【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

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わりばし
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登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
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【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by わりばし »

【日 付】2012年12月23日(日)
【山 域】熊野
【コース】新桑竈P7:05---8:25座佐の高---10:33座佐浜11:50---12:40タマゴ浜---新桑竈P13:00
【メンバー】単独

 先週の芦浜で癒されたのとzippさんのことばを受けて座佐の高と座佐浜の周回コースを歩くことにした。座佐浜には芦浜と同じく海跡湖のあるひっそりとした砂浜がある。

 新桑竈のロッジさらくらに駐車させてもらうつもりだったが、時間が早すぎて管理棟が開いていない。無断で駐車する訳にもいかないので、新桑竈集落入口の堤防沿いの空き地に駐車した。寒波が来ているだけあって熊野でも寒く、ジャケットを着て歩き出す。ロッジさらくら上部のピンクテープのある排水管の所を徒渉し、右手の尾根を上る。尾根はどこでも歩ける感じで上がっていくとテープのある道に出た。

 ウバメガシの道を上ると、古和浦湾の展望地に着く。今が旬の海苔養殖の網やハマチ養殖場が見える。傾斜が緩み座佐浜分岐を過ぎると東が大きく切り開かれ座佐浜と座佐池が正面に見える。ここが座佐の高山頂で、朝の冷え込みのせいか海には薄くもやがかかっている。

[attachment=0]IMG_6612.jpg[/attachment]
 山頂には姫越山からの中電標柱ルートが西から合流してきていた。南に向かう急な下りだがすぐになだらかになり右手に先週来た芦浜が見える。テープもあり一般道よりも整備された道が続く。とはいうもののまわりはシダでおおわれており、少し道をはずすとシダが腰ぐらいまでくる。整備がされていなければヤブ漕ぎは必至だろう。

 芦浜への分岐を過ぎテープ道は323標高点まで続いている。直進方向に南島町山岳会の黄色テープがあり、座佐浜の南池と北池の中間尾根に向けて下りるルートが整備されている。地元の人たちが昔から使っていたルートにテープをつけたようだ。

 テープは無くなるが中電標柱ルートは続いている。断崖絶壁の縁に出ると太平洋が広がり、眼下からは岩に砕け散る波音が聞こえてきた。山道はここから海の断崖ルートにかわっていく。普通はこんな場所に道はつけないが、中電の境界標柱を立てるために断崖の縁をぬうように道はつけられている。芦浜原発の関係で念入りに道は整備されており、数えきれない標柱や中電が設置した三角点もあった。

[attachment=3]IMG_6588.jpg[/attachment]
 山道とは思えないリアス式海岸の美しい景色が見わたせ、古和浦湾先端の缺崎まで手に取るようにわかる。200m下からは熊野灘と岩礁がおりなすざわめきが途切れることなく続いていた。断崖絶壁のルートなので落ちれば助からないが、道は整備されているので問題ない。

[attachment=2]IMG_6600.jpg[/attachment]
 143三角点をすぎると赤黄テープで左折して座佐浜に下りて行く。中電標柱ルートはなお続いているが、岬の先端で行き止まりになるようだ。テープがこまめにつけられているので迷いことは無いが、シダをかき分けて歩く個所もある。標柱ルートをはずれると途端に普通の山道にもどった感じだ。

[attachment=4]IMG_6585.jpg[/attachment]
 座佐浜は芦浜よりも大きく海跡湖も南池と北池に分かれている。波打ちぎわは、風があるので、砂丘を越えた南池と北池の間の窪地で休憩することにした。この地点にテープ道が下りてきていた。ゆったりと食事をし、南池を散策するとなにやらカヤの仲間のような変な植物が並んでいた。北池は野鳥の楽園といった感じで何種類かの水鳥が飛び立ったり飛来したりを繰り返していた。大きな北池を囲むように座佐の頭がゆったりとかまえている。

