【 日 付 】2023年9月22日(金)
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート】菅原神社駐車場 7:54 --- 8:16 山出登山口 --- 9:11 林道終点 --- 10:58 休憩所 --- 11:16 経ヶ峰 12:35 --- 平尾コース --- 14:06 駐車地
経ヶ峰は津市内の至る所から眺めることができる津市民憩いの山である。昔,頂上に経文が収められたという伝説があることから経ヶ峰と名付けられたらしい。頂上からは津市内だけでなく,北は名古屋から南は鳥羽まで眺めることができる好展望の山である。今回は山出集落から登り,平尾集落に降りる周回ルートで行くことにした。
朝起きると曇り空ながら自宅から経ヶ峰頂上が綺麗に眺められた。本来の予定日だった21日は頂上が雲に覆われて見えなかったので1日延期したのだが,正解だったようだ。自宅から登山口の菅原神社まで車で30分ほど。菅原神社の駐車場に車を置き,一旦下って,山出集落の登山口に向かう。
津市内ではあるが,ところどころに彼岸花が咲いて,のどかな山村風景である。山出登山口までは30分弱の道のりだった。ここにも10台以上停められる駐車場がある。舗装された林道に入り,緩斜面を登っていく。この林道は昔何度も歩いているが,それほど登りをきついと思ったことがなかった。今回久しぶりに歩いてみると結構な斜度があり,息が切れそうである。やはりそれだけ歳をとったということか,と自分の年齢を思い知らされる。
昨夜の雨で増水した林道沿いの川が白く泡立ちながら流れている。そんな様を写真に撮ろうと思うのはやはり沢屋の習性かもしれない。濡れた林道には沢蟹が遊びに出ている。そんな様を写真に撮ったりしてのんびり歩いていく。
山出登山口から林道終点まで約1時間。ここから山道に入る。この山道,人がよく歩いているのか深くえぐれている。人が歩いて少し掘れたところが大雨でさらにえぐれたのだろう。えぐれた山道の脇に新しい踏み跡が作られている。
山道を登り切ると芸濃町小野平から上がってくる稜線との出会いである。道は稜線上の水平道となり,すぐに電波反射板がある。歩きやすく気持ちのいい道を歩いて行くと頂上への直登ルートと休憩所へ至るルートの分岐に出た。久しぶりなので休憩所を覗いてこよう。
この休憩所,一度火事で焼けて再建されたものである。私は昔の休憩所しか知らず,新しい休憩所には初めましてである。随分長いこときていなかったことがバレバレである。避難小屋だと思っていたが,入り口に緊急時以外宿泊禁止と書いてある。中を覗いてみると立派な囲炉裏があり,板葺きの床でのんびりできそうである。管理が行き届いているのだろう。小屋の横には芝生のテン場があり,テント泊も出来そうだ。水は小屋横の水道から常時出ている。
- 休憩小屋
小屋横から少し登ると頂上だった。頂上には真新しいトイレが作られており,展望台や休憩用のテーブルなどもあって至れり尽くせりである。曇ってはいるが北は名古屋から南は鳥羽まで眺めることができ,展望は悪くない。むしろ,直射日光が遮られている分涼しくて気持ちがいい。よく見ると三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台になった神島がぼんやりと見えている。
- 神島
時刻はまだ12時前。頂上で一眠りしていこう。こんなところでのんびり昼寝ができるのが,沢登りとは違って低山歩きのいいところだろう。芝生にシートを広げて一眠り。平日なので誰にも邪魔されない。
冷たい風が吹いてきて,気のせいか水滴も当たり始めたようなので下山することにする。反射板を過ぎたところを右折し,下っていく。昔はこのルートがあったのかどうか。平尾に降りることができる新しいルートらしい。歩きやすいルートであるところを見ると昔からあったルートなのだろう。
尾根道を道なりに下って行き,途中から平尾に降りるルートの分岐があった。ここ以降が新しく開発されたルートのようだ。下っていくと平尾からの舗装林道の終点の駐車場に出た。10台以上は停められる駐車場だが,土日は満車になるのだろう。
あとは林道をとぼとぼ下るだけだ。30分ほどで菅原神社着。神社の神様(天神様?)に無事帰着のお礼を言って駐車地に戻る。帰りは,近くに住む古い友人に電話して喫茶店で落ち合い,久闊を叙してから帰宅した。有意義な1日だった。こんな低山歩きも悪くない。