恒例のお正月の石鎚詣で。今年は元旦からアタック可能ではあったが、元日は昼から荒天予想。海岸で初日の出は見えるも10時ころから少雨。石鎚は雪雲の中だ。2日もしぐれた。予備日最終日の3日、満を持して詣でます。
- 瀬戸内の初日の出(今治)
【日付】2019年1月3日(木)
【山域】四国山地・石鎚山系
【メンバー】あめちゃん(単独)
【天候】晴れ(強風)
【ルート】ロープウエィ下谷駅(下の駅)(8:40)~石鎚神社成就社(9:30)~二の鎖避難小屋(11:20)~弥山山頂(12:10~13:00)~
石鎚神社成就社(15:00)~駐車場(15:50)
秘密の無料駐車場へ。こちらは地元ヤマ屋ご用達の場所、スペース見つけて駐車。石鎚ロープウェー乗り場は始発にヒトが溢れ(上にスキー場もありますので)積み残し、次を待つ(ちなみにここは往復チケットならモンベルカードで割引があります)。
しばらくの歩きで石鎚神社成就社着
『おはようございます!あめちゃんです』
『おお、あめちゃん、お久しぶり』
『今から上に行ってきます。帰りにまたご挨拶にきます』
『気をつけて』
遙拝殿から仰ぐ石鎚は残念ながら雲の中。「天気は回復」の予報を信じてノンビリ歩きます。例年と比べると雪も少なく、氷点下ながら気温も高く感じます。
きれいな二の鎖避難小屋で小休止。これまたいつものようにここからアイゼンをつけます。ストックも小屋にデポしてピッケルに。
鎖場の巻き道も雪はついているものの、いつもの凍っているところも水が少ないせいか雪で覆われ歩きやすくなっています。
- いわゆる桟道。例年より雪少なく歩きやすい
三の鎖を過ぎると右手に分かれる道の標識が。この秋に歩いた二の森へと続く道を指すが、当たり前のようにトレースは無く、ただ崖のような雪の斜面が続いているだけだ。少しの登りでいつものように唐突に尾根に飛び出る。一気に明るく視界が開ける。けれど、ああっ、天狗岳(石鎚山頂上)はガスの中だ・・・瀬戸内海(北西)から吹き付ける強風が石鎚の北壁にぶつかりガスを生じさせ次から次へと尾根にグォングォンと登ってくる。太平洋(高知)側はすごくいい天気なのに・・・。
- つぎつぎと吹き上がるガス
ただ今日は天気予報大正解、ガスは少しずつ薄くなっている。いつもの秘密の避難小屋(定員7名くらいか)に入れてもらいヒルメシ。今日はテムレスデビューだったのだが誰もいないなぁ、と思っていたら後から入ってきた人がテムレス。『こんにちは、テムレス僕たちだけですね』と話しかけたけど怪訝そうな顔をされただけでした・・・。
視界が晴れた頂上から見渡す360°の展望。まずは先回(初冬に)歩いたルートの出発点の堂が森(避難小屋があります)、その前にドォーンと二の森。
- 三つ子ちゃんの右手一番奥が「堂が森」。真ん中が桑瀬の頭」、手前が「二の森」。右手前単独峰は「西の冠岳」
面河谷を見下ろしながら後ろを向くと天狗岳(強者が往復しているのが見えます、スゲェなぁ)。それから続く「俺の」東陵、まさに四国の背骨だ。
- 恐竜。「ガオォ~」と聞こえてきそう
土小屋の向こうにスカイラインが続きピョコンとした子持権現の向こうの塊の山が瓶ケ森(2泊目の避難小屋があります)だ。・・・なんだかんだでこの界隈1ヶ月で2回歩いてることに・・・。
- 瓶が森。避難小屋は左手の端の方。瓶の右にイボみたいな子持権現、わかるかなぁ?
