【質問】チャツボ岩とは

世間話、雑談など
フォーラムルール
山行記などの味付け以外で単独のどうでもいい話、雑談などに使ってちょんまげ~
返信する
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

【質問】チャツボ岩とは

投稿記事 by kitayama-walk »

 kitayama-walkです。
 11/18に宮指路さんたちと総勢5人で、ミニオフ会(小岐須渓谷→野登山→仙ヶ岳→宮指路岳→小岐須渓谷)をやりました。
 このコースでは、ca910岩峰→犬帰しの険→宮指路岳と進みますが、この付近に「チャツボ岩」という岩があると聞いていますが、
それがどれか(どこにあるのか)よくわかりません。

 西尾寿一氏の「鈴鹿の山と谷5」(155頁)には「宮指路岳のことでは、当然のことながら、宮指路の名は地元では通用しない。
「チャツボ」の話をすると、山頂から「大ジャレ」に向かって三つの大きい岩があり、これを「チャツボヶ岩」と呼ぶ」と書かれています。

 この「チャツボ岩」とは、どこの岩のことを呼んでいるのでしょうか。教えて下さい。
written by kitayama-walk
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【質問】チャツボ岩とは

投稿記事 by ふ~さん »

おはようございます。
 西尾寿一氏の「鈴鹿の山と谷5」(155頁)には「宮指路岳のことでは、当然のことながら、宮指路の名は地元では通用しない。
「チャツボ」の話をすると、山頂から「大ジャレ」に向かって三つの大きい岩があり、これを「チャツボヶ岩」と呼ぶ」と書かれています。
 この「チャツボ岩」とは、どこの岩のことを呼んでいるのでしょうか。教えて下さい。
チャツボ岩という名前を採名したのが黒滝なので、田村川からの仕事道から望める岩・・・という想像は容易に働きます。宮指路岳の山塊に限って考えれば、馬乗岩の下方に岩塊群が認められますが、小規模に留まっているのが難点です。

そう考えると、宮指路岳南西の910m峰の南面や北面の可能性が高くなります。ここならば黒滝峠を越える山仕事人には一際目立つ存在として写るはずですね。

一枚目が910峰の南面、二~三枚目が北面です。ちょっと人物が写っている関係で小さくリサイズしてあるのはご容赦を。

910峰南面
910峰南面
910峰北面①
910峰北面①
IMGP4080.JPG (6.8 KiB) 閲覧された回数 2546 回
910峰北面②
910峰北面②
IMGP4081.JPG (5.28 KiB) 閲覧された回数 2546 回
さて、異論を呼ぶかもしれませんが、三つの大きな岩・・・という表現から真っ先に浮かぶのは「三体仏岩」ですが、これでは「大ジャレに向かって」という表現と矛盾することになります。

しかし、大ジャレの源頭という意味に捉えれば、「宮指路岳南面を望むと」・・・という風に広義に解釈できないこともありません。

いずれにせよ、このエリアは風化が激しいので、当時とは大きく景観が変わってしまった可能性もあります。往時を知る人とコンタクトしようとしても、黒滝での取材はますます困難になっていくでしょう。謎は謎のまま・・・かも知れませんね。

 ふ~さん
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

チャツボ岩の検討

投稿記事 by kitayama-walk »

 ふ~さん、kitayama-walkです。早速の回答ありがとうございます。

> チャツボ岩という名前を採名したのが黒滝なので、田村川からの仕事道から望める岩・・・という想像は容易に働きます。
> 宮指路岳の山塊に限って考えれば、馬乗岩の下方に岩塊群が認められますが、小規模に留まっているのが難点です。


 なるほど、僕も、馬乗り岩でなく、その向こうに展望岩というのがありますね。その下に3つほど大きな岩があるので、これがチャツボ岩
ではないかと思っていました。これは結構目立ちますので、そうかなと思っています。
展望岩下部の岩群
展望岩下部の岩群
 西尾寿一氏の「鈴鹿の山と谷5」(151頁)によると、宮指路岳を紹介する箇所で、 「今西錦司氏は近江側の黒滝で『チャツボ』を採名して
現在もこれを使用中である。近江側からこの山をみるとちょうど「茶壺」を連想させる形状に見えるからで、南端の露岩がよいアクセントに
なっていることが判る。」と書いています。さらに「宮指路岳の『チャツボ』の真下を流れる一帯を『大ジャレ』と称しており、『ジャレ』とは『ガ
レ』を意味していることからみて現地の状況と一致している。」とも書いています。しかし、宮指路岳周辺の地図が載っているものの、 チャ
ツボ岩の記載はありません。
「鈴鹿の山と谷5」に掲載の<br />宮指路岳周辺地図
「鈴鹿の山と谷5」に掲載の
宮指路岳周辺地図
 また、山と渓谷社から刊行されているYAMAPシリーズ⑬「鈴鹿 大峰 大台ヶ原」に載っている地図(30頁)には、犬帰りの険の上部が
チャツボ岩のように記されています。この担当者は、隊長さんこと金丸勝美氏です。一度、金丸氏にも質問してみましょうか。
YAMAPシリーズ⑬に掲載の地図
YAMAPシリーズ⑬に掲載の地図
written by kitayama-walk
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

