ストックの使い方。杖との違いは?

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kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by kando1945 »

以前、ストックの使い方について書きました。その時の結論は、必要なら最小限の使い方をし、
できれば使わなくても歩けるように足を鍛えましょうということだったと思います。

 この時ストックを軽量金属で伸縮式の歩行補助目的のものに限定したつもりで書いておりました。
しかし、私は山歩きをする時、木の杖を使うことが多いのです。山への負荷はストックと同じではないかと
言われると思いますが、歩行補助が目的ではなく(それも少しありますが)、主たる目的は護身用なのです。
杖は、ホームセンターで買う、径27mm180cmの棒を140cm位に切ったものです。
ストックよりずっと重いですし、岩場や藪では邪魔になり歩行補助にならないときもあります。

 山歩きを始めて9年目になりますが、いつも心配するのは熊との遭遇です。最近では、鈴を付けていれば出会う可能性は
かなり低いと思うようになりましたが、万が一が心配なのです。
 ものの本によれば、熊対策は
     (1)鈴やラジオなどで熊に避けてもらう
     (2)遭遇してしまったら、背中を向けて逃げない
        目をそらさずゆっくりと下がって離れる
ここまではどれも共通です。問題はこの次です。
     (3)(昔は、死んだふりをする)
        現在では、弱い腹部を守るためうずくまってじっと熊が去るのを待つ
となっていて、襲ってきた場合はどうするか書いてありません。
 私はどう考えてもこの(3)が納得できませんでした。

 熊は肉食性ですが、病気やけがで弱ったり死んだりした動物の肉が偶然に得られるだけで、ほとんどは木の実や草を
食べています。人間でも生活レベルが上がれば肉の消費が増えます。熊も草より肉のほうがうまいに決まっています。
目の前に新鮮な肉が転がっているのに、黙ってやり過ごすでしょうか。熊が試しに噛んだり、爪でえぐった時
耐えられるでしょうか。その時、耐えられずに抵抗を始めても、熊はもう弱い獲物とみなしていますから逃げないでしょう。
さらに、既に接近戦になっていますので、武器のない人間にはなすすべがありません。

 ニュースでたまに熊と遭遇して助かった人の話を見ます。とっさに巴投げをして熊を転がしたら逃げて行ったとか、
至近距離で鎌や鉈を顔面に叩きつけたら逃げていたという話ばかりです。じっとしていて見逃してくれたという話は、
ほとんど聞いたことがありません。確かに、戦った話のほうがニュースになりやすいというバイアスがありますが、
じっとしていて助かったという話はあまりにも見かけません。
 動物もののドキュメンタリーを見ていても、肉食獣に狙われた小動物が思いがけない反撃をすると、肉食獣はひるんで諦める
こともあります。怪我をすることは動物にとっては大変危険で命にかかわります。縄張り争いとか、繁殖のためなら
怪我を覚悟で戦いますが、当面の餌をとるために、体の大きさは熊と同じくらいの人間を、怪我をするかもしれない覚悟で
襲ってくるでしょうか。抵抗されたら熊もひるみます。

 私は以前から、いざとなったら戦うしかないと思っていました。しかし、素手では如何ともしがたいです。
そこで最初、登山店で登山ナイフを買いました。しかし、刃渡り10cmくらいのナイフで接近戦をしたところで熊の前腕とは
とても太刀打ちできません。次に、ホームセンターで鉈を見かけましたので買いました。小学生まで田舎で育ちましたので、
鉈で薪を割った経験があるからです。これも重くて振り回せないし、こんな鈍な刃では熊の厚い剛毛には刃が立ちません。
おまけに鉈をぶら下げて歩いていたら、こいつは何者と訝られるだけです。
 そこで考え付いたのが、ある程度の長さの丈夫な棒で突き放して接近戦を避けるという方法です。熊が前腕を使って
攻撃しようと立ち上がったら、喉から胸のあたりをを突いて突き倒す、噛もうと近づいてきたら、目や鼻を突いたり、場合には
口の中に棒を突きいれたりするのです。これでかなり熊を追い払うことができるのではないかと思っています。
何よりも、この棒を持っていると安心の気持ちが持て、山歩きができるのです。

