点の記と聞いてまず頭に浮かぶのは、映画「剱岳 点の記」だろう。
点の記というのは国土地理院が設置した三角点の戸籍謄本のようなものである。
すべての三角点にあるわけではないが、メジャーな山には必ずある他、こんなところにというようなマイナーな
三角点についても書かれていたりするのが面白い。
点の記は下記のサイトで閲覧することができる。但し登録が必要で、そのサイトを開いて点の記に辿り着くまで
少々面倒ではある。
基準点成果等閲覧サービス http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/
以前はもっと簡単に見ることができ、保存・印刷も自由だったのだが、今では扱いが非常に厳しく、保存
も印刷も不可能になってしまった。(PDFファイルを保存できるが、保存したファイルを開くことができない。)
印刷物を手にするためには申請して1枚200円の費用が必要だ。以前、ある程度の三角点は保存していたのだ
が、こんなことなら片っ端から保存しておけばよかった。
点の記を見るといろいろ面白いことがわかる。びっくりさせられるのは三角点名と一般に呼ばれている名前
とが大きく違う場合である。先日登った「リアル日照岳」もそうだった。
白山北方の「猿ヶ山」にも「猿ヶ馬場」という点名が付けられているし、湖西の「三重岳」は「山上ヶ岳」だ。
なぜそう名付けられたのかあれこれ想像を巡らすのも面白い。
三角点のある土地の所有者の記載も興味深い。自治体あり、私有地あり、白山や富士山のように宗教団体
(神社)あり。自治体の長が所有者だったりするのはどういう加減だろう。
その他現地の略図や現地への行程なども書かれており、場所によってはロープが必要な険しい道だというよう
な表記もあったりする。
点の記を読みながら、三角点敷設の苦労に思いを馳せたり、馴染みのある三角点を思い出してニンマリしたり
するのも登山の楽しみのひとつではないだろうか。
P.S. 点の記の一例を添付したいのだが、著作権の関係でクレームがついてはかなわないのでお見せできない
のが残念である。
山日和
点の記
フォーラムルール
山行記などの味付け以外で単独のどうでもいい話、雑談などに使ってちょんまげ~
山行記などの味付け以外で単独のどうでもいい話、雑談などに使ってちょんまげ~
Re: 点の記
山日和さん、こんばんは。
山歩きを始めた頃のことですが、近所の三角点を辿っていた時に、ユーザー登録して『点の記』を閲覧したことがありました。
点名がその在所の地名だったり、その当時の区長の名前がそのまま残っていたりで、こんなものかと思った記憶があります。
しかも手書きの文書ですから、書いた人の特徴が出ていたりして、公文書ってこんな感じで残されるんだと。
夫々の三角点に辿り着くための参考にしましたが、様子が違っていて行けないこともありました。
今はユーザーIDとパスワードも忘れてしまって再取得もしていませんが、もっと簡単に閲覧出来るようにしてもらいたいものですね。
税金で成されている全国民共有の財産なのですから。
【追記】
さすがに新しい物は活字化されているみたいですね。
下記のページに例示されていました。
http://www.gsi.go.jp/MUSEUM/TOKUBE/KIKA5-sanka8.htm
山歩きを始めた頃のことですが、近所の三角点を辿っていた時に、ユーザー登録して『点の記』を閲覧したことがありました。
点名がその在所の地名だったり、その当時の区長の名前がそのまま残っていたりで、こんなものかと思った記憶があります。
しかも手書きの文書ですから、書いた人の特徴が出ていたりして、公文書ってこんな感じで残されるんだと。
夫々の三角点に辿り着くための参考にしましたが、様子が違っていて行けないこともありました。
今はユーザーIDとパスワードも忘れてしまって再取得もしていませんが、もっと簡単に閲覧出来るようにしてもらいたいものですね。
税金で成されている全国民共有の財産なのですから。
【追記】
さすがに新しい物は活字化されているみたいですね。
下記のページに例示されていました。
http://www.gsi.go.jp/MUSEUM/TOKUBE/KIKA5-sanka8.htm
