今回は、大台ケ原へ登ってきました。 筏場(いかだば)から出発し、釜之谷吊橋からは北谷に入って振子辻まで登り、そこからは台高縦走路を巡って「御座グラ」「添谷山(そえたにやま)」と歩き、大台辻に合流後は「三津河落山(さんづこおちやま)」を経て大台ケ原を散策しました。 この日も天候に恵まれ、初夏の陽気で気持ちよく新緑の山々を歩き、各山頂からは素晴らしい景色を見ることが出来ました。
【 日 付 】 2014年05月02日(金)
【 山 域 】 台高山脈
【メンバー】 1名
【 天 候 】 終日晴れ
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
06:10 470m 0.0Km 空谷駐車場 出発
06:50 (00:40) 589m 2.2Km 釜之公吊橋
08:10 (01:20) 1120m 4.0Km 1123m手前(10分休憩)
08:25 (00:15) 1118m 4.2Km 振子辻
09:15 (00:50) 1118m 5.7Km 引水サコ
09:55 (00:40) 1178m 6.4Km 御座グラ
10:10 (00:15) 1250.1m 6.9Km 添谷山
10:55 (00:45) 1201m 8.8Km 大台辻
11:30 (00:35) 1399m 10.1Km コブシ峠
12:20 (00:50) 1654m 11.6Km 如来月 昼食休憩
12:35 (00:15) 1654m 11.6Km 如来月 出発
12:45 (00:10) 1624m 12.0Km ナゴヤ岳
12:55 (00:10) 1539m 12.5Km 川上辻
13:10 (00:15) 1575m 13.6Km 大台教会
13:15 (00:05) 1585m 13.9Km 大台ヶ原駐車場 休憩
13:25 (00:10) 1585m 14.0Km 大台ヶ原駐車場 出発
13:55 (00:30) 1694.9m 15.9Km 日出ヶ岳(10分滞在)
14:30 (00:35) 1580m 17.5Km 尾鷲辻
14:55 (00:25) 1580m 18.8Km 大蛇グラ
15:20 (00:25) 1580m 20.1Km 尾鷲辻
15:50 (00:30) 1585m 22.3Km 大台ヶ原駐車場 到着
【 距離 】 22.3Km (大台ヶ原周回は8.4Km)
【 累積標高 】+2250m -1132m
【 時間 】 09時間40分
PicasaWeb写真:
https://picasaweb.google.com/1058822305 ... directlink
ルートラボ:
http://yahoo.jp/c4yD6k
実績コース(緑色は予定、赤色が実績):
http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/upl ... p.jpg.html
大台ヶ原ですが、まだ行ったことが無く訪れてみたいと思っていました。 しかし、山頂の駐車場からと言うのはあり得ないので、何処から登ろうかと考えていました。 候補としては「大杉谷道」「尾鷲道」「小処温泉コース」、そして今回歩いた「筏場道」がありますが、「大杉谷道」や「尾鷲道」は山頂まで車で向かうには遠回り過ぎ基本往復となるため、日帰りでは距離が長い(30Km以上)のと、大台ヶ原周遊も計画しているのでまたの機会とします。 「小処温泉コース」は西大台を通るため事前許可が必要となってしまいこれも簡単には実施できません。
そこで2014年4月現在通行止めとなっている筏場道を、通行止めの原因となっている崩壊箇所を迂回しながら向かう様計画しました。
登山の二日前に尾鷲市では大雨となり、今回の計画の実行も危ぶまれました。 しかし、大台ヶ原ドライブウェイの時間雨量に寄る通行止も無かったようで、奈良県側の降水量を調べてもそれほど降っていないようなので予定通りに決行します。