 2~3年前くらいだと思いますが、産経新聞の夕刊に半面を使って登山ブームの記事が出ていました。そのおしまいのほうに
熊にであった時の対策が書いてありました。一般論の(1)と(2)は当然として、最後は死に物狂いで抵抗するしかないと
書いてあり、わが意を得たりと思いました。こういう意見を見聞きしたのは初めてで、心から納得できました。

以前、ストックを使わないよう努力すると書きましたが、こういうわけで杖持って山歩きをしていることもありますので、
もし私を見かけたとき、杖を持っていても嘘をついたなどと言わないでください。

数年前、どこでお会いしたか忘れましたが、ある方が私の杖を見ていいものを持っていますね、だけど私はもう少し長い六尺棒の
ようなものを使うことがあり、棒高跳びの要領でちょっとした流れもぬれずに越えられますよと教えていただきました。
なるほど、もっと長ければそういう使い方もあるのですね。いろいろ考える方がおられます。
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by 山日和 »

kandoさん、こんばんは。

 山歩きを始めて9年目になりますが、いつも心配するのは熊との遭遇です。最近では、鈴を付けていれば出会う可能性は
かなり低いと思うようになりましたが、万が一が心配なのです。


ずいぶん心配性なんですね。私はこれまで5,6回遭遇しています(そのうち2回は5m以内の至近距離)が、恐怖を感じたことは
ありません。たんぽぽさんなんか、2回もクマとすれ違っていますが無事下山しています。
里に下りてきたクマに襲われた例を別にすれば、登山中にクマに襲われてケガをしたという人はこの10年間に何人ぐらい
いるでしょうか。

 熊は肉食性ですが、病気やけがで弱ったり死んだりした動物の肉が偶然に得られるだけで、ほとんどは木の実や草を
食べています。人間でも生活レベルが上がれば肉の消費が増えます。熊も草より肉のほうがうまいに決まっています。
目の前に新鮮な肉が転がっているのに、黙ってやり過ごすでしょうか。


前述のように、エサを求めて里に下りてきたクマに襲われて食べられた人っていますか?ヒグマは別として。

 そこで考え付いたのが、ある程度の長さの丈夫な棒で突き放して接近戦を避けるという方法です。熊が前腕を使って
攻撃しようと立ち上がったら、喉から胸のあたりをを突いて突き倒す、噛もうと近づいてきたら、目や鼻を突いたり、場合には
口の中に棒を突きいれたりするのです。これでかなり熊を追い払うことができるのではないかと思っています。


それだけクマにビビりながら歩いていて、突然クマに遭遇した時にそんなに冷静に狙いを定めて攻撃できるんでしょうか?
私の考えですが、別にそんなに恐れる必要はないと思います。向うだって人間は恐いんです。
出合頭にならないように、鈴でこちらの存在を知らせていれば襲われる心配はないと思いますが。
そんなに心配なら棒よりもトウガラシスプレーを持ち歩く方が効果的ではないでしょうか。

                  山日和
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by zipp »


 kandoさん、こんばんは。

 ストックというか、熊についてかきますね。
山日和さんにすでに書いていただいてますが。


 熊は肉食性ですが、病気やけがで弱ったり死んだりした動物の肉が偶然に得られるだけで、ほとんどは木の実や草を
食べています。


 肉食性のクマで思い浮かべるのは、シロクマ。クマの大部分は雑食性だと思います。
本州に生息するツキノワグマは、木の実や葉などの植物由来の食性が基本なんだろうと思います。ハチとか虫とかもあるけど。
それでも最近は、シカの繁殖によって、シカの死体を食べることによって肉食化しつつ懸念があるとか、某野生動物写真家の人が書かれているのを読んだことがあります。しかし、本当にそうなるでしょうか?雪解けのこの時期、台高でもシカの死体の転がってるのが多い時期です。岩崖地帯に行けば、クマに遇えるようになるだろうか?