[attachment=1]IMG_6610.jpg[/attachment]
 浜の北端までいくと枝にプラボトルがつりさげられており、ここからテープが続く。この道は昔から使われていた山道をそのまま使っており歩きやすい。尾根を上り展望地に着くと黄色のケースの中に「ハートのかたち」と書かれた焼き板が入っている。対岸に見える薄月池の形を指しているようだ。ここにも、芦浜や座佐浜と同じように砂浜で海とへだてられた海跡湖がある。

 植林の杣道を下るとタマゴ浜に到着。海に浮かぶ観光筏で釣りをしている人が不思議そうにこちらを見ていた。この浜の石は、角がとれておらず座佐浜の玉砂利とは雰囲気がかなりちがった。石垣が残されているので、昔は小屋でもあったのだろう。廃棄されたエンジンの山側のあたりからテープが続く。一山こえて新桑竈に着いた。

 下見に来たという紀伊長島のおじさんと半時間ぐらい話をして、新桑竈に残る宝暦年間 (1751~1763)に作られた石の井戸を見に行く。切石を組み合わせた井戸枠が特徴的だった。井戸を取り囲むように家がつくられていることから、当時は共同井戸として使われたようだ。時間も早いので、以前から気になっていた古和浦漁協と甘露寺を見に行った。古和浦の甘露寺には、宝永4年(1707)の津波供養のための供養碑と天保8年(1837)の飢饉の供養碑が残されている。天保飢饉供養碑は丸い形の石に仏像が線彫りされており、当時の人たちの思いが伝わってくるような碑だった。

 断崖絶壁の海の山道というのは、ありそうでなかなか無いだろう。
 太平洋の広さと熊野灘の暖かみが印象的ないい山歩きをさせてもらった。
添付ファイル
座佐の高
座佐の高
これは何?
これは何?
リアス式海岸
リアス式海岸
断崖絶壁
断崖絶壁
座佐浜
座佐浜
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by zipp »


 わりばしさん、こんばんは。
続けて熊野灘の海辺の山でしたか。

【山 域】熊野
 山域に「熊野」はちょっと無理があるかと(^^;。伊勢もしくは南伊勢かなぁ。

 新桑竈のロッジさらくらに駐車させてもらうつもりだったが、時間が早すぎて管理棟が開いていない。無断で駐車する訳にもいかないので、
 ここに住んではるんやないかなぁ。違うのかな?
メモでも車に挟んでおいて帰ってから挨拶されても、たぶんokかと思います。

ロッジさらくら上部のピンクテープのある排水管の所を徒渉し、右手の尾根を上る。尾根はどこでも歩ける感じで上がっていくとテープのある道に出た。
 ん?道を通らず、尾根を登っちゃった? この尾根だったろうか?マーキングが付けられている新桑川に降りる尾根がありました。

傾斜が緩み座佐浜分岐を過ぎると東が大きく切り開かれ座佐浜と座佐池が正面に見える。
 座佐ノ高を先に登って、海崖道に向かうわけなんだ。

とはいうもののまわりはシダでおおわれており、少し道をはずすとシダが腰ぐらいまでくる。整備がされていなければヤブ漕ぎは必至だろう。
 初めて座差池行ったときは、背丈を超す裏白シダにダイブして行きましたよ(^^;。
直進方向に南島町山岳会の黄色テープがあり、座佐浜の南池と北池の中間尾根に向けて下りるルートが整備されている。
 「南島町山岳会」???なんでしょうね(^^;。
この尾根は、昨年緑ちゃんが登ろうとして、シダヤブで敗退したところですよね。シダ刈られたのかな?
昨年もマーキングは上にも下にもあったんだけど…。

 山道とは思えないリアス式海岸の美しい景色が見わたせ、古和浦湾先端の缺崎まで手に取るようにわかる。200m下からは熊野灘と岩礁がおりなすざわめきが途切れることなく続いていた。断崖絶壁のルートなので落ちれば助からないが、道は整備されているので問題ない。
 まぁ、整備というほどされていないと思いますが(^^;、高所恐怖症やバランス感覚の悪い人には、危険なルートでしょうね。
しかし、ここは最高!に気持ちの良いところですよね(^^)。

