冬の鎌尾根

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宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

冬の鎌尾根

投稿記事 by 宮指路 »

「日付」平成25年1月27日
「山名」水沢岳~鎌尾根~鎌ヶ岳
「メンバー」宮指路、(竜さん)
「コースタイム」8:00宮妻峡駐車場~水沢峠登山口~10:00水沢峠~11:00鎌尾根~13:00鎌ヶ岳~15:20宮妻峡駐車場

宮妻駐車場に上がる道は未明の雪で白くなっていたのでネットで買ったオートソックスの布製の滑り止めをタイヤに装着した。
駐車場に着くと後から後から車が来て、上の駐車スペースはあっという間に一杯になった。
顔ぶれを見ると年配者が多かったので恐らくカズラ谷を登るものと思われた。

宮妻駐車場から林道を40分歩くと水沢峠登山口の標識が現われる。
ここで赤いズボンを履いた単独者がいたので声を掛けると何と竜さんだった。彼が先行してくれるなら心強いと思ったが、竜さんはやや困惑の表情(;一_一)

雪は思ったより少なく、スノーシューを置いてきて正解だった。
昨年に比べると氷漠の出来ももう一つ。
水沢峠の最後の登りで雪が滑って上がれないのでアイゼンを付けたがここで竜さんに離された。
水沢岳を越えると卵岩のある急な下りに差し掛かるがここでアイゼンが外れるというトラブルに遭遇。やむなく平らな場所を見つけてアイゼンを付け直す。
12.jpg
ここを越えると暫くはなだらかな歩きとなるが衝立岩からは厳しいバリエーションとなる。
一旦下り、岩場の急な登りに差し掛かる。昨年は装備不足で苦労した岩場も今回はピッケルと前爪を持ってきたので問題なく通過。
広くなったザレ場ではトレースが消えて一瞬ルートを見失うが真っ直ぐに進むとトレースが出てきた。

その後、アップダウンの多い尾根のコブを何度も通過するが藪の茂った雪庇の通過がいやらしく、雪庇から遠ざかろうとしても藪が邪魔をして雪庇ギリギリに歩かざるを得ない。
13.jpg
軟弱な雪庇を恐る恐る通過するが自分のルートファインデングだととても進む気になれないヤバそうなところを通過して行く。
鎌ヶ岳から2つ手前のピークを右手に行くと約5mの恐怖の下りがあるが前回は間違えて左を巻いて岩峰のピークに上がってしまい怖くて戻るに戻れず恐怖の一時間を経験した。
今回は寄り道することもなく、恐怖の下りもピッケル・12本爪を装備しているので全く問題なかった。
14.jpg
その後、蟹のヨコバイも雪が少なく、鎖も見えていたが後半のヘツリは少し緊張した。
最後のピークを越え、岳峠に到着するとカズラ谷から登ってきた登山者でごった返していた。
竜さんはもう帰ったのだろうかと思いながら鎌ヶ岳に向かうと少し上がったところで心配しながら待っていてくれました。
「もしなかなか来なかったら滑落の可能性がるので引き返すことも考えていました。」
ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした。

ここからは危険場所もないので竜さんとはここで別れて一人で鎌ヶ岳に向かいました。
最後の踏ん張りで鎌ヶ岳山頂に上がると鎌尾根を先行していた一組のカップルがツエルトの中に入って食事をしていた。
私もここでカップラーメンとホッカイロで温めておいたお握りを食べて、下山した。

鎌ヶ岳の直下で尻セードできるくらいの斜面があったのでピッケルで滑落自己停止の真似ごとをやってみた。
3回くらいやってみたが自分なりには様になっているのかなと思った。

岳峠の手前で鎌尾根の雄々しく尖った岩峰が目に入って来た。よくもあんな所を通過してきたものだと思うと感慨深いものがある。
P1270075.JPG
下山はカズラ谷をボチボチ下りた。ここは緩やかな下り坂が続くので効率良く楽に下りられます。

                                宮指路
アバター
わりばし
記事: 1774
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 冬の鎌尾根

投稿記事 by わりばし »

おはようございます宮指路さん。
先日はひょんな所でお会いしました。


宮妻駐車場から林道を40分歩くと水沢峠登山口の標識が現われる。
ここで赤いズボンを履いた単独者がいたので声を掛けると何と竜さんだった。彼が先行してくれるなら心強いと思ったが、竜さんはやや困惑の表情(;一_一)