 これからの時期、熊と遭遇しやすいのは、奥山の植林帯および針葉樹帯です(台高・紀伊半島レベルの話ですが(^^;)。針葉樹の内皮を求めてクマが木訪れます。6月末のヤマモモもクマは大好きなようです(ってヤマモモの樹のあるような南の山には普通登らないよね)。秋の木の実のなる季節は、ミズナラの多いところ(台高だと9月中旬から10月初め)、南部では、椎の木がよく生えてるところ。また、タカノツメの実が豊作の年は、ヤセ尾根歩きは気を付けた方がいいです。 


 わたしは、檜塚東尾根を登ってた時、こちらに尾根を駆け下りてくる黒い動物を見て、イヌかな?と思ってたらよく見るとクマ!!
エ~ッ!!と思った時には、クマもこちらに気付いたんでしょうね、尾根を外して駆け下りて行きました。
 kandoさんが思っている以上に、ツキノワグマは臆病な動物だと思いますよ。
臆病ゆえに、出合頭の遭遇がヤバいのです。
kandoさんが、そこまで思われるのなら杖より、クマ撃退スプレイを肌身離さずの携帯がクマ対策には、最良だと思います。

   zipp
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by kando1945 »

ずいぶん心配性なんですね。私はこれまで5,6回遭遇しています(そのうち2回は5m以内の至近距離)が、恐怖を感じたことは
ありません。たんぽぽさんなんか、2回もクマとすれ違っていますが無事下山しています。
里に下りてきたクマに襲われた例を別にすれば、登山中にクマに襲われてケガをしたという人はこの10年間に何人ぐらい
いるでしょうか。

山日和さん、こんばんは。
山登りを始めて六甲や箕面を歩く時も心配でした。
今でも、見通しのきかないところを歩く時や、後ろの方でガサッと音がしたり、眼の隅に黒いものが見えると不安になります。
40年のキャリアとそれだけのクマとの遭遇体験を持つ山日和に言われるとそうかなと思えますが。


前述のように、エサを求めて里に下りてきたクマに襲われて食べられた人っていますか?ヒグマは別として。

確かに獲物として襲われたというニュースは見たことはありません。
しかし、クマの前でザックを盾におなかを防ぐようにうずくまり熊をやりすごすというのはどうにも解せません。(何かで読んだ覚えがあります)
立っている人間は、クマからみるとかなり大きいですからリスクをおかして攻撃してくる可能性は低いと思いますが、
うずくまっている無抵抗の哺乳類を見逃してくれるか疑問に思います。


それだけクマにビビりながら歩いていて、突然クマに遭遇した時にそんなに冷静に狙いを定めて攻撃できるんでしょうか?

勿論、そんな事態に冷静に対処できるか自信があるわけではありません。
最後に死物狂いで抵抗するときに素手では心もとないので、何かの物理的手段を持ちたいのです。


私の考えですが、別にそんなに恐れる必要はないと思います。向うだって人間は恐いんです。
出合頭にならないように、鈴でこちらの存在を知らせていれば襲われる心配はないと思いますが。

それが一番ですね。しかし、まだまだ経験がありませんのでそういう心境になれていません。

そんなに心配なら棒よりもトウガラシスプレーを持ち歩く方が効果的ではないでしょうか。

トウガラシスプレ-が本当に効くのかどうか、そんなものをものともしない個体がいないのでしょうか。
やはり物理的な手段を持っているのが一番安心できます。
丹波の山を歩く時も、いつも杖を持っていきます。
山日和さんの心境に達するまでまだまだかかりそうです。

