

同じような○○な人はいるんですねえ。
赤棚山登るくらいで〇〇な人はかわいそうだなあ。
白谷山から大棚を経て上地ヶ根まで歩くのは〇〇な人かもしれませんが・・・

第一目的に到達しても、先がはるかに長いからのんびりできませんね。
この時点ではまだ不安がありました。
でも単独と違って、となりにふ~さんがいてくれると心強いデス。

変なものを見つける能力に長けてますね、彼は。
ふ~さんの変な能力にはうなずけるけど、クマタカは「変なもの」ではなく「いいもの」ですよ。
白谷山にて  背景は乗鞍、十石山、アカンダナ山
白谷山にて  背景は乗鞍、十石山、アカンダナ山
その「もうわずか」が命取りになるかもよ。人のことは言えんけど。
面倒だからついついやっちゃうけど、これは危ないね。
スノーシュー履いてからの弊害です。
ところで今回の山行でテールの長いシューのいい面をいろいろと実感できましたよ。

このステップは横向きに刻んだんですか?こんなスノーシューのトレースは初めて見ました。(^^)
おもしろいでしょ。
いろんなこと経験できてあのスノーシューはもう償却できちゃいました。

潜りとのバランスの問題ですね。沈まなければ当然脱いだ方が速いでしょう。
ヤブといい彼は少々もぐった方がよいようです。

この名前も初めて聞きました。なかなかいいところのようですね。
へぇ~、ホントにノーマークエリアなんですね。
スキヤーはよく大棚林道経由で焼を目指すんですよ。
大旦那もひとつどうです?
ぽぽんたは上地ヶ根から大棚経由で焼を目指してみたくなりました。
でも7時間以上かかりそう・・・

待っていてくれる・・・はずだった・・・じゃなくてよかったですね。
待ってってくれなきゃ、もう歩きとおす余力は残ってませんでした。
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

ハリマロさま、おはよウナギしゃん。
ポポポポ~ン~♪
う~ん、朝っぱらからウナギじゃあ精力つき過ぎじゃなあ~
ヒロイ画を貼ってみました。
こんな愛情たっぷりのお弁当を食べてみたいものです。
ありがとうさぎしゃん ポポポポ~ン♪
ありがとうさぎしゃん ポポポポ~ン♪
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これはまたええ所に目をつけましたね。
エッヘン<(`^´)> 女性と山については目のつけどころがええんです。

平湯と聞いて、昨年の恐るべきヤブ地獄、輝山を思い出しました。
テラシでヤブ地獄にはまったんですか。
そ~ゆう時は風山大明神をお連れしなくちゃいかんですわ。
進むべき濃いヤブに風山大明神を祀れば、もののみごとに道を拓いていただけるでしょう。

アカンダナ周辺もやはり冬季限定なのでしょうか。
そりゃあそうでしょう、もっともぽぽんたは残雪期しか山らしいことしておりませんがね。

アカンダナで、女房子ども放置の「あかん旦那」を思い出したのですね。分かります。
ここに遊びにくるのは山にうつつを抜かしてるあかん旦那ばかりです。

イヤでも上地ヶ根まで戻らにゃならん背水の陣ですね。
冬はクルマで安房峠まで行けませんの?

安房峠まで開通するのはGWの頃かな?
中ノ湯へもゲートがあって一般車は入れないようですよ。

さっき休んでいたアカンダナ山頂はもうすでに眼下の眺めだ、穂高や霞沢も見渡せる。
あああ・・・なんかウラヤマシイ

ぜひヤブ地獄ではない時期にお越しください。
右から焼、白谷、笠そして大木場ノ辻
右から焼、白谷、笠そして大木場ノ辻
穴毛も見えましたか(^◇^)
穴毛の女神様のキワドイ線まで見えて、ふ~さんの興奮も絶頂に・・・

私は小学生のおり、遠足でおやつをすべてカラスにさらわれました。
その時の惨めさは生涯忘れません。あれ以来鳥類は嫌いじゃ。

三つ子の魂百まで
おやつの恨みは百十まで
そういえば先日、世界最長寿者が日本人になりましたね。
ニッポンバンザイ!
やっぱり好みの女性は年上のひとかな?(泉重千代翁にならって)