チャツボ岩・再考

投稿記事 by kitayama-walk »

 隊長さん(金丸勝美氏)にチャツボ岩について質問してみましたところ、以下のような回答がありました。

 その時の資料を探そうと思ったら、探しても見つかりません。たぶん、引っ越しの時にどこかへ紛れ込んだものと思われます。
チャツボの話を聞いて、そういえばあったことを思い出し、西尾本をめくってみました。たぶん根拠は、この本だったと思うのです
が、どこの記述から判断したのか、無責任ではありますが、良く思い出せません。原稿を渡したときに、メモとして書いた物が残
ってしまい、校正時点でチェックがもれたのか、今となっては不明です。西尾本の「山頂から大ジャレに向かって三つの大きい岩
があり、これをチャツボケ岩と呼ぶ。」という記述がありますが、山頂から見えると判断し、真ん中の写真をチャツボ岩としたのか
もしれません。答えにはなっていませんが、今度改訂があるなら、再度検討してみます。


 結論としては、隊長さんもよくわからないようですね。
 西尾本155頁に「山頂から大ジャレに向かって三つの大きい岩があり、これをチャツボケ岩と呼ぶ。」という記載があり、154頁
には「宮指路岳の『チャツボ』の真下を流れる一帯を『大ジャレ』と称しており、 『ジャレ』は『ガレ』を意味していることからみて現
地の状況と一致している。」と書かれています。さらに228頁のマイクロウェーブの峰の項には、「この付近からみる宮指路岳の
姿は素晴らしく、迫力ある姿でボリューム満点である。見る方向によって形が違うが東西からは像のような巨体に見える。南の
突端には花崗岩の露岩(チャツボヶ岩)が見えてアクセントになっている。」と書かれています。
ca910岩峰から北方を望む
ca910岩峰から北方を望む
 このような西尾本の記載からすると、西尾氏はチャツボ岩とは宮指路岳山頂から下る西側斜面にある3つの岩と考えていると
思うのですが、他方148頁の写真とその説明文は「宮指路岳 チャツボヶ岩と犬帰りの険を見る」と書いてありますので、 この写
真にチャツボヶ岩が写っていることになります。犬帰りの険の上部のある岩なのかとも思ったりもしています。
西尾本148頁から引用
西尾本148頁から引用
最後に編集したユーザー kitayama-walk [ 2012年12月18日(火) 20:30 ], 累計 1 回
written by kitayama-walk
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

童謡「ずいずいずっころばし」

投稿記事 by kitayama-walk »

 biwacoさんと一緒に歩いているとき、チャツボ岩の話をしたが、チャツボ(茶壺)とくれば、童謡「ずいずいずっころばし」の歌の
意味を知っているかと聞かれた。 幼い頃に歌ったことのある童謡なので、 歌詞は知っているけれど、その意味を深く考えた
ことは一度もなかった。

ずいずい ずっころばし
ごまみそ ずい
ちゃつぼに おわれて
トッピンシャン
ぬけたら ドンドコショ
たわらの ねずみが
米くって チュー
チュー チュー チュー
おとさんが 呼んでも
おかさんが 呼んでも
いきっこなしよ
井戸のまわりで お茶碗かいたの だあれ


 その意味は次のとおりと説明されている。
 ある農家でずいきのゴマミソあえを作っていたら、将軍様にお茶を献上する"茶壷道中が"通りかかりました。何をされるかわからな
いので、家の人たちは急いで奥へ隠れました。静まりかえった家の納屋では、ネズミが米俵を食べる音や鳴き声が聞こえてきます。
井戸端ではあわててお茶わんを割ってしまった音が聞こえてきます。やがて茶壷道中は去って行くから、それまでは絶対に外にでて
はいけませんよ。

 ここで「茶壺」とは、お茶壺一行=大名行列のことを指すようです。

ずいずい=どんどん 
ずっころばし=すっ転ろばし
ゴマみそずい=ごますり接待
茶壺=お茶壺一行、または大名行列
追われて=やってきたら
トッピンシャン=戸をピシャン
抜けたら=一行が通り抜けたら
ドンドコショ=安心してどんどこ大騒ぎ
俵のネズミ=お役人たち
米食って=私たちが汗水流して作り上げた米を取り上げて
チュウチュウチュウチュウ=(役人たちを小ばかにしている)
おっとさんが呼んでもおっかさんが呼んでも=たとえ親が呼んでも
行きっこなあ~し~よ=外へ出てはいけません
井戸のまわりで=井戸は罪を背負ったときの身投げの場所でもあった
お茶わん欠いたのだあれ=あわてて茶わん割ったのはだれ!?
written by kitayama-walk
返信する