                 
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by たんぽぽ »

kandoさん、はじめまして。

クマしゃんとお相撲を取り損ねているたんぽぽと申します。
トウガラシスプレーの話しが出ておりますが、コレを使えるようになるには相当に場数を踏まなければならないと思います。
クマしゃんと至近距離で出会えばフリーズしてしまうもんです。
そなことを何度も繰り返していくうちに次第に度胸が据わってくるものですが、スプレーを吹きかけれる超至近距離でクマの顔面めがけて噴射するなんて芸当はとてもできないと思います。

近頃のクマしゃんはどういうわけか好意的で、なぜか私の方へ駆けてくることが多いのです。
で、そんな時はワオッ~って大声をあげながらストックを振り回し、クマよりこちらの方が強いんだ~!ってことをアピールしてます。
因みに私はクマ除け鈴は持ち歩いておりません、喧しくて自然が楽しめませんからね。
たんぽぽに恐れをなして逃げていくクマしゃん
たんぽぽに恐れをなして逃げていくクマしゃん
のんくん
記事: 38
登録日時: 2012年4月30日(月) 06:28

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by のんくん »

kando1945さん、こんばんは

クマと一口に言ってもkando1945さんの恐れている事態になる日本生息のクマはヒグマですね
確かにヒグマは肉食ですが、エゾヒグマが北海道にしか生息しません
なので、一般的には本州生息のツキノワグマの対策になると思います

ツキノワグマは大半が草食の雑食で、果実、芽、昆虫、動物の死骸などを食べます
つまり人間を襲うとしたら食用のためではなく、クマ自身の危険回避のため、となります
特に子連れのクマに不用意に近づくのは非常に危険です

生きている新鮮な肉は魅力的か?と言われれば、自分が怪我をするリスクを冒してまで食べたいとは思っていないでは?
人間を食べたいのならその前にタヌキやウサギなどを狩るでしょうし
あと、野生の肉食動物が好むのは新鮮な肉ではなく、腐る手前の肉です
生きている草食動物を狩るのは胃の中の消化しかけの植物や内蔵目当ての部分が大きいですし

ツキノワグマが襲うのは上にも書いたように危険回避のためなので、彼らも出来る限り逃げる算段を講じます
なので、鈴やラジオで近くに人間がいるのを認識してもらったりします
また、対面してしまった際、クマは背中を見せて逃げるものを追う習性があるため、目をそらさずにゆっくり下がっていく対策になります
食べるためでなく危険回避の相手なのでにらみ合いは有効なようです
目をそらしたらこいつは弱いとなって、排除するために襲われやすいみたいです

死んだふりは危ないですね、まさに死体は彼らの好物ですから
うずくまってクマが去るのを待つのはツキノワグマが視力が弱いので、小さくなって動かないことでどこにいるのか分からなくさせる意図がありそうです
しかし嗅覚で居場所がバレたら意味ありませんね
でも食べるためじゃないので見失ったら逃げるでしょう

ツキノワグマは人間がクマを怖がっている以上にクマは人間を恐れているのです
以前、黒部五郎岳付近で遠くからクマを見かけ、太郎小屋の従業員に見た話をしたときにも同じようなことを言っていました
人間と至近距離で出会ったツキノワグマがびっくりしすぎて斜面を転落したという例もあるようです
だからといってツキノワクマをなめてかかると痛い目にあうので、クマから避けてもらうよう行動したほうがよさそうです
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by kando1945 »

 


 肉食性のクマで思い浮かべるのは、シロクマ。クマの大部分は雑食性だと思います。
本州に生息するツキノワグマは、木の実や葉などの植物由来の食性が基本なんだろうと思います。ハチとか虫とかもあるけど。
それでも最近は、シカの繁殖によって、シカの死体を食べることによって肉食化しつつ懸念があるとか、某野生動物写真家の人が書かれているのを読んだことがあります。しかし、本当にそうなるでしょうか?雪解けのこの時期、台高でもシカの死体の転がってるのが多い時期です。岩崖地帯に行けば、クマに遇えるようになるだろうか?