再びあかんだな(^◇^)
でも必死に歩いているとき、何かするのは面倒なのは分かります。

いつか命取りになる時がやってきます。
気をつけなくちゃね。

等高線見ると町ができそうな地形ですね。
早くも新規SSの立ち上げを狙ってますね。

クルマはあってもキーがないということはたまにあること。
頻繁にあればウハウハじゃないですか。

自粛ムードで観光地総崩れのなか、消費活動ごくろうさんでした。
お土産は何も買わず、風呂もタダ(だから遊びにいくのだ)これじゃあただの迷惑者でしょうね。
でも油だけはしっかり消費させてもらいましたよ。
オコジョマンホール・・・上地ヶ根にて
オコジョマンホール・・・上地ヶ根にて
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by 宮指路 »

たんぽぽさん、こんにちは

2人でこっそりええとこに行ったらアカンガナ

鬼に金棒、たんぽぽにはワークマンですわ

おやつをカラスに食われたくらいでは事件になりませんなぁ~

天国の階段と名付けるならその先に山ガちゃんが居らな話になりませんわな

結局、焼岳の近くまで行ったんですね。
焼岳山頂まで行けば山ガに会えたかもしれませんね

                                      宮指路
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

946さん、こんばんは。

2人でこっそりええとこに行ったらアカンガナ
アカンダナからの眺望はアッカンでしたよ。

鬼に金棒、たんぽぽにはワークマンですわ
師匠はこの日、ホンモノのワークマングローブでしたよ。
ぽぽんたは職場でくすねてきた軍手でしたけどね。

おやつをカラスに食われたくらいでは事件になりませんなぁ~
おやつじゃないよ、NZのラムちゃんだってば~

天国の階段と名付けるならその先に山ガちゃんが居らな話になりませんわな
階段に山ガとくれば、946さんお得意の“禁止角度”じゃあないですか、ピピ~ッ!!

結局、焼岳の近くまで行ったんですね。
あと2時間がんばれば焼岳です。

焼岳山頂まで行けば山ガに会えたかもしれませんね
山ガと焼の草原でお昼寝したいなあ。
山ガと過ごす焼山頂を夢見て・・・
山ガと過ごす焼山頂を夢見て・・・
                                      
とっちゃん
記事: 325
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:02

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by とっちゃん »

こんばんは~。ぽぽんたちゃん&ふ~たろ~ちゃん。

【日時】2011年4月10日(日)
【山域】北ア
【天候】晴
【メンバー】ふ~さん、たんぽぽ
【コース】
   アカンダナ駐車場 6:40---国道 7:15 --- 9:50 アカンダナ山 10:20 --- 白谷山南側鞍部 11:00
   --- 12:00 白谷山 13:10 --- 白谷山北側鞍部 14:30 --- 大棚東端 16:10 --- 大棚西端 17:30--- 上地ヶ根 18:30

あらま~。遠征しちゃったのね。ぽぽんたちゃんには、近場なのかもしれないね。

焼岳から南へ延びる稜線上に白谷山とアカンダナ山がある。
白谷山は大きな焼岳と妙ちくりんな名前のアカンダナ山に挟まれてその存在感は薄いが、自分にとっては魅力のあるピークだ。
かねてから狙っていたこの2座に今年こそは登ろうと決心し、絶好の好天が巡ってきた。
白谷山を狙うのなら焼岳の西に広がる大棚も歩いてみたいと思い、ルート計算をしてみるとかなりのロングコースになる。
冬の間にぐうたらしていた体にいきなりのロングコースは厳しい。
途中でくじけそうな気もするので力強いパートナーが欲しくなり、急遽ふ~さんに声をかけたところ快諾をもらえた。
鬼に金棒、たんぽぽにはふ~さんなのだ。

秋の焼山に続いて、焼山周辺の山域にお出ましね。ぐ~たらしていても、歩く時は歩くのがぽぽんたちゃんかな?