落第忍者
Re: 点の記
落第忍者さん、どうもです。
山歩きを始めた頃のことですが、近所の三角点を辿っていた時に、ユーザー登録して『点の記』を閲覧したことがありました。
点名がその在所の地名だったり、その当時の区長の名前がそのまま残っていたりで、こんなものかと思った記憶があります。
しかも手書きの文書ですから、書いた人の特徴が出ていたりして、公文書ってこんな感じで残されるんだと。
夫々の三角点に辿り着くための参考にしましたが、様子が違っていて行けないこともありました。
落忍さんもそんな時期があったんですね。(^^ゞ
新しいものはタイプ打ちになってますね。
手書きの方が個性があって面白いです。
今はユーザーIDとパスワードも忘れてしまって再取得もしていませんが、もっと簡単に閲覧出来るようにしてもらいたいものですね。
税金で成されている全国民共有の財産なのですから。
その通りですね~。コピーできないってのも気に入りませんね。
山日和
山歩きを始めた頃のことですが、近所の三角点を辿っていた時に、ユーザー登録して『点の記』を閲覧したことがありました。
点名がその在所の地名だったり、その当時の区長の名前がそのまま残っていたりで、こんなものかと思った記憶があります。
しかも手書きの文書ですから、書いた人の特徴が出ていたりして、公文書ってこんな感じで残されるんだと。
夫々の三角点に辿り着くための参考にしましたが、様子が違っていて行けないこともありました。
落忍さんもそんな時期があったんですね。(^^ゞ
新しいものはタイプ打ちになってますね。
手書きの方が個性があって面白いです。
今はユーザーIDとパスワードも忘れてしまって再取得もしていませんが、もっと簡単に閲覧出来るようにしてもらいたいものですね。
税金で成されている全国民共有の財産なのですから。
その通りですね~。コピーできないってのも気に入りませんね。
山日和
Re: 点の記
山日和さん、おはようございます。
点の記の記事、興味深く拝見しました。
調べてみると、貝月山が品又ですし、初河山が初子だし、面白いものですね。
鈴鹿の静ヶ岳は賎ヶ岳となっていて、「(俗称)静ヶ岳」とあったりします。
中には、蝿帽子が這星とか、グロがロマンに突如として変身してしまうものもあったり。
また、山日和さんに教えてもらったように、今庄の上谷山は「ういたにやま」となっているんですねぇ。
ドウの天井は点名「上大須」で俗称カヲレでしたね。
オオダワは点名「川上」で、所有者は「川上八幡神社」で神社の持ち山・・・など、調べていくと興味はつきません。
ご紹介いただき、感謝です。
ふ~さん
点の記の記事、興味深く拝見しました。
調べてみると、貝月山が品又ですし、初河山が初子だし、面白いものですね。
鈴鹿の静ヶ岳は賎ヶ岳となっていて、「(俗称)静ヶ岳」とあったりします。
中には、蝿帽子が這星とか、グロがロマンに突如として変身してしまうものもあったり。
また、山日和さんに教えてもらったように、今庄の上谷山は「ういたにやま」となっているんですねぇ。
ドウの天井は点名「上大須」で俗称カヲレでしたね。
オオダワは点名「川上」で、所有者は「川上八幡神社」で神社の持ち山・・・など、調べていくと興味はつきません。
ご紹介いただき、感謝です。
ふ~さん
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- 記事: 719
- 登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
- お住まい: 京都市中京区
- 連絡する:
剱岳の点の記
点の記といえば、やはり映画の影響で、剱岳の点の記はどうなっているのだろう?と興味が湧きますね。
映画を見てもわかるように、柴崎芳太郎は、剱岳に三等三角点を設置することができませんでした。しかし、現在は
剱岳山頂には三等三角点がありますね。これはいつ設置されたのだろうと疑問が湧きます。そこで、点の記を見ると
平成16年8月24日となっています。設置された標石をみると、これは古い時代のものです。実は、柴崎測量官が初
めて測量した明治40年(1907年)から100年記念事業のひとつとして、剱岳に三等三角点が設置されたのです。
