チャツボヶ岩について 鈴鹿・宮指路岳
Posted: 2014年6月13日(金) 14:36
先日宮指路岳に登ったあと、家で「鈴鹿の山と谷」を眺めていたらチャツボヶ岩の記述があった。そういえば誰かがこれを話題にしていたなと検索したら、一年半程前のkitayama-walkさんの質問投稿であった。それに対してふ~さんが色々な可能性をレスしていたが、結論は出ずじまい。 西尾本は今も鈴鹿のバイブルだが、この本の地図はどれも縮尺、方位が曖昧で等高線さえ入っていない概念図のようなものである。それが幸いして読者に考える余地が残されているとも思える。
「大ジャレ」が何処を指しているのかがヒントになりそうだが、これも地図にない。犬帰しの険の下方だろうか? チャツボヶ岩が映っている写真は2枚。しかし不親切なことに、この写真の何処がそうなのかは書いていない。第5巻P148を見ると左上の岩かなと思ってしまうが、奥に宮指路岳本体も映っている。P156の写真も遠望で「三つのチャツボが見える」といっても何が何やら?
で、宮指路岳がこの形に見える場所はどこか探してみた。手持ちの「アライ谷の頭」(犬帰りの険910m峰)からの写真に似ているが、やや角度が違う。たぶん・826の尾根ピーク付近であると結論付ける。従って犬帰し付近は写っていない。チャツボヶ岩は宮指路岳本体にあることが分かる。
馬乗り岩すぐ北の展望台と言われる石塔群がチャツボヶ岩の正体と思われるがどうだろう?
西尾氏は「信楽焼の茶壷に似ていることから~」と書いてあるが、さっぱり似ていない。黒滝からはそう見えるのだろうか? 今西博士の採名は山全体が茶壷に似ていることが理由と書いている。ではチャツボヶ岩は単に茶壺(宮指路岳)にある岩でもいいわけで、似ていなくても許されるだろう。どうも訳が分からない。余談ながら、この石塔群のうちの一つは人の足の足首から先に似ていると思うのは私だけだろうか。あんよ岩と名付けよう。
もうひとつ。小岐源岩とは何だろう。P159では東海展望の別名で同じ岩と読めるが、P153の地図にはしっかり別に描かれている。
ハリマオ