上地ヶ根のランディングポイントに車をデポし、スタートはアカンダナ駐車場とした。
雪が硬いのですぐにアイゼンを履き、赤布に導かれるように斜面を登っていくと、かつて安房峠越えに使われていたと思われる道に出た。
その道を辿りつつ国道に出ると、すぐに後続の単独行者が追いついた。
単独の方はここからアカンダナ山頂まで直登をするらしいが、我々は国道を進んで南側の谷から入ることにする。
ダケカンバに覆われた谷は明るくて気持ちがいい。
谷を進んでいくと真っ白な沢筋が山頂までダイレクトに続いているのが見える。
直登してしまいたいところだが、それを堪えて外輪山との間に広がる針葉樹林帯に入る。

真っ白な沢に惹かれて、ふらふら~と進んでしまわなかったんだ。


カンジキならばボコボコとはまってしまう針葉樹林の中でスノーシューはいかんなく威力を発揮してくれる。

スノーシューさまさまってとこかな?体力が温存できて、期待に胸がふくらむね。デポッポー

直登してきた単独行者も白谷山を目指すか迷っていたが、山頂付近の雪陵を見て諦めたようだ。

なぜに?雪陵をあきらめる?


我々はそのピークを越えて更に大棚まで行くのだ、さて上地ヶ根まで本当に歩き通せるだろうか。
白谷源頭のガレ地を覗き込むようにして外輪山を西側から巻き、白谷山直下のコルに出ると穏やかな雪原が広がった。
周囲は南に鬱蒼とした針葉樹林、北は無木立の斜面と対照的な眺めだ。
もうここでランチタイムにしたい気分だが鬼監督に向かってそんなことは言えない、ここはじっと我慢で斜面に取り付くとする。
スノーシューの食い付きが思いのほかによくて、ぐいぐいと高度を稼げるのが嬉しい。
さっき休んでいたアカンダナ山頂はもうすでに眼下の眺めだ、穂高や霞沢も見渡せる。

鬼監督がいなかっても、ぽぽんたちゃんは前に進むんだろうけど。

目前に迫ってきた山頂に胸を膨らませて登っていると、ふ~さんが「猛禽だあ!」と叫んだ。
彼には山ガ以外にもすばやく見つける能力があるらしい。
見上げれば白谷山の上空をタカが舞っている。
幅広の翼、まるでやっこ凧のように舞う姿はクマタカに違いない。
我らの登頂をクマタカが歓迎してくれてるようで嬉しくなる。

クマタカちゃんのお出ましね。美味しそうな獲物が来た~って、喜んではいなかったやろけど、美味しそうなラムチョップにかんづいたかな?そういえば、奥伊吹に向かう途中でも、猛禽類目的のバードウオッチャーが、双眼鏡を連ねていたけど、彼らもクマタカ狙いなのかしらん?


山頂直下で緊張感のある斜面となり、スノーシューにストックという出で立ちでは、滑った場合のことを考えると恐すぎる。
しかし、もうわずかなので一気に登りきってしまうと、純白の笠ヶ岳や北ア中部の峰々が目に飛び込んできた。
やった~、白谷山山頂だ!

急斜面もど、嬉しくなるぽぽんたちゃんやけど、スノーシューとストックはちょいと不安?でも、トラバースや下りじゃなく登りならまだいいね。
やったーやったーヤッターマンズ。


まだ先の長いロングコースでもたんぽぽ山行のランチタイムに手抜きはない。
今日はつき合ってくれたふ~さんへのお礼を込めてラムチョップが用意してある。
だが、これには事件があった。
 早朝、車の中で食事をしていると窓の外で黒い影が動いた。
 あっ、しまった!車の外にはラムチョップが冷やしてあるのだ。
 白いレジ袋に入ったラムチョップはトレイ側から穴を開けられ、4本のラムチョップのうち1本がない。
 もう1本もつつかれたようなので・・・仕方がない、バカヤローカラスにくれてやるわ!
こうしてカラスの残り物のラムチョップを頂戴することとなった、トホホ。
まあ、ニュージーランドの仔羊ちゃんも白谷山のてっぺんで食われれば本望かもしれない。