宮妻も20年ぐらい行ってないなあ。
緊張する場所のある所だけに百人力です。


水沢峠の最後の登りで雪が滑って上がれないのでアイゼンを付けたがここで竜さんに離された。
水沢岳を越えると卵岩のある急な下りに差し掛かるがここでアイゼンが外れるというトラブルに遭遇。やむなく平らな場所を見つけてアイゼンを付け直す。

本体が外れるぐらいOKですよ。私なんかパーツが外れていましたからねえ。

その後、アップダウンの多い尾根のコブを何度も通過するが藪の茂った雪庇の通過がいやらしく、雪庇から遠ざかろうとしても藪が邪魔をして雪庇ギリギリに歩かざるを得ない。

こういう尾根筋はありますよね。いやらし所です。

鎌ヶ岳から2つ手前のピークを右手に行くと約5mの恐怖の下りがあるが前回は間違えて左を巻いて岩峰のピークに上がってしまい怖くて戻るに戻れず恐怖の一時間を経験した。
今回は寄り道することもなく、恐怖の下りもピッケル・12本爪を装備しているので全く問題なかった。

そうでしたね。
今回は先行者もいるので安心です。


その後、蟹のヨコバイも雪が少なく、鎖も見えていたが後半のヘツリは少し緊張した。
最後のピークを越え、岳峠に到着するとカズラ谷から登ってきた登山者でごった返していた。
竜さんはもう帰ったのだろうかと思いながら鎌ヶ岳に向かうと少し上がったところで心配しながら待っていてくれました。
「もしなかなか来なかったら滑落の可能性がるので引き返すことも考えていました。」
ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした。

おお優しい。
ヤブメンと良い所で会いましたね。


岳峠の手前で鎌尾根の雄々しく尖った岩峰が目に入って来た。よくもあんな所を通過してきたものだと思うと感慨深いものがある。

見たことに無いいい景色です。
雪がつくとこう見えるんですねえ。
充実の山行でしたね。
お疲れ様。

                             わりばし
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 冬の鎌尾根

投稿記事 by ハリマオ »

くっしーさん こんにちは
ネットで買ったオートソックスの布製の滑り止めをタイヤに装着した。
オートバックスの間違いかと思ったら、オートソックスってあるんですね。
タイヤに履く布だからソックスか。耐久性はあるのでしょうか。
駐車場に着くと後から後から車が来て、上の駐車スペースはあっという間に一杯になった。
へー、宮妻ってけっこう人気あるんですね。
ここで赤いズボンを履いた単独者がいたので声を掛けると何と竜さんだった。彼が先行してくれるなら心強いと思ったが、竜さんはやや困惑の表情(;一_一)
困惑ねえ。何となく情景が浮かんできますわ(^◇^) 
水沢岳を越えると卵岩のある急な下りに差し掛かるがここでアイゼンが外れるというトラブルに遭遇。やむなく平らな場所を見つけてアイゼンを付け直す。


外れるということはワンタッチ式ですか。私も以前三度ばかり外れたことがあります。
今はバンド式使っています。こちらの方が安心ですわ。
凍った急斜面の途中で外れると、どうにもならんですからね。
藪の茂った雪庇の通過がいやらしく、雪庇から遠ざかろうとしても藪が邪魔をして雪庇ギリギリに歩かざるを得ない。
そういうところは難儀ですね。
でもヤブはなくても落ちたら死ぬアルプスの岩場のほうがイヤやね。
竜さんはもう帰ったのだろうかと思いながら鎌ヶ岳に向かうと少し上がったところで心配しながら待っていてくれました。
一緒に登った訳ではないんですね。
でも顔見知りだからほっとけないわなあ、竜さんも。
最後の踏ん張りで鎌ヶ岳山頂に上がると鎌尾根を先行していた一組のカップルがツエルトの中に入って食事をしていた。
違うことをしていたのかも知れません。

岳峠の手前で鎌尾根の雄々しく尖った岩峰が目に入って来た。よくもあんな所を通過してきたものだと思うと感慨深いものがある
ほんまにねえ。お疲れさんでした。

           ハリマオ
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 冬の鎌尾根

投稿記事 by 宮指路 »

