【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
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新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
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【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
単独スタイルで「中央分水嶺」の「福井県境」を踏破、などと大風呂敷を広げてしまってからの二回目山行となる。
途方にくれるほどの残りの距離だが、今回の「早出」は長大なアプローチの回数をも減らすことが出来る有効な手段だと実感し、完遂へ向けての手応えを少し感じ取ることが出来た。
【 日 付 】 2013年3月9日(土)
【 山 域 】 越美国境
【メンバー】 単独
【 天 候 】 晴れ
【 ルート 】 登山口(3:32)-(5:44)P912m-(6:57)美濃俣丸-(9:20)笹ヶ峰(9:47)-(10:56)下山路分岐-(12:02)高倉峠手前ピーク
-(体調異変ピンチ)-(13:26)分岐-(13:55)林道着地-(14:56)通過不能滑り台-(15:24)駐車地
「やぶこぎ」の集中登山、ってか?
今日行なわれるはずのスノー衆パートⅢ、その登山口となる岩谷川林道を対岸にして除雪された広野ダム湖岸道を運転しながら一人笑い。もっとも集中登山とは、同じピークをそれぞれ違ったルートで目指すものを指し、登るのが同じ広野ダムというだけでソレも登山口は対岸となるから正確には離散登山かな?
除雪がされていて一時間以上は助かった。なにしろ今日は早めに下山しなくてはならないのだ。
週初め今日あたりまでの好天予報に、会社へそれとなく休みになるといいなと伝えたらあっさりOK、よっしゃー土日で美濃俣~金草行けるぞと喜んだ。が、休みの日にわざわざで申し訳ないが前々から話のあった勉強会の日程もその土曜の十六時になるとの追加連絡に愕然としてしまった。
もともと笹ヶ峰/金草は別々の二回分のコース設定。山中泊はあきらめるとして登山口から会社までは一時間程だが、どちらの山のコースにしても三時下山が可能なはずはない。
好天予報の土曜日には山を諦めかけたが、金沢のスーパードクターHPで簡単にその答えが見つかった。『冬季白山ワンディ、午後二時からの医院のミーティングに間に合わせるためには、早く出発するしかない!!』
あ、そ~か ♪♪
夜間登山は白山や日野山それに焼岳でも経験している。しかしそれも無雪期のこと、雪の時期には下山遅れの林道歩きが何度か。(^^ゞ こんなことでもなければ、雪山へ暗いうちから登ろうなどとは考えなかったはずだ。Y先生、ありがとうございます。
広く除雪された二つ屋導水施設に駐車して、満点の星空の下を三時半から歩き始めた。気温はまだ一月も経ってない前回のマイナス八度が信じられないプラス四度。橋でスノーシューを着けるが、登ろうとした西尾根の南面急斜面にはなんともう雪は無かった。おかげで尾根まではつぼ足となったが、ヘッデンでこの急斜面をスノーシューだとかなり難儀したかも知れない。
尾根直前で傾斜も緩み始めた頃、見上げた樹間からヘッデンを反射して野生動物の片目が光る。どき~っっ、目の大きさからかなりの大型獣だとわかる。動くことも出来ずにしばらく見つめ合うが、突然理解する。樹林帯の中でえらく低い位置からだけど、ありゃ~お星様だな~・・・・。
月もなく暗いというだけで、ひと月前の前回よりも格段に歩きやすい尾根歩きが始まった。いつのものなのか単独者の往復トレースもあり、間違いなく無雪期の明るい登山道よりも歩きやすい。そういえば暗くなってからの下山は危険だが登ってはいけないとは聞いたことがない。少し考えてみても樹林帯あたりだと危険というのは雪庇くらいしか思いつかない。なにか危険があれば夜明けを待てばいいのだから、今後の山行に夜間登山を積極的に取り入れるのもいいかもしれない。
歩き始めて二時間ほど、振り返るたび広野ダムの照明が湖面に反射していたのが見えなくなった。すると前方の樹間越しに黄色い光、まるで運転していて遠くのスキー場の照明が見え始めたたような感じの縦長の光の帯が見え出した。絶~っ対あんなトコにスキー場はないと分かってはいても私の中の『常識』は、あれはスキー場でいいじゃないか、鬼火の類いなんかじゃないよー、って言う。気のせいと思い込もうとするが黄色い光の帯はだんだん伸びていく。
見え始めて十分後、やっとその正体がわかった。なんのことはない、お月さん、上弦の月だった・・・。
月の出を迎えたからだけではなく、ぼんやりと回りも明るくなってきた。近くの山々のシルエットもはっきりしてきた。やはりヘッデンだけよりも歩きに安心感が宿ってくるようだ。ちょうど登り一辺倒の樹林帯を終えアップダウンも始まる。GPSだけでは下りがあると不安が出てくる。やはり目視ができることが一番だ。
下の樹林帯よりもさらに雪面は締まってきて歩きはさらに快適だ。急斜面もどんどん直登できるのがうれしい。前回はココで難儀したな~、なんて場所もあっというまに通過できてしまう。明るくなってきた上にさらに歩きやすくなった雪面のおかげで、かなりスピードアップができた感じだ。
登るにつれまばらになってきた樹々で広い空間を感じ取れる上に、どんどん明るくなっていく。三周ヶ岳や上谷山もよく分かるようになった。一度きりだが鳥の鳴き声が聞こえ、気がつくと青空のすがすがしい朝だ。霧氷こそ見えないが、山々の素晴らしい景色が広がっている。 この前はさんざん難儀したピーク手前のヤブ尾根トラバースは、トレースが左へと向っている。なるほどコチラも急ではあるが向こうよりか全然ラクだ。ここまでは登りで身体も暑く、素手でストックを握っていたが風も出てきたのでインナーをつける。しかし用意してきた耳当て付の帽子は面倒だったのでザックから出さずにおいたら正解。早朝の風でも耳が痛いほどの気温でもなく、結局一日中夏にも被っている帽子だった。
いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。ひと月前にはアレだけ盛大だったエビノシッポが全くないのは寂しかったが、全方向の素晴らしい景色は同じだった。心配した黄砂の影響も許容範囲だろう。 素晴らしいこの景色は、幸せなことに歩きながらでも見ることができる。すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせながらの鉛直降を心掛ける。後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの時。それだけ下降に集中していたということか。
数ある山の魅力の中で稜線歩きを最大の喜びとする私にとって、無上の幸せを感じる時間が延々と続く。歩いても歩いてもまだまだ先が続いているのは、人によってはツライものなのだろうが、少なくとも視界の確保された稜線歩きにはアップダウンがどれだけあろうと、私にとって苦役とは感じられない。このときばかりはマゾと呼ばれても仕方がない。(^^ゞ
少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
しかし、取り付きで雪が無かったことが不思議なほどの積雪だ。風上側では笹の頭が見えるほど雪が薄いところもあるが、稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。雪割れというか本当の稜線上に出来たクレパスから雪庇のハジまで優に二十メートルを越す場所も多い。変なことを考えると言われそうだが、この稜線は県境でもある訳だから、これだけ大量の雪を風がせっせと運んで越前側から美濃側にプレゼントしているワケだ。
そして実はワタシ、あまり山名の同定には自信がないほう。山は美しいとかカッコいいと感じるだけでよく、特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。ん、コレがロボットピークと呼ばれる所かな、してみるとウワサの不動山というのは尾根をたどってあの山なのか? ま、こんなレベル。(^^ゞ 美濃俣から二時間半も経っていたのが意外と感じるほどの幸せな時間を過ごしたら、もう笹ヶ峰へ到着だ。まだ朝だけど六時間も歩き通しでお腹が減った。 事前に作成したカシミールのグラフ表示でわかってはいたが、笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
昨夜の睡眠不足もあり疲労感も感じてくるが、思ったよりもペースは速い。下山予定コースの天草山分岐へは、かなりの余裕を見ての十二時までと考えていたが、それでもまだ一時間少々ある。よし、このまま幸せな県境分水嶺歩きを続けて十二時まで行けるところまで行くとしようかな。
ザックは木に引っ掛けて、ペットボトルのお茶だけをポケットに入れた。失敗だった・・・・。
結局、高倉峠手前ピークで十二時。まっ黒の冠山と横長の能郷白山(たぶん)の姿を見て満足しながら引き返すこととなった。かなり疲れを感じてきてはいたが、幸い登り返しのほうが少なかった。一番大きな登り返しをこなして気が緩んだのか、ガクガクしだした足を休ませようと腰を下ろしたら、突然両足がしびれだしてきた。立ち上がることも出来ない。
な、何事が起きたんだ? 分けがわからず狼狽するばかり。しばらくひざを叩いたりさすったりしたが一向に症状は改善しない。大声を出して自分を叱咤しながら無理やり起き上がる。まるで他人の足を使って立ちあがった感じだ。三歩も歩けずに倒れてしまう。これは勉強会どころではない、はるか遠くのザックがなければビバークすらも出来ないのだ。
と、とにかくザックまでたどり着かないと死んでしまうではないか。再び必死に立ち上がって歩き始めるとなんとかこのまま歩けそうだ。歩いているうちに潮が引くようにしびれも取れてくる。登ることも出来ると分かり一安心。しこりのような感触も足に残るが、気持ちもだいぶ落ち着いてきた。
「シャリばて」か? 弁当食べて三時間ほどだが、疲労や睡眠不足との複合作用が考えられる。ザックにたどり着き、エネルギージェルや大福餅とどめに練乳チューブをコーラで流し込む。自己診断や対処が良かったかどうかは分からないが、無事家に帰ってこんなレポを書くことが出来てホント良かった。
単独の怖さをまざまざと感じることができた。
なんとか生還できそうだと分かると、一時はどうでもいいと考えていた会社の勉強会も気になってくる。発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ま、叱られるのも生きていればこそ・・・
です。
途方にくれるほどの残りの距離だが、今回の「早出」は長大なアプローチの回数をも減らすことが出来る有効な手段だと実感し、完遂へ向けての手応えを少し感じ取ることが出来た。
【 日 付 】 2013年3月9日(土)
【 山 域 】 越美国境
【メンバー】 単独
【 天 候 】 晴れ
【 ルート 】 登山口(3:32)-(5:44)P912m-(6:57)美濃俣丸-(9:20)笹ヶ峰(9:47)-(10:56)下山路分岐-(12:02)高倉峠手前ピーク
-(体調異変ピンチ)-(13:26)分岐-(13:55)林道着地-(14:56)通過不能滑り台-(15:24)駐車地
「やぶこぎ」の集中登山、ってか?