今回は先々週訪れたばかりの吉野から更に奥となりますが、3時間は掛からないだろうと3時過ぎに出発しました。 連休中日の平日と言うこともあり、トラックは多めですが流れは順調で、2時間ほどで国道169号線と合流し南下して行きます。 いつもは直進して伯母谷(おばたに)トンネルへと入る手前の大迫ダムで県道224号線に左折すると、入之波(しおのは)温泉へと向かいます。
入之波温泉で右折して対岸への橋を渡ると、細い林道を奥へと入っていきます。 途中林業の建物や民家などを通り過ぎると、筏場(いかだば)の建物を通過します。 この先は駐車場となっていて駐車は有料(600円)ですが、今回は同乗者と2人で来ており、転回可能地点で降りた後は車で大台ヶ原へと向かいます。
そして予定通り3時間弱で、林道末端の空谷(からたに)駐車場に到着しました。
すでに二台車が停まっていますが、人の姿は見えません。 駐車場で転回した所で、早速準備して出発しますが、同乗者には12時前後に大台ヶ原の駐車場で待っていて貰う様お願いします。
林道は更に奥へと続いていますが、車はここまでのようです。 左下に本沢川を見ながら林道を奥へと歩いて、釜之公谷に掛かる吊り橋へと向かいます。
すぐに下へと降りる分岐に到着しますが、林道は白倉又谷へと奥に延びています。 下でその白倉又谷をコンクリート製の橋で渡ると、登山の開始となります。
古い標識が建っていて大台ヶ原まで6時間となっていますが、最新の登山地図によると5時間弱の行程となっています。
沢沿いの道を進んでいきますが、吊り橋までは今も通行出来るので、思ったよりも良い道が続きます。
このコースも、先日10年ぶりに全コース通行可能となった大杉谷道と同様、台風の豪雨やその後毎年のように繰り返される大雨で土砂崩れなどの影響を受けています。
途中、昔対岸にあったと言う五色湯の標識が立っていましたが、上からはそれらしい所は見えませんでした。
沢沿いのきわどい道が続いていると思っていましたが、植林された場所もあり沢特有の圧迫感はありません。
しかし、沢幅が狭くなった所では沢横の岩盤に鉄製の橋が打ち付けられ通れるようになっています。
しかし、この道はパイプを梯子状に並べているため、ツルツルと滑りやすく、鎖を持って慎重に歩いて行きました。
そして初めの目的地である「釜之公吊橋」に到着しました。
橋を渡ると、朽ちてバラバラになった通行止の標識が立っています。
そこから暫く進むと植林帯となり、沢側の傾斜が緩みます。 適当な所でその斜面を下ると北谷の分岐まで沢沿いに歩いて行きました。
しかし、途中倒木などあり再度斜面側を歩いたりして進んでいきました。 そして本沢川と北谷の分岐に到着すると、渡れそうな所を見つけ対岸(右岸)へと飛び移ります。
ここからのコースは、やぶこぎネットのzippさんなどの記事を参考に最短距離(と思われる)を進んでいきます。 北谷の右岸へ渡り直して、テープもある道を歩いていきます。
すぐに沢は岩が多くなり右岸は高巻く道となっていますが、左岸を見ると植林帯となっていて獣道なのか道もハッキリと見えています。
暫くはその道を辿って、斜面と沢をいったり来たりしながら進んでいきました。 途中、どこかでも見たような苔むした石の点在する所や、新緑が眩しい明るい樹林を通り抜けると、二股分岐の1123mピークへと直登する予定の尾根末端に到着しました。
沢から外れて、人の踏跡もあると思われる道を登って行きました。 ここからは植林帯となり、柔らかい地面に苦労しながら標高を上げていきます。
暫く登ると前方が明るくなり、二次林と思われる林に出てきました。 更に登ると、左下から最近のものと思われる作業道と合流しました。 その踏跡を辿って右へ向かうと、尾根心から直登する道となっていました。
そこからは枝打ちされた良い道が続き拍子抜けします。
再度二次林となりますが、古い切り株の根なども残っており、ここも昔は鬱蒼と茂る原生林だったのでしょうか?
