【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2011年4月3日(日)
【山 域】奥越 荒島岳周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】真名川ダム6:43---8:58持篭谷山9:18---9:40 P1209m---12:03荒島岳13:42
     ---14:49小荒島岳15:01---16:00林道終点---16:24 DOCデポ地

 真名川ダム湖の水面は曇り空を映して鈍く光っていた。下流方向の高みには真っ白な三角がわずかに頭を出し
ている。目指す荒島岳の山頂だ。
ダムを渡って対岸の林道に出る。まだ1m近い雪が路面を覆っていた。いつもの如く、コンクリート壁が切れた植林
帯に付けられた杣道を上がる。ここを通るのはもう4回目だ。
 ひと汗かいて尾根に乗れば後は広い雪尾根を辿るだけである。雪は完璧に締まって、ビブラムの跡がわずかに
残る程度。今日はスノーシューも背中の重しで終わりそうな予感である。

 持篭谷(もっかだに)山1120.1mの西に伸びる尾根は実に広々とした気持ちのいい尾根である。
下部はミズナラやコナラを主体とした疎林が広がり、Ca700mあたりからはブナが混じり始める。尾根の南寄りには
かなり太いブナも見つけることができる。
 どんよりとした天気で自然林の中に日が射さないのが残念だ。それでも雰囲気十分の森を味わいながら雪を踏ん
で歩くのは格別である。北側が開けて荒島岳の巨体が姿を見せた。眼下には大野盆地が広がる。
雪面には昨日のものだろうか、足跡が2つ3つ残っていた。

 クラストした急斜面を登山靴のエッジを利かせて上がれば持篭谷山頂だ。風が強く寒いのでアウターを着込んだ。
ここまで2時間強。まずまずのペースだ。荒島岳~縫ヶ原山ジャンクションの1209mピークまで3時間で行ければな
んとか行けると踏んでいたが、この分なら十分周回できそうだ。
荒島岳は遥か彼方に鎮座しているように見えるが、今日はそれほど遠いとは感じなかった。よほど気合いが入って
いるのだろう。

[attachment=4]P1010075_1_1.JPG[/attachment]
 1209mJPに向けて白い雪稜がうねっている。右の持篭谷側はブナ林が続く。左側の見晴らしがやたらいいのは
尾根の直下まで林道が伸びて伐採されているからだ。
真名川ダムから伸びる林道はモッカ平を横断してこの尾根を越え、足谷側へとさらに伸びてしまった。

 1209mピークに立つ。ダムからジャスト3時間。OKだ。
昨日までの暖かさから一転して今朝は冷え込んだ。冷え込みと風のおかげで霧氷の出迎えを受ける。
青空がないのが残念だが、予報ではもう少し経てば晴れるはずだ。

[attachment=3]P1010099_1.JPG[/attachment]
 今日は縫ヶ原山に背を向けて、荒島岳へ初めての雪尾根を辿る。目の前には延々と伸びる雪稜。東側は落ちた
雪庇の跡が雪壁となって切れている。
膨大な積雪が形作る雪堤も、そろそろ本来の尾根芯と仮想尾根の境界あたりに割れ目が入り始めて、迂闊に足を
運ぶとボソッと雪穴にはまり込んでしまうので注意が必要である。
雪堤の高さは低いところでも5m、高いところは10mぐらいあるだろう。この地の夥しい雪の量を実感する。
雪は相変わらずよく締まってストレス知らず。あまりに快調過ぎて、早く通過するのがもったいない。それに青空が
なかなか戻って来ず、この尾根を陽の光を浴びて歩けないのはあまりに残念過ぎるので、1265mピークの手前で
時間調整の休憩を取る。1209mJPからまだ1時間あまりしか経っていない。

 ここで急登に備えてアイゼンを装着した。遠くから見た荒島岳山頂直下の登りは壁のように映ったからだ。
時間を潰していると少しずつ空に青みが射してきた。いいぞ。
頭上の荒島山頂の上が明るくなったのを確認して再スタートを切る。霧氷もグレーから白へと色を変えた。

 右手の鳴サコ源頭には崩壊した雪庇の跡か、巨大なデブリが谷を埋めていた。斜度はきつくなってきたが、思っ
ていたほどではない。ストックをピッケルに持ち替えるほどのこともなかった。
ふと足元を見ると「荒島岳山頂0.3km」の標識。これは今ではあまり使われなくなった下山コースの道標だ。
あと少し。
 
 登山者の姿が見えた。傾斜が緩んで、雪面からわずかに頭を出した祠が見えると18年ぶりの荒島岳山頂だ。
なんとも贅沢な景観に360度取り巻かれた。
白山、槍・穂高、乗鞍、御岳から経ヶ岳、大日岳と石徹白の山々、木無山、能郷白山・屏風山を始めとする越美国
境の山々、姥ヶ岳、銀杏峰、部子山、越前甲。浄法寺山や高平山といった1000mばかりの山々でもまだ真っ白な
のは驚きだ。

[attachment=2]P1010245_1.JPG[/attachment]
 先着していた2人連れと写真を撮り合ってしばらく歓談する。すでに下山した人がかなりいるようで、青空の下でこ
の景色を見ずじまいだという。実にもったいない話だ。そのふたりはゆっくり登ってきたおかげでこの僥倖に出会え
たと喜んでいた。
 小さな雪壁の下でピッケルで雪を削ってランチ場所を設営する。晴れてはきたが相変わらず風が強く寒いのだ。
白山を眺めながらビールを煽る。実に美味い。これを至福と言わずしてなんと言えばいいのだろう。普通に生活して
山に登れる幸せを噛み締めるひと時だ。
 これまで荒島岳はやや敬遠していたきらいがあった。何故ならば日本100名山だからである。しかし登ってみれば
文句なしにいい山だ。特に今日辿ってきた南からの尾根は、どんどん近付いてくる荒島岳を真正面に見ながら歩け
るベストコースではないだろうか。もちろん道がないので積雪期限定なのだが。