今日行なわれるはずのスノー衆パートⅢ、その登山口となる岩谷川林道を対岸にして除雪された広野ダム湖岸道を運転しながら一人笑い。もっとも集中登山とは、同じピークをそれぞれ違ったルートで目指すものを指し、登るのが同じ広野ダムというだけでソレも登山口は対岸となるから正確には離散登山かな?
除雪がされていて一時間以上は助かった。なにしろ今日は早めに下山しなくてはならないのだ。
週初め今日あたりまでの好天予報に、会社へそれとなく休みになるといいなと伝えたらあっさりOK、よっしゃー土日で美濃俣~金草行けるぞと喜んだ。が、休みの日にわざわざで申し訳ないが前々から話のあった勉強会の日程もその土曜の十六時になるとの追加連絡に愕然としてしまった。
もともと笹ヶ峰/金草は別々の二回分のコース設定。山中泊はあきらめるとして登山口から会社までは一時間程だが、どちらの山のコースにしても三時下山が可能なはずはない。
好天予報の土曜日には山を諦めかけたが、金沢のスーパードクターHPで簡単にその答えが見つかった。『冬季白山ワンディ、午後二時からの医院のミーティングに間に合わせるためには、早く出発するしかない!!』
あ、そ~か ♪♪
夜間登山は白山や日野山それに焼岳でも経験している。しかしそれも無雪期のこと、雪の時期には下山遅れの林道歩きが何度か。(^^ゞ こんなことでもなければ、雪山へ暗いうちから登ろうなどとは考えなかったはずだ。Y先生、ありがとうございます。
広く除雪された二つ屋導水施設に駐車して、満点の星空の下を三時半から歩き始めた。気温はまだ一月も経ってない前回のマイナス八度が信じられないプラス四度。橋でスノーシューを着けるが、登ろうとした西尾根の南面急斜面にはなんともう雪は無かった。おかげで尾根まではつぼ足となったが、ヘッデンでこの急斜面をスノーシューだとかなり難儀したかも知れない。
尾根直前で傾斜も緩み始めた頃、見上げた樹間からヘッデンを反射して野生動物の片目が光る。どき~っっ、目の大きさからかなりの大型獣だとわかる。動くことも出来ずにしばらく見つめ合うが、突然理解する。樹林帯の中でえらく低い位置からだけど、ありゃ~お星様だな~・・・・。
月もなく暗いというだけで、ひと月前の前回よりも格段に歩きやすい尾根歩きが始まった。いつのものなのか単独者の往復トレースもあり、間違いなく無雪期の明るい登山道よりも歩きやすい。そういえば暗くなってからの下山は危険だが登ってはいけないとは聞いたことがない。少し考えてみても樹林帯あたりだと危険というのは雪庇くらいしか思いつかない。なにか危険があれば夜明けを待てばいいのだから、今後の山行に夜間登山を積極的に取り入れるのもいいかもしれない。
歩き始めて二時間ほど、振り返るたび広野ダムの照明が湖面に反射していたのが見えなくなった。すると前方の樹間越しに黄色い光、まるで運転していて遠くのスキー場の照明が見え始めたたような感じの縦長の光の帯が見え出した。絶~っ対あんなトコにスキー場はないと分かってはいても私の中の『常識』は、あれはスキー場でいいじゃないか、鬼火の類いなんかじゃないよー、って言う。気のせいと思い込もうとするが黄色い光の帯はだんだん伸びていく。
見え始めて十分後、やっとその正体がわかった。なんのことはない、お月さん、上弦の月だった・・・。
月の出を迎えたからだけではなく、ぼんやりと回りも明るくなってきた。近くの山々のシルエットもはっきりしてきた。やはりヘッデンだけよりも歩きに安心感が宿ってくるようだ。ちょうど登り一辺倒の樹林帯を終えアップダウンも始まる。GPSだけでは下りがあると不安が出てくる。やはり目視ができることが一番だ。
下の樹林帯よりもさらに雪面は締まってきて歩きはさらに快適だ。急斜面もどんどん直登できるのがうれしい。前回はココで難儀したな~、なんて場所もあっというまに通過できてしまう。明るくなってきた上にさらに歩きやすくなった雪面のおかげで、かなりスピードアップができた感じだ。
登るにつれまばらになってきた樹々で広い空間を感じ取れる上に、どんどん明るくなっていく。三周ヶ岳や上谷山もよく分かるようになった。一度きりだが鳥の鳴き声が聞こえ、気がつくと青空のすがすがしい朝だ。霧氷こそ見えないが、山々の素晴らしい景色が広がっている。 この前はさんざん難儀したピーク手前のヤブ尾根トラバースは、トレースが左へと向っている。なるほどコチラも急ではあるが向こうよりか全然ラクだ。ここまでは登りで身体も暑く、素手でストックを握っていたが風も出てきたのでインナーをつける。しかし用意してきた耳当て付の帽子は面倒だったのでザックから出さずにおいたら正解。早朝の風でも耳が痛いほどの気温でもなく、結局一日中夏にも被っている帽子だった。
いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。ひと月前にはアレだけ盛大だったエビノシッポが全くないのは寂しかったが、全方向の素晴らしい景色は同じだった。心配した黄砂の影響も許容範囲だろう。 素晴らしいこの景色は、幸せなことに歩きながらでも見ることができる。すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせながらの鉛直降を心掛ける。後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの時。それだけ下降に集中していたということか。
数ある山の魅力の中で稜線歩きを最大の喜びとする私にとって、無上の幸せを感じる時間が延々と続く。歩いても歩いてもまだまだ先が続いているのは、人によってはツライものなのだろうが、少なくとも視界の確保された稜線歩きにはアップダウンがどれだけあろうと、私にとって苦役とは感じられない。このときばかりはマゾと呼ばれても仕方がない。(^^ゞ
少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
しかし、取り付きで雪が無かったことが不思議なほどの積雪だ。風上側では笹の頭が見えるほど雪が薄いところもあるが、稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。雪割れというか本当の稜線上に出来たクレパスから雪庇のハジまで優に二十メートルを越す場所も多い。変なことを考えると言われそうだが、この稜線は県境でもある訳だから、これだけ大量の雪を風がせっせと運んで越前側から美濃側にプレゼントしているワケだ。
そして実はワタシ、あまり山名の同定には自信がないほう。山は美しいとかカッコいいと感じるだけでよく、特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。ん、コレがロボットピークと呼ばれる所かな、してみるとウワサの不動山というのは尾根をたどってあの山なのか? ま、こんなレベル。(^^ゞ 美濃俣から二時間半も経っていたのが意外と感じるほどの幸せな時間を過ごしたら、もう笹ヶ峰へ到着だ。まだ朝だけど六時間も歩き通しでお腹が減った。 事前に作成したカシミールのグラフ表示でわかってはいたが、笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
昨夜の睡眠不足もあり疲労感も感じてくるが、思ったよりもペースは速い。下山予定コースの天草山分岐へは、かなりの余裕を見ての十二時までと考えていたが、それでもまだ一時間少々ある。よし、このまま幸せな県境分水嶺歩きを続けて十二時まで行けるところまで行くとしようかな。
ザックは木に引っ掛けて、ペットボトルのお茶だけをポケットに入れた。失敗だった・・・・。
結局、高倉峠手前ピークで十二時。まっ黒の冠山と横長の能郷白山(たぶん)の姿を見て満足しながら引き返すこととなった。かなり疲れを感じてきてはいたが、幸い登り返しのほうが少なかった。一番大きな登り返しをこなして気が緩んだのか、ガクガクしだした足を休ませようと腰を下ろしたら、突然両足がしびれだしてきた。立ち上がることも出来ない。
な、何事が起きたんだ? 分けがわからず狼狽するばかり。しばらくひざを叩いたりさすったりしたが一向に症状は改善しない。大声を出して自分を叱咤しながら無理やり起き上がる。まるで他人の足を使って立ちあがった感じだ。三歩も歩けずに倒れてしまう。これは勉強会どころではない、はるか遠くのザックがなければビバークすらも出来ないのだ。
と、とにかくザックまでたどり着かないと死んでしまうではないか。再び必死に立ち上がって歩き始めるとなんとかこのまま歩けそうだ。歩いているうちに潮が引くようにしびれも取れてくる。登ることも出来ると分かり一安心。しこりのような感触も足に残るが、気持ちもだいぶ落ち着いてきた。
「シャリばて」か? 弁当食べて三時間ほどだが、疲労や睡眠不足との複合作用が考えられる。ザックにたどり着き、エネルギージェルや大福餅とどめに練乳チューブをコーラで流し込む。自己診断や対処が良かったかどうかは分からないが、無事家に帰ってこんなレポを書くことが出来てホント良かった。
単独の怖さをまざまざと感じることができた。
なんとか生還できそうだと分かると、一時はどうでもいいと考えていた会社の勉強会も気になってくる。発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ま、叱られるのも生きていればこそ・・・
です。
越前
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
越前さん、こんにちは。
土曜日は近くにおられたようですね。
そう遠くない将来にヤブメンの団体とバッタリがあるかも?