傾斜が緩み暗い植林帯を順調に進んでいくと、右手上部に明るい尾根が見えてきました。
よく見ると木々の少ないツルツルの岩肌が見えており、傾斜はあまりありませんが、安全を見て左の植林帯から登ることにします。
ここも何と無く踏み跡があるのでそれに従って登って行くと、上部で下からの道と合流し難なく尾根筋に到着しました。
岩尾根となっていて、ここで初めて樹林越しに向かう予定の山々が見えてきました。
ここから上部にも岩が点在していますが、踏跡もしっかりしていて特に問題はなさそうです。 尾根筋に登って行くと、前方が明るくなり1123mピークの手前に到着しました。
ここから北西に少し下がった所にガレ縁の展望地があったので、そちらへ向かいます。
この展望地は三之公川源頭に当たり、まだ歩いた事のない台高山脈の山々が一望出来ます。
1123mピークから台高山脈を望む
ここまで迷わないよう慎重に歩いていたので遅めでしたが、出発から2時間で到着しました。 ここからは縦走路との合流点となる振子辻へ向かいます。
1123mピークを通り過ぎると、程なく振子辻に到着しました。 ここからが今回のハイライトと言うべき、台高山脈(のごく一部)を縦走することになります。
ここからのコースは、登山地図にガレやブッシュや迷いマークとてんこ盛りで並んでいたので緊張していましたが、結論から言うと危険箇所は御座グラの通過箇所だけでした。 まずはガレと書かれた分岐を右に降りていきますが、踏み跡も濃くガレ場も見当たらず問題となりません。
ここから御座グラまでは、地形図通りの上下動の繰り返しですが、全てのピークを通過擦るわけではなく迂回路(トラバース道)などもあります。
途中アケボノツツジと思われるピンク色の花が綺麗に咲いていますが、蜂もウロウロしているのであまり長居はできません。
切れ込んだ尾根ばかりだと思っていましたが、三重県側はそのような事はなく、水音のする沢まで簡単に降りていけそうです。 添谷山までは、合計9回昇り降りしますが、それも楽しみのひとつです。
倒木が行くてを遮るところで、左手にトラバース道らしきものがあったのでそちらへ向かってしまいますが、ここは直登でした。
「引水サコ」までは快適に尾根を辿り到着しました。
引水サコで南に向かうと、名前の由来となったと思われる水の湧き出る沢に到着しました。 御座グラ方面から緩やかな斜面となっており、その谷間に水が湧き出しています。
気持ちのよい沢に出る
沢に降りて行って水を一口飲んで行きますが、不安もあったのでそれ以上飲むことはせず顔を洗っていきました。 ここからは地図とは違う沢の右尾根を進んでいきました。
尾根には踏跡もありテープも付いています。 ツツジやヒメシャラが並ぶ尾根を進んでいくと、上部でロープのある岩場の細尾根となりました。
岩場の初めのステップが無いので、無理矢理登って行くと展望の良い岩稜へ出てきました。
ここが御座グラとなっていますが、地図で確認するとその西峰のようですが、どこが本当の御座グラなのか?
御座グラ(西峰)からパノラマ
御座グラの岩稜沿いに東に向かうと、鞍部へと一旦降りて登山道は南へと続いています。 しかし、その左(東)側に白く目立つ岩場があるので、そこが本当の御座グラかと登ろうとしますが、脆い岩場で手にかけた所がポロポロと崩れていくので、ここも安全を見て途中で降りました。
南へと更に下るとなだらかな斜面となり、「添谷山」へと登る道となります。 登る途中で後ろを振り向くと、御座グラがすぐそこに見えていました。
尾根を一気に登ると比較的平坦な稜線が続き、最後のひと登りで賑やかな標識の立つ「添谷山」に到着しました。
ここまでは上下動の多い道でしたが、ここから先は通る人も多いのか踏み跡や道幅もある歩きやすい道となります。
尾根幅も広がり、日差しで新緑も映えていて心地よい道が続きました。
広い尾根
途中広い尾根が続いていますが、その手前の支尾根で右折する所がありテープが付いていますが注意が必要です。
ここまで明るい林でしたが、右手が植林帯となってくると、大台辻も間近のようです。