 何人かの登山者が上がってきては先に下りて行った。みんな山頂でのんびりする習慣がないのだろうか。
東に伸びる雪尾根が魅力的だったのですこし歩いてみた。こちらには「大ナベ」「小ナベ」と呼ばれるピークがある。
北東面の谷筋は山スキーのメッカらしい。仏御前の滝あたりからの尾根も楽しそうだ。

 今日の登山者はほとんどが勝原スキー場跡からの往復のようだ。こちらは小荒島岳(コアラ島岳と呼ぶ人もいる)
を経由して北西へ向かう中出コースである。この登山口の手前にDOCをデポしているのだ。
従って、下山してもまだ今日の行程は終わらないのだ。国道へ出てから真名川ダムまでは登り一辺倒なのである。

 山頂を辞して下山にかかる。意外に雪が緩んでいて、今日初めてくるぶしあたりまで潜った。右側は雪庇が残り、
九頭竜川へ鋭く切れ落ちている。小荒島岳はその山頂だけが白い帽子を被っているようだ。

[attachment=0]P1010257_1.JPG[/attachment]
快調に下り、「モチガ壁」と呼ばれる雪壁もうまく左側を巻くトレースが付けられていた。
 18年前はどこをどう歩いたのかあまり覚えていない。ただあの頃は山頂にまだ測候所の建物があり、中で風を避
けて食事をした記憶が残っている。大きな反射板もあった。

[attachment=1]P1010253_1.JPG[/attachment]
 1204mのシャクナゲ平からは、ほとんどのトレースはスキー場跡へと向かっていた。わずかにツボ足とスキーのト
レースがひとつずつ、小荒島岳方面に伸びていた。これは山頂で会ったカップルのものだろう。
そのトレースも小荒島の山頂から北東の尾根に向かっていた。小荒島岳で最後の展望を楽しむ。
 シャクナゲ平の手前からここまでなかなかのブナ林が続いていた。鞍部のあたりは実にいい雰囲気である。やや
沈み始めたので本日初めてスノーシューを装着した。
小荒島からの下りは尻セードを誘ういい斜面が広がる。今日は遊び尽くそう。

 このルートは登山道ではあるが、テープ類がまったく見られずどこが道なのかわからない。まあ、道であろうがな
かろうが一向に構わないのだが。
佐開の集落へ落ちる谷へ危うく誘いこまれそうになりかけて、尾根をトラバースして目的の谷へ入れば後は一本道
だ。こちらのコースは早いタイミングで植林が現われる。
 何度か林道らしきものと交差して堰堤を過ぎるとやたら開けた谷間に出た。ここからは雪の林道歩き。
中出コース登山口の標識のあるところが林道の除雪終了点となっていた。そこからわずかでDOCデポ地。
真名川ダムまで30分というところか。
 麓へ下りて、大野盆地の南端にあたる佐開の集落あたりを転がしていると、すっかり春の日差しが戻ってきていた。
ダムまであとひと頑張りだ。

                             山日和
添付ファイル
白い帽子の小荒島岳
白い帽子の小荒島岳
山頂をふり返る
山頂をふり返る
白山が白い
白山が白い
P1209から望む荒島岳
P1209から望む荒島岳
持篭谷山からの荒島岳
持篭谷山からの荒島岳
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by biwaco »