それにしてもずっと快晴の素晴らしい一日でした。
私も5年間の登山人生の中で夜間・単独が3回あります。
何れもメジャーな山のメインルートですから、何かあっても後続が期待出来ますし、途中に山小屋もありますので安心感が違います。
http://ict.easymyweb.jp/member/rakudai- ... c_id=14458
http://ict.easymyweb.jp/member/rakudai- ... c_id=20137
http://ict.easymyweb.jp/member/rakudai- ... c_id=34606
越前さんがこれから目指される山では、限りなく本当の意味で単独でしょうから、細心の注意で臨んで下さい。
金沢のY先生は同じ年齢なのに、どうしてあそこまで頑張れるのか不思議な気がします。
インフルエンザも感染性胃腸炎も山で治して帰ってくると言うのですから驚きますよね。
しかもほぼ毎回深夜のスタートですから。
山スキーのリスク低減のためには早出が一番だそうですが、それが災いして本末転倒になることだけは避けたいものです。
私たちも三国岳山頂にザックをデポして左千方をピストンしましたが、単独時は担いだままじゃないと駄目ですね。
何とか冷静に対処されたのは経験の成せる技でしょうか。
ご無事でなによりでした。
土曜日は近くにおられたようですね。
そう遠くない将来にヤブメンの団体とバッタリがあるかも?
それにしてもずっと快晴の素晴らしい一日でした。
私も5年間の登山人生の中で夜間・単独が3回あります。
何れもメジャーな山のメインルートですから、何かあっても後続が期待出来ますし、途中に山小屋もありますので安心感が違います。
http://ict.easymyweb.jp/member/rakudai- ... c_id=14458
http://ict.easymyweb.jp/member/rakudai- ... c_id=20137
http://ict.easymyweb.jp/member/rakudai- ... c_id=34606
越前さんがこれから目指される山では、限りなく本当の意味で単独でしょうから、細心の注意で臨んで下さい。
金沢のY先生は同じ年齢なのに、どうしてあそこまで頑張れるのか不思議な気がします。
インフルエンザも感染性胃腸炎も山で治して帰ってくると言うのですから驚きますよね。
しかもほぼ毎回深夜のスタートですから。
山スキーのリスク低減のためには早出が一番だそうですが、それが災いして本末転倒になることだけは避けたいものです。
私たちも三国岳山頂にザックをデポして左千方をピストンしましたが、単独時は担いだままじゃないと駄目ですね。
何とか冷静に対処されたのは経験の成せる技でしょうか。
ご無事でなによりでした。
落第忍者
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
越前さん、こんばんは。
単独スタイルで「中央分水嶺」の「福井県境」を踏破、などと大風呂敷を広げてしまってからの二回目山行となる。
風呂敷は大きいほどいいですよ。自分にプレッシャーを掛けるためにはね。(^^ゞ
「やぶこぎ」の集中登山、ってか?
今日行なわれるはずのスノー衆パートⅢ、その登山口となる岩谷川林道を対岸にして除雪された広野ダム湖岸道を運転しながら一人笑い。
越前さんがすぐそばにいたとは思いませんでしたよ。そう言えば笹ヶ峰方面を眺めた時に動いている人影があったような・・・・
除雪がされていて一時間以上は助かった。なにしろ今日は早めに下山しなくてはならないのだ。
笹ヶ峰へ行くのに二ツ屋まで入れないとちょっとしんどいですよね。
広く除雪された二つ屋導水施設に駐車して、満点の星空の下を三時半から歩き始めた。
素晴らしい気力ですね。私ならとても起きられません。(^_^;)
そういえば暗くなってからの下山は危険だが登ってはいけないとは聞いたことがない。
尾根を登る限りにおいては高い方へ進むだけですからね。通過困難な雪壁や岩壁が現われなければ問題ないでしょう。
月の出を迎えたからだけではなく、ぼんやりと回りも明るくなってきた。近くの山々のシルエットもはっきりしてきた。やはりヘッデンだけよりも歩きに安心感が宿ってくるようだ。
そりゃそうでしょう。
この前はさんざん難儀したピーク手前のヤブ尾根トラバースは、トレースが左へと向っている。なるほどコチラも急ではあるが向こうよりか全然ラクだ。
ここは正面突破という手もあります。
いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。ひと月前にはアレだけ盛大だったエビノシッポが全くないのは寂しかったが、全方向の素晴らしい景色は同じだった。心配した黄砂の影響も許容範囲だろう。
いやー、この日は素晴らしい景色を味わえましたね~。三国~夜叉ヶ丸でも超満足でした。
すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせながらの鉛直降を心掛ける。
ここはシリセードでOKでしょう。一番速いよ。(^_^;)
後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの時。それだけ下降に集中していたということか。
これで闇下はできなくなりましたね。
少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
わかりますわかります。(^^♪
しかし、取り付きで雪が無かったことが不思議なほどの積雪だ。風上側では笹の頭が見えるほど雪が薄いところもあるが、稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。
我々も林道では大丈夫かいなと心配してましたが、稜線に出てまったく杞憂だったことがわかりました。
そして実はワタシ、あまり山名の同定には自信がないほう。山は美しいとかカッコいいと感じるだけでよく、特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。
でも知らないよりは知ってる方が喜びが増しますよ。自分が登って来た山々ならなおさら。
事前に作成したカシミールのグラフ表示でわかってはいたが、笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
ここは登りも下りも経験してますが、なかなかの急傾斜ですね。
http://www.ejanaika.com/patio/read.cgi? ... past&no=13
viewtopic.php?f=4&t=151&p=669&hilit=%E5 ... B1%B1#p669
ザックは木に引っ掛けて、ペットボトルのお茶だけをポケットに入れた。失敗だった・・・・。
一番大きな登り返しをこなして気が緩んだのか、ガクガクしだした足を休ませようと腰を下ろしたら、突然両足がしびれだしてきた。立ち上がることも出来ない。
な、何事が起きたんだ? 分けがわからず狼狽するばかり。しばらくひざを叩いたりさすったりしたが一向に症状は改善しない。大声を出して自分を叱咤しながら無理やり起き上がる。まるで他人の足を使って立ちあがった感じだ。三歩も歩けずに倒れてしまう。これは勉強会どころではない、はるか遠くのザックがなければビバークすらも出来ないのだ。
これは大変だ!! 一体何が起きたのでしょう?
水分は十分摂ってたのでしょうか?この日は暑いぐらいだったので脱水症状ということも考えられます。
自己診断や対処が良かったかどうかは分からないが、無事家に帰ってこんなレポを書くことが出来てホント良かった。
単独の怖さをまざまざと感じることができた。
我々も三国にザックをデポして左千方を往復しましたが、片道20分ほどの知ったルートだということと、あれだけの大人数ということで問題なしと判断しました。
今回の越前さんみたいに、どこまで前進するかわからずしかも単独という場合はザックを置いて行ってはダメですね。自分の身を助ける物は身に着けてないと意味がありません。これは自分を強く戒めるべきでしょう。
発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ブログ拝見しましたが、かなり強烈な滑り台でしたね。私はこういうのを「地獄への滑り台」と呼んでいます。よく通過しましたね~。
これを回避するためには天草山から赤谷山まで縦走するという手があります。二ツ屋の施設のすぐ先にある階段へ下りて来れますよ。
ともあれ無事で何よりでした。お疲れさまでした。
ちなみに左端は高丸です。(^^ゞ
山日和
単独スタイルで「中央分水嶺」の「福井県境」を踏破、などと大風呂敷を広げてしまってからの二回目山行となる。
風呂敷は大きいほどいいですよ。自分にプレッシャーを掛けるためにはね。(^^ゞ
「やぶこぎ」の集中登山、ってか?
今日行なわれるはずのスノー衆パートⅢ、その登山口となる岩谷川林道を対岸にして除雪された広野ダム湖岸道を運転しながら一人笑い。
越前さんがすぐそばにいたとは思いませんでしたよ。そう言えば笹ヶ峰方面を眺めた時に動いている人影があったような・・・・
除雪がされていて一時間以上は助かった。なにしろ今日は早めに下山しなくてはならないのだ。
笹ヶ峰へ行くのに二ツ屋まで入れないとちょっとしんどいですよね。
広く除雪された二つ屋導水施設に駐車して、満点の星空の下を三時半から歩き始めた。
素晴らしい気力ですね。私ならとても起きられません。(^_^;)
そういえば暗くなってからの下山は危険だが登ってはいけないとは聞いたことがない。
尾根を登る限りにおいては高い方へ進むだけですからね。通過困難な雪壁や岩壁が現われなければ問題ないでしょう。
月の出を迎えたからだけではなく、ぼんやりと回りも明るくなってきた。近くの山々のシルエットもはっきりしてきた。やはりヘッデンだけよりも歩きに安心感が宿ってくるようだ。
そりゃそうでしょう。
この前はさんざん難儀したピーク手前のヤブ尾根トラバースは、トレースが左へと向っている。なるほどコチラも急ではあるが向こうよりか全然ラクだ。
ここは正面突破という手もあります。
いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。ひと月前にはアレだけ盛大だったエビノシッポが全くないのは寂しかったが、全方向の素晴らしい景色は同じだった。心配した黄砂の影響も許容範囲だろう。
いやー、この日は素晴らしい景色を味わえましたね~。三国~夜叉ヶ丸でも超満足でした。
すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせながらの鉛直降を心掛ける。
ここはシリセードでOKでしょう。一番速いよ。(^_^;)
後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの時。それだけ下降に集中していたということか。
これで闇下はできなくなりましたね。
少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
わかりますわかります。(^^♪
しかし、取り付きで雪が無かったことが不思議なほどの積雪だ。風上側では笹の頭が見えるほど雪が薄いところもあるが、稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。
我々も林道では大丈夫かいなと心配してましたが、稜線に出てまったく杞憂だったことがわかりました。
そして実はワタシ、あまり山名の同定には自信がないほう。山は美しいとかカッコいいと感じるだけでよく、特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。
でも知らないよりは知ってる方が喜びが増しますよ。自分が登って来た山々ならなおさら。
事前に作成したカシミールのグラフ表示でわかってはいたが、笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
ここは登りも下りも経験してますが、なかなかの急傾斜ですね。
http://www.ejanaika.com/patio/read.cgi? ... past&no=13
viewtopic.php?f=4&t=151&p=669&hilit=%E5 ... B1%B1#p669
ザックは木に引っ掛けて、ペットボトルのお茶だけをポケットに入れた。失敗だった・・・・。
一番大きな登り返しをこなして気が緩んだのか、ガクガクしだした足を休ませようと腰を下ろしたら、突然両足がしびれだしてきた。立ち上がることも出来ない。
な、何事が起きたんだ? 分けがわからず狼狽するばかり。しばらくひざを叩いたりさすったりしたが一向に症状は改善しない。大声を出して自分を叱咤しながら無理やり起き上がる。まるで他人の足を使って立ちあがった感じだ。三歩も歩けずに倒れてしまう。これは勉強会どころではない、はるか遠くのザックがなければビバークすらも出来ないのだ。
これは大変だ!! 一体何が起きたのでしょう?
