【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

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Re: 【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

by 雨子庵 » 2019年2月05日(火) 19:50

わしたかちゃん まいど
あめちゃんです

雨さん、こんにちは~。
スノー衆パート2には不参加なんですね、楽しみが1つ減って残念です :oops:

関係ないくらいみなさん楽しそうな笑顔じゃないですか :D

サッカーフリークのわたしは「イニエスタよりイニシエダ」に笑ってしまいました。
ろくに知らない山域なので③ではスルーしていましたが、2回目は我慢できせんでした :D

やっとこのクモの巣にひっかかってくれました :D

素晴らしい!最近は食品の廃棄を減らすため賞味期限を延ばす傾向にあります。
わたしの書きかけのレポも大量に廃棄されております。やぶのレポの賞味期限も1年ぐらいにしてはいかがでしょう :mrgreen:

普段から賞味期限切れの物も食べるトレーニングのたまものです、気にならなくなります。
・・・匂い嗅いだらまだいけそうでしたので ;)

歩き始めるまでに2泊ですか!なかなかアプローチの長い山行ですね。
今思えば行って良かった・・・
教えてくれた田村さん、♫お元気ですぅかぁ?♫

いい表現ですね。いつもダラダラしたい私に都合の良い風景です :lol:
この時は、ケチな性格見参、ビジターセンターやらお土産さんやら動いてしまいました。
ダラダラしないと、ね。

確かにそそられる名前ですね~。(海にルリスズメが泳いでいたので)私からしたら尾鷲は南国のイメージがあり、南国に向かって歩くのはテンション上がります。そろそろ行ってみようかな。
山の上なのに、当たり前のように漁師町尾鷲という地名が・・・

あれって腹にひびく声ですよね。一昨年うつろ谷を遡行後、下山途中に威嚇された事があります。最初ヤブの中で姿が見えなかったので、熊かと思ってビビりましたわ。
ハイ、これは音ではありません。空気の衝撃波です。映画館で感じる何倍もの :shock:

身体のイノシシ臭から、雄イノシシやと思われたのでは!? :mrgreen:
ヒト以外の女性にはもててしまうのです・・・。 :mrgreen:

鬼●●●(権蔵)という店ですよね!?食べログで調べましたが、刺身うまそ~う!
銚子川のついでに今年足を延ばしてみます。

そう、オードリーの春日の『鬼●●●』です、駅前。
“えっちゃん”と桃源郷でテン泊したときも、『それ、鬼●●●でしょ、知ってる!』と即答されました。
深海魚もウリですよ、おいちかった。 :)

ところでヴィッセルの陰に隠れてますが、今年もグランパスは積極的に補強しておりますね。
シャビエルもクルゼイロから買い取ったみたいですし、今年は期待できるのでは!?

うふふ、私は実はグランパスはナンチャッテファンなんです。メチャ詳しくは無いのですが、仕事でいろんな方に当方にお越しいただき私がその担当(エスコート)でした。楢崎さん、田口泰士さん、田中隼磨さん・・・あれっ?みんな今いない・・・みなさん紳士で無邪気に楽しんでくれました。私が逆にあまり詳しくないので、緊張せず接することができたのがよかった?(とにかくみんな痩せてたなぁ)。
瑞穂スタジアムでのイベント控室は当時のストイコビッチ監督と同じ部屋!で、いつものようにゲラゲラ笑ってたら、『試合前はナーバスなんで静かにしてくれ』とヤンワリきつめに注意されたのもいい思い出です。 :oops:

そんで、これは自慢なのですが、グランパスが優勝した時のシャーレも持ったことがあります。重かったなぁ。私がお借りしてしばらく当方で展示したので。 :mrgreen:

ホントはドラゴンズファンのあめちゃん

Re: 【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

by わしたか » 2019年2月01日(金) 14:29

雨さん、こんにちは~。
スノー衆パート2には不参加なんですね、楽しみが1つ減って残念です :oops:


【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ

サッカーフリークのわたしは「イニエスタよりイニシエダ」に笑ってしまいました。
ろくに知らない山域なので③ではスルーしていましたが、2回目は我慢できせんでした :D