下りにペースが似てる単独女性と一緒に(登りもなんとなく一緒だった)。
『あの天狗岳往復してたのは今治の●●さんといいます。さっきあいさつしたとき、「石鎚は何回目?」と聞いたら「今年はまだ2回目」って言われました。今日まだ3日なのにね』
とクスクス教えてくれました。
『私今治出身ですが、そんなヒトがいるなんて・・・』
それ以外にも近くのいい山とか教えていただき、このヒトも詳しい方でした。
おかげで途中で追いついた●●さんに
『●●さん、私も今治出身で、あめちゃんといいます』とあいさつができました。
彼女と別れ途中でアイゼンはずしていると後から来た2人組が
『テムレスの方ですね』
『?』
『さっき話しかけていただいた、テムレスです』
『ああ』
聞けば東京からの四国遠征。この後レンタカーで高知まで行き料理を堪能するとのこと。楽しそうな休みの過ごし方やなぁ。せっかくなので、遙拝殿もご案内。
- 機嫌がいいとクッキリ石鎚が見えますが、今日は恥ずかしがって
楽しく別れ、そのあと本殿にご挨拶。
『あめちゃんです。無事おりてきました』
『いやぁ、あめちゃん、ホント久しぶりやなぁ。けどね、2日に来ないと。2日の夜にね、わかるやろ。今年も話してたんよ、来ないのかなぁって。来年は、ね』
そうなのだ、3年前この人たちの夜の食事会にムリヤリ飛び込んだんだけどホントに盛り上がったなぁ。
よもやま話をしていると
『あめちゃん、これをお持ちなさい。特別に差し上げます』
お土産をいただいた。感謝のあまり両手を伸ばしいただきながら嗚咽するほど泣いてしまった。なんでこんなに親切にしていただけるんだろう・・・。
何名かの成就社の方と下りが一緒に。ロープウェーにも一緒に乗ったのだけど、大勢のスキーヤーに混じった登山者1名と白装束数名(ある方はザックも白でした)。荷物の割にはゆっくりした足取りだなぁと思っていたら、
『あめちゃん、お正月参拝していただいた皆さんの気持ちも運んでいます』
そりゃあ重いはずだ。
下の駅ではタクシーが待っていて彼らはそれで里の石鎚神社へ。見えなくなるまで手を振りあい別れました。
恒例の石鎚詣で、いつもいつもなにかしらホッコリさせられるのです。
- 里から見る石鎚。今日はこの左の稜線を歩きました
あめちゃん
恒例のお正月の石鎚詣で。今年は元旦からアタック可能ではあったが、元日は昼から荒天予想。海岸で初日の出は見えるも10時ころから少雨。石鎚は雪雲の中だ。2日もしぐれた。予備日最終日の3日、満を持して詣でます。
[attachment=7]初日の出.jpg[/attachment]
【日付】2019年1月3日(木)
【山域】四国山地・石鎚山系
【メンバー】あめちゃん(単独)
【天候】晴れ(強風)
【ルート】ロープウエィ下谷駅(下の駅)(8:40)~石鎚神社成就社(9:30)~二の鎖避難小屋(11:20)~弥山山頂(12:10~13:00)~
石鎚神社成就社(15:00)~駐車場(15:50)
秘密の無料駐車場へ。こちらは地元ヤマ屋ご用達の場所、スペース見つけて駐車。石鎚ロープウェー乗り場は始発にヒトが溢れ(上にスキー場もありますので)積み残し、次を待つ(ちなみにここは往復チケットならモンベルカードで割引があります)。
しばらくの歩きで石鎚神社成就社着
『おはようございます!あめちゃんです』 :D
『おお、あめちゃん、お久しぶり』 :D
『今から上に行ってきます。帰りにまたご挨拶にきます』
『気をつけて』
遙拝殿から仰ぐ石鎚は残念ながら雲の中。「天気は回復」の予報を信じてノンビリ歩きます。例年と比べると雪も少なく、氷点下ながら気温も高く感じます。
きれいな二の鎖避難小屋で小休止。これまたいつものようにここからアイゼンをつけます。ストックも小屋にデポしてピッケルに。
鎖場の巻き道も雪はついているものの、いつもの凍っているところも水が少ないせいか雪で覆われ歩きやすくなっています。
[attachment=5]路はくっきり.jpg[/attachment]