ここで、クマタカちゃんに、とんびにあぶらげみたいに持っていかれなかった?そしたら、ぽぽんたちゃん、鳥嫌いになっちゃったかも~。

白谷山北稜は通過が厳しいとの情報を持っていたが、山頂から見下ろしたところ問題はなさそうなので大棚を目指して進むことにする。
雪庇の崩落は激しくて迫力のある光景が次々と現れ、何度もクレバスを越えていくと急斜面が現れた。
アイピケ装束に替えたいところだが、面倒なのでこのまま下ることにする。
雪面にスノーシューでステップを切っていくのが太腿にメチャこたえ、翌日の筋肉痛が思いやられる。
下りきって一安心、振り返えるとそのステップは天国への階段を彷彿とさせるような美しさで見とれてしてまった。

急斜面の下降大好き人間、超早のポポンタちゃんも、スノーシューの下りはいまいち?でも、自己陶酔のステップがきれてよかったね。

コルまで下りきるのに1時間20分と思いの外に時間を費やしてしまい、これから下る大棚までの標高差300mは更に大変なことになった。
急斜面をトラバースしながら大棚へ下るつもりでいたが、斜面が急すぎてトラバースができない、どこまでもズルズルと下ってしまう。
急斜面の連続に我慢できなくなくなったふ~さんがスノーシューを脱いでツボ足になった、するとどんどん進んでいくではないか。
たんぽぽも遅れまいとツボ足に切り替えて後を追う、腐った雪と格闘すること1時間40分で大棚まで下りきることができた。

もっと早く、つぼ足にいたらよかった?スノーシューの苦手種目やね。

安らぎの空間として二人を出迎えてくれた大棚は、広葉樹が多くて想像していたよりもずっと明るい森だった。
真っ直ぐに伸びた背高ダケカンバが森の多くを占め、焼岳の噴気孔から発するジェットのような轟音が響き渡っている。
疲れて鉛のように重くなった足を引きずりながら標高を落としていくとダケカンバはやがてブナへと姿を替えていく。
大棚の西端から名残を惜しむように振り返ると残照に浮かぶ焼岳が我らを見送ってくれた。
その姿を瞼に焼きつけ、長かった雪遊びに別れを告げれば一気に下って上地ヶ根だ。
もうそこにはふ~さんの車が待っていてくれる。

想像していたのは、暗い針葉樹の森なの?安らぎの空間でよかったね~。大周遊、お疲れさまでした。&念願叶っておめでとうさん。

☆~。~とっちゃん(都津茶女)~。~。☆
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

白谷山東面
白谷山東面
とっちゃん、こんばんは。

あらま~。遠征しちゃったのね。ぽぽんたちゃんには、近場なのかもしれないね。
1,000円高速のおかげでもう近場になっちゃいましたね。
自宅から平湯まで2.5時間ですわ。

秋の焼山に続いて、焼山周辺の山域にお出ましね。ぐ~たらしていても、歩く時は歩くのがぽぽんたちゃんかな?
さすがとっちゃん、いいこと言ってくれるね。
ぽぽんたはやるときはやるんです!

カンジキならばボコボコとはまってしまう針葉樹林の中でスノーシューはいかんなく威力を発揮してくれる。
昨日もスノーシュー大活躍でした。
まさか4月に入ってからも活躍できるとは思ってませんでした。

なぜに?雪陵をあきらめる?
そりゃあ、恐くてビビったんでしょ。
確かに遠目には恐そうでしたよ。

鬼監督がいなかっても、ぽぽんたちゃんは前に進むんだろうけど。
鬼監督がいるといないでは大違いだよ!
ヨイッショ。

クマタカちゃんのお出ましね。美味しそうな獲物が来た~って、喜んではいなかったやろけど、美味しそうなラムチョップにかんづいたかな?そういえば、奥伊吹に向かう途中でも、猛禽類目的のバードウオッチャーが、双眼鏡を連ねていたけど、彼らもクマタカ狙いなのかしらん?
伊吹はイヌワシウオッチャーが多いからね。

急斜面もど、嬉しくなるぽぽんたちゃんやけど、スノーシューとストックはちょいと不安?でも、トラバースや下りじゃなく登りならまだいいね。
やったーやったーヤッターマンズ。

やっぱりピッケルがないと安心できません。

急斜面の下降大好き人間、超早のポポンタちゃんも、スノーシューの下りはいまいち?でも、自己陶酔のステップがきれてよかったね。
スノーシューの下りも上手くなったよ。
でも、ここは別でした、ツボ足でも恐いくらいだったからね。