【日付】2018年10月12日(金)・・・お許しください

素晴らしい!最近は食品の廃棄を減らすため賞味期限を延ばす傾向にあります。
わたしの書きかけのレポも大量に廃棄されております。やぶのレポの賞味期限も1年ぐらいにしてはいかがでしょう :mrgreen:


名古屋からは大台ケ原行きのバスに乗るためには始発では間に合わない。前夜、仕事を終えて大和八木の安宿に泊まる。

歩き始めるまでに2泊ですか!なかなかアプローチの長い山行ですね。

幻想的な、すべてのやる気をなくす風景

いい表現ですね。いつもダラダラしたい私に都合の良い風景です :lol:

尾鷲辻(ナカナカいい名前)から尾鷲道のスタート。

確かにそそられる名前ですね~。(海にルリスズメが泳いでいたので)私からしたら尾鷲は南国のイメージがあり、南国に向かって歩くのはテンション上がります。そろそろ行ってみようかな。

やがて神明水というところに(水は殆どありませんでした)。上の方でガチャガチャと岩が転がる音が。『ン?』見上げるとイノシシ。ウリボウ数頭と母イノシシ。『かわいいねぇ』と見ていたら、母イノシシが低音で『ガルルルゥ』。距離はあるものの、初めて聞いたイノシシの唸り声、ビビる。『イヤイヤ勘弁して、たしかにきのう食べたけどさぁ』

あれって腹にひびく声ですよね。一昨年うつろ谷を遡行後、下山途中に威嚇された事があります。最初ヤブの中で姿が見えなかったので、熊かと思ってビビりましたわ。

じきトラックへの積み替え基地、簡単に言うと廃林道の終点着。
もうここからは散歩気分で歩く、するとまた目の前をウリボウが横切って草むらへ。『かわいいねぇ』とそこを通り過ぎると、すぐ後ろの近くの草むらから『ガルルルゥ』母イノシシの唸り声だ。さすがに全身の血の気が引く。『頼む、来ないで!』静かに歩を進める、ホッ。


身体のイノシシ臭から、雄イノシシやと思われたのでは!? :mrgreen:

行きつけの(2回目だけど)『鬼●●●』でいただく刺身のことだけを考えてました。

鬼●●●(権蔵)という店ですよね!?食べログで調べましたが、刺身うまそ~う!
銚子川のついでに今年足を延ばしてみます。

ところでヴィッセルの陰に隠れてますが、今年もグランパスは積極的に補強しておりますね。
シャビエルもクルゼイロから買い取ったみたいですし、今年は期待できるのでは!?


ガンバサポのわしたかより

Re: 【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

by 雨子庵 » 2019年1月26日(土) 18:44

ぐーさん まいど
あめちゃんです

時事挨拶なら「台高に待望の雪が降る。楽しみだね」なんだけど
雪きたかぁ。 やっぱりこのままでは終わらなかったですね

いいよ。いいよ。あめちゃんだから許してあげる。
ときにはやさしく、ときには厳しく
さすが女心わかってますね ;)

西台高に行くには手続きが面倒になったのじゃなかったけ?
これをつくったのが、田村さんです。
まあ、この日はどう見てもそのエリアに行ったとしてもワタシだけだったでしょうけどね
・・・当日申し込みをゴリ押しするくらいの気持ちでした

いちいち誇大妄想が大好きなあめちゃん流。「オレの山」なんだろ?
大台ケ原は一般人もたくさん来てしまうので、そこは遠慮して
・・・あのバス停横の休憩所を『俺の小舎』にします :mrgreen:

いじられキャラはどの母イノシシにも見抜かれているんだね。
いやぁ、会話できるような雰囲気じゃなかったですよ

本当はゴルゴ13ばりの渋い男なのに
周りに翻弄され続けるキャラそのまんまのイメージが定着しちゃいます。

『俺の後ろに立つんじゃねぇ』
とつぶやいていますが、ときどき立たれると驚いて
『キャッ!』 :o と悲鳴を上げてしまいます

まだ若いんだからハードな山行も平ちゃらだよね。
こんなこと言うと木に登っちゃいますよ :D

お疲れ様~。(って、3か月以上も前の話か)
ありがとうございます。
文章読むときのうのことみたいでしょ、気にしない気にしない ;)