水分は十分摂ってたのでしょうか?この日は暑いぐらいだったので脱水症状ということも考えられます。
自己診断や対処が良かったかどうかは分からないが、無事家に帰ってこんなレポを書くことが出来てホント良かった。
単独の怖さをまざまざと感じることができた。
我々も三国にザックをデポして左千方を往復しましたが、片道20分ほどの知ったルートだということと、あれだけの大人数ということで問題なしと判断しました。
今回の越前さんみたいに、どこまで前進するかわからずしかも単独という場合はザックを置いて行ってはダメですね。自分の身を助ける物は身に着けてないと意味がありません。これは自分を強く戒めるべきでしょう。
発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ブログ拝見しましたが、かなり強烈な滑り台でしたね。私はこういうのを「地獄への滑り台」と呼んでいます。よく通過しましたね~。
これを回避するためには天草山から赤谷山まで縦走するという手があります。二ツ屋の施設のすぐ先にある階段へ下りて来れますよ。
ともあれ無事で何よりでした。お疲れさまでした。
ちなみに左端は高丸です。(^^ゞ
山日和
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
落忍さん、今晩は。
最高の一日を過ごされたようですね。人間、思い切りも大事ですよね。
そしてもちろん私の方は、スノー衆のことは承知していました。
知ってて挨拶もしないのはどうかとも考えたのですが、朝は早すぎ帰りはあせりまくりの事情もあったということで・・・スミマセン。
白山域や奥美濃あたりでヤブ集団の出没が増えるとの情報を持っています。(笑)
「どこかで、さりげなく」がいいですね。
え~と・・・あのスーパードクターとは、実はワタシも同い年と分かった時には愕然としましたね。もっともっと若いイメージでしたから。
え~と、え~と・・・「経験」は十年の単独山人生の中でいまだ未熟なままだと今回の山行で判明してしまいました。
往復でたった二時間のピストン予定だから、ザックは置いていこう。
いままでもそれで通してきて「何も」起きなかったから大丈夫という「私の中の常識」・・・・。
たまたま今までは何も起きなかったから命綱ともいえるザックを手放すとは。
今回のトラブルは「トラブル」で済んでくれましたが、山の神様は次は無いぞと待ち構えているコトでしょう。
あ~、他にどんな「私の中だけの常識」があることやら。
自己責任を問われる単独行。
もっともっと謙虚に人様の言葉を受け止めなければなりませんね。
ありがとうございました。
最高の一日を過ごされたようですね。人間、思い切りも大事ですよね。
そしてもちろん私の方は、スノー衆のことは承知していました。
知ってて挨拶もしないのはどうかとも考えたのですが、朝は早すぎ帰りはあせりまくりの事情もあったということで・・・スミマセン。
白山域や奥美濃あたりでヤブ集団の出没が増えるとの情報を持っています。(笑)
「どこかで、さりげなく」がいいですね。
え~と・・・あのスーパードクターとは、実はワタシも同い年と分かった時には愕然としましたね。もっともっと若いイメージでしたから。
え~と、え~と・・・「経験」は十年の単独山人生の中でいまだ未熟なままだと今回の山行で判明してしまいました。
往復でたった二時間のピストン予定だから、ザックは置いていこう。
いままでもそれで通してきて「何も」起きなかったから大丈夫という「私の中の常識」・・・・。
たまたま今までは何も起きなかったから命綱ともいえるザックを手放すとは。
今回のトラブルは「トラブル」で済んでくれましたが、山の神様は次は無いぞと待ち構えているコトでしょう。
あ~、他にどんな「私の中だけの常識」があることやら。
自己責任を問われる単独行。
もっともっと謙虚に人様の言葉を受け止めなければなりませんね。
ありがとうございました。
越前
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
越前さん、こんばんは。
単独スタイルで「中央分水嶺」の「福井県境」を踏破、などと大風呂敷を広げてしまってからの二回目山行となる。
大風呂敷で公言しといてから取り掛かるってものひとつの手でしょう。
たんぽぽは目標を立てるとのんびり5~10年のスパンで考えますが、越前さんなら3年ぐらいで達成するんじゃないですか。
【 ルート 】 登山口(3:32)-(5:44)P912m-(6:57)美濃俣丸-(9:20)笹ヶ峰(9:47)-(10:56)下山路分岐-(12:02)高倉峠手前ピーク
-(体調異変ピンチ)-(13:26)分岐-(13:55)林道着地-(14:56)通過不能滑り台-(15:24)駐車地
3時半スタートとはメラメラと燃え盛ってますねぇ~
近づくと火傷しそう・・・
尾根直前で傾斜も緩み始めた頃、見上げた樹間からヘッデンを反射して野生動物の片目が光る。どき~っっ、目の大きさからかなりの大型獣だとわかる。動くことも出来ずにしばらく見つめ合うが、突然理解する。
カモシカとわかっていても暗闇の中では恐いですね。
いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。ひと月前にはアレだけ盛大だったエビノシッポが全くないのは寂しかったが、全方向の素晴らしい景色は同じだった。心配した黄砂の影響も許容範囲だろう。
ここで7時なら全くの余裕ですね、たんぽぽなら何度昼寝することやら。
素晴らしいこの景色は、幸せなことに歩きながらでも見ることができる。すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~?
そんなとこありましたっけ?
数ある山の魅力の中で稜線歩きを最大の喜びとする私にとって、無上の幸せを感じる時間が延々と続く。
おおっ、越前さんは健全な精神の持ち主ですね!
ココには出口の見えないヤブとか空中遊泳を最大の喜びとするお方が数名常駐されております。
つよ~い感染力がありますのでくれぐれもご注意を!
歩いても歩いてもまだまだ先が続いているのは、人によってはツライものなのだろうが、少なくとも視界の確保された稜線歩きにはアップダウンがどれだけあろうと、私にとって苦役とは感じられない。このときばかりはマゾと呼ばれても仕方がない。(^^ゞ
少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
ここはまさしく稜線漫歩、ヤブ山の奥美濃とはひと味違った雰囲気があります。
事前に作成したカシミールのグラフ表示でわかってはいたが、笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
たんぽぽなら逆コースにしま~す。
最後の最後に恐怖の滑り台は勘弁してほしいからです。
と、とにかくザックまでたどり着かないと死んでしまうではないか。再び必死に立ち上がって歩き始めるとなんとかこのまま歩けそうだ。歩いているうちに潮が引くようにしびれも取れてくる。登ることも出来ると分かり一安心。しこりのような感触も足に残るが、気持ちもだいぶ落ち着いてきた。
よかったですね。笹ヶ峰は山が深いですから、もしもここで何か起きたらと考えると恐くなります。
でも単独も楽しいな。
なんとか生還できそうだと分かると、一時はどうでもいいと考えていた会社の勉強会も気になってくる。発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ま、叱られるのも生きていればこそ・・・
です。
滑り台も無事通過ですね、ロングルートお疲れさまでした。
単独スタイルで「中央分水嶺」の「福井県境」を踏破、などと大風呂敷を広げてしまってからの二回目山行となる。
大風呂敷で公言しといてから取り掛かるってものひとつの手でしょう。
たんぽぽは目標を立てるとのんびり5~10年のスパンで考えますが、越前さんなら3年ぐらいで達成するんじゃないですか。
【 ルート 】 登山口(3:32)-(5:44)P912m-(6:57)美濃俣丸-(9:20)笹ヶ峰(9:47)-(10:56)下山路分岐-(12:02)高倉峠手前ピーク
-(体調異変ピンチ)-(13:26)分岐-(13:55)林道着地-(14:56)通過不能滑り台-(15:24)駐車地
3時半スタートとはメラメラと燃え盛ってますねぇ~
近づくと火傷しそう・・・
尾根直前で傾斜も緩み始めた頃、見上げた樹間からヘッデンを反射して野生動物の片目が光る。どき~っっ、目の大きさからかなりの大型獣だとわかる。動くことも出来ずにしばらく見つめ合うが、突然理解する。
カモシカとわかっていても暗闇の中では恐いですね。
いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。ひと月前にはアレだけ盛大だったエビノシッポが全くないのは寂しかったが、全方向の素晴らしい景色は同じだった。心配した黄砂の影響も許容範囲だろう。
ここで7時なら全くの余裕ですね、たんぽぽなら何度昼寝することやら。
素晴らしいこの景色は、幸せなことに歩きながらでも見ることができる。すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~?
そんなとこありましたっけ?
数ある山の魅力の中で稜線歩きを最大の喜びとする私にとって、無上の幸せを感じる時間が延々と続く。
おおっ、越前さんは健全な精神の持ち主ですね!
ココには出口の見えないヤブとか空中遊泳を最大の喜びとするお方が数名常駐されております。
つよ~い感染力がありますのでくれぐれもご注意を!