導師サマ、こんばんは~
2011年度の始業式は荒島岳とは、深田先生に敬意を表しての100名山詣ででありましたか。
とはいってもこのルートは…。さすがに通り一遍の人生行路は歩まないのが奇行師の矜持ってもんなんでしょうか?
 真名川ダム湖の水面は曇り空を映して鈍く光っていた。下流方向の高みには真っ白な三角がわずかに頭を出している。目指す荒島岳の山頂だ。
 ひと汗かいて尾根に乗れば後は広い雪尾根を辿るだけである。雪は完璧に締まって、ビブラムの跡がわずかに残る程度。今日はスノーシューも背中の重しで終わりそうな予感である。
この日は、美濃俣丸~笹ヶ峰の稜線を歩いてたんですが、荒島岳は釈迦嶺や冠山の陰に隠れたのか見えなかったような…?
確かに雪はしっかり締まっていて、背負ったスノ―シューは「無用の長物」になりかねなかったですね。
 クラストした急斜面を登山靴のエッジを利かせて上がれば持篭谷山頂だ。風が強く寒いのでアウターを着込んだ。
ここまで2時間強。まずまずのペースだ。荒島岳~縫ヶ原山ジャンクションの1209mピークまで3時間で行ければなんとか行けると踏んでいたが、この分なら十分周回できそうだ。
縫ヶ原山というのはモッカ平のガケップチの△1317.0のことでしょうか?
このあたり、雪が融けてから林道を上ってみても楽しそうだ~♪
 1209mピークに立つ。ダムからジャスト3時間。OKだ。
昨日までの暖かさから一転して今朝は冷え込んだ。冷え込みと風のおかげで霧氷の出迎えを受ける。
青空がないのが残念だが、予報ではもう少し経てば晴れるはずだ。
そうそう、待てば回路の山日和~ってことです。
11時前くらいには青空が広がってきましたね~♪
 今日は縫ヶ原山に背を向けて、荒島岳へ初めての雪尾根を辿る。目の前には延々と伸びる雪稜。東側は落ちた雪庇の跡が雪壁となって切れている。
膨大な積雪が形作る雪堤も、そろそろ本来の尾根芯と仮想尾根の境界あたりに割れ目が入り始めて、迂闊に足を運ぶとボソッと雪穴にはまり込んでしまうので注意が必要である。
ロボットピークの手前で、うっかりして割れ目に足を取られてしまいました。危ない危ない!
雪は相変わらずよく締まってストレス知らず。あまりに快調過ぎて、早く通過するのがもったいない。それに青空がなかなか戻って来ず、この尾根を陽の光を浴びて歩けないのはあまりに残念過ぎるので、1265mピークの手前で時間調整の休憩を取る。1209mJPからまだ1時間あまりしか経っていない。
もったいない、もったいない! せっかくのご馳走です。じっくり味わわないとね~。(^O^)/
 ここで急登に備えてアイゼンを装着した。遠くから見た荒島岳山頂直下の登りは壁のように映ったからだ。
本当にこの日の午前中ははアイゼンが最適でした。凍った美濃俣丸の最後の急斜面をアイゼン無しで登りながらヒヤヒヤでした。(><)
なんとも贅沢な景観に360度取り巻かれた。
白山、槍・穂高、乗鞍、御岳から経ヶ岳、大日岳と石徹白の山々、木無山、能郷白山・屏風山を始めとする越美国境の山々、姥ヶ岳、銀杏峰、部子山、越前甲。浄法寺山や高平山といった1000mばかりの山々でもまだ真っ白なのは驚きだ。
奥越の山は雪が多いです。特に今年はどこも真っ白ですね。うちの近所から見える湖北の山もまだ白いままです。
 小さな雪壁の下でピッケルで雪を削ってランチ場所を設営する。晴れてはきたが相変わらず風が強く寒いのだ。
白山を眺めながらビールを煽る。実に美味い。これを至福と言わずしてなんと言えばいいのだろう。普通に生活して山に登れる幸せを噛み締めるひと時だ。
美味しさと至福のひとときに酔いながら、ちょっと罪悪感にもさいなまれるのは小市民的小心の悲しさなのカモ? 
 これまで荒島岳はやや敬遠していたきらいがあった。何故ならば日本100名山だからである。しかし登ってみれば文句なしにいい山だ。特に今日辿ってきた南からの尾根は、どんどん近付いてくる荒島岳を真正面に見ながら歩けるベストコースではないだろうか。もちろん道がないので積雪期限定なのだが。
ヤマケイあたりに「山ガと行く100名山の裏道」とかの連載でも売り込みますか?
東に伸びる雪尾根が魅力的だったのですこし歩いてみた。こちらには「大ナベ」「小ナベ」と呼ばれるピークがある。
「大カマ」「小カマ」とかの鞍部はないの?
 今日の登山者はほとんどが勝原スキー場跡からの往復のようだ。こちらは小荒島岳(コアラ島岳と呼ぶ人もいる)を経由して北西へ向かう中出コースである。この登山口の手前にDOCをデポしているのだ。
従って、下山してもまだ今日の行程は終わらないのだ。国道へ出てから真名川ダムまでは登り一辺倒なのである。
おお!DOCの出番ですか。充電バッチリなら登り一辺倒もなんのその~!
快調に下り、「モチガ壁」と呼ばれる雪壁もうまく左側を巻くトレースが付けられていた。
 18年前はどこをどう歩いたのかあまり覚えていない。ただあの頃は山頂にまだ測候所の建物があり、中で風を避けて食事をした記憶が残っている。大きな反射板もあった。
遠い記憶を辿りながら、当時と比べて体力の衰えに不安が募るのでありりました。
 シャクナゲ平の手前からここまでなかなかのブナ林が続いていた。鞍部のあたりは実にいい雰囲気である。やや沈み始めたので本日初めてスノーシューを装着した。
小荒島からの下りは尻セードを誘ういい斜面が広がる。今日は遊び尽くそう。
シューを履いたのは源平谷山を下って林道に出てからでした。
中出コース登山口の標識のあるところが林道の除雪終了点となっていた。そこからわずかでDOCデポ地。真名川ダムまで30分というところか。
 麓へ下りて、大野盆地の南端にあたる佐開の集落あたりを転がしていると、すっかり春の日差しが戻ってきていた。
ダムまであとひと頑張りだ。
      

傾いた陽射しを浴びながら、ペダルを漕ぐ帰り道。安ど感と達成感で心地よい疲れを楽しむひとときだったでしょうか。
お疲れさんでした。

            ~biwaco
とっちゃん
記事: 325
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:02

Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by とっちゃん »


山日和さん、こんばんは。


【日 付】2011年4月3日(日)
【山 域】奥越 荒島岳周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】真名川ダム6:43---8:58持篭谷山9:18---9:40 P1209m---12:03荒島岳13:42
     ---14:49小荒島岳15:01---16:00林道終点---16:24 DOCデポ地


おお~。このコースに行ってきたのですね。山日和さん・洞吹さんと三人で、縫ケ原山に上った時、使った尾根から、荒島岳がおいでおいでをしていましたね。あの日も、いいお天気でした。なんだか懐かしい。


 真名川ダム湖の水面は曇り空を映して鈍く光っていた。下流方向の高みには真っ白な三角がわずかに頭を出し
ている。目指す荒島岳の山頂だ。


ここから、荒島が見えてましたっけ。そうだったんですね。

ダムを渡って対岸の林道に出る。まだ1m近い雪が路面を覆っていた。いつもの如く、コンクリート壁が切れた植林
帯に付けられた杣道を上がる。ここを通るのはもう4回目だ。

四回とも縫ケ原山への登りなんでしょう?


 ひと汗かいて尾根に乗れば後は広い雪尾根を辿るだけである。雪は完璧に締まって、ビブラムの跡がわずかに
残る程度。今日はスノーシューも背中の重しで終わりそうな予感である。

いい雪の条件だね~。これだと周回コースも余裕じゃないの。


 持篭谷(もっかだに)山1120.1mの西に伸びる尾根は実に広々とした気持ちのいい尾根である。
下部はミズナラやコナラを主体とした疎林が広がり、Ca700mあたりからはブナが混じり始める。尾根の南寄りには
かなり太いブナも見つけることができる。
 どんよりとした天気で自然林の中に日が射さないのが残念だ。それでも雰囲気十分の森を味わいながら雪を踏ん
で歩くのは格別である。北側が開けて荒島岳の巨体が姿を見せた。眼下には大野盆地が広がる。
雪面には昨日のものだろうか、足跡が2つ3つ残っていた。