途中、色とりどりの花を見ながら歩いていきます。 そして、出発から5時間弱で大台辻に到着しました。
ここが筏場からの合流点ですが、今は通行止めとなっており基本的に自己責任で通過してのみ辿り着けます。
ここで道は三方向に分岐しており、筏場は右下、左の広い道は大台林道で粟谷小屋へと降る道でしょうか? ここは右前に続く広い道へと進みました。
緩やかな登りを進んでいくと、広く平坦な場所に出ました。 方角を見失いそうになりますが、踏跡とテープを辿って進んでいきます。 また、木に古い看板なども付いていて道は間違っていない様です。
しかし、帰宅後GPSで確認すると、地図のコースとは大きく異なっていますが、これは地図が現状を把握していないのでは無いでしょうか? 沢沿いの広く石積みで補強された古道?を歩いていくと、谷の奥では残雪からの雪解け水が流れだしていました。
雪解け水
ここで石積みの道は、左へと曲がり斜面を横切って標高を上げています。 ここまで初夏の陽気となっていて、水の消費が激しいので、まだ余裕はありますが、ここでペットボトルの水を飲み干して、念の為に冷たい雪解け水を汲んでいきました。
一息ついた所で、続く斜面の道を登って行きました。 斜面なので倒木が邪魔していますが、踏み跡は上へ迂回しているのでそれに習って進みます。
その後はまた良い道となり、この先のコブシ峠へと徐々に標高を上げていきました。
コブシ峠付近は、明るくて広い良い雰囲気の所で、穿かれた道が延びています。
ここから金明水と呼ばれる水場と安全橋の吊り橋を経由して、大台ヶ原へと続きますが、この辺りも通行止めの区間となっていたのと、この機会に「三津河落山(さんづこおちやま)」へと向かいたいと思っていたので、サブ案として考えていたコースを歩くことにします。
当初のコースは、もう少し下から尾根を直登する予定でしたが、コブシ峠から続く尾根を登ったほうが、傾斜も緩く安全に進めそうです。 「三津河落山」へと続く尾根を登って行くと、考えることは同じなのか明確な踏跡と多数のテープが続いています。
一部がシャクナゲなどの藪となっているので、テープと踏跡を辿って進んで楽します。 しかも、ここだけはテープの密度が濃く迷いようもないくらいでした。
藪以外にも岩場がありますが、ロープも付いており危険はありません。 傾斜が緩み藪が無くなり見通しが良くなると、一気に明るい上部へと登っていきます。
初めのピークを通り過ぎると、景色は一転して疎林となり笹が生えていました。
笹原には人と鹿の踏跡が続いており、そこを辿った稜線歩きとなります。
1550m付近を通過して県境と合流すると、木々が無くなり一面の笹原となりました。
一面の笹原となる
笹原の斜面からは、今日歩いたコースは兎も角、西から北方面の展望が広がります。 前方に「三津河落山」のピークも見えており、獣道を辿って眺めを楽しみながらゆっくりと登って行きました。
国境の石標が立つ「三津河落山」のピークを経由して、左手の「如来月」へと向かいます。
再度樹林帯へと入り、程なく「如来月」の山頂に到着しました。 ここまで出発から6時間経っているのと、昼過ぎとなっていたため予定より1時間ほど遅れていますが、食事休憩としました
山頂に座るには良い木があるので、そこで休憩としていきます。 この日は日中の気温も上がっていたので、ハエなど沢山の虫が飛んでいますが、午後になって弱い風も吹いてきたので、虫除けになります。
休憩中、携帯で連絡を取ろうとしますが、相手のソフトバンクの携帯は圏外のようです・・・。(ドコモは通じます) 早めの食事を摂った所で、ナゴヤ岳経由で川上辻へと向かいます。 右手の斜面を下って行くと、鞍部が笹原となりその先にナゴヤ岳が見えています。
左から巻くようにして登って行き、尾根に出た所で右上の山頂へと向かいます。 程なく、展望が無く地味な山頂に到着しました。
ここまで来ると後は下り基調です。 先ほどの道を少し戻り、そのまま下へと降りていきます。 右手から獣(人)避けの柵が現れると、柵沿いに左手へと進んでいきました。