歩いても歩いてもまだまだ先が続いているのは、人によってはツライものなのだろうが、少なくとも視界の確保された稜線歩きにはアップダウンがどれだけあろうと、私にとって苦役とは感じられない。このときばかりはマゾと呼ばれても仕方がない。(^^ゞ
少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
ここはまさしく稜線漫歩、ヤブ山の奥美濃とはひと味違った雰囲気があります。
事前に作成したカシミールのグラフ表示でわかってはいたが、笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
たんぽぽなら逆コースにしま~す。
最後の最後に恐怖の滑り台は勘弁してほしいからです。
と、とにかくザックまでたどり着かないと死んでしまうではないか。再び必死に立ち上がって歩き始めるとなんとかこのまま歩けそうだ。歩いているうちに潮が引くようにしびれも取れてくる。登ることも出来ると分かり一安心。しこりのような感触も足に残るが、気持ちもだいぶ落ち着いてきた。
よかったですね。笹ヶ峰は山が深いですから、もしもここで何か起きたらと考えると恐くなります。
でも単独も楽しいな。
なんとか生還できそうだと分かると、一時はどうでもいいと考えていた会社の勉強会も気になってくる。発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ま、叱られるのも生きていればこそ・・・
です。
滑り台も無事通過ですね、ロングルートお疲れさまでした。
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
山日和さん、今晩は。
スノー衆史上最高の天気に恵まれ、参加された皆さんも大満足されているようですね。
同じ日、すぐ近くで私も大満足の山行でした。
三時間ほどですが、ベッドでの良質な睡眠を確保しました。
で、次のお山のご予定は?
やめときます。
そういえばザックの底の予備の水を出すのがめんどいと、水分摂取をケチっていました。
もともと私は山では水分は摂らないほう・・・なんて決め付けるコトは百害あって、なのかもしれませんね。
今後も「非常識」な「私の中だけの常識」の部分がないかのチェックを行っていきます。
お言葉、ありがとうございます。
私には発想できなかった、山日和さんの行なわれている「スノーシュー渡渉」に挑戦してみました。
幸い水量はヒザまで。
はじめは水流にシューがもって行かれそうでしたが「斜め四十五度」を忘れていました。
要領がつかめてくると、水底の凸凹に対してシューの面がとても有効とわかってきました。
対岸に渡り、戻るのは覆いかぶさっている木に助けられより簡単でした。
あとは、靴の中をジャボジャボ言わせながら車まで十分でした。 ちなみに左端は高丸です。(^^ゞ
あっ、・・・・やっちまいました。
修行がまだまだ足りませぬ。
今後とも、ご指導のほど宜しくお願いいたします。
スノー衆史上最高の天気に恵まれ、参加された皆さんも大満足されているようですね。
同じ日、すぐ近くで私も大満足の山行でした。
「大きい」だけならいいのですが、「大きすぎると」ですね~・・・。風呂敷は大きいほどいいですよ。自分にプレッシャーを掛けるためにはね。(^^ゞ
山日和さんの視力は、きっと5.0くらいはあるんでしょね。越前さんがすぐそばにいたとは思いませんでしたよ。そう言えば笹ヶ峰方面を眺めた時に動いている人影があったような・・・・
すんません、自宅から一時間の恵まれた環境をフル活用しました。広く除雪された二つ屋導水施設に駐車して、満点の星空の下を三時半から歩き始めた。
素晴らしい気力ですね。私ならとても起きられません。(^_^;)
三時間ほどですが、ベッドでの良質な睡眠を確保しました。
山日和さんにお墨付きを戴きましたので、今後の夜間登山は積雪期であってもゴ~ですね。暗くなってからの下山は危険だが登ってはいけないとは聞いたことがない
尾根を登る限りにおいては高い方へ進むだけですからね。通過困難な雪壁や岩壁が現われなければ問題ないでしょう
はは~分かった、山日和さんって「晴れ男」なんですね。前回の美濃俣といい今回の笹ヶ峰といい、ど~も近くに☀男のパワーを感じるなと思ったら・・・そーかそーだったんだ~。いやもうホントにありがとうございました。いやー、この日は素晴らしい景色を味わえましたね~。三国~夜叉ヶ丸でも超満足でした。
で、次のお山のご予定は?
そうですか、またお墨付きをいただいてアリガと・・・って、いやそれはゼッタイ無理!すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせながらの鉛直降を心掛ける。
ここはシリセードでOKでしょう。一番速いよ。(^_^;)
やめときます。
この、おミヤゲじゃなくて、「やみげ」というのはどなたの造語なんでしょうか?これで闇下はできなくなりましたね。
ランナーズハイってのがありますが、歩くだけでハイな気分に浸れるのはお得感ばっちりですね。少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
わかりますわかります。(^^♪
ある所にはあるもんなんですよね~。取り付きで雪が無かったことが不思議なほどの積雪だ。風上側では笹の頭が見えるほど雪が薄いところもあるが、稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。
我々も林道では大丈夫かいなと心配してましたが、稜線に出てまったく杞憂だったことがわかりました
山頂で山日和さんがドコでもドアから出てきて、山名を教えていただけるようになると非常に助かるのですが実はワタシ、あまり山名の同定には自信がないほう。山は美しいとかカッコいいと感じるだけでよく、特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。
でも知らないよりは知ってる方が喜びが増しますよ。自分が登って来た山々ならなおさら。
初めての経験でかなりパニクりました。な、何事が起きたんだ? 分けがわからず狼狽するばかり。しばらくひざを叩いたりさすったりしたが一向に症状は改善しない。大声を出して自分を叱咤しながら無理やり起き上がる。まるで他人の足を使って立ちあがった感じだ。三歩も歩けずに倒れてしまう。これは勉強会どころではない、はるか遠くのザックがなければビバークすらも出来ないのだ。
これは大変だ!! 一体何が起きたのでしょう?
水分は十分摂ってたのでしょうか?この日は暑いぐらいだったので脱水症状ということも考えられます。
そういえばザックの底の予備の水を出すのがめんどいと、水分摂取をケチっていました。
もともと私は山では水分は摂らないほう・・・なんて決め付けるコトは百害あって、なのかもしれませんね。
全く返す言葉もありません。自己診断や対処が良かったかどうかは分からないが、無事家に帰ってこんなレポを書くことが出来てホント良かった。
単独の怖さをまざまざと感じることができた。
今回の越前さんみたいに、どこまで前進するかわからずしかも単独という場合はザックを置いて行ってはダメですね。自分の身を助ける物は身に着けてないと意味がありません。これは自分を強く戒めるべきでしょう
今後も「非常識」な「私の中だけの常識」の部分がないかのチェックを行っていきます。
お言葉、ありがとうございます。
いや、「通過」は一目で無理と判断できました。ブログ拝見しましたが、かなり強烈な滑り台でしたね。私はこういうのを「地獄への滑り台」と呼んでいます。よく通過しましたね~
私には発想できなかった、山日和さんの行なわれている「スノーシュー渡渉」に挑戦してみました。
幸い水量はヒザまで。
はじめは水流にシューがもって行かれそうでしたが「斜め四十五度」を忘れていました。
要領がつかめてくると、水底の凸凹に対してシューの面がとても有効とわかってきました。
対岸に渡り、戻るのは覆いかぶさっている木に助けられより簡単でした。
あとは、靴の中をジャボジャボ言わせながら車まで十分でした。 ちなみに左端は高丸です。(^^ゞ
あっ、・・・・やっちまいました。
修行がまだまだ足りませぬ。
今後とも、ご指導のほど宜しくお願いいたします。
越前
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
越前さん、こんにちは
スノー衆の日に、敢えて中央分水嶺チャレンジⅡでしたか。
両方とも、後日ではあってもこうして家に居ながらにして見せてもらえるのは嬉しいもんです。
ってのはタテマエで、内心は裏山C~焦燥感的挫折感風自滅観にさいなまれておるんですヨ。(@_@;)
早いね~、出発時刻!
高倉峠手前で体調異変? なんだなんだ…。でも帰還してるから大丈夫だんたんや。(ホッ!)
このDr、ネットで拝見しましたが、その後は覗いてません。あまりにも別世界のお方なもんで、参考になりませんデス。(@_@;)
二つ屋の施設まで車が入れたんですね。もう稜線まで雪はありませんか…。
星ほどデッカイ獣ってどんなんやろ? 異星獣だったかも(~o~)
そういう歩き方の人(Haさん)もヤブコギにおられます。
前回のトレースは残ってませんでした? 一度歩いてると安心ですね。
山の夜明けは心が洗われます。
この日はうちの近くは霧でかなり霞んでいました。下界より山の方がスッキリしてたんではと思います。
あそこをシューで下るのは大変でしょう。ツボ足かアイゼンのほうが…。いや、やはり導師も推奨のシリセードーが一番かと。(^_-)
ヘッデン、どうなったんです? まあ、辺りが明るくなると、つい忘れがちで、無くしても気付かないですね。
ここは早く着こうと思ってはいけませんね。の~んびり周りの雪山を眺めながら(時々はグルリと後ろも振り返りながら)雪稜散歩って感じで行きましょう。(^.^)/~~~
越前さんはサムライですね~(^o^) 美しい女性を見ても名前を聞くなんて軟弱な! 美味しい料理を食べてもその名前は聞かない…。
ワタシなど地図を広げても分からん(たぶん)くせに、かってに名前呼んでます。振り向いてくれないのでなんでかな?と思ってたら、後日、導師サマとかが「間違ってるよ」と教えて下さいます。ハイ。(^_-)
着きましたか! 私には目標ピークでしたが、越前さんには単なる通過点ですね。まだまだ、先は長い。
こっから先は私も未踏です。
私の場合は、心臓がバクバクして息切れで歩けないことがよくありますが…。姿勢が変わって血流が変わりシビレたとか攣ったとかでもないんですか?
かなり焦りますね、こんな時。でも、落ち着いて対処するのが一番でしょうね。
勉強会も命あってのものですがな。無事帰還がなによりです。
滑り台ですが、返レスによると、谷まで下りて対岸へトラバースしたようですが、スゴイ決断ですね。それにしてもよく川を渡れましたね。アイゼンに履き替えて滑り台をクリアできませんでした?
~biwaco
スノー衆の日に、敢えて中央分水嶺チャレンジⅡでしたか。
両方とも、後日ではあってもこうして家に居ながらにして見せてもらえるのは嬉しいもんです。
ってのはタテマエで、内心は裏山C~焦燥感的挫折感風自滅観にさいなまれておるんですヨ。(@_@;)
【 ルート 】 登山口(3:32)-(5:44)P912m-(6:57)美濃俣丸-(9:20)笹ヶ峰(9:47)-(10:56)下山路分岐-(12:02)高倉峠手前ピーク
-(体調異変ピンチ)-(13:26)分岐-(13:55)林道着地-(14:56)通過不能滑り台-(15:24)駐車地
早いね~、出発時刻!