この尾根は、ええね~。
午前中は曇りでも天気予報では午後の快晴が約束されていましたね。


 クラストした急斜面を登山靴のエッジを利かせて上がれば持篭谷山頂だ。風が強く寒いのでアウターを着込んだ。
ここまで2時間強。まずまずのペースだ。荒島岳~縫ヶ原山ジャンクションの1209mピークまで3時間で行ければな
んとか行けると踏んでいたが、この分なら十分周回できそうだ。
荒島岳は遥か彼方に鎮座しているように見えるが、今日はそれほど遠いとは感じなかった。よほど気合いが入って
いるのだろう。

その気になれば早朝からの早立ちもするんやね~。
たいがい単独の時やけど。
期待に胸が膨らみますね。


 1209mJPに向けて白い雪稜がうねっている。右の持篭谷側はブナ林が続く。左側の見晴らしがやたらいいのは
尾根の直下まで林道が伸びて伐採されているからだ。
真名川ダムから伸びる林道はモッカ平を横断してこの尾根を越え、足谷側へとさらに伸びてしまった。

は~。そうなん。なんや考えられないような・・・。

 1209mピークに立つ。ダムからジャスト3時間。OKだ。
昨日までの暖かさから一転して今朝は冷え込んだ。冷え込みと風のおかげで霧氷の出迎えを受ける。
青空がないのが残念だが、予報ではもう少し経てば晴れるはずだ。

このジャンクションね。あの日、私が、荒島に引かれた場所ね。行けるんやない?と聞いたら、あの時は、そんなん無理や。それに、下山どうすんねん!と一笑されちゃったね。

トガスもそうやったけど、三人の山では、いつも、私一人が、気持ちが前に進んでその先に行きたくなっちゃうパターンやったね。。

あの時は、縫ケ原山に行きたくて来た日やったから、今日は縫ケ原山を存分に楽しみたいと思ったけど、いつかきっと荒島にもここから行きたいなぁと心に刻みました。


 
 今日は縫ヶ原山に背を向けて、荒島岳へ初めての雪尾根を辿る。目の前には延々と伸びる雪稜。東側は落ちた
雪庇の跡が雪壁となって切れている。
膨大な積雪が形作る雪堤も、そろそろ本来の尾根芯と仮想尾根の境界あたりに割れ目が入り始めて、迂闊に足を
運ぶとボソッと雪穴にはまり込んでしまうので注意が必要である。

それは気をつけないと、危ないあぶない。


雪堤の高さは低いところでも5m、高いところは10mぐらいあるだろう。この地の夥しい雪の量を実感する。
雪は相変わらずよく締まってストレス知らず。あまりに快調過ぎて、早く通過するのがもったいない。それに青空が
なかなか戻って来ず、この尾根を陽の光を浴びて歩けないのはあまりに残念過ぎるので、1265mピークの手前で
時間調整の休憩を取る。1209mJPからまだ1時間あまりしか経っていない。

ここで、コーヒータイムまではいかなかったのかな?スモークタイム?

 ここで急登に備えてアイゼンを装着した。遠くから見た荒島岳山頂直下の登りは壁のように映ったからだ。
時間を潰していると少しずつ空に青みが射してきた。いいぞ。
頭上の荒島山頂の上が明るくなったのを確認して再スタートを切る。霧氷もグレーから白へと色を変えた。

それはよかった~。

 右手の鳴サコ源頭には崩壊した雪庇の跡か、巨大なデブリが谷を埋めていた。斜度はきつくなってきたが、思っ
ていたほどではない。ストックをピッケルに持ち替えるほどのこともなかった。

快調だね~。しかし、ピッケルとアイゼンでスリリングに登りたかったのでは? 


登山者の姿が見えた。傾斜が緩んで、雪面からわずかに頭を出した祠が見えると18年ぶりの荒島岳山頂だ。
なんとも贅沢な景観に360度取り巻かれた。
白山、槍・穂高、乗鞍、御岳から経ヶ岳、大日岳と石徹白の山々、木無山、能郷白山・屏風山を始めとする越美国
境の山々、姥ヶ岳、銀杏峰、部子山、越前甲。浄法寺山や高平山といった1000mばかりの山々でもまだ真っ白な
のは驚きだ。

恒例の山座同定やね~。このときには、青空も全快。

 先着していた2人連れと写真を撮り合ってしばらく歓談する。すでに下山した人がかなりいるようで、青空の下でこ
の景色を見ずじまいだという。実にもったいない話だ。そのふたりはゆっくり登ってきたおかげでこの僥倖に出会え
たと喜んでいた。

何が幸いするかはわからないね。人生もしかり。


 小さな雪壁の下でピッケルで雪を削ってランチ場所を設営する。晴れてはきたが相変わらず風が強く寒いのだ。
白山を眺めながらビールを煽る。実に美味い。これを至福と言わずしてなんと言えばいいのだろう。普通に生活して
山に登れる幸せを噛み締めるひと時だ。

ランチの楽しさもレポに戻ってきたね。幸せいっぱい花いっぱい。花は雪に読み替えて。


 これまで荒島岳はやや敬遠していたきらいがあった。何故ならば日本100名山だからである。しかし登ってみれば
文句なしにいい山だ。特に今日辿ってきた南からの尾根は、どんどん近付いてくる荒島岳を真正面に見ながら歩け
るベストコースではないだろうか。もちろん道がないので積雪期限定なのだが。

名山であろうとなかろうと関係なくいい山はいい山やね。

 何人かの登山者が上がってきては先に下りて行った。みんな山頂でのんびりする習慣がないのだろうか。
東に伸びる雪尾根が魅力的だったのですこし歩いてみた。こちらには「大ナベ」「小ナベ」と呼ばれるピークがある。
北東面の谷筋は山スキーのメッカらしい。仏御前の滝あたりからの尾根も楽しそうだ。

次の楽しみが見つかりますね。

 今日の登山者はほとんどが勝原スキー場跡からの往復のようだ。こちらは小荒島岳(コアラ島岳と呼ぶ人もいる)
を経由して北西へ向かう中出コースである。この登山口の手前にDOCをデポしているのだ。
従って、下山してもまだ今日の行程は終わらないのだ。国道へ出てから真名川ダムまでは登り一辺倒なのである。

自転車デポしてなら下りになる、逆コースで歩いたらいいんじゃ?