あめちゃん

Re: 【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

by 雨子庵 » 2019年1月26日(土) 18:27

わりばしさん まいど
あめちゃんです

前泊じゃないと時間がかかるんですよね。

これもこれで楽しかったですよ

イニシエじゃなくイニエスタは頭の事? :mrgreen:

いつからかしら・・こんなこと言われても気にしなくなったのは ;)
♫トンチンカンチン トンチンカンチン 気にっしない♫
・・・と強がる

こんな風に威嚇されたことはないなあ?
不審者だと思われたのね。 :lol:

わたしも初めてでした。体に響く低音、音というより空気の波、でした :shock:

右の道の分岐は少し下った所だと思います。
ザンネン、道の続きはきになりますよね

ここのインクラインは上下に分かれていてすごいでしょ。
見る価値があります。


カッコ良かったです
ナゾの万里の石垣
ナゾの万里の石垣
ヤッパやばい人と思われてる。 :roll:

後ろを振り向く勇気も無かったです。目があったらどうしようかと :roll:

エッ :!:
あんな所を延々と歩いたの・・・
お疲れさまでした。
よく歩いたなあ :?:


ありがとうございます
行きつけの(2回目だけど)『鬼●●●』でいただく刺身のことだけを考えてました。
っていうか、駅まで行かないことには帰れまテンからね :mrgreen:

あめちゃん

Re: 【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

by グー(伊勢山上住人) » 2019年1月26日(土) 12:11

P1199144-1.jpg


あめちゃん、こんにちは。
時事挨拶なら「台高に待望の雪が降る。楽しみだね」なんだけど

【日付】2018年10月12日(金)・・・お許しください

いいよ。いいよ。あめちゃんだから許してあげる。

ひさしぶりに松浦武四郎のお墓にアイサツくらい、

西台高に行くには手続きが面倒になったのじゃなかったけ?

日本のギアナ高地。カッコイイ

いちいち誇大妄想が大好きなあめちゃん流。「オレの山」なんだろ?

母イノシシが低音で『ガルルルゥ』。初めて聞いたイノシシの唸り声、ビビる。
すぐ後ろの近くの草むらから『ガルルルゥ』母イノシシの唸り声だ。


いじられキャラはどの母イノシシにも見抜かれているんだね。

横のコンクリの段に飛び乗って岩むき出しの壁に体を擦り付けて避ける、ブルブル。なんか気分はダイハード。

本当はゴルゴ13ばりの渋い男なのに
周りに翻弄され続けるキャラそのまんまのイメージが定着しちゃいます。

・・・・また行くかい?・・・・

まだ若いんだからハードな山行も平ちゃらだよね。
お疲れ様~。(って、3か月以上も前の話か)


                グー(伊勢山上住人)

Re: 【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

by わりばし » 2019年1月26日(土) 09:00

おはようございます、雨子庵さん。

名古屋からは大台ケ原行きのバスに乗るためには始発では間に合わない。前夜、仕事を終えて大和八木の安宿に泊まる。風呂は共同で入り口に札(「使用中」)をつるすタイプ、ナカナカだ。翌日もプチ電車旅、大和上市へ。雨がパラパラ降る中、バス停へ並ぶ、一番乗りだ。

前泊じゃないと時間がかかるんですよね。


 白サコまで来ると森林軌道の跡も気になりソワソワするが出発時刻も遅かったこともあり、それはまた今度、先を急ぐ。左にも谷が出てくるが、これは銚子川の源流。道は尾根を辿るように続くが、この道は尾鷲から大台ケ原の大台協会への参詣道でもあり、林業関係者の作業道でもあるイニシエの道だ。また、最近尾鷲の有志が整備していることもあり、基本的に迷うことは無い。昔の空気を感じながらフラフラ歩く。

イニシエじゃなくイニエスタは頭の事? :mrgreen:


やがて神明水というところに(水は殆どありませんでした)。上の方でガチャガチャと岩が転がる音が。『ン?』見上げるとイノシシ。ウリボウ数頭と母イノシシ。『かわいいねぇ』と見ていたら、母イノシシが低音で『ガルルルゥ』。距離はあるものの、初めて聞いたイノシシの唸り声、ビビる。

こんな風に威嚇されたことはないなあ?
不審者だと思われたのね。 :lol:


次々と変わる風景を楽しみながら又口辻へ。辻というからには交差点なんだろうが、右への道はほとんど見えない、とにかくの強風、昼メシにすこしでも風の無いところと思ってそちらに入るものの、藪がひどくて撤退、少し降りたところで昼メシに。

右の道の分岐は少し下った所だと思います。

次の分岐を右(古和谷)へ折れ途中から強烈に高度を下げると、川の気配が、古和谷だ。山賊小屋なるものの残骸があるが、もとは営林所小屋かなにからしい。谷を渡ると、右岸には石垣が。上部森林軌道の跡だ。一部崩壊が厳しいところがあるものの、やがてインクラインの跡へ。基礎知識なしに見ると、日本の林の中に忽然と現れた古代遺跡と思うだろうなあ。ゆっくり見たいが時間がない・・。横を添うように下ると下部森林軌道跡が迎えてくれる。レールもしっかり残っている、りっぱな森林軌道跡だ。

ここのインクラインは上下に分かれていてすごいでしょ。
見る価値があります。


もうここからは散歩気分で歩く、するとまた目の前をウリボウが横切って草むらへ。『かわいいねぇ』とそこを通り過ぎると、すぐ後ろの近くの草むらから『ガルルルゥ』母イノシシの唸り声だ。さすがに全身の血の気が引く。『頼む、来ないで!』静かに歩を進める、ホッ。


ヤッパやばい人と思われてる。 :roll:

やがて国道へ。ここから尾鷲まで一本道だけど、どっちだろう?まあ、なんとか正しいほうを見つけ進む。国道に降りても相変わらずの貸し切りの道だ。なぜか海に出るまで峠を越えなければいけない。当初はここも昔の峠道を越えてやろうかとも思ったけど、もう気力もない、ちいさなトンネルを使うことに。
トンネルに入ると、後方から車の気配が、それも何台もの。『出たよ出た出た、マーフィーの法則が!』対抗できないのくらいの暗いトンネル。じっとして車を避ける。するとダンプまでやってきた。横のコンクリの段に飛び乗って岩むき出しの壁に体を擦り付けて避ける、ブルブル。なんか気分はダイハード。壁につけた腕が妙にネチャッとした。外に出て見ると、見たこともないくらい真っ黒な泥がベッタリ。出口にあった工事現場の簡易水道で洗うもナカナカ取れない、乾くと白くなるし・・・今回一番の嫌な思い出になった。
やがて見慣れた火力発電の煙突が。踏切を渡ると尾鷲駅が迎えてくれた。列車が来るまで行きつけ(2回目ですが)の料理屋で魚料理を堪能する。


エッ :!:
あんな所を延々と歩いたの・・・
お疲れさまでした。
よく歩いたなあ :?:


【台高】オレにはイニエスタよりイニシエダ。レールとレールをつなぐ旅、尾鷲道を辿る

by 雨子庵 » 2019年1月25日(金) 18:43

ひょんなことから田村義彦さん(大台ケ原の自然を守る会)と知り合った。前鬼の宿から近鉄の駅まで車に乗せていただき、短い間だけど大台ケ原のことを中心にイロイロ貴重なお話を伺った。その際、大台ケ原で歩けるところを探してます、というと、大台ケ原から尾鷲までが楽しいよ、と教えていただいた。それ以来、機会を伺いはや15年。遠ざかっていた大台ケ原を再訪、実行することにした。大台ケ原山系集中山行<その①>です(その②は「シュークリームさんたちと行った桃源郷」)

【日付】2018年10月12日(金)・・・お許しください
【山域】台高(大台ケ原山系)
【メンバー】あめちゃん(単独)
【天候】曇りのち晴れ(強風)
【ルート】大台ケ原駐車場(7:00)~尾鷲辻(7:45)~白サコ(8:30)~マブシ嶺(10:00)~又口辻(12:20)~古和谷渡渉(13:45)~廃林道終点(14:30)~国道(16:00)~尾鷲駅(17:00)