想像していたのは、暗い針葉樹の森なの?安らぎの空間でよかったね~。大周遊、お疲れさまでした。&念願叶っておめでとうさん。
ありがとさん。
念願達成したら、また新たな目標つくらなきゃね。
ふ~さん
記事: 525
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by ふ~さん »

リハビリを兼ねてたんぽぽさんにレスです。

【北 ア】  春の平湯山めぐり/アカンダナ山(2109m)・白谷山(2188m)
【日 時】  4月10日(日)
【地 図】  http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx ... &l=1373424
【同行者】  たんぽぽ
【天 候】  快晴
【ルート】  平湯(6:28)~アカンダナ山(9:50/10:17)~白谷山(12:01/13:11)~大棚1640m地点(15:55/16:20)~大棚末端部(17:17/17:27)~上ノ平三角点(1260m)(17:53)~上地ヶ根(18:23)


たんぽぽ氏からのお呼びとあれば口答え無用。手みやげ持って参上せねばならぬところだが、手ぶらで参上する不敬ぶり。これはもう、さらし首ものだろう。

目覚ましを深夜1時にセットする。睡眠時間が一時間半だろうが、不思議に起きられるのがアルピニスト(?)の謎だ。

しかしだ。平湯峠で氷を踏んで車が横滑りする曲芸を演じるデンジャラスな私。生きて平湯に到着すると、歯みがきを終えたたんぽぽ氏が悠々とトイレから出てきた。さすがだ。山のダンディー野郎はひと味違うぜ。

私の車を下山口に置き車して登山口へ。樹林帯から安房峠の旧道に上がって駐車地とする。そこで後付けした方が尾根通しでアカンダナ山を狙う気配。我々は旧道を歩いて安房谷の支流を雪渓詰めするプラン。
アカンダナ山へ
アカンダナ山へ
IMGP6972急斜面-ss.JPG (9.9 KiB) 閲覧された回数 4648 回
ダケカンバの純林をくぐって蒼穹に抜ける一筋の雪渓。我々は南東の等高線の緩みに回り込んだ。振り返ると乗鞍四ツ岳が優美な姿を誇っている。

高度感が出るに従って好展望が許されるから愉快だ。霞沢岳や、安房山から十石山を経て乗鞍に連なる白いスカイライン。輝山も視界に入ってくる。

シラビソ林を抜けるとアカンダナ山の山頂だ。既に後発の方の姿がそこにあった。聞けば「傾斜が急で、よっぽどやめようかと思いましたよ」とのこと。

ピークからは、乗鞍や白山、そして焼岳を始めとして穂高や笠ヶ岳など、北アルプスの立役者たちが居並んでいるのが見える。

さて、我らが白谷山を向き直る。背後に控えし主役たち以上に僕らの目を釘付けにする威容ぶりだ。平湯で仰ぐ凡庸な風采とは異なって、ここから目にする白谷山の風体は卓越している。
北面からの白谷山
北面からの白谷山
それでだ。問題は、どんなルートで攻略するかだ。たんぽぽ氏と目視で戦略を練りながら地形図をなぞっていく。爆裂した白谷の源頭部を避けて外輪山を回り込み、県境稜線との鞍部から白谷山の東南尾根に上がろう。そうすれば西南尾根の雪庇の危険が回避できそうだ。

後発の方は我々の目標を聞き、しばらく逡巡していたようだが、結局戻り返していった。アカンダナ山北面の山麓に急下降。地形的に視界が狭まるので、地図読みに頼って白谷山の南面に付けるしかない。それにしても白谷源頭部の白谷側はあまりに木立に乏しい。繰り返す雪崩になぎ倒されてきた可能性もある。慎重に攻めよう。