 山頂を辞して下山にかかる。意外に雪が緩んでいて、今日初めてくるぶしあたりまで潜った。右側は雪庇が残り、
九頭竜川へ鋭く切れ落ちている。小荒島岳はその山頂だけが白い帽子を被っているようだ。

雪の緩みが遅くてよかったね。

  シャクナゲ平の手前からここまでなかなかのブナ林が続いていた。鞍部のあたりは実にいい雰囲気である。やや
沈み始めたので本日初めてスノーシューを装着した。
小荒島からの下りは尻セードを誘ういい斜面が広がる。今日は遊び尽くそう。

ということは、シリセードがんがん滑ったのかな?

 中出コース登山口の標識のあるところが林道の除雪終了点となっていた。そこからわずかでDOCデポ地。
真名川ダムまで30分というところか。
 麓へ下りて、大野盆地の南端にあたる佐開の集落あたりを転がしていると、すっかり春の日差しが戻ってきていた。
ダムまであとひと頑張りだ。[/color]

お疲れさまでした。
しかし、満足度120%の雪山で、よかったね~。いやいや、200%かな?(*^_^*)

☆~。~。。とっちゃん(都津茶女)~。~。。☆

アバター
わりばし
記事: 1763
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、山日和さん。

【コース】真名川ダム6:43---8:58持篭谷山9:18---9:40 P1209m---12:03荒島岳13:42
     ---14:49小荒島岳15:01---16:00林道終点---16:24 DOCデポ地

林道を利用したロングコースですね。さすがですね。

 真名川ダム湖の水面は曇り空を映して鈍く光っていた。下流方向の高みには真っ白な三角がわずかに頭を出し
ている。目指す荒島岳の山頂だ。

高速で事故ってたどり着けなかった山です。

 持篭谷(もっかだに)山1120.1mの西に伸びる尾根は実に広々とした気持ちのいい尾根である。
下部はミズナラやコナラを主体とした疎林が広がり、Ca700mあたりからはブナが混じり始める。尾根の南寄りには
かなり太いブナも見つけることができる。

いいですね。福井の山という感じがしますね。

 クラストした急斜面を登山靴のエッジを利かせて上がれば持篭谷山頂だ。風が強く寒いのでアウターを着込んだ。
ここまで2時間強。まずまずのペースだ。荒島岳~縫ヶ原山ジャンクションの1209mピークまで3時間で行ければな
んとか行けると踏んでいたが、この分なら十分周回できそうだ。
荒島岳は遥か彼方に鎮座しているように見えるが、今日はそれほど遠いとは感じなかった。よほど気合いが入って
いるのだろう。

このコースなら気合も違うでしょう。山日和さんの力の見せどころです。

 1209mJPに向けて白い雪稜がうねっている。右の持篭谷側はブナ林が続く。左側の見晴らしがやたらいいのは
尾根の直下まで林道が伸びて伐採されているからだ。
真名川ダムから伸びる林道はモッカ平を横断してこの尾根を越え、足谷側へとさらに伸びてしまった。

林道のおかげで、静かな昔の山を感じられる季節は限定されますね。

 今日は縫ヶ原山に背を向けて、荒島岳へ初めての雪尾根を辿る。目の前には延々と伸びる雪稜。東側は落ちた
雪庇の跡が雪壁となって切れている。
膨大な積雪が形作る雪堤も、そろそろ本来の尾根芯と仮想尾根の境界あたりに割れ目が入り始めて、迂闊に足を
運ぶとボソッと雪穴にはまり込んでしまうので注意が必要である。
雪堤の高さは低いところでも5m、高いところは10mぐらいあるだろう。この地の夥しい雪の量を実感する。
雪は相変わらずよく締まってストレス知らず。あまりに快調過ぎて、早く通過するのがもったいない。それに青空が
なかなか戻って来ず、この尾根を陽の光を浴びて歩けないのはあまりに残念過ぎるので、1265mピークの手前で
時間調整の休憩を取る。1209mJPからまだ1時間あまりしか経っていない。

気を使う場所ですが、雪の状態がいいので快適なようですね。うらやましい・・・

  登山者の姿が見えた。傾斜が緩んで、雪面からわずかに頭を出した祠が見えると18年ぶりの荒島岳山頂だ。
なんとも贅沢な景観に360度取り巻かれた。
白山、槍・穂高、乗鞍、御岳から経ヶ岳、大日岳と石徹白の山々、木無山、能郷白山・屏風山を始めとする越美国
境の山々、姥ヶ岳、銀杏峰、部子山、越前甲。浄法寺山や高平山といった1000mばかりの山々でもまだ真っ白な
のは驚きだ。

いいタイミングで、青空が見え、最高ですね。

 小さな雪壁の下でピッケルで雪を削ってランチ場所を設営する。晴れてはきたが相変わらず風が強く寒いのだ。
白山を眺めながらビールを煽る。実に美味い。これを至福と言わずしてなんと言えばいいのだろう。普通に生活して
山に登れる幸せを噛み締めるひと時だ。

本当にそうですね。東日本の山は登山の状況も大きく変わってしまったでしょうね。

 これまで荒島岳はやや敬遠していたきらいがあった。何故ならば日本100名山だからである。しかし登ってみれば
文句なしにいい山だ。特に今日辿ってきた南からの尾根は、どんどん近付いてくる荒島岳を真正面に見ながら歩け
るベストコースではないだろうか。もちろん道がないので積雪期限定なのだが。

雪の状態がよければ、いいコースでしょうね。新たなルート開拓ご苦労様です。

 快調に下り、「モチガ壁」と呼ばれる雪壁もうまく左側を巻くトレースが付けられていた。
 18年前はどこをどう歩いたのかあまり覚えていない。ただあの頃は山頂にまだ測候所の建物があり、中で風を避
けて食事をした記憶が残っている。大きな反射板もあった。