名古屋からは大台ケ原行きのバスに乗るためには始発では間に合わない。前夜、仕事を終えて大和八木の安宿に泊まる。風呂は共同で入り口に札(「使用中」)をつるすタイプ、ナカナカだ。翌日もプチ電車旅、大和上市へ。雨がパラパラ降る中、バス停へ並ぶ、一番乗りだ。まあ、明日は晴れる予定。しばらくしてバス入線。並んでいたのは私だけ、バスが来てから、いわゆる山ガール二組、1人と3人組が乗り込んできた。この天気の中大台ケ原へ?山人気おそるべし。バスはいま大台ケ原ドライブウェイをひた走る。雨足はドンドン強くなり、道は川のようになっている。一日一往復のバスの運転手さん、目を閉じても運転できそうなほどの熟練だ。話しかけたかったけど、仕事中なので・・・。
やがて終点へ。
急ぐ旅でもなくユックリ降りようと山ガールに先を譲る
山ガール『あの~ビジターセンターはどちらでしょう?』
運転手『あっちの方だけど・・・困ったねえゼンゼン見えんねぇ』
そう、雨に加え霧が。白の世界だ。
あめ『あのぉ~、「心・湯治館」は?』
運転手『ホントは正面なんだけど、全く見えんねぇ』
傘をさしてトボトボと歩き出す。
幻想的な、すべてのやる気をなくす風景
幻想的な、すべてのやる気をなくす風景
出発は明日なので今日はゆっくり散歩、ひさしぶりに松浦武四郎のお墓にアイサツくらい、のつもりだったけど、駐車場を離れる気が失せた。休憩所(昔前泊の時よくお世話になりました)、ビジターセンターなどをプラプラし、宿が早めのチェックインをしてくれて、部屋でふて寝。夕食にイノシシの焼き肉が出てきてうれしかった。
翌朝、窓を開けると雨はホントの霧雨くらいながらも昨日のような霧の風景が広がっている。
『ああ、どうしよう・・・このまままたバスで帰るのか、それとも・・・』
尾鷲までの行程は約10時間。7時には出発しないと・・・。
「ええい、ままよ」ダメならバスに合わせて戻ってこよう、出発。
視界20mの霧の登山道、熊鈴を忘れたことを後悔しながら歩く。キホン、大台ケ原は約100年前に皆伐された地域。歩いている道も当時の作業道やトロッコのレールの跡だ。やがてシオカラ谷へ。ずいぶん昔、東の川を遡ってゴールしたら上につり橋があってビックリしたっけ、それ以来だ。尾鷲辻(ナカナカいい名前)から尾鷲道のスタート。ホボホボ尾鷲まで下りが続く。少し行きガスもはれてきた、振り返るとさっきまでいた大台ケ原のテーブルマウンテンのところだけがガスがかかっていた・・・出発して正解だった。
日本のギアナ高地。カッコイイ
日本のギアナ高地。カッコイイ
白サコまで来ると森林軌道の跡も気になりソワソワするが出発時刻も遅かったこともあり、それはまた今度、先を急ぐ。左にも谷が出てくるが、これは銚子川の源流。道は尾根を辿るように続くが、この道は尾鷲から大台ケ原の大台協会への参詣道でもあり、林業関係者の作業道でもあるイニシエの道だ。また、最近尾鷲の有志が整備していることもあり、基本的に迷うことは無い。昔の空気を感じながらフラフラ歩く。
木馬道ですらこんなにリッパ(だいぶ下のほうです)
木馬道ですらこんなにリッパ(だいぶ下のほうです)
今回は一日でぬけてしまうが、途中で寝ると精神的ゆとりもできてフラフラ度が増して面白いだろうなぁ、キット。索道の中継点とか名前の紛らわしいマブシ嶺とか(田村さんの記事が詳しいです)昔の仕事現場とかを訪ねながら高度を下げていく。右下にはああ懐かしい、東の川が。
ゴールはあの辺?とにかく海まで行けば
ゴールはあの辺?とにかく海まで行けば
一部山腹で崩壊しているところもあるが、しっかりワイヤーが張ってある。
一番大きい崩落。ガイドワイヤーがあります
一番大きい崩落。ガイドワイヤーがあります
途中で尾根線を辿る龍辻山への分岐がある、が、とにかく風が強い。台風かと思うくらい周りの木がギュワギュワうなりながら揺れている。晴れているのに寒くてカッパが脱げない。 今回はあきらめて道を忠実に。
やがて神明水というところに(水は殆どありませんでした)。上の方でガチャガチャと岩が転がる音が。『ン?』見上げるとイノシシ。ウリボウ数頭と母イノシシ。『かわいいねぇ』と見ていたら、母イノシシが低音で『ガルルルゥ』。距離はあるものの、初めて聞いたイノシシの唸り声、ビビる。『イヤイヤ勘弁して、たしかにきのう食べたけどさぁ』 
次々と変わる風景を楽しみながら又口辻へ。辻というからには交差点なんだろうが、右への道はほとんど見えない、とにかくの強風、昼メシにすこしでも風の無いところと思ってそちらに入るものの、藪がひどくて撤退、少し降りたところで昼メシに。
標識は懇切丁寧
標識は懇切丁寧
次の分岐を右(古和谷)へ折れ途中から強烈に高度を下げると、川の気配が、古和谷だ。山賊小屋なるものの残骸があるが、もとは営林所小屋かなにからしい。谷を渡ると、右岸には石垣が。上部森林軌道の跡だ。一部崩壊が厳しいところがあるものの、やがてインクラインの跡へ。基礎知識なしに見ると、日本の林の中に忽然と現れた古代遺跡と思うだろうなあ。ゆっくり見たいが時間がない・・。横を添うように下ると下部森林軌道跡が迎えてくれる。レールもしっかり残っている、りっぱな森林軌道跡だ。