高倉峠手前で体調異変? なんだなんだ…。でも帰還してるから大丈夫だんたんや。(ホッ!)
好天予報の土曜日には山を諦めかけたが、金沢のスーパードクターHPで簡単にその答えが見つかった。『冬季白山ワンディ、午後二時からの医院のミーティングに間に合わせるためには、早く出発するしかない!!』
あ、そ~か ♪♪
このDr、ネットで拝見しましたが、その後は覗いてません。あまりにも別世界のお方なもんで、参考になりませんデス。(@_@;)
広く除雪された二つ屋導水施設に駐車して、満点の星空の下を三時半から歩き始めた。気温はまだ一月も経ってない前回のマイナス八度が信じられないプラス四度。橋でスノーシューを着けるが、登ろうとした西尾根の南面急斜面にはなんともう雪は無かった。おかげで尾根まではつぼ足となったが、ヘッデンでこの急斜面をスノーシューだとかなり難儀したかも知れない。
二つ屋の施設まで車が入れたんですね。もう稜線まで雪はありませんか…。
尾根直前で傾斜も緩み始めた頃、見上げた樹間からヘッデンを反射して野生動物の片目が光る。どき~っっ、目の大きさからかなりの大型獣だとわかる。動くことも出来ずにしばらく見つめ合うが、突然理解する。樹林帯の中でえらく低い位置からだけど、ありゃ~お星様だな~・・・・。
星ほどデッカイ獣ってどんなんやろ? 異星獣だったかも(~o~)
月もなく暗いというだけで、ひと月前の前回よりも格段に歩きやすい尾根歩きが始まった。いつのものなのか単独者の往復トレースもあり、間違いなく無雪期の明るい登山道よりも歩きやすい。そういえば暗くなってからの下山は危険だが登ってはいけないとは聞いたことがない。少し考えてみても樹林帯あたりだと危険というのは雪庇くらいしか思いつかない。なにか危険があれば夜明けを待てばいいのだから、今後の山行に夜間登山を積極的に取り入れるのもいいかもしれない。
そういう歩き方の人(Haさん)もヤブコギにおられます。
下の樹林帯よりもさらに雪面は締まってきて歩きはさらに快適だ。急斜面もどんどん直登できるのがうれしい。前回はココで難儀したな~、なんて場所もあっというまに通過できてしまう。明るくなってきた上にさらに歩きやすくなった雪面のおかげで、かなりスピードアップができた感じだ。
前回のトレースは残ってませんでした? 一度歩いてると安心ですね。
登るにつれまばらになってきた樹々で広い空間を感じ取れる上に、どんどん明るくなっていく。三周ヶ岳や上谷山もよく分かるようになった。一度きりだが鳥の鳴き声が聞こえ、気がつくと青空のすがすがしい朝だ。霧氷こそ見えないが、山々の素晴らしい景色が広がっている。
山の夜明けは心が洗われます。
いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。ひと月前にはアレだけ盛大だったエビノシッポが全くないのは寂しかったが、全方向の素晴らしい景色は同じだった。心配した黄砂の影響も許容範囲だろう。
この日はうちの近くは霧でかなり霞んでいました。下界より山の方がスッキリしてたんではと思います。
すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせながらの鉛直降を心掛ける。
あそこをシューで下るのは大変でしょう。ツボ足かアイゼンのほうが…。いや、やはり導師も推奨のシリセードーが一番かと。(^_-)
後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの時。それだけ下降に集中していたということか。
ヘッデン、どうなったんです? まあ、辺りが明るくなると、つい忘れがちで、無くしても気付かないですね。
数ある山の魅力の中で稜線歩きを最大の喜びとする私にとって、無上の幸せを感じる時間が延々と続く。歩いても歩いてもまだまだ先が続いているのは、人によってはツライものなのだろうが、少なくとも視界の確保された稜線歩きにはアップダウンがどれだけあろうと、私にとって苦役とは感じられない。このときばかりはマゾと呼ばれても仕方がない。(^^ゞ
少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
ここは早く着こうと思ってはいけませんね。の~んびり周りの雪山を眺めながら(時々はグルリと後ろも振り返りながら)雪稜散歩って感じで行きましょう。(^.^)/~~~
そして実はワタシ、あまり山名の同定には自信がないほう。山は美しいとかカッコいいと感じるだけでよく、特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。ん、コレがロボットピークと呼ばれる所かな、してみるとウワサの不動山というのは尾根をたどってあの山なのか? ま、こんなレベル。(^^ゞ
越前さんはサムライですね~(^o^) 美しい女性を見ても名前を聞くなんて軟弱な! 美味しい料理を食べてもその名前は聞かない…。
ワタシなど地図を広げても分からん(たぶん)くせに、かってに名前呼んでます。振り向いてくれないのでなんでかな?と思ってたら、後日、導師サマとかが「間違ってるよ」と教えて下さいます。ハイ。(^_-)
美濃俣から二時間半も経っていたのが意外と感じるほどの幸せな時間を過ごしたら、もう笹ヶ峰へ到着だ。まだ朝だけど六時間も歩き通しでお腹が減った。
着きましたか! 私には目標ピークでしたが、越前さんには単なる通過点ですね。まだまだ、先は長い。
こっから先は私も未踏です。
な、何事が起きたんだ? 分けがわからず狼狽するばかり。しばらくひざを叩いたりさすったりしたが一向に症状は改善しない。大声を出して自分を叱咤しながら無理やり起き上がる。まるで他人の足を使って立ちあがった感じだ。三歩も歩けずに倒れてしまう。これは勉強会どころではない、はるか遠くのザックがなければビバークすらも出来ないのだ。
私の場合は、心臓がバクバクして息切れで歩けないことがよくありますが…。姿勢が変わって血流が変わりシビレたとか攣ったとかでもないんですか?
「シャリばて」か? 弁当食べて三時間ほどだが、疲労や睡眠不足との複合作用が考えられる。ザックにたどり着き、エネルギージェルや大福餅とどめに練乳チューブをコーラで流し込む。自己診断や対処が良かったかどうかは分からないが、無事家に帰ってこんなレポを書くことが出来てホント良かった。
単独の怖さをまざまざと感じることができた。
かなり焦りますね、こんな時。でも、落ち着いて対処するのが一番でしょうね。
なんとか生還できそうだと分かると、一時はどうでもいいと考えていた会社の勉強会も気になってくる。発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ま、叱られるのも生きていればこそ・・・
です。
勉強会も命あってのものですがな。無事帰還がなによりです。
滑り台ですが、返レスによると、谷まで下りて対岸へトラバースしたようですが、スゴイ決断ですね。それにしてもよく川を渡れましたね。アイゼンに履き替えて滑り台をクリアできませんでした?
~biwaco
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
たんぽぽさん、今晩は。
標高千m前後の稜線雪歩きは可能でも、ヤブ漕ぎアプローチで到達不能なんてコトあるかも・・・。
そして私の年間山行回数は毎年ほぼ二十回強、単純計算で月二回ほど・・・。
他の山域にだって行きたいし・・・。
地図で残り距離を眺めてみるに・・・たんぽぽさんを見習って、私も十年スパン計画にしときますわ。
その・・・ライトに光る片目と思ったのは、実は樹間から見えた明るい星だったのです。(お詫びして訂正させていただきます)
ワクチンって、売って無いんでしょうかね?
朝方だとまだ固く凍り付いていたであろう滑り台も、アイゼン・ピッケルでなくても帰りの時間だと腐っていてあまり恐怖感は無かったです。
まあ一箇所だけ、全然通過不能でしたが。
やはりたんぽぽさんほどの手練れでも、このすべり台というものは敬遠したくなるモノなんですね。
ありがとうございます。
今回のような雪面状態が半年も続いてくれるなら嬉しいのですが、残雪期というのはあまりにも短いですね。単独スタイルで「中央分水嶺」の「福井県境」を踏破、などと大風呂敷を広げてしまってからの二回目山行となる
大風呂敷で公言しといてから取り掛かるってものひとつの手でしょう。
たんぽぽは目標を立てるとのんびり5~10年のスパンで考えますが、越前さんなら3年ぐらいで達成するんじゃないですか。
標高千m前後の稜線雪歩きは可能でも、ヤブ漕ぎアプローチで到達不能なんてコトあるかも・・・。
そして私の年間山行回数は毎年ほぼ二十回強、単純計算で月二回ほど・・・。
他の山域にだって行きたいし・・・。
地図で残り距離を眺めてみるに・・・たんぽぽさんを見習って、私も十年スパン計画にしときますわ。
実は登山口までは、私の家から一時間なんです。たぶんスノー衆で私よりも早く家を出た方もいたでしょうね。3時半スタートとはメラメラと燃え盛ってますねぇ~
近づくと火傷しそう・・・
えっと・・・そんときは熊かも?なんておびえてましたので、過剰表現になってしまいました。尾根直前で傾斜も緩み始めた頃、見上げた樹間からヘッデンを反射して野生動物の片目が光る。どき~っっ、目の大きさからかなりの大型獣だとわかる。動くことも出来ずにしばらく見つめ合う
カモシカとわかっていても暗闇の中では恐いですね。
その・・・ライトに光る片目と思ったのは、実は樹間から見えた明るい星だったのです。(お詫びして訂正させていただきます)
もう三十分ちょっと早かったら朝日がみれた時間でした。いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ
ここで7時なら全くの余裕ですね、たんぽぽなら何度昼寝することやら。
夜が明けたばかりの、クラストに近い山頂直下の下降はかなり緊張しました。素晴らしいこの景色は、幸せなことに歩きながらでも見ることができる。すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~?
そんなとこありましたっけ?
ええっ?そんな方がいらっしゃるんですか?ボク信じらんな~い。数ある山の魅力の中で稜線歩きを最大の喜びとする私にとって、無上の幸せを感じる時間が延々と続く
おおっ、越前さんは健全な精神の持ち主ですね!