わりばしさん、こんにちは

おはようございます宮指路さん。
先日はひょんな所でお会いしました。


山で会うなら分かりますがまさか新幹線の中で合うとはねぇ~
宮妻駐車場から林道を40分歩くと水沢峠登山口の標識が現われる。
ここで赤いズボンを履いた単独者がいたので声を掛けると何と竜さんだった。彼が先行してくれるなら心強いと思ったが、竜さんはやや困惑の表情(;一_一)
宮妻も20年ぐらい行ってないなあ。
緊張する場所のある所だけに百人力です。


鎌尾根は一人ではヤバいですね
水沢峠の最後の登りで雪が滑って上がれないのでアイゼンを付けたがここで竜さんに離された。
水沢岳を越えると卵岩のある急な下りに差し掛かるがここでアイゼンが外れるというトラブルに遭遇。やむなく平らな場所を見つけてアイゼンを付け直す。
本体が外れるぐらいOKですよ。私なんかパーツが外れていましたからねえ。

ハリマオさんも言っていましたがワンタッチアイゼンは外れることが多いらしいですね・・・知らなかった(>_<)
その後、アップダウンの多い尾根のコブを何度も通過するが藪の茂った雪庇の通過がいやらしく、雪庇から遠ざかろうとしても藪が邪魔をして雪庇ギリギリに歩かざるを得ない。
こういう尾根筋はありますよね。いやらし所です。

今回は雪が少なく雪庇が軟弱そうなので却って怖かったです
P1270053_512.jpg
竜さんはもう帰ったのだろうかと思いながら鎌ヶ岳に向かうと少し上がったところで心配しながら待っていてくれました。
「もしなかなか来なかったら滑落の可能性がるので引き返すことも考えていました。」
ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした。
おお優しい。
ヤブメンと良い所で会いましたね。


却って心配をおかけしたようで申し訳なかったです
岳峠の手前で鎌尾根の雄々しく尖った岩峰が目に入って来た。よくもあんな所を通過してきたものだと思うと感慨深いものがある。
[/quote]見たことに無いいい景色です。
雪がつくとこう見えるんですねえ。
充実の山行でしたね。
お疲れ様。


昨年は鎌尾根の最後でルートミスしたり、雪の割れ目のような場所を下ったりでかなり遅れましたが今回は2時間も早く通過することが出来ました。

 
                                                                  宮指路[attachment=0]P1270063_512.jpg[/attachment]
添付ファイル
P1270063_512.jpg
アバター
稜遊人
記事: 33
登録日時: 2011年6月27日(月) 21:23

Re: 冬の鎌尾根

投稿記事 by 稜遊人 »

やぶ衆の皆さん~御無沙汰しておりやす。

宮指路さん、お疲れです。登山口で声を掛けられた時は・・・・・ :o
2年ぶりの冬の鎌尾根を楽しむことが出来ありがとうございました。

町並みも薄っすらと雪化粧する日、期待するほどの積雪が稜線に無く残念です。
もっと本格的な厳冬鎌尾根と2月の豪雪を期待しておりやす。

ほとんど休まれず歩かれていたようですが、定期的な休憩で水分と固形物を摂取した方が良いです。
特に冬場は汗を掻かなくても水分やエネルギーの消耗が激しく、突然に寒気や疲労で行動困難を
起こす方もおりますよ。

無積雪時にもっと歩いてポイント(尾根分岐やルート取り)を覚えた方が良いですよ。
他人のトレースのみを信じ歩むと痛い思いするのは自分です。
たまに異たる方向へ歩みを向ける「やぶ衆」さんもみえるので・・・・ :mrgreen:

    りゅう

写真はダウンロードして下さい。
P1271158.JPG
P1271155.JPG
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 冬の鎌尾根

投稿記事 by 宮指路 »

ハリマオさん こんばんは
ネットで買ったオートソックスの布製の滑り止めをタイヤに装着した。
オートバックスの間違いかと思ったら、オートソックスってあるんですね。
タイヤに履く布だからソックスか。耐久性はあるのでしょうか。


宣伝文句によると50回くらいは使えるそうですが、高速運転は禁止らしいです。
又、チェーン規制していてもチェーンとは認めてもらえないそうです。
駐車場に着くと後から後から車が来て、上の駐車スペースはあっという間に一杯になった。
へー、宮妻ってけっこう人気あるんですね。