 座佐浜は芦浜よりも大きく海跡湖も南池と北池に分かれている。波打ちぎわは、風があるので、砂丘を越えた南池と北池の間の窪地で休憩することにした。
 風を避けようとすると、やっぱここになりますね。わたしたちもそうでした。

南池を散策するとなにやらカヤの仲間のような変な植物が並んでいた。
 シシキリガヤ、もしくはヒトモトススキですね。葉っぱの縁が鋭く下手に手で触ると切れます。
芦浜池にも昔はいっぱいあったのですが、シカ害の影響かほとんどなくなりました。

尾根を上り展望地に着くと黄色のケースの中に「ハートのかたち」と書かれた焼き板が入っている。対岸に見える薄月池の形を指しているようだ。
 ん?昨年の南伊勢観光協会のイベントの名残???
ハートの池は、かさらぎ池のことなんです。

ここにも、芦浜や座佐浜と同じように砂浜で海とへだてられた海跡湖がある。
 次回は、天神山に登って、薄月池へシダダイブでもしますか、わりばしさん(^^)。

 植林の杣道を下るとタマゴ浜に到着。この浜の石は、角がとれておらず座佐浜の玉砂利とは雰囲気がかなりちがった。
 裸足になって、〇キを採ったりはしなかったんだ(^^;。

新桑竈に残る宝暦年間 (1751~1763)に作られた石の井戸を見に行く。切石を組み合わせた井戸枠が特徴的だった。井戸を取り囲むように家がつくられていることから、当時は共同井戸として使われたようだ。
 しっかり、チェックされてますね。船泊時の利用として貴重な井戸だったと聞いています。


時間も早いので、以前から気になっていた古和浦漁協と甘露寺を見に行った。
 漁協前の道は、ここ数年行ってないなぁ。それに比べて甘露寺は毎年のように行くようになってしまった(^^;。道わかりがたかったでしょ?

 断崖絶壁の海の山道というのは、ありそうでなかなか無いだろう。
 太平洋の広さと熊野灘の暖かみが印象的ないい山歩きをさせてもらった。

 同じく南伊勢町の阿曽浦から丸山(塩竈浜{しゅうがはま})の道もまたそうです。ここはまさしく道なんです。

 わりばしさん、海辺の山もいいけど、雪山も恋しくなってきたんじゃないかな?
[attachment=0]DSCN4200_800.jpg[/attachment]
添付ファイル
23日の台高北部風景です。
23日の台高北部風景です。
   zipp
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わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、zippさん。

続けて熊野灘の海辺の山でしたか。

桧塚方面にするか悩みましたが・・

【山 域】熊野
 山域に「熊野」はちょっと無理があるかと(^^;。伊勢もしくは南伊勢かなぁ。

そうですよね。個人的な思いとしては「熊野」なんですが・・ :mrgreen:

 新桑竈のロッジさらくらに駐車させてもらうつもりだったが、時間が早すぎて管理棟が開いていない。無断で駐車する訳にもいかないので、
 ここに住んではるんやないかなぁ。違うのかな?
メモでも車に挟んでおいて帰ってから挨拶されても、たぶんokかと思います。

メモを挟むという手がありましたね。

ロッジさらくら上部のピンクテープのある排水管の所を徒渉し、右手の尾根を上る。尾根はどこでも歩ける感じで上がっていくとテープのある道に出た。
 ん?道を通らず、尾根を登っちゃった? この尾根だったろうか?マーキングが付けられている新桑川に降りる尾根がありました。

そうだと思います。マーキングは尾根の末端からつけられている感じでした。

とはいうもののまわりはシダでおおわれており、少し道をはずすとシダが腰ぐらいまでくる。整備がされていなければヤブ漕ぎは必至だろう。
 初めて座差池行ったときは、背丈を超す裏白シダにダイブして行きましたよ(^^;。

そうでしょうね。日の当たる所、シダだらけって感じです。
見た目より深いですもんね。


直進方向に南島町山岳会の黄色テープがあり、座佐浜の南池と北池の中間尾根に向けて下りるルートが整備されている。
 「南島町山岳会」???なんでしょうね(^^;。
この尾根は、昨年緑ちゃんが登ろうとして、シダヤブで敗退したところですよね。シダ刈られたのかな?
昨年もマーキングは上にも下にもあったんだけど…。

地元の人は使っていたと長島のおじさんは言っていましたが・・
シダは刈られているんですかねえ?