目指す東南尾根に上がると猛々しさを誇る焼岳が目に入った。前穂から明神へ。その奥が蝶ヶ岳か。遙かに霞む八ヶ岳連峰。

雪庇とクレバス地獄を避けて高みを目指す。気持ちも引き締まる。そしていよいよ白谷山の山頂!
もうすぐ白谷山山頂1
もうすぐ白谷山山頂1
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もうすぐ白谷山山頂2
もうすぐ白谷山山頂2
IMGP7016-ss.JPG (7.69 KiB) 閲覧された回数 4648 回
もうすぐ白谷山山頂3
もうすぐ白谷山山頂3
寒風をものともせず、ニット帽とネックウォーマーという怪しい姿で小宴を催す私。たんぽぽ氏の手厚いもてなしには、いつもながら感心させられる。上げ膳・据え膳状態とはこのことだ。私がやったのはラムチョップの骨にアルミ箔を巻いた程度。このラムチョップは今朝方、カラスの猛攻から難を逃れたお宝ものだと聞くにつけ、涙がちょちょ切れる。

それにしても、白谷山北方稜線は雪庇とクレバスと急斜面に苦しめられた。ノスリが空高く風に乗って旋回する。大棚への入口を探って鞍部からショートカットを目論む。しかし、これが誤算。沢を下っては尾根ヒダを越える並々ならぬ重労働。しかも雪がズボって責め苦のごとし。

遅々として進まぬ行軍にじりじりする。スノーシューを脱ぎ捨ててツボ足っちゃうが、たんぽぽ氏に先行するうち、ヒドゥン・クレバスにボコッとはまりこんだ。う~む。胸高まではまり込んだ程度の軽症で救われた。しかしだ。これがまた脱出できない。懸命にピッケルで足元から切り崩すが、埒が明かない。

これが高所で、すぐに雪が凍結するような状況だったら・・・。そう考えると鳥肌立つ思いだ。単独山行の恐ろしさを体感するようなアクシデントだ。

あの尾根ヒダの向こうは大棚かと願掛けしながら1640地点へ。焼岳の荒々しい噴気の音を聞きながら、末端部へと明るい林の中に歩を進める。大棚林道に寄せると焼岳の監視カメラがある。その脇には登録有形文化財『岩坪谷の砂防工事』の説明板があった。

明るく開放的な大棚台地から焼岳最後の勇姿を拝む。大木場の辻や笠ヶ岳を正面に見て歩く。末端部からの東尾根への降り口はあっさり見つかった。しかも、石垣があるし、ひたすら踏跡っぽい。これで大いに時間短縮が図れた。雪を踏んだり小笹を踏んだりして、上ノ平三角点へ。あわれ、三角点回りがイノシシにごっそり掘り返されている。

鉄塔からの福地山は大きい。ここから巡視路を無視して下降すると駐車地だった。

平湯に移動して、しばし温泉に浸る。山の良き思い出が一気にフラッシュバックする瞬間。何物にも代えがたい歓びだ。

ふ~さん
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by biwaco »

周回遅れのふ~さん、こんばんは。お呼びでないけど顔出しますね。
なんですか?リハビリって? リハーサルがビリだったの?

新戦場には慣れましたか? 相変わらず弾よけがへたっぴで、モンスター攻撃に遭ってハチの巣状態なんでしょうか?
あまり前線に出ずに、かの添乗カメラマンW氏みたいにゆっくり、のんびりでいけば楽なんかも?
ところでアカンダナレースはもうゲートが閉まったと思ってのに、まだランナーがおられましたか!(@_@;)

それでは、久々のふ~さん的レポを楽しませてもらいますね。

平湯に移動して、しばし温泉に浸る。山の良き思い出が一気にフラッシュバックする瞬間。何物にも代えがたい歓びだ。
リハビリは書くことよりも歩くことと見つけたり
またご一緒しましょうね~(^O^)/

             ~biwaco
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 春の平湯山巡り

投稿記事 by たんぽぽ »

ふ~さん、こんちは~

ふ~ゾンビ出没とのウワサしきりなり。
さて、どこから現れるやと思いきや、アカンダナとはびっくりしたぞなもし。
アカンダナはいつか火を噴くかもしれんけど、ふ~さんが飛び出すとはね。

目覚ましを深夜1時にセットする。睡眠時間が一時間半だろうが、不思議に起きられるのがアルピニスト(?)の謎だ。
アカンダナはずっと眠っているけど、アナタは眠らないのが一番調子いいでしょ。