三の鎖を過ぎると右手に分かれる道の標識が。この秋に歩いた二の森へと続く道を指すが、当たり前のようにトレースは無く、ただ崖のような雪の斜面が続いているだけだ。少しの登りでいつものように唐突に尾根に飛び出る。一気に明るく視界が開ける。けれど、ああっ、天狗岳(石鎚山頂上)はガスの中だ・・・瀬戸内海(北西)から吹き付ける強風が石鎚の北壁にぶつかりガスを生じさせ次から次へと尾根にグォングォンと登ってくる。太平洋(高知)側はすごくいい天気なのに・・・。
[attachment=6]吹き付ける強風.jpg[/attachment]
ただ今日は天気予報大正解、ガスは少しずつ薄くなっている。いつもの秘密の避難小屋(定員7名くらいか)に入れてもらいヒルメシ。今日はテムレスデビューだったのだが誰もいないなぁ、と思っていたら後から入ってきた人がテムレス。『こんにちは、テムレス僕たちだけですね』と話しかけたけど怪訝そうな顔をされただけでした・・・。 :cry:
視界が晴れた頂上から見渡す360°の展望。まずは先回(初冬に)歩いたルートの出発点の堂が森(避難小屋があります)、その前にドォーンと二の森。
[attachment=4]二の森.jpg[/attachment]
面河谷を見下ろしながら後ろを向くと天狗岳(強者が往復しているのが見えます、スゲェなぁ)。それから続く「俺の」東陵、まさに四国の背骨だ。 :mrgreen:
[attachment=3]天狗.jpg[/attachment]
土小屋の向こうにスカイラインが続きピョコンとした子持権現の向こうの塊の山が瓶ケ森(2泊目の避難小屋があります)だ。・・・なんだかんだでこの界隈1ヶ月で2回歩いてることに・・・。
[attachment=2]瓶が森.jpg[/attachment]
下りにペースが似てる単独女性と一緒に(登りもなんとなく一緒だった)。
『あの天狗岳往復してたのは今治の●●さんといいます。さっきあいさつしたとき、「石鎚は何回目?」と聞いたら「今年はまだ2回目」って言われました。今日まだ3日なのにね』 :)
とクスクス教えてくれました。
『私今治出身ですが、そんなヒトがいるなんて・・・』
それ以外にも近くのいい山とか教えていただき、このヒトも詳しい方でした。
おかげで途中で追いついた●●さんに
『●●さん、私も今治出身で、あめちゃんといいます』とあいさつができました。
彼女と別れ途中でアイゼンはずしていると後から来た2人組が
『テムレスの方ですね』
『?』
『さっき話しかけていただいた、テムレスです』 :)
『ああ』 :D
聞けば東京からの四国遠征。この後レンタカーで高知まで行き料理を堪能するとのこと。楽しそうな休みの過ごし方やなぁ。せっかくなので、遙拝殿もご案内。
[attachment=1]遥拝殿2.jpg[/attachment]
楽しく別れ、そのあと本殿にご挨拶。
『あめちゃんです。無事おりてきました』
『いやぁ、あめちゃん、ホント久しぶりやなぁ。けどね、2日に来ないと。2日の夜にね、わかるやろ。今年も話してたんよ、来ないのかなぁって。来年は、ね』 ;)
そうなのだ、3年前この人たちの夜の食事会にムリヤリ飛び込んだんだけどホントに盛り上がったなぁ。
よもやま話をしていると
『あめちゃん、これをお持ちなさい。特別に差し上げます』
お土産をいただいた。感謝のあまり両手を伸ばしいただきながら嗚咽するほど泣いてしまった。なんでこんなに親切にしていただけるんだろう・・・。 :cry:
何名かの成就社の方と下りが一緒に。ロープウェーにも一緒に乗ったのだけど、大勢のスキーヤーに混じった登山者1名と白装束数名(ある方はザックも白でした)。荷物の割にはゆっくりした足取りだなぁと思っていたら、
『あめちゃん、お正月参拝していただいた皆さんの気持ちも運んでいます』 ;)
そりゃあ重いはずだ。
下の駅ではタクシーが待っていて彼らはそれで里の石鎚神社へ。見えなくなるまで手を振りあい別れました。
恒例の石鎚詣で、いつもいつもなにかしらホッコリさせられるのです。
[attachment=0]里から.jpg[/attachment]
あめちゃん