その後も柵沿いに降りて行くと、左手からも柵が合流し、その間を降りて行きました。 最後は、立入禁止の標識の立つ所に出てきますが、今回の様に迂回路として利用する以外で、ここから進入するのは自制したほうが良さそうです。
三津河落山辺りから、ドライブウェイを走る車やバイクの音は聞こえていましたが、そのドライブウェイが右手に見えてきました。
道路との合流地点が「川上辻」の様ですが、ここにも通行止の大きな看板が掲げられていました。 車道に出ると暫くは左手の大台ヶ原駐車場方面へと歩きます。
当初はここから車道歩きかと思っていましたが、実際には地図にない道の続きが駐車場まで続いていました。
進入禁止の西大台沿いをたどる道となっていて、立ち入ることは出来ませんが見るだけなら構わないでしょう。(笑)
道は先ほどまでと同様、あまり歩かれていないのか笹が生い茂ったところがありますが、それは遊歩道などと較べての話しで問題とはなりません。 1Kmほど歩いた所で、西大台の登山口に到着しました。
監視員の方はいないようですが、西大台方面は人数制限で入場には許可が必要です。 西大台はまたの機会として、目の前にある大台教会を見てから駐車場へと向かいました。
ここまで自分以外の人と合うことはありませんでしたが、駐車場へと上ると沢山の車と人がいます。
しかし、思ったよりも駐車場は空いていて、同乗者によると午前中は満車だったらしいのですが、午後になって空き始めたようです。
ここで電話は通じないので駐車場をウロウロと探して、無事合流することが出来ました。 車に戻り、不要な機材をザックから下ろしてペットボトルのお茶を補充して行きます。
トイレにも寄った所で、ビジターセンター横の登山口から日出ヶ岳へと向かいます。
数名の登山者に混じって歩き出しますが、ほとんど合う方は下山途中でした。 途中水場があるので、ここでも喉を潤していきます。 標高が上がると、沢沿いの傾斜地に残雪が残っていました。 ここまで初夏の陽気となっていたので、涼しい風が吹いてきて生き返ります。
程なくT字路の分岐に到着すると、左手の山頂方面へと向かいます。 ここから山頂へは、木道の階段を登って行きました。
出発から30分ほどで、大きな展望台の立つ山頂に到着しました。 ここからはこれまで見えなかった大峰山脈や熊野灘などの景色が見えています。
如来月(右)、ナゴヤ岳(中央手前)、奥に大峰山脈(行者還岳・稲村ヶ岳・山上ヶ岳など)
尾鷲方面(熊野灘)
次は正木嶺を経由して、尾鷲辻(おわせつじ)から今回の締めとなり楽しみにしていた「大蛇グラ」へと向かいます。
尾鷲辻までは、断続的に木道と階段が続きますが、面倒なので下りは一段ごとに駆け下りていきました。 尾鷲辻に到着すると、鬱蒼と茂る木々の中に東屋がポツンと建っており、登山者が休憩を取っていました。
ここで道は三方向に分岐していて、牛石ヶ原と書かれた方向へ向かいます。 ここまで歩く人は少なく、数名の登山者を見かけただけです。 牛石ヶ原に到着すると、大きな神武天皇の像が立っています。
ここから暫く進むと大蛇グラとシオカラ谷の分岐がありますが、迷わず左の大蛇グラへと向かいました。 大蛇グラへは、降りる道となり右奥へと道が続きます。
先端の岩稜へと降りる最後のハシゴを渡ると、目の前には鎖で囲われた大蛇グラとそこからの絶景が目に飛び込んできました。
見たかった風景が
先客が2名いたので、戻ってくるのを上でまってから、大蛇グラの先端付近に向かいます。 先端で撮影をしようと立とうとしますが、ここまで足を酷使したのと高度感から、足が震えてまともに立てません・・・。(苦笑)
景色に満足できた所で、来た道を戻ります。 当初、シオカラ谷から周回コースで駐車場に戻る予定でしたが、疲れが溜まっているのと帰りが遅くなるので、尾鷲辻から中道を通って戻ることにしました。
尾鷲辻は、尾鷲道の分岐となっているので、今後の為に状態を確認し駐車場まで一気に戻りました。
おど+