どこかと違って無料ですから(^◇^)
ここで赤いズボンを履いた単独者がいたので声を掛けると何と竜さんだった。彼が先行してくれるなら心強いと思ったが、竜さんはやや困惑の表情(;一_一)
困惑ねえ。何となく情景が浮かんできますわ(^◇^) 

しゃあないな~(;一_一)って感じでしょうか
水沢岳を越えると卵岩のある急な下りに差し掛かるがここでアイゼンが外れるというトラブルに遭遇。やむなく平らな場所を見つけてアイゼンを付け直す。

外れるということはワンタッチ式ですか。私も以前三度ばかり外れたことがあります。
今はバンド式使っています。こちらの方が安心ですわ。
凍った急斜面の途中で外れると、どうにもならんですからね。


ワンタッチです。でも今はワンタッチでもそうでなくても靴にはめる手間はあまり変わらないようですね。
外れた原因はおそらく靴の先端の結び目が真っ直ぐになっていなかったからだと思います。
藪の茂った雪庇の通過がいやらしく、雪庇から遠ざかろうとしても藪が邪魔をして雪庇ギリギリに歩かざるを得ない。
そういうところは難儀ですね。
でもヤブはなくても落ちたら死ぬアルプスの岩場のほうがイヤやね。


でも最近はそっちの方に興味が湧いているんだよね~
竜さんはもう帰ったのだろうかと思いながら鎌ヶ岳に向かうと少し上がったところで心配しながら待っていてくれました。
一緒に登った訳ではないんですね。
でも顔見知りだからほっとけないわなあ、竜さんも。


いろいろ厳しいお言葉も頂戴しました。
最後の踏ん張りで鎌ヶ岳山頂に上がると鎌尾根を先行していた一組のカップルがツエルトの中に入って食事をしていた。
違うことをしていたのかも知れません。

うっとおしい登山者は早よどこかえ行かんかと思ったでしょうね~、でも私も山頂でランチしたいがな(*^_^*)
岳峠の手前で鎌尾根の雄々しく尖った岩峰が目に入って来た。よくもあんな所を通過してきたものだと思うと感慨深いものがある
ほんまにねえ。お疲れさんでした。          

今年の鎌尾根は雪が少なくて迫力に掛けましたが雪庇は相変わらずリスキーでした。
最後の恐怖の激下りはピッケルと12本爪のお陰で全く怖くありませんでした。
やはり冬装備は大切ですね。


                                                       宮指路
P1270045_512.jpg
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 冬の鎌尾根

投稿記事 by 宮指路 »

"稜遊人"]やぶ衆の皆さん~御無沙汰しておりやす。宮指路さん、お疲れです。登山口で声を掛けられた時は・・・・・ :o


どちら様かと思えば竜さんでしたか、日曜日は本当にびっくりしましたよ~

[attachment=1]P1270035_512.jpg[/attachment]
2年ぶりの冬の鎌尾根を楽しむことが出来ありがとうございました。
町並みも薄っすらと雪化粧する日、期待するほどの積雪が稜線に無く残念です。
もっと本格的な厳冬鎌尾根と2月の豪雪を期待しておりやす。


今年は昨年に比べ雪が少なかったですね。昨年は鎖場の鎖が雪でまったく見えず、斜面もガリガリでとってもリスキーでした。

ほとんど休まれず歩かれていたようですが、定期的な休憩で水分と固形物を摂取した方が良いです。
特に冬場は汗を掻かなくても水分やエネルギーの消耗が激しく、突然に寒気や疲労で行動困難を
起こす方もおりますよ。


そんなことはないですよ。結構途中で休んでいました。
足が遅いのでついて行けずご心配をお掛け致しました。

無積雪時にもっと歩いてポイント(尾根分岐やルート取り)を覚えた方が良いですよ。
他人のトレースのみを信じ歩むと痛い思いするのは自分です。
たまに異たる方向へ歩みを向ける「やぶ衆」さんもみえるので・・・・ :mrgreen:
   

そうですね。他力本願は仕事上だけにしておいた方が良いですね。
ノートレースだったら行けたかどうか分かりませんね。
迷いそうな危険場所は鎌尾根の後半の方なので特に注意が必要ですね。

                                                 宮指路[attachment=0]P1270065_512.jpg[/attachment]
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