ココには出口の見えないヤブとか空中遊泳を最大の喜びとするお方が数名常駐されております。
つよ~い感染力がありますのでくれぐれもご注意を!
ワクチンって、売って無いんでしょうかね?
?? 最初ならいいんですか。笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
たんぽぽなら逆コースにしま~す。
最後の最後に恐怖の滑り台は勘弁してほしいからです。
朝方だとまだ固く凍り付いていたであろう滑り台も、アイゼン・ピッケルでなくても帰りの時間だと腐っていてあまり恐怖感は無かったです。
まあ一箇所だけ、全然通過不能でしたが。
やはりたんぽぽさんほどの手練れでも、このすべり台というものは敬遠したくなるモノなんですね。
通過というかズルになるかと思いますが・・・詳しくは山日和さんへのレス返しで。滑り台も無事通過ですね、ロングルートお疲れさまでした。
ありがとうございます。
越前
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
biwacoさん、今晩は。
今回の山行で、身体のコンディション維持の大切さを実感いたしました。
くれぐれもお体の養生を、中途半端にしないようご慈愛ください。
自分では逆立ちしても絶対に見ることのできない世界を、いとも簡単に(と見えます)惜しげもなく紹介してくれるサイトってことですね。
ちょっと心配してしまいましたが、上にはたっぷりでした。
全くの始めての道だと、今回の山行そのものが実行されてはいなかったと思います。
私にさほどの渡渉経験はありませんが、ヒザ程度の渡渉にはたいした恐さは感じません。
また川面までは雪があって降りるのもラクでした。なにより川でどんなにひどいコトになったとしても、車まであと少しだと分かってましたので。
逆にあの「得盛り」すべり台は、私には通過不能でした。
今回の山行で、身体のコンディション維持の大切さを実感いたしました。
くれぐれもお体の養生を、中途半端にしないようご慈愛ください。
であってもデス。養生、養生。スノー衆の日に、敢えて中央分水嶺チャレンジⅡでしたか。
両方とも、後日ではあってもこうして家に居ながらにして見せてもらえるのは嬉しいもんです。
ってのはタテマエで、内心は裏山C~焦燥感的挫折感風自滅観にさいなまれておるんですヨ。(@_@;)
ホント本当に、ホッ~~~ッでした。早いね~、出発時刻!
高倉峠手前で体調異変? なんだなんだ…。でも帰還してるから大丈夫だんたんや。(ホッ!)
参考にしようなんて見てるヒトはあまりいないでしょう。このDr、ネットで拝見しましたが、その後は覗いてません。あまりにも別世界のお方なもんで、参考になりませんデス。(@_@;)
自分では逆立ちしても絶対に見ることのできない世界を、いとも簡単に(と見えます)惜しげもなく紹介してくれるサイトってことですね。
西尾根の南面取り付きにはもうなかったです。二つ屋の施設まで車が入れたんですね。もう稜線まで雪はありませんか…。
ちょっと心配してしまいましたが、上にはたっぷりでした。
さすがに「やぶこぎ」ですね。私の考えたことなんかすでに実行されているわけですね。今後の山行に夜間登山を積極的に取り入れるのもいいかもしれない。
そういう歩き方の人(Haさん)もヤブコギにおられます。
その往復スノーシュートレースも私と同じデナリだと思われました。前回はココで難儀したな~、なんて場所もあっというまに通過できてしまう。明るくなってきた上にさらに歩きやすくなった雪面のおかげで、かなりスピードアップができた感じだ。
前回のトレースは残ってませんでした? 一度歩いてると安心ですね。
全くの始めての道だと、今回の山行そのものが実行されてはいなかったと思います。
♪新しい朝が来た。希望の朝だ。喜びに胸を広げ青空仰げ。登るにつれまばらになってきた樹々で広い空間を感じ取れる上に、どんどん明るくなっていく。三周ヶ岳や上谷山もよく分かるようになった。一度きりだが鳥の鳴き声が聞こえ、気がつくと青空のすがすがしい朝だ。霧氷こそ見えないが、山々の素晴らしい景色が広がっている。
山の夜明けは心が洗われます。
あんな凍った急斜面では、とってもそんなコト考える余裕はありませんでした。すぐに下降し始めるがなんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせながらの鉛直降を心掛ける。
あそこをシューで下るのは大変でしょう。ツボ足かアイゼンのほうが…。いや、やはり導師も推奨のシリセードーが一番かと。(^_-)
もったいないコトをしてしまった~、ってのと、またもや山にゴミを置いてきてしまった。山の神様(もう何回目だろう?)ごめんなさい。後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの時。それだけ下降に集中していたということか。
ヘッデン、どうなったんです? まあ、辺りが明るくなると、つい忘れがちで、無くしても気付かないですね。
ええっ?私ってそーだったんだ!そして実はワタシ、あまり山名の同定には自信がないほう。山は美しいとかカッコいいと感じるだけでよく、特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。ん、コレがロボットピークと呼ばれる所かな、してみるとウワサの不動山というのは尾根をたどってあの山なのか? ま、こんなレベル。(^^ゞ
越前さんはサムライですね~(^o^) 美しい女性を見ても名前を聞くなんて軟弱な! 美味しい料理を食べてもその名前は聞かない…。
なんだったんでしょうね~。全く始めての体験・感覚でした。な、何事が起きたんだ? 分けがわからず狼狽するばかり。しばらくひざを叩いたりさすったりしたが一向に症状は改善しない。大声を出して自分を叱咤しながら無理やり起き上がる。まるで他人の足を使って立ちあがった感じだ。三歩も歩けずに倒れてしまう。これは勉強会どころではない、はるか遠くのザックがなければビバークすらも出来ないのだ。
私の場合は、心臓がバクバクして息切れで歩けないことがよくありますが…。姿勢が変わって血流が変わりシビレたとか攣ったとかでもないんですか?
誰も見てないので、どんなに取り乱してもどんなに泣きわめいてもぜんぜん大丈夫?単独の怖さをまざまざと感じることができた。
かなり焦りますね、こんな時。でも、落ち着いて対処するのが一番でしょうね。
う~ん・・・視野の狭い単独者「私の中だけの常識」部分に触れてますか?なんとか生還できそうだと分かると、一時はどうでもいいと考えていた会社の勉強会も気になってくる。発作(?)で失った時間も三十分ほどだ。ぎりぎり間に合う計算だったが、やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台(?)に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
ま、叱られるのも生きていればこそ・・・
です。
勉強会も命あってのものですがな。無事帰還がなによりです。
滑り台ですが、返レスによると、谷まで下りて対岸へトラバースしたようですが、スゴイ決断ですね。それにしてもよく川を渡れましたね。アイゼンに履き替えて滑り台をクリアできませんでした?
私にさほどの渡渉経験はありませんが、ヒザ程度の渡渉にはたいした恐さは感じません。
また川面までは雪があって降りるのもラクでした。なにより川でどんなにひどいコトになったとしても、車まであと少しだと分かってましたので。
逆にあの「得盛り」すべり台は、私には通過不能でした。
越前
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- 記事: 719
- 登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
- お住まい: 京都市中京区
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美濃俣丸&笹ヶ峰を振り返って
越前さん、こんばんは。
越前さんがこのルートを歩いた3週間後の3/30に私とクロオさんの二人で、ほぼ同じコースにチャレンジしました。すでに私のレポに
レスいただいておりますが、もう一度読み返したので、レスしますね。
> いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。素晴らしいこの景色は、幸せなことに歩きながらでも見ることができる。すぐに下降し始めるが、
> なんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせな
> がらの鉛直降を心掛ける。後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの
> 時。それだけ下降に集中していたということか。
美濃俣丸の山頂での素晴らしい眺望を見られたのはうらやましいですね。私の場合はガスっていて、眺望がありませんでしたから。
この山頂からの下降はそんなに急だったかな?と。あまり記憶がないんですね。ガスっていてよく見えなかったのかな? このときは
スノーシューを外して歩いたのです。もちろん、ヘッドランプが落ちていたかどうかも全くわかりません。
> 少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
私も、大河内山への登りあたりでガスが切れて晴れてきたので、周囲の眺望が得られるようになりました。ウキウキしてきて、これか
ら雪稜漫歩が楽しめると喜びがこみ上げてきました。
> 稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。雪割れというか本当の稜線上に出来たクレパスから雪庇の端まで優に20mを越す場
> 所も多い。
私が歩いたときには、雪庇も割れ落ちているところが多く、最も大きかったのは夏小屋丸のあたりでしたね。クレバスが大きく口を開
けて誘い込みようでした。
> あまり山名の同定には自信がないほう。特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。ん、コレがロボットピークと
> 呼ばれる所かな、してみるとウワサの不動山というのは尾根をたどってあの山なのか? ま、こんなレベル。(^^ゞ
山座同定は、その場でできればいいのですが、できないことも多いですね。その場合には写真に収めておいて、帰宅してからカシミ
ールで確認するということをよくやっています。でも、それでも間違うことがあります。山日和さんに間違いを指摘されます。
> 美濃俣から2時間半も経っていたのが、意外と感じるほどの幸せな時間を過ごしたら、もう笹ヶ峰へ到着だ。まだ朝だけど6時間も
> 歩き通しでお腹が減った。
私たちの場合は6時間25分かかっていますので、越前さんは速いですね。6時間ほど歩けばお腹が減ります。私たちも、この笹ヶ峰
の山頂でランチしました。
> 笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