 山道とは思えないリアス式海岸の美しい景色が見わたせ、古和浦湾先端の缺崎まで手に取るようにわかる。200m下からは熊野灘と岩礁がおりなすざわめきが途切れることなく続いていた。断崖絶壁のルートなので落ちれば助からないが、道は整備されているので問題ない。
 まぁ、整備というほどされていないと思いますが(^^;、高所恐怖症やバランス感覚の悪い人には、危険なルートでしょうね。
しかし、ここは最高!に気持ちの良いところですよね(^^)。

ここでしか見られない景色で、気持ち良かったです。
熊野灘
熊野灘
南池を散策するとなにやらカヤの仲間のような変な植物が並んでいた。
 シシキリガヤ、もしくはヒトモトススキですね。葉っぱの縁が鋭く下手に手で触ると切れます。
芦浜池にも昔はいっぱいあったのですが、シカ害の影響かほとんどなくなりました。

芦浜池にもありましたか。この日は、人には合いませんでしたが猪とリスと鹿に合いました。

尾根を上り展望地に着くと黄色のケースの中に「ハートのかたち」と書かれた焼き板が入っている。対岸に見える薄月池の形を指しているようだ。
 ん?昨年の南伊勢観光協会のイベントの名残???
ハートの池は、かさらぎ池のことなんです。

イベントの残骸はタマゴ浜にもありました。
イベントのクイズがわからないのでチンプンカンプンです。


ここにも、芦浜や座佐浜と同じように砂浜で海とへだてられた海跡湖がある。
 次回は、天神山に登って、薄月池へシダダイブでもしますか、わりばしさん(^^)。

ハハハ、ここならシダダイブは必至でしょうね。

新桑竈に残る宝暦年間 (1751~1763)に作られた石の井戸を見に行く。切石を組み合わせた井戸枠が特徴的だった。井戸を取り囲むように家がつくられていることから、当時は共同井戸として使われたようだ。
 しっかり、チェックされてますね。船泊時の利用として貴重な井戸だったと聞いています。

そうですか、やけに立派な井戸でした。
新桑竈の石井戸
新桑竈の石井戸
時間も早いので、以前から気になっていた古和浦漁協と甘露寺を見に行った。
 漁協前の道は、ここ数年行ってないなぁ。それに比べて甘露寺は毎年のように行くようになってしまった(^^;。道わかりがたかったでしょ?

漁協の道は、あんなに狭いとは思いませんでした。
甘露寺は人に聞いてようやくたどり着いた感じです。

天保飢饉供養碑
天保飢饉供養碑
 断崖絶壁の海の山道というのは、ありそうでなかなか無いだろう。
 太平洋の広さと熊野灘の暖かみが印象的ないい山歩きをさせてもらった。

 同じく南伊勢町の阿曽浦から丸山(塩竈浜{しゅうがはま})の道もまたそうです。ここはまさしく道なんです。

 わりばしさん、海辺の山もいいけど、雪山も恋しくなってきたんじゃないかな?

そうですね。今年はまだ霧氷を見てないし。
この日は、台高も天気が良かったようですねえ。
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by 宮指路 »

わりばしさん、こんにちは
2週連続で南伊勢になりましたね。この時期は山もまだ雪が少ないし、どうせなら暖かい山に登りたいですね。

  ウバメガシの道を上ると、古和浦湾の展望地に着く。今が旬の海苔養殖の網やハマチ養殖場が見える。傾斜が緩み座佐浜分岐を過ぎると東が大きく切り開かれ座佐浜と座佐池が正面に見える。ここが座佐の高山頂で、朝の冷え込みのせいか海には薄くもやがかかっている。