そうですか、ここにも測候所があっつたんだ。しりませんでした。伊吹から近いのに・・・

 シャクナゲ平の手前からここまでなかなかのブナ林が続いていた。鞍部のあたりは実にいい雰囲気である。やや
沈み始めたので本日初めてスノーシューを装着した。
小荒島からの下りは尻セードを誘ういい斜面が広がる。今日は遊び尽くそう。

スノーシューを使いましたか。良かったですね。私はこのところ担ぎ上げているだけです。

 麓へ下りて、大野盆地の南端にあたる佐開の集落あたりを転がしていると、すっかり春の日差しが戻ってきていた。
ダムまであとひと頑張りだ。

春ですね。花粉さえなければいいのに・・・・

ベストコース開拓ご苦労様でした。

          わりばし




                            
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
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Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

【コース】真名川ダム6:43---8:58持篭谷山9:18---9:40 P1209m---12:03荒島岳13:42
     ---14:49小荒島岳15:01---16:00林道終点---16:24 DOCデポ地


5年前の縫ヶ原のときの、とっちゃんが「あっちに行きたい」って言ってた荒島岳の南西の尾根ですね。
あれからもう5年も経つのか。
早いものです。

 持篭谷(もっかだに)山1120.1mの西に伸びる尾根は実に広々とした気持ちのいい尾根である。
 クラストした急斜面を登山靴のエッジを利かせて上がれば持篭谷山頂だ。


この尾根はすごくいい雰囲気ですね。
持篭谷山は見晴らしもいいし、眼下の大野盆地と真名川の景色を眺めながらうどん鍋をつつくだけでも、
ワシ的には充分満足できます。

ここまで2時間強。まずまずのペースだ。荒島岳~縫ヶ原山ジャンクションの1209mピークまで3時間で行ければなんとか行けると踏んでいたが、この分なら十分周回できそうだ。
荒島岳は遥か彼方に鎮座しているように見えるが、今日はそれほど遠いとは感じなかった。よほど気合いが入っているのだろう。


ほんとに気合いが入ってますね。
ワシは最近、週末になるたびに寝不足でダウンです。

 今日は縫ヶ原山に背を向けて、荒島岳へ初めての雪尾根を辿る。目の前には延々と伸びる雪稜。東側は落ちた
雪庇の跡が雪壁となって切れている。
雪堤の高さは低いところでも5m、高いところは10mぐらいあるだろう。この地の夥しい雪の量を実感する。


スケールが大きいですね。

 ここで急登に備えてアイゼンを装着した。遠くから見た荒島岳山頂直下の登りは壁のように映ったからだ。
 右手の鳴サコ源頭には崩壊した雪庇の跡か、巨大なデブリが谷を埋めていた。斜度はきつくなってきたが、思っ
ていたほどではない。ストックをピッケルに持ち替えるほどのこともなかった。


遠目に見たときは、急斜面に見えるけど案外そうでもないのかな、どうなのかなと思ってましたが、
実際は山日和辞書の「まあそれなり」ということですね。

 登山者の姿が見えた。傾斜が緩んで、雪面からわずかに頭を出した祠が見えると18年ぶりの荒島岳山頂だ。
なんとも贅沢な景観に360度取り巻かれた。
白山、槍・穂高、乗鞍、御岳から経ヶ岳、大日岳と石徹白の山々、木無山、能郷白山・屏風山を始めとする越美国境の山々、姥ヶ岳、銀杏峰、部子山、越前甲。浄法寺山や高平山といった1000mばかりの山々でもまだ真っ白なのは驚きだ。


なんと18年ぶりですか。
まあ天下の100名山ですから、今回のような企画のルートでもないと、普通では登ることがないですものね。
それにしても、贅沢な景色ですね。
空中に浮かぶ戦艦のようなどっしりとした山体の頂上からの展望は、
独立峰ならではの周囲の切れ込みと相まって、迫力満点でしょう。

白山を眺めながらビールを煽る。実に美味い。これを至福と言わずしてなんと言えばいいのだろう。普通に生活して山に登れる幸せを噛み締めるひと時だ。

支障なく日常生活を送ることができるということが、なんと有り難いことなのかと改めて思います。

 これまで荒島岳はやや敬遠していたきらいがあった。何故ならば日本100名山だからである。しかし登ってみれば
文句なしにいい山だ。特に今日辿ってきた南からの尾根は、どんどん近付いてくる荒島岳を真正面に見ながら歩け
るベストコースではないだろうか。もちろん道がないので積雪期限定なのだが。


登った山から受ける印象は、時期とルートに大きく左右されますね。
たしかに荒島岳は、見ても登っても素晴らしい山だと思います。
でも普段の通常ルートは、ワシにしたら、もう人が多すぎていけません。

 今日の登山者はほとんどが勝原スキー場跡からの往復のようだ。

今日じゃなくっても、98%はそうと違いますか。

 18年前はどこをどう歩いたのかあまり覚えていない。ただあの頃は山頂にまだ測候所の建物があり、中で風を避けて食事をした記憶が残っている。大きな反射板もあった。

ワシが登った14年前にも、まだ建物も反射板もありました。
あれが撤去されたのは10年前くらいなんですかね。

 シャクナゲ平の手前からここまでなかなかのブナ林が続いていた。鞍部のあたりは実にいい雰囲気である。やや沈み始めたので本日初めてスノーシューを装着した。
小荒島からの下りは尻セードを誘ういい斜面が広がる。今日は遊び尽くそう。


尻セードも楽しんだんですね。

中出コース登山口の標識のあるところが林道の除雪終了点となっていた。そこからわずかでDOCデポ地。
真名川ダムまで30分というところか。
 麓へ下りて、大野盆地の南端にあたる佐開の集落あたりを転がしていると、すっかり春の日差しが戻ってきていた。
ダムまであとひと頑張りだ。


さすがDOC使用ならではのルートですね。
人力だったら、真名川ダムまでヒイヒイ言わなあきません。

よい山旅を!
                               洞吹(どうすい)
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

とはいってもこのルートは…。さすがに通り一遍の人生行路は歩まないのが奇行師の矜持ってもんなんでしょうか?