今回は、大台ケ原へ登ってきました。 筏場(いかだば)から出発し、釜之谷吊橋からは北谷に入って振子辻まで登り、そこからは台高縦走路を巡って「御座グラ」「添谷山(そえたにやま)」と歩き、大台辻に合流後は「三津河落山(さんづこおちやま)」を経て大台ケ原を散策しました。 この日も天候に恵まれ、初夏の陽気で気持ちよく新緑の山々を歩き、各山頂からは素晴らしい景色を見ることが出来ました。
【 日 付 】 2014年05月02日(金)
【 山 域 】 台高山脈
【メンバー】 1名
【 天 候 】 終日晴れ
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
06:10 470m 0.0Km 空谷駐車場 出発
06:50 (00:40) 589m 2.2Km 釜之公吊橋
08:10 (01:20) 1120m 4.0Km 1123m手前(10分休憩)
08:25 (00:15) 1118m 4.2Km 振子辻
09:15 (00:50) 1118m 5.7Km 引水サコ
09:55 (00:40) 1178m 6.4Km 御座グラ
10:10 (00:15) 1250.1m 6.9Km 添谷山
10:55 (00:45) 1201m 8.8Km 大台辻
11:30 (00:35) 1399m 10.1Km コブシ峠
12:20 (00:50) 1654m 11.6Km 如来月 昼食休憩
12:35 (00:15) 1654m 11.6Km 如来月 出発
12:45 (00:10) 1624m 12.0Km ナゴヤ岳
12:55 (00:10) 1539m 12.5Km 川上辻
13:10 (00:15) 1575m 13.6Km 大台教会
13:15 (00:05) 1585m 13.9Km 大台ヶ原駐車場 休憩
13:25 (00:10) 1585m 14.0Km 大台ヶ原駐車場 出発
13:55 (00:30) 1694.9m 15.9Km 日出ヶ岳(10分滞在)
14:30 (00:35) 1580m 17.5Km 尾鷲辻
14:55 (00:25) 1580m 18.8Km 大蛇グラ
15:20 (00:25) 1580m 20.1Km 尾鷲辻
15:50 (00:30) 1585m 22.3Km 大台ヶ原駐車場 到着
【 距離 】 22.3Km (大台ヶ原周回は8.4Km)
【 累積標高 】+2250m -1132m
【 時間 】 09時間40分
PicasaWeb写真: [url]https://picasaweb.google.com/105882230585286437370/20140502?authuser=0&feat=directlink[/url]
ルートラボ: [url]http://yahoo.jp/c4yD6k[/url]
実績コース(緑色は予定、赤色が実績): [url]http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/upload/detail/m_20140502_map.jpg.html[/url]
大台ヶ原ですが、まだ行ったことが無く訪れてみたいと思っていました。 しかし、山頂の駐車場からと言うのはあり得ないので、何処から登ろうかと考えていました。 候補としては「大杉谷道」「尾鷲道」「小処温泉コース」、そして今回歩いた「筏場道」がありますが、「大杉谷道」や「尾鷲道」は山頂まで車で向かうには遠回り過ぎ基本往復となるため、日帰りでは距離が長い(30Km以上)のと、大台ヶ原周遊も計画しているのでまたの機会とします。 「小処温泉コース」は西大台を通るため事前許可が必要となってしまいこれも簡単には実施できません。
そこで2014年4月現在通行止めとなっている筏場道を、通行止めの原因となっている崩壊箇所を迂回しながら向かう様計画しました。
登山の二日前に尾鷲市では大雨となり、今回の計画の実行も危ぶまれました。 しかし、大台ヶ原ドライブウェイの時間雨量に寄る通行止も無かったようで、奈良県側の降水量を調べてもそれほど降っていないようなので予定通りに決行します。
