割箸さん、こんにちは
菰野の五百羅漢で有名な野登寺四十五世照空上人(1788~1855)の遺跡をたどれればと矢原川本谷を遡行することにした。
竹成五百羅漢は家から5分ぐらいの所にありますが、明治から戦前の廃仏毀釈の影響で持ち去られたり、壊されたりして大事にされていませんでした。私が小さいときは子供の遊び場でしたね。昭和40年代にやっと県の史跡に指定されました。
左俣に入りすぐに5m滝で、少し濡れながら直登し、そのあとナメ滝などを越えていく。不動滝の前衛20mの一の滝があらわれる。
沢通しで行ったということは定穴はスルーですね。あれは必見だと思うけど。
ここまでいくつかの滝を上ってきたが、ポイントとなる場所には巻きのテープがある。ただ、斜面が落ちていたりとかなり危険なように思う。滝を上った方がはるかに安全な感じだ。
両方登りましたが、どっちもどっち。史跡を見に素人を案内するには責任持てません。
一の滝の落ち口に着くとすぐに不動下滝80mの左岸の巻きがはじまる。この巻きは、沢登りの巻きとしてはこんなもんだろうが、登山道の巻きの感覚で上ると痛い目にあいそうだ。
この大高巻はちと骨が折れますね。ゼイゼイハアハアでした。
ここは右岸を巻くのだがいやらしいようなので再びピンソールを装着。落ち葉でいやらしい所だがやはり安心感が違う。しばらく行くとその先に石仏があった。
ピンソールってアイゼンみたいなやつ? 渓流シューズは落ち葉や泥に弱いですからねえ。
21日は愛知川へ釣りに行きましたよ。変え靴重いので朝明から渓流シューズ。よう滑る^^
この石仏は顔と体の位置がわかる程度だが間違いなく石仏だ。菰野の五百羅漢と同じぐらい古いと思われる。
これは私も見ましたが、うっかりすると自然石みたいで見逃しますね。
- 風化した石仏
五百羅漢は幕末(慶応2年)造営なのでそんなに古くはないけど、この仏さんはかなり風化していますね。
花崗岩は風化に弱いですからね。うちのご先祖の墓も文字が読めません。
時代的にも照空上人の時代に近いと思われ、もしかすると照空上人が建立した行者の石像なのかもしれない。
法印のコバの石仏が一体なくなっているので、私はそれ(清瀧大権現?)だと思いますよ。距離的にすぐ近くですからね。
P778から南に伸びる尾根を下る。植林と自然林の境界を下り途中から植林に吸収されていくが歩きやすい道だ。
この尾根はずいぶん昔に使いました。便利ですね。
冒頭に書いてある照空上人の足跡を訪ねるには定穴や法印、滝谷大権現、野登寺をパスするなど、沢登りとどちら付かずになってしまいましたね。やはり滝登りの魅力に負けたのでしょうか^^
ハリマオ