ヤブコギに寄稿はしても決して奇行は致しません。

この日は、美濃俣丸~笹ヶ峰の稜線を歩いてたんですが、荒島岳は釈迦嶺や冠山の陰に隠れたのか見えなかったような…?
確かに雪はしっかり締まっていて、背負ったスノ―シューは「無用の長物」になりかねなかったですね。


最近は意欲的なルートを歩いてますね~。レポはまだ?

縫ヶ原山というのはモッカ平のガケップチの△1317.0のことでしょうか?
このあたり、雪が融けてから林道を上ってみても楽しそうだ~♪


[attachment=1]P1010209_1_1.JPG[/attachment]
そうです。でも林道が雪に埋もれてる時の方がいいと思いますよ。

そうそう、待てば回路の山日和~ってことです。
11時前くらいには青空が広がってきましたね~♪


待てばカイロのピラミッド。荒島岳がピラミッド状に堂々としてました。(^^ゞ

ロボットピークの手前で、うっかりして割れ目に足を取られてしまいました。危ない危ない!

笹ヶ峰手前のピークはどうでしたか?

本当にこの日の午前中ははアイゼンが最適でした。凍った美濃俣丸の最後の急斜面をアイゼン無しで登りながらヒヤヒヤでした。(><)

早めの装着が身を助けます。昔はめったなことでは履きませんでしたが。

奥越の山は雪が多いです。特に今年はどこも真っ白ですね。うちの近所から見える湖北の山もまだ白いままです。

それが魅力なんですねえ。

美味しさと至福のひとときに酔いながら、ちょっと罪悪感にもさいなまれるのは小市民的小心の悲しさなのカモ?

罪悪感は感じませんが、あたりまえのことをあたりまえにできる喜びを感じましたね。 

ヤマケイあたりに「山ガと行く100名山の裏道」とかの連載でも売り込みますか?

山ガはもうケッコーって感じです。

「大カマ」「小カマ」とかの鞍部はないの?

来た来た。そのネタはふ~さんに振ってね~。(^_^;)

おお!DOCの出番ですか。充電バッチリなら登り一辺倒もなんのその~!

バッテリーに不安が出てきました。今年は買い替えないといけないかも。

遠い記憶を辿りながら、当時と比べて体力の衰えに不安が募るのでありりました。

ひょっとしたら今の方が元気かも。

シューを履いたのは源平谷山を下って林道に出てからでした。

林道では履いた方が楽でしょうね。ところで今回はちゃんと下山したんでしょうね。(^^ゞ

                         山日和

絶景
絶景
添付ファイル
縫ヶ原山を見下ろす
縫ヶ原山を見下ろす
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by 山日和 »

とっちゃん、どうもです。

おお~。このコースに行ってきたのですね。山日和さん・洞吹さんと三人で、縫ケ原山に上った時、使った尾根から、荒島岳がおいでおいでをしていましたね。あの日も、いいお天気でした。なんだか懐かしい。

あの時3回目だったけど、ずいぶん近くに感じました。

四回とも縫ケ原山への登りなんでしょう?

初めての時は逆回りでした。

いい雪の条件だね~。これだと周回コースも余裕じゃないの。

まったく。歩き出してすぐに確信しましたね。

この尾根は、ええね~。
午前中は曇りでも天気予報では午後の快晴が約束されていましたね。


天気の好転を楽しみに歩いてました。

その気になれば早朝からの早立ちもするんやね~。

前夜発やけど・・・当日朝に出てこの時間に歩き出すのは無理ですわ。

このジャンクションね。あの日、私が、荒島に引かれた場所ね。行けるんやない?と聞いたら、あの時は、そんなん無理や。それに、下山どうすんねん!と一笑されちゃったね。

縫ヶ原に来たんやからね。安易な変更はあきません。


トガスもそうやったけど、三人の山では、いつも、私一人が、気持ちが前に進んでその先に行きたくなっちゃうパターンやったね。

力以上の高望みし過ぎやね。(^^ゞ

ここで、コーヒータイムまではいかなかったのかな?スモークタイム?

なかなか途中でコーヒータイムという気にはならんねえ。

快調だね~。しかし、ピッケルとアイゼンでスリリングに登りたかったのでは?

ちょっと拍子抜けかな。

恒例の山座同定やね~。このときには、青空も全快。

[attachment=2]P1010200_1.JPG[/attachment]
病人とちゃいまっせ~。 :lol:

何が幸いするかはわからないね。人生もしかり。

早く着いたら得をするってもんでもないね。下山時にまだ登って来る人に会いました。朝用事があったから11時に出たって言ってたけど、地元の人はうらやましいなあ。

ランチの楽しさもレポに戻ってきたね。幸せいっぱい花いっぱい。

もうそろそろね。

名山であろうとなかろうと関係なくいい山はいい山やね。

「○○名山」は人間が勝手に決めたもの。山には関係のないことです。

自転車デポしてなら下りになる、逆コースで歩いたらいいんじゃ?

それをしたくないのがわからん? とにかく最終目的地へ向かって登って行きたいんです。最初にサクッと登って後はダラダラ下っていくのは好みじゃない。

[attachment=0]パノラマ 15_1_1.JPG[/attachment]
ということは、シリセードがんがん滑ったのかな?

結構滑りましたね。意に反するヤツもあったけど。(^_^;)

お疲れさまでした。
しかし、満足度120%の雪山で、よかったね~。いやいや、200%かな?(*^_^*)


ありがとう。充実の一日でした。(^^)/~~~

                                山日和

佐開からの銀杏峰と部子山
佐開からの銀杏峰と部子山
添付ファイル
小荒島付近のブナ林
小荒島付近のブナ林
歩いてきた雪尾根
歩いてきた雪尾根
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by 山日和 »

わりばしさん、どうもです。

林道を利用したロングコースですね。さすがですね。

林道って言っても自転車で下れば3分ぐらいの距離です。

高速で事故ってたどり着けなかった山です。

あらまあ、そうなんですか。高速で遭難?

下部はミズナラやコナラを主体とした疎林が広がり、Ca700mあたりからはブナが混じり始める。尾根の南寄りには
かなり太いブナも見つけることができる。

いいですね。福井の山という感じがしますね。

福井の人に言わせるとすっかり刈られてしまったようですが。

[attachment=2]P1000983_1.JPG[/attachment]
荒島岳は遥か彼方に鎮座しているように見えるが、今日はそれほど遠いとは感じなかった。よほど気合いが入って
いるのだろう。

このコースなら気合も違うでしょう。山日和さんの力の見せどころです。

遠くに見える目的地を近く感じるかどうかで体調もわかりますね。

林道のおかげで、静かな昔の山を感じられる季節は限定されますね。

無雪期は林道を利用させてもらう場面も多いので、あまり文句は言えませんが。

[attachment=1]P1010056_1.JPG[/attachment]
気を使う場所ですが、雪の状態がいいので快適なようですね。うらやましい・・・

視界が利いている時は問題ないですね。ガスられたらちょっと危ないかも。

いいタイミングで、青空が見え、最高ですね。

タイミングを計って登ったんです。(^^ゞ

 これまで荒島岳はやや敬遠していたきらいがあった。何故ならば日本100名山だからである。しかし登ってみれば
文句なしにいい山だ。特に今日辿ってきた南からの尾根は、どんどん近付いてくる荒島岳を真正面に見ながら歩け
るベストコースではないだろうか。もちろん道がないので積雪期限定なのだが。

雪の状態がよければ、いいコースでしょうね。新たなルート開拓ご苦労様です。

[attachment=0]パノラマ 12_1.JPG[/attachment]
ラッセルがあれば困難なコースでしょう。単独だと車の回収の問題があるし。あまり寒い時期は国道が凍結するので自転車も危ないしね。

そうですか、ここにも測候所があっつたんだ。しりませんでした。伊吹から近いのに・・・

測候所ではなく無線中継所の間違いでした。

スノーシューを使いましたか。良かったですね。私はこのところ担ぎ上げているだけです。

履かなくても良かったんだけど、担いでいるよりはって感じで・・・(^^ゞ

春ですね。花粉さえなければいいのに・・・・

わりばしさん、かなり苦しんでるようですね。雪山なら少しはマシ?

                   山日和
添付ファイル
山頂をを振り返る
山頂をを振り返る
持篭谷山からP1209m
持篭谷山からP1209m
このガケの上が楽園尾根
このガケの上が楽園尾根
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】真名川ダムから荒島岳へ

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

5年前の縫ヶ原のときの、とっちゃんが「あっちに行きたい」って言ってた荒島岳の南西の尾根ですね。
あれからもう5年も経つのか。
早いものです。


そうです。年取るはずや。

この尾根はすごくいい雰囲気ですね。
持篭谷山は見晴らしもいいし、眼下の大野盆地と真名川の景色を眺めながらうどん鍋をつつくだけでも、
ワシ的には充分満足できます。


たぶんそういうと思ったけど、やっぱりもったいないですよ。大野に住んでるんならいいけど。

[attachment=2]P1010084_1.JPG[/attachment]
ほんとに気合いが入ってますね。
ワシは最近、週末になるたびに寝不足でダウンです。


自分にムチ打って歩かんと足が退化しますよ。

雪堤の高さは低いところでも5m、高いところは10mぐらいあるだろう。この地の夥しい雪の量を実感する。

スケールが大きいですね。

厳冬期はいったいどれくらい積もってるんやろと思いました。

[attachment=1]P1010086_1.JPG[/attachment]
遠目に見たときは、急斜面に見えるけど案外そうでもないのかな、どうなのかなと思ってましたが、
実際は山日和辞書の「まあそれなり」ということですね。


よくおわかりで・・・(^^ゞ

なんと18年ぶりですか。
まあ天下の100名山ですから、今回のような企画のルートでもないと、普通では登ることがないですものね。


19年前にも登山口まで行ったけど、雨で戦意喪失して登らずに帰ってきました。

それにしても、贅沢な景色ですね。
空中に浮かぶ戦艦のようなどっしりとした山体の頂上からの展望は、
独立峰ならではの周囲の切れ込みと相まって、迫力満点でしょう。


「空中戦艦荒島」ですか。(^^)
この山頂は、周りの山から頭ひとつ抜けているので最高に見晴しがいいですね。

登った山から受ける印象は、時期とルートに大きく左右されますね。
たしかに荒島岳は、見ても登っても素晴らしい山だと思います。
でも普段の通常ルートは、ワシにしたら、もう人が多すぎていけません。


私も右に同じですが、新緑も紅葉もいいんだろうなあとは思います。平日に行くしかないか。

今日の登山者はほとんどが勝原スキー場跡からの往復のようだ。

今日じゃなくっても、98%はそうと違いますか。

そうですかね。(^^ゞ 山スキーならいろいろ選択肢がありそうですが。

ワシが登った14年前にも、まだ建物も反射板もありました。
あれが撤去されたのは10年前くらいなんですかね。


調べたら、平成15年撤去とありました。8年前ですね。

尻セードも楽しんだんですね。

それなりです。(^_^;)

さすがDOC使用ならではのルートですね。
人力だったら、真名川ダムまでヒイヒイ言わなあきません。


DOCを買う前は真剣にタクシーを呼ぶ計画を考えてました。(^_^)

             山日和

春を感じる真名川の流れ
春を感じる真名川の流れ
添付ファイル
霧氷と荒島
霧氷と荒島
P1209から持篭谷山と銀杏峰
P1209から持篭谷山と銀杏峰
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