子供の頃、磯釣りが大好きな父に連れられて車でよく尾鷲の海に来ました。ハマチの養殖筏が見える海岸の風景は懐かしいです。又その当時は尾鷲の海岸の白浜はとてもきれいで海水が透き通って見えました。

 テープは無くなるが中電標柱ルートは続いている。断崖絶壁の縁に出ると太平洋が広がり、眼下からは岩に砕け散る波音が聞こえてきた。山道はここから海の断崖ルートにかわっていく。普通はこんな場所に道はつけないが、中電の境界標柱を立てるために断崖の縁をぬうように道はつけられている。芦浜原発の関係で念入りに道は整備されており、数え
きれない標柱や中電が設置した三角点もあった。


中電の巡視路のお陰で奥まで入ることができましたね

 山道とは思えないリアス式海岸の美しい景色が見わたせ、古和浦湾先端の缺崎まで手に取るようにわかる。200m下からは熊野灘と岩礁がおりなすざわめきが途切れることなく続いていた。断崖絶壁のルートなので落ちれば助からないが、道は整備されているので問題ない。

断崖絶壁の眺めは迫力がありますね。ロープで確保して懸垂下降をやれば面白そうですが多分上がれないでしょうね

 座佐浜は芦浜よりも大きく海跡湖も南池と北池に分かれている。波打ちぎわは、風があるので、砂丘を越えた南池と北池の間の窪地で休憩することにした。この地点にテープ道が下りてきていた。ゆったりと食事をし、南池を散策するとなにやらカヤの仲間のような変な植物が並んでいた。北池は野鳥の楽園といった感じで何種類かの水鳥が飛び立ったり飛来したりを繰り返していた。大きな北池を囲むように座佐の頭がゆったりとかまえている。

このあたりに来たらやっぱり暖かい海岸でゆっくりするのが一番ですね。
水鳥を眺めながらのランチもオツなものですね

時間も早いので、以前から気になっていた古和浦漁協と甘露寺を見に行った。古和浦の甘露寺には、宝永4年(1707)の津波供養のための供養碑と天保8年(1837)の飢饉の供養碑が残されている。天保飢饉供養碑は丸い形の石に仏像が線彫りされており、当時の人たちの思いが伝わってくるような碑だった。

甘露寺と言えば治田の新町にもありましたが何かつながりでもあるのでしょうか?


                            宮指路
 
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん、おばんです。2週続いて新桑竈からの山歩きですね。

【コース】新桑竈P7:05---8:25座佐の高---10:33座佐浜11:50---12:40タマゴ浜---新桑竈P13:00

私も今年の春にこのコースを歩かせてもらいました。私の時は逆コースだったですけど。海が見える山というのはほんとにきれいですよね。天気図が冬型になって鈴鹿など嵐のときでもこっちは暖かくて小春日和ですものね。

 新桑竈のロッジさらくらに駐車させてもらうつもりだったが、時間が早すぎて管理棟が開いていない。無断で駐車する訳にもいかないので、新桑竈集落入口の堤防沿いの空き地に駐車した。

私は厚かましく中に止めさせてもらいました(^^;)

 山道とは思えないリアス式海岸の美しい景色が見わたせ、古和浦湾先端の缺崎まで手に取るようにわかる。200m下からは熊野灘と岩礁がおりなすざわめきが途切れることなく続いていた。断崖絶壁のルートなので落ちれば助からないが、道は整備されているので問題ない。

酔っ払って歩きたくはないところです。

 下見に来たという紀伊長島のおじさんと半時間ぐらい話をして、新桑竈に残る宝暦年間 (1751~1763)に作られた石の井戸を見に行く。切石を組み合わせた井戸枠が特徴的だった。井戸を取り囲むように家がつくられていることから、当時は共同井戸として使われたようだ。時間も早いので、以前から気になっていた古和浦漁協と甘露寺を見に行った。古和浦の甘露寺には、宝永4年(1707)の津波供養のための供養碑と天保8年(1837)の飢饉の供養碑が残されている。天保飢饉供養碑は丸い形の石に仏像が線彫りされており、当時の人たちの思いが伝わってくるような碑だった。