平湯峠で氷を踏んで車が横滑りする曲芸を演じるデンジャラスな私。
そんな話しましたっけ?
いっそ、あの橋脚から平湯温泉まで大ジャンプって手もあったかもよ。
山頂へつづくジェットスライダー
山頂へつづくジェットスライダー
私の車を下山口に置き車して登山口へ。樹林帯から安房峠の旧道に上がって駐車地とする。そこで後付けした方が尾根通しでアカンダナ山を狙う気配。我々は旧道を歩いて安房谷の支流を雪渓詰めするプラン。
なかなかいいルート選考でしょ。
ふ~さんをおびき出すためにプラン練るのも大変なんよ。

それでだ。問題は、どんなルートで攻略するかだ。たんぽぽ氏と目視で戦略を練りながら地形図をなぞっていく。爆裂した白谷の源頭部を避けて外輪山を回り込み、県境稜線との鞍部から白谷山の東南尾根に上がろう。そうすれば西南尾根の雪庇の危険が回避できそうだ。
アカンダナから見た白谷山はちょっと厳しそうでしたね。

アカンダナ山北面の山麓に急下降。地形的に視界が狭まるので、地図読みに頼って白谷山の南面に付けるしかない。それにしても白谷源頭部の白谷側はあまりに木立に乏しい。繰り返す雪崩になぎ倒されてきた可能性もある。慎重に攻めよう。
ここは時々雪崩れるのでしょう。
コルは気持ちのいい雪原でした。

雪庇とクレバス地獄を避けて高みを目指す。気持ちも引き締まる。そしていよいよ白谷山の山頂!
山頂直下をストック&スノーシューという出で立ちがちょっぴり恐かったです~。

寒風をものともせず、ニット帽とネックウォーマーという怪しい姿で小宴を催す私。たんぽぽ氏の手厚いもてなしには、いつもながら感心させられる。上げ膳・据え膳状態とはこのことだ。
殿は毎日、上げ膳・据え膳でしょ?

私がやったのはラムチョップの骨にアルミ箔を巻いた程度。このラムチョップは今朝方、カラスの猛攻から難を逃れたお宝ものだと聞くにつけ、涙がちょちょ切れる。
二人して鳥インフルに感染しないでよかったね。
やっぱ我らの菌の方が強いんや!
それにしても、平湯のカラス君!NZの仔羊ちゃんを食べちゃった君はシアワセ鳥だよ。

それにしても、白谷山北方稜線は雪庇とクレバスと急斜面に苦しめられた。
アイピケ装束に切り替えるのが面倒だったからね。
スノーシュー1年生のぽぽんたは、ここでスノーシューの扱いをひと通りお勉強できましたです。

ノスリが空高く風に乗って旋回する。
ノスリなんて言ったら怒られます!
クマタカざんすよ。
ふ~たん編隊アカンダナ制覇
ふ~たん編隊アカンダナ制覇
大棚への入口を探って鞍部からショートカットを目論む。しかし、これが誤算。沢を下っては尾根ヒダを越える並々ならぬ重労働。しかも雪がズボって責め苦のごとし。
今回のルート選定においてここは大失態でした、申し訳ないです。

遅々として進まぬ行軍にじりじりする。スノーシューを脱ぎ捨ててツボ足っちゃうが、たんぽぽ氏に先行するうち、ヒドゥン・クレバスにボコッとはまりこんだ。う~む。胸高まではまり込んだ程度の軽症で救われた。しかしだ。これがまた脱出できない。懸命にピッケルで足元から切り崩すが、埒が明かない。
確かぽぽんたはスノーシューを脱ぎつつ遠くから見ていました、かなり苦戦しましたね。

明るく開放的な大棚台地から焼岳最後の勇姿を拝む。
焼岳のいいビューポイントがありましたね。
来年は大棚から焼を狙うゾ!

鉄塔からの福地山は大きい。ここから巡視路を無視して下降すると駐車地だった。
暗闇の中から浮かび上がるふ~さんカーはマリアさまのように見えました。

平湯に移動して、しばし温泉に浸る。山の良き思い出が一気にフラッシュバックする瞬間。何物にも代えがたい歓びだ。
平湯界隈では最後の締めがイイね。
春の第1回編隊飛行無事完了、ありがとうございました!
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