【 日 付 】2018年4月2日(月)
【 山 域 】 奥美濃
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ無風
【 ルート 】坂内川左岸道路砂防公園手前9:00>神岳ダム9:30>烏帽子南尾根>烏帽子山13:12>1080m南尾根>椀戸谷林道>駐車地16:00
3月最後の週末は体調を崩したため週明けの月曜日(4月2日)にお山へ出かけました。行先は最近行ったことがない湖北の横山岳。
朝6時に鈴鹿の自宅を出発。R306とR365を乗り継ぎ滋賀県木之本町からR303で登山口を目指した。見えてきた横山岳は稜線付近に白いものが見えるだけで南斜面の雪はほとんど消えていた。横山岳はまともな登山道があるので積雪がなくても登山に支障はないのだが、雪のない斜面を見たらモチベーションが下がってしまった。
どうするか迷ったが、そのまま車を走らせ八草トンネルを抜けて岐阜県側に入った。先週登った土蔵岳の山口も過ぎて夜叉龍神社から坂内川左岸道路を進むとイビデン発電所を過ぎて間もなく雪だまりでストップ。車をそこに置いて歩き始めた。
10分ほど歩いて砂防公園を通り過ぎて先へ進む。半時間歩いてようやく神岳ダム湖に着いた。さて、ここから椀戸林道を歩いて高丸に登るのがいつものコースだが、出発時間が9時と遅いので烏帽子山へ向かうことにした。烏帽子山には登ったことがないので時間切れで引き返しても下調べができて無駄にはならない。
以前から図上シミュレーションしていたとおりダム湖の奥から廃林道に入り折り返しのところから沢に入り右岸の急斜面に取り付いた。
日当たりの良い斜面にはイワウチワが沢山咲いて春らしい雰囲気だ。
ズルズルのヤブ斜面が徐々に緩んできた。
日当たりの悪い針葉樹林は雪斜面だが、それ以外は雪のないヤブ斜面が続く。
稜線が近づくとすっきりしたブナ林になってきた。
10時55分、トガスから続く稜線に出られた。
目指す烏帽子は、まだはるか遠くだ。
尾根筋だけに残る雪稜を進んでいく。
正面に見える980mの中間ピークを越えていく。
ピーク上から烏帽子に続く稜線が見渡せた。遠いなぁ、行けるかな。
稜線近くには使われなくなった廃林道が通っているが、何のために造ったのか意味不明で今となっては謎の歴史遺産だ。
1080mのコブまで来ると烏帽子も近づいて射程圏内に入ってきた。正午を過ぎているので、おにぎりを一つ食べ最後のアタックに備える。
尾根は直接烏帽子につながっておらず、高丸へ向かう稜線のJP(ジャンクションピーク)に登ってから烏帽子(右)に登り返す。
JPに着いた。烏帽子は目の前だが、一旦コルに下ってから登り返さねばならない。
13時12分、烏帽子山頂(1242m)に着きました。全国に多々ある烏帽子と同様に名前どおりのトンガリピークだから展望はすこぶる良い。春霞で能郷白山など遠望が利かないのが少し残念だ。
先ほど登ってきたJPと南につながる稜線を振り返る。
北に見えるのは千回沢山だろうか。
その左に見えるのは笹ヶ峰か。
正式な山名さえない美濃の怪峰高丸は未だ人を寄せ付けない孤高な姿を誇っていた。別名は黒壁山と、これまた妖怪変化のごとくだ。
その奥に身を隠すようにしているのが三周ヶ岳。
1080mのコブまで戻ったらソーセージドッグで腹ごしらえしてから南尾根を下ってみた。
廃林道の崖のところも雪で繋がっていたのでスムーズに降りられた。
850m位で雪面が切れてきたので左の谷に降りてみた。雪はたっぷりあったが、その下には水が流れているので下手をすれば足の踏み抜きだけでは済まず体ごと落ちてしまうだろう。谷芯を避けて下っていくと水音が大きくなってきたので左斜面をトラバースして椀戸谷へ降り立った。
椀戸谷は雪解け水で増水し激しく流れ下っていた。大きな岩のところから2mばかり飛んで対岸に渡った。
右岸を下って植林を抜けると椀戸林道の橋に出られた。
後は林道を歩いていくだけだ。林道は滑り台の連続でお世辞にも歩きやすいとは言えないが、確実に戻れるのでもう安心だ。
半時間歩いてダム湖まで戻ったらさらに半時間歩く。
16時駐車地に戻りました。俄かプランの烏帽子攻略でしたが、無事にピークを奪取できて満足のいく結果になりました。