ここら辺の記述はわりばしさんの面目躍如ですね。私は何の知識もないので、こんな所を歩いても素通りしてしまいます。勉強になります。

 太平洋の広さと熊野灘の暖かみが印象的ないい山歩きをさせてもらった。

お疲れさまでした。来年はぜひ沢登りでも(^^)
                         @シュークリーム@
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わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、宮指路さん。

2週連続で南伊勢になりましたね。この時期は山もまだ雪が少ないし、どうせなら暖かい山に登りたいですね。

鈴鹿の雪も雨で溶けちゃいましたからねえ。
スノーシューで遊べるぐらい降ってくれるといいのですが・・


 ウバメガシの道を上ると、古和浦湾の展望地に着く。今が旬の海苔養殖の網やハマチ養殖場が見える。傾斜が緩み座佐浜分岐を過ぎると東が大きく切り開かれ座佐浜と座佐池が正面に見える。ここが座佐の高山頂で、朝の冷え込みのせいか海には薄くもやがかかっている。

子供の頃、磯釣りが大好きな父に連れられて車でよく尾鷲の海に来ました。ハマチの養殖筏が見える海岸の風景は懐かしいです。又その当時は尾鷲の海岸の白浜はとてもきれいで海水が透き通って見えました。

その頃だと時間がかかったけど、海もきれいだったでしょうね。
今は高速を使えば津から1時間で登山口まで着きます。

熊野灘
熊野灘
 テープは無くなるが中電標柱ルートは続いている。断崖絶壁の縁に出ると太平洋が広がり、眼下からは岩に砕け散る波音が聞こえてきた。山道はここから海の断崖ルートにかわっていく。普通はこんな場所に道はつけないが、中電の境界標柱を立てるために断崖の縁をぬうように道はつけられている。芦浜原発の関係で念入りに道は整備されており、数え
きれない標柱や中電が設置した三角点もあった。


中電の巡視路のお陰で奥まで入ることができましたね

普通の中電の巡視路の作りではなく、山道の作り方なんです。
芦浜の小屋主が整備していたのかなあ?
社用地を巡視する道だから巡視路か・・
:lol:

 山道とは思えないリアス式海岸の美しい景色が見わたせ、古和浦湾先端の缺崎まで手に取るようにわかる。200m下からは熊野灘と岩礁がおりなすざわめきが途切れることなく続いていた。断崖絶壁のルートなので落ちれば助からないが、道は整備されているので問題ない。

断崖絶壁の眺めは迫力がありますね。ロープで確保して懸垂下降をやれば面白そうですが多分上がれないでしょうね

迫力のある眺めでしょ。
崖の縁は岩ではなくもろい土なので懸垂下降は無理でしょうね。

断崖の縁
断崖の縁
 座佐浜は芦浜よりも大きく海跡湖も南池と北池に分かれている。波打ちぎわは、風があるので、砂丘を越えた南池と北池の間の窪地で休憩することにした。この地点にテープ道が下りてきていた。ゆったりと食事をし、南池を散策するとなにやらカヤの仲間のような変な植物が並んでいた。北池は野鳥の楽園といった感じで何種類かの水鳥が飛び立ったり飛来したりを繰り返していた。大きな北池を囲むように座佐の頭がゆったりとかまえている。

このあたりに来たらやっぱり暖かい海岸でゆっくりするのが一番ですね。
水鳥を眺めながらのランチもオツなものですね

寒い季節の暖かランチはなかなか贅沢です。
座佐浜
座佐浜
時間も早いので、以前から気になっていた古和浦漁協と甘露寺を見に行った。古和浦の甘露寺には、宝永4年(1707)の津波供養のための供養碑と天保8年(1837)の飢饉の供養碑が残されている。天保飢饉供養碑は丸い形の石に仏像が線彫りされており、当時の人たちの思いが伝わってくるような碑だった。

甘露寺と言えば治田の新町にもありましたが何かつながりでもあるのでしょうか?