zippさん、おはようございます。
私のような経験の少ないものでも、なんども鹿の死体を見たことがあります。
雑食性の動物にとっては、やはり草や木の実より動物性たんぱく質の方がうまいと思います。
それから、親離れしたばかりの若い個体は経験が少なく、何にでも興味を示し、人間に対する
警戒心も少ないので注意が必要と何かに書いてありました。


 これからの時期、熊と遭遇しやすいのは、奥山の植林帯および針葉樹帯です(台高・紀伊半島レベルの話ですが(^^;)。針葉樹の内皮を求めてクマが木訪れます。6月末のヤマモモもクマは大好きなようです(ってヤマモモの樹のあるような南の山には普通登らないよね)。秋の木の実のなる季節は、ミズナラの多いところ(台高だと9月中旬から10月初め)、南部では、椎の木がよく生えてるところ。また、タカノツメの実が豊作の年は、ヤセ尾根歩きは気を付けた方がいいです。 

秋は冬眠に備えて、春は冬眠明けでおなかをすかしているから山歩きには注意するようにと、しょっちゅう見聞きします。
こんな情報をみると、ベテランの方が熊はそんなに怖くないよと言われても、やはりビビってしまいます。


 わたしは、檜塚東尾根を登ってた時、こちらに尾根を駆け下りてくる黒い動物を見て、イヌかな?と思ってたらよく見るとクマ!!
エ~ッ!!と思った時には、クマもこちらに気付いたんでしょうね、尾根を外して駆け下りて行きました。
 kandoさんが思っている以上に、ツキノワグマは臆病な動物だと思いますよ。
臆病ゆえに、出合頭の遭遇がヤバいのです。
kandoさんが、そこまで思われるのなら杖より、クマ撃退スプレイを肌身離さずの携帯がクマ対策には、最良だと思います。

私は、クマ撃退スプレイはもうひとつ信用できません。
何か物理的手段の必要性を感じます。
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by kando1945 »

[quote="たんぽぽ"]kandoさん、はじめまして。

たんぽぽさん、おはようございます。よろしくお願い申し上げます。

クマしゃんとお相撲を取り損ねているたんぽぽと申します。
トウガラシスプレーの話しが出ておりますが、コレを使えるようになるには相当に場数を踏まなければならないと思います。
クマしゃんと至近距離で出会えばフリーズしてしまうもんです。
そなことを何度も繰り返していくうちに次第に度胸が据わってくるものですが、スプレーを吹きかけれる超至近距離でクマの顔面めがけて噴射するなんて芸当はとてもできないと思います。

おっしゃる通り、スプレーを吹きかける間があるかどうか疑問です。
さらに、スプレーをものともしない個体がいるかもしれません。


近頃のクマしゃんはどういうわけか好意的で、なぜか私の方へ駆けてくることが多いのです。
で、そんな時はワオッ~って大声をあげながらストックを振り回し、クマよりこちらの方が強いんだ~!ってことをアピールしてます。

そうです。これが正解だと思います。
追うものと獲物との関係にない、同じくらいの大きさの動物同士が出会ったとき、すぐには攻撃にはなりません。
相手がどんな強さかわからないのでケガをするリスクはお互いに避けるはずです。
唸り声のおおきさ、体の大きさなどで相手と自分の強さを見定めようとするはずです。
動物番組で見ましたが、チンパンジーやゴリラも木を揺らしたり、枝を折ったりするときの音の大きさ、胸のドラミングの
音の大きさなどで判断するようです。鳥なども、体中の毛を逆立てて体を大きく見せます。
従って、大きな声で威嚇する、棒やストックなどをもって大きく広げ、こちらを大きく見せる、これが正解ですね。
死に物狂いの抵抗の前に、これをするのが正しいと思います。


因みに私はクマ除け鈴は持ち歩いておりません、喧しくて自然が楽しめませんからね。

熊鈴はもちます。登山者が多い時はザックにしまうなど周りの人には配慮します。
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: ストックの使い方。杖との違いは?