このことを詳しく記したものに、山田明著「剱岳に三角点を!」(桂書房)があります。山田氏自身も測量官です。明治
の時代の測量官だった柴崎芳太郎や館潔彦についても詳しく紹介されています。三角点の標石は、いつもは頭の部
分だけしか見たことがありませんが、この本には剱岳に設置された標石の全貌の写真が載っています。一読すると
おもいろいと思います。
映画を見てもわかるように、柴崎芳太郎は、剱岳に三等三角点を設置することができませんでした。しかし、現在は
剱岳山頂には三等三角点がありますね。これはいつ設置されたのだろうと疑問が湧きます。そこで、点の記を見ると
平成16年8月24日となっています。設置された標石をみると、これは古い時代のものです。実は、柴崎測量官が初
めて測量した明治40年(1907年)から100年記念事業のひとつとして、剱岳に三等三角点が設置されたのです。
このことを詳しく記したものに、山田明著「剱岳に三角点を!」(桂書房)があります。山田氏自身も測量官です。明治
の時代の測量官だった柴崎芳太郎や館潔彦についても詳しく紹介されています。三角点の標石は、いつもは頭の部
分だけしか見たことがありませんが、この本には剱岳に設置された標石の全貌の写真が載っています。一読すると
おもいろいと思います。
written by kitayama-walk
Re: 点の記
ふ~さん、どうもです。
点の記の記事、興味深く拝見しました。
調べてみると、貝月山が品又ですし、初河山が初子だし、面白いものですね。
鈴鹿の静ヶ岳は賎ヶ岳となっていて、「(俗称)静ヶ岳」とあったりします。
中には、蝿帽子が這星とか、グロがロマンに突如として変身してしまうものもあったり。
近くの里の地名や谷の名前が付けられていることも多く、そういうのはわかりやすいですが、「なんで?」
というような名前のところも結構あって面白いですね。
また、山日和さんに教えてもらったように、今庄の上谷山は「ういたにやま」となっているんですねぇ。
ドウの天井は点名「上大須」で俗称カヲレでしたね。
オオダワは点名「川上」で、所有者は「川上八幡神社」で神社の持ち山・・・など、調べていくと興味はつきません。
ご紹介いただき、感謝です。
鈴鹿の「ソノド」はなぜか「ソノドヲ」となっています。「ヲ」はなんなんでしょ?
山日和
点の記の記事、興味深く拝見しました。
調べてみると、貝月山が品又ですし、初河山が初子だし、面白いものですね。
鈴鹿の静ヶ岳は賎ヶ岳となっていて、「(俗称)静ヶ岳」とあったりします。
中には、蝿帽子が這星とか、グロがロマンに突如として変身してしまうものもあったり。
近くの里の地名や谷の名前が付けられていることも多く、そういうのはわかりやすいですが、「なんで?」
というような名前のところも結構あって面白いですね。
また、山日和さんに教えてもらったように、今庄の上谷山は「ういたにやま」となっているんですねぇ。
ドウの天井は点名「上大須」で俗称カヲレでしたね。
オオダワは点名「川上」で、所有者は「川上八幡神社」で神社の持ち山・・・など、調べていくと興味はつきません。
ご紹介いただき、感謝です。
鈴鹿の「ソノド」はなぜか「ソノドヲ」となっています。「ヲ」はなんなんでしょ?
山日和
Re: 剱岳の点の記
kitayama-walkさん、どうもです。
映画を見てもわかるように、柴崎芳太郎は、剱岳に三等三角点を設置することができませんでした。しかし、現在は
剱岳山頂には三等三角点がありますね。これはいつ設置されたのだろうと疑問が湧きます。
剱岳にはずっと三角点はなく、昔は3003mの標高点があって日本最北の3000m峰でしたね。
その頃に登っておけば、3000mコレクションが人よりひとつ多かったのにな~
山日和
映画を見てもわかるように、柴崎芳太郎は、剱岳に三等三角点を設置することができませんでした。しかし、現在は
剱岳山頂には三等三角点がありますね。これはいつ設置されたのだろうと疑問が湧きます。
剱岳にはずっと三角点はなく、昔は3003mの標高点があって日本最北の3000m峰でしたね。
その頃に登っておけば、3000mコレクションが人よりひとつ多かったのにな~
山日和