今回は先々週訪れたばかりの吉野から更に奥となりますが、3時間は掛からないだろうと3時過ぎに出発しました。 連休中日の平日と言うこともあり、トラックは多めですが流れは順調で、2時間ほどで国道169号線と合流し南下して行きます。 いつもは直進して伯母谷(おばたに)トンネルへと入る手前の大迫ダムで県道224号線に左折すると、入之波(しおのは)温泉へと向かいます。
入之波温泉で右折して対岸への橋を渡ると、細い林道を奥へと入っていきます。 途中林業の建物や民家などを通り過ぎると、筏場(いかだば)の建物を通過します。 この先は駐車場となっていて駐車は有料(600円)ですが、今回は同乗者と2人で来ており、転回可能地点で降りた後は車で大台ヶ原へと向かいます。
そして予定通り3時間弱で、林道末端の空谷(からたに)駐車場に到着しました。
すでに二台車が停まっていますが、人の姿は見えません。 駐車場で転回した所で、早速準備して出発しますが、同乗者には12時前後に大台ヶ原の駐車場で待っていて貰う様お願いします。
林道は更に奥へと続いていますが、車はここまでのようです。 左下に本沢川を見ながら林道を奥へと歩いて、釜之公谷に掛かる吊り橋へと向かいます。
すぐに下へと降りる分岐に到着しますが、林道は白倉又谷へと奥に延びています。 下でその白倉又谷をコンクリート製の橋で渡ると、登山の開始となります。
古い標識が建っていて大台ヶ原まで6時間となっていますが、最新の登山地図によると5時間弱の行程となっています。
沢沿いの道を進んでいきますが、吊り橋までは今も通行出来るので、思ったよりも良い道が続きます。
このコースも、先日10年ぶりに全コース通行可能となった大杉谷道と同様、台風の豪雨やその後毎年のように繰り返される大雨で土砂崩れなどの影響を受けています。
途中、昔対岸にあったと言う五色湯の標識が立っていましたが、上からはそれらしい所は見えませんでした。
沢沿いのきわどい道が続いていると思っていましたが、植林された場所もあり沢特有の圧迫感はありません。
しかし、沢幅が狭くなった所では沢横の岩盤に鉄製の橋が打ち付けられ通れるようになっています。
しかし、この道はパイプを梯子状に並べているため、ツルツルと滑りやすく、鎖を持って慎重に歩いて行きました。
そして初めの目的地である「釜之公吊橋」に到着しました。
橋を渡ると、朽ちてバラバラになった通行止の標識が立っています。
そこから暫く進むと植林帯となり、沢側の傾斜が緩みます。 適当な所でその斜面を下ると北谷の分岐まで沢沿いに歩いて行きました。
しかし、途中倒木などあり再度斜面側を歩いたりして進んでいきました。 そして本沢川と北谷の分岐に到着すると、渡れそうな所を見つけ対岸(右岸)へと飛び移ります。
ここからのコースは、やぶこぎネットのzippさんなどの記事を参考に最短距離(と思われる)を進んでいきます。 北谷の右岸へ渡り直して、テープもある道を歩いていきます。
すぐに沢は岩が多くなり右岸は高巻く道となっていますが、左岸を見ると植林帯となっていて獣道なのか道もハッキリと見えています。
暫くはその道を辿って、斜面と沢をいったり来たりしながら進んでいきました。 途中、どこかでも見たような苔むした石の点在する所や、新緑が眩しい明るい樹林を通り抜けると、二股分岐の1123mピークへと直登する予定の尾根末端に到着しました。
沢から外れて、人の踏跡もあると思われる道を登って行きました。 ここからは植林帯となり、柔らかい地面に苦労しながら標高を上げていきます。
暫く登ると前方が明るくなり、二次林と思われる林に出てきました。 更に登ると、左下から最近のものと思われる作業道と合流しました。 その踏跡を辿って右へ向かうと、尾根心から直登する道となっていました。
そこからは枝打ちされた良い道が続き拍子抜けします。
再度二次林となりますが、古い切り株の根なども残っており、ここも昔は鬱蒼と茂