治田の甘露寺は兵庫の多田銀山の甘露寺から来ていますね。
甘露って神様が飲む甘い水のことらしくて、不死を得るそうです。
そこから「仏の教え」や「仏の悟り」をさす用語になったようで、寺には結構使われている名前のようです。

     
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わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

2週続いて新桑竈からの山歩きですね。

先週は錦から登り新桑竈をピストンしたんです。 :lol:

【コース】新桑竈P7:05---8:25座佐の高---10:33座佐浜11:50---12:40タマゴ浜---新桑竈P13:00

私も今年の春にこのコースを歩かせてもらいました。私の時は逆コースだったですけど。海が見える山というのはほんとにきれいですよね。天気図が冬型になって鈴鹿など嵐のときでもこっちは暖かくて小春日和ですものね。

春もよさそうです。
雪待ちの時期にも最適ですね。

タマゴ浜
タマゴ浜
 山道とは思えないリアス式海岸の美しい景色が見わたせ、古和浦湾先端の缺崎まで手に取るようにわかる。200m下からは熊野灘と岩礁がおりなすざわめきが途切れることなく続いていた。断崖絶壁のルートなので落ちれば助からないが、道は整備されているので問題ない。

酔っ払って歩きたくはないところです。

下がもろい土なので、抵抗する間もなく落ちちゃいそうな場所ではあります。
斜面をトラバースさせずに崖の縁をたどっていますからねえ。

熊野灘と熊野の山々
熊野灘と熊野の山々
 下見に来たという紀伊長島のおじさんと半時間ぐらい話をして、新桑竈に残る宝暦年間 (1751~1763)に作られた石の井戸を見に行く。切石を組み合わせた井戸枠が特徴的だった。井戸を取り囲むように家がつくられていることから、当時は共同井戸として使われたようだ。時間も早いので、以前から気になっていた古和浦漁協と甘露寺を見に行った。古和浦の甘露寺には、宝永4年(1707)の津波供養のための供養碑と天保8年(1837)の飢饉の供養碑が残されている。天保飢饉供養碑は丸い形の石に仏像が線彫りされており、当時の人たちの思いが伝わってくるような碑だった。

ここら辺の記述はわりばしさんの面目躍如ですね。私は何の知識もないので、こんな所を歩いても素通りしてしまいます。勉強になります。

芦浜も座佐浜も昔は新桑竈の人達が住んでいたようです。
それが、何かのきっつかけで今の場所に移住したんです。
津波かな?
ですから、芦浜はもともと新桑竈の共有地で原発が表面化する以前に3億で中電に売っちゃったみたいです。

津波供養碑
津波供養碑
 太平洋の広さと熊野灘の暖かみが印象的ないい山歩きをさせてもらった。

お疲れさまでした。来年はぜひ沢登りでも(^^)

来年は是非教えてください。
その前に、装備がいるか・・・
:mrgreen:
馬場俊介

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by 馬場俊介 »

岡山大学の馬場と申します。社会的貢献を目的とした学術情報データベース「近世以前の土木・産業遺産」
http://www.kinsei-izen.com/)の三重県のリストで、南伊勢町の新桑竈の中井戸の写真を使わせていた
だきたいのですが、一度ご検討いただけませんでしょうか。

岡山大学教授 馬場俊介
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わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【熊野】断崖絶壁 海の山道 座佐の高・座佐浜周回

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、馬場さん。
馬場俊介 さんが書きました:岡山大学の馬場と申します。社会的貢献を目的とした学術情報データベース「近世以前の土木・産業遺産」
http://www.kinsei-izen.com/)の三重県のリストで、南伊勢町の新桑竈の中井戸の写真を使わせていた
だきたいのですが、一度ご検討いただけませんでしょうか。

岡山大学教授 馬場俊介
土木・産業遺産をデータベースとして残されているようですね。
どうぞ新桑竈の中井戸の写真をお使いください。
治田鉱山の写真もいくつかありますので、使ってもらうとありがたいです。

                                                    わりばし
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