そのとおり、そのとおり。でも、山日和さんは最初に逆コースを歩き、次に反対コースを歩いていますよね。達者ですね。
> 高倉峠手前ピークで12時。まっ黒の冠山と横長の能郷白山の姿を見て満足しながら引き返すこととなった。かなり疲れを感じてきて
> はいたが、ガクガクしだした足を休ませようと腰を下ろしたら、突然両足がしびれだしてきた。立ち上がることも出来ない。
高倉峠まで行かなかったのは12時までと決めておいたからでしょうか。突然のことで周章狼狽されたことでしょう。結局、一時的な
脱水状況だったんですかね。
下山には、天草山経由ではなく、その手前の尾根を下っていますが、これは急遽そうしたのでしょうか。
> やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
あの滑り台は怖いですね。私のときは、もうなくなっていてよかったです。
越前さんがこのルートを歩いた3週間後の3/30に私とクロオさんの二人で、ほぼ同じコースにチャレンジしました。すでに私のレポに
レスいただいておりますが、もう一度読み返したので、レスしますね。
> いよいよ美濃俣丸山頂へと到着だ。素晴らしいこの景色は、幸せなことに歩きながらでも見ることができる。すぐに下降し始めるが、
> なんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせな
> がらの鉛直降を心掛ける。後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの
> 時。それだけ下降に集中していたということか。
美濃俣丸の山頂での素晴らしい眺望を見られたのはうらやましいですね。私の場合はガスっていて、眺望がありませんでしたから。
この山頂からの下降はそんなに急だったかな?と。あまり記憶がないんですね。ガスっていてよく見えなかったのかな? このときは
スノーシューを外して歩いたのです。もちろん、ヘッドランプが落ちていたかどうかも全くわかりません。
> 少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
私も、大河内山への登りあたりでガスが切れて晴れてきたので、周囲の眺望が得られるようになりました。ウキウキしてきて、これか
ら雪稜漫歩が楽しめると喜びがこみ上げてきました。
> 稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。雪割れというか本当の稜線上に出来たクレパスから雪庇の端まで優に20mを越す場
> 所も多い。
私が歩いたときには、雪庇も割れ落ちているところが多く、最も大きかったのは夏小屋丸のあたりでしたね。クレバスが大きく口を開
けて誘い込みようでした。
> あまり山名の同定には自信がないほう。特に名前を調べるためだけに現場で地図を広げたりはしない。ん、コレがロボットピークと
> 呼ばれる所かな、してみるとウワサの不動山というのは尾根をたどってあの山なのか? ま、こんなレベル。(^^ゞ
山座同定は、その場でできればいいのですが、できないことも多いですね。その場合には写真に収めておいて、帰宅してからカシミ
ールで確認するということをよくやっています。でも、それでも間違うことがあります。山日和さんに間違いを指摘されます。
> 美濃俣から2時間半も経っていたのが、意外と感じるほどの幸せな時間を過ごしたら、もう笹ヶ峰へ到着だ。まだ朝だけど6時間も
> 歩き通しでお腹が減った。
私たちの場合は6時間25分かかっていますので、越前さんは速いですね。6時間ほど歩けばお腹が減ります。私たちも、この笹ヶ峰
の山頂でランチしました。
> 笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
そのとおり、そのとおり。でも、山日和さんは最初に逆コースを歩き、次に反対コースを歩いていますよね。達者ですね。
> 高倉峠手前ピークで12時。まっ黒の冠山と横長の能郷白山の姿を見て満足しながら引き返すこととなった。かなり疲れを感じてきて
> はいたが、ガクガクしだした足を休ませようと腰を下ろしたら、突然両足がしびれだしてきた。立ち上がることも出来ない。
高倉峠まで行かなかったのは12時までと決めておいたからでしょうか。突然のことで周章狼狽されたことでしょう。結局、一時的な
脱水状況だったんですかね。
下山には、天草山経由ではなく、その手前の尾根を下っていますが、これは急遽そうしたのでしょうか。
> やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
あの滑り台は怖いですね。私のときは、もうなくなっていてよかったです。
written by kitayama-walk
Re: 【越美国境】を歩く② 笹ヶ峰 3/9
kitayama-walkさん、今晩は。
この土日はさすがに完全休養日となってしまうみたいですね。
雪の多かった昨年とは違い、早々と残雪の消えていくスピードに応じた山行をじっくりと練って過ごすのもいいかもしれません。
そしてその晴れ男さんも山頂からはシリセードで下れるくらいだと言われてますね~。まあ、夜明け直後の時間帯でクラスト寸前の雪面にびびったということにしといて下さい。
もしガスの中を歩くことになっていたら、もう一度歩き直すことを勧めますね。
カシミールは私も山を始めた頃から使っていますが、いまだに全然使いこなせてはいませんね~。(^^ゞ
やはりこのコースでのランチ適地は、笹ヶ峰山頂となりますよね。
でも下山に三時間は必要ないだろうなと思いながら(実時間ですべり台処理も含めて二時間弱)分岐へ到着したのが10:56。
この時点で山行本来の目的である分水嶺歩きの延長を決定しました。
正午まで行けるところまで、ザックを置いて空荷で (^^ゞ ・・・。
結果論ですが、「発作?」で空費した時間が無ければ三時前の下山ができた計算です。
ぶっ飛ばせば勉強会は、よゆ~で間に合うな・・・と思っていた矢先の「得盛り」滑り台でした。
見た瞬間、アイゼン・ピッケルでもゼッタイ無理だと分かりました。
この土日はさすがに完全休養日となってしまうみたいですね。
雪の多かった昨年とは違い、早々と残雪の消えていくスピードに応じた山行をじっくりと練って過ごすのもいいかもしれません。
美濃俣で二回とも晴れていたのは、実はすぐ近くにここのところ全戦全勝で晴れだという「晴れ男」がいたからかも?下降し始めるが、 なんちゅう急斜面ですか~? なるべく斜度のゆるそうな真下に樹木や笹の見えるところを選んで、慎重にシューの爪を効かせな がらの鉛直降を心掛ける。後の休憩で帽子につけたまま忘れていたヘッデンがないコトに気がついたが、落としたのは恐らくこの 時。
美濃俣丸の山頂での素晴らしい眺望を見られたのはうらやましいですね。私の場合はガスっていて、眺望がありませんでしたから。
この山頂からの下降はそんなに急だったかな?と。あまり記憶がないんですね。ガスっていてよく見えなかったのかな? このときはスノーシューを外して歩いたのです。もちろん、ヘッドランプが落ちていたかどうかも全くわかりません。
そしてその晴れ男さんも山頂からはシリセードで下れるくらいだと言われてますね~。まあ、夜明け直後の時間帯でクラスト寸前の雪面にびびったということにしといて下さい。
これだけの役者も揃った、長~い稜線歩きはなかなか無いでしょう。少しずつ確実に変わっていく周りの景色に陶酔しながらの、幸せな時間が過ぎていく。
私も、大河内山への登りあたりでガスが切れて晴れてきたので、周囲の眺望が得られるようになりました。ウキウキしてきて、これから雪稜漫歩が楽しめると喜びがこみ上げてきました。
もしガスの中を歩くことになっていたら、もう一度歩き直すことを勧めますね。
私のときはクレパスもまだ可愛らしく、少なくとも遠目には雪庇も健在でした。稜線風下側の雪庇の大きさには驚くばかりだ。雪割れというか本当の稜線上に出来たクレパスから雪庇の端まで優に20mを越す場 所も多い。
私が歩いたときには、雪庇も割れ落ちているところが多く、最も大きかったのは夏小屋丸のあたりでしたね。クレバスが大きく口を開けて誘い込みようでした。
さすがに「歩く山座同定マシン」と評されるお方ですな~。kitayama-walkさんの上には上が・・・。山座同定は、その場でできればいいのですが、できないことも多いですね。その場合には写真に収めておいて、帰宅してからカシミールで確認するということをよくやっています。でも、それでも間違うことがあります。山日和さんに間違いを指摘されます。
カシミールは私も山を始めた頃から使っていますが、いまだに全然使いこなせてはいませんね~。(^^ゞ
これも(女性も含めて)上には上が、です。美濃俣から2時間半も経っていたのが、意外と感じるほどの幸せな時間を過ごしたら、もう笹ヶ峰へ到着だ。まだ朝だけど6時間も 歩き通しでお腹が減った。
私たちの場合は6時間25分かかっていますので、越前さんは速いですね。6時間ほど歩けばお腹が減ります。私たちも、この笹ヶ峰の山頂でランチしました。
やはりこのコースでのランチ適地は、笹ヶ峰山頂となりますよね。
今回のコースで何人かの方の記録を読みましたが、なぜか逆コースの記録は他では見つかりませんでしたよ。笹ヶ峰からの下降は長い上に急傾斜。雪が腐ってきた時間で特に不安感は覚えなかったが、ホント逆コースにしなくて良かった。
そのとおり、そのとおり。でも、山日和さんは最初に逆コースを歩き、次に反対コースを歩いていますよね。達者ですね。
会社の勉強会に間に合わせるには午後三時の下山が必要、ということで逆算すると余裕を持って天草山分岐からは正午には下山を始めなくてはと考えていました。当然最短尾根の選択でした。高倉峠手前ピークで12時。まっ黒の冠山と横長の能郷白山の姿を見て満足しながら引き返すこととなった。かなり疲れを感じてきて はいたが、ガクガクしだした足を休ませようと腰を下ろしたら、突然両足がしびれだしてきた。立ち上がることも出来ない。
高倉峠まで行かなかったのは12時までと決めておいたからでしょうか。突然のことで周章狼狽されたことでしょう。結局、一時的な脱水状況だったんですかね。
下山には、天草山経由ではなく、その手前の尾根を下っていますが、これは急遽そうしたのでしょうか。
でも下山に三時間は必要ないだろうなと思いながら(実時間ですべり台処理も含めて二時間弱)分岐へ到着したのが10:56。
この時点で山行本来の目的である分水嶺歩きの延長を決定しました。
正午まで行けるところまで、ザックを置いて空荷で (^^ゞ ・・・。
結果論ですが、「発作?」で空費した時間が無ければ三時前の下山ができた計算です。
発作も影を潜めたし、あと十分ほどでクルマだ~。やはり最後の最後で冬の名物林道すべり台に引っかかって、ほんの少しアウトだった。
あの滑り台は怖いですね。私のときは、もうなくなっていてよかったです。
ぶっ飛ばせば勉強会は、よゆ~で間に合うな・・・と思っていた矢先の「得盛り」滑り台でした。
見た瞬間、アイゼン・ピッケルでもゼッタイ無理だと分かりました。
越前