今回の旅は、レールの跡を歩くことで始まり、レールの跡を歩くことで終わるんだなぁ。イニシエの人の情熱を感じながら歩きます。じきトラックへの積み替え基地、簡単に言うと廃林道の終点着。
もうここからは散歩気分で歩く、するとまた目の前をウリボウが横切って草むらへ。『かわいいねぇ』とそこを通り過ぎると、すぐ後ろの近くの草むらから『ガルルルゥ』母イノシシの唸り声だ。さすがに全身の血の気が引く。『頼む、来ないで!』静かに歩を進める、ホッ。
やがて国道へ。ここから尾鷲まで一本道だけど、どっちだろう?まあ、なんとか正しいほうを見つけ進む。国道に降りても相変わらずの貸し切りの道だ。なぜか海に出るまで峠を越えなければいけない。当初はここも昔の峠道を越えてやろうかとも思ったけど、もう気力もない、ちいさなトンネルを使うことに。
新しい(2代目)トンネルだけどアジがあります
新しい(2代目)トンネルだけどアジがあります
トンネルに入ると、後方から車の気配が、それも何台もの。『出たよ出た出た、マーフィーの法則が!』対抗できないのくらいの暗いトンネル。じっとして車を避ける。するとダンプまでやってきた。横のコンクリの段に飛び乗って岩むき出しの壁に体を擦り付けて避ける、ブルブル。なんか気分はダイハード。壁につけた腕が妙にネチャッとした。外に出て見ると、見たこともないくらい真っ黒な泥がベッタリ。出口にあった工事現場の簡易水道で洗うもナカナカ取れない、乾くと白くなるし・・・今回一番の嫌な思い出になった。
やがて見慣れた火力発電の煙突が。踏切を渡ると尾鷲駅が迎えてくれた。列車が来るまで行きつけ(2回目ですが)の料理屋で魚料理を堪能する。
さあ、祝杯だ、アワワだ
さあ、祝杯だ、アワワだ
「山」と「海」を結ぶイニシエの道、ぜいたくなひと時でした。

・・・・また行くかい?・・・・
・・・・そうだなぁ宿題も残ったし・・・・
・・・・逆コース? :mrgreen: ・・・・
・・・・・・・・・・・・・

あめちゃん

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