投稿記事 by kando1945 »

のんくんさん、こんにちは。

クマと一口に言ってもkando1945さんの恐れている事態になる日本生息のクマはヒグマですね
確かにヒグマは肉食ですが、エゾヒグマが北海道にしか生息しません
なので、一般的には本州生息のツキノワグマの対策になると思います

ヒグマはこういう議論の対象外でしょうね。攻撃されたらどうしようもないです。
私が北海道の山に行きたくない理由の一つでもあります。


生きている新鮮な肉は魅力的か?と言われれば、自分が怪我をするリスクを冒してまで食べたいとは思っていないでは?
人間を食べたいのならその前にタヌキやウサギなどを狩るでしょうし

生きたタヌキやウサギを狩るのは、すばしっこいですから熊にとってかなり難しいのではないでしょうか。
人間はそれなりの大きさですから、反撃には警戒しますが、じっとして反撃しないのであればどうでしょうか。


あと、野生の肉食動物が好むのは新鮮な肉ではなく、腐る手前の肉です
生きている草食動物を狩るのは胃の中の消化しかけの植物や内蔵目当ての部分が大きいですし

数日間寝かせて熟成した肉は美味しいと、有名店のシェフが言っていましたが、動物もそうでしょうか。
エスキモーは完全な肉食なので、獲った獲物の血も大事にしていました。結構大事な成分も含まれているので
その場で飲んだり、固めて後で料理に使っているのを見たことがあります。
栄養的には、動物も新鮮な肉の方が体にいいはずですが。


ツキノワグマが襲うのは上にも書いたように危険回避のためなので、彼らも出来る限り逃げる算段を講じます
なので、鈴やラジオで近くに人間がいるのを認識してもらったりします
また、対面してしまった際、クマは背中を見せて逃げるものを追う習性があるため、目をそらさずにゆっくり下がっていく対策になります
食べるためでなく危険回避の相手なのでにらみ合いは有効なようです
目をそらしたらこいつは弱いとなって、排除するために襲われやすいみたいです

一般論の対策(1)、(2)は必須ですね。

死んだふりは危ないですね、まさに死体は彼らの好物ですから
うずくまってクマが去るのを待つのはツキノワグマが視力が弱いので、小さくなって動かないことでどこにいるのか分からなくさせる意図がありそうです
しかし嗅覚で居場所がバレたら意味ありませんね
でも食べるためじゃないので見失ったら逃げるでしょう

近くにじっとしている弱そうな哺乳類がいたら、食指が動かないでしょうか。

ツキノワグマは人間がクマを怖がっている以上にクマは人間を恐れているのです
以前、黒部五郎岳付近で遠くからクマを見かけ、太郎小屋の従業員に見た話をしたときにも同じようなことを言っていました
人間と至近距離で出会ったツキノワグマがびっくりしすぎて斜面を転落したという例もあるようです
だからといってツキノワクマをなめてかかると痛い目にあうので、クマから避けてもらうよう行動したほうがよさそうです

結局我々が議論しても、人間の思考回路、論理で、熊の思考回路は分りようがありません。
ニュースで、飼い犬が人を噛んだとき、インタビューされた飼い主が必ず「うちの犬が人を噛むはずがない」と言います。
私はすかさず、「アンタは犬か。犬でなければ犬の頭は分らない」とつっこみます。
自然界の動物の掟は単純で、強い奴は避けるか逃げる、弱い奴は蹴散らすか獲物にしてしまう弱肉強食だと思います。
どちらかよくわからない相手はよく見定めて、反撃がありそうだったら避けるが相場ではないでしょうか。
熊と出会ってしまい向かった来たら、大きな声と、物で体を大きく見せて、こっちも強いぞ、反撃するぞという構えを
見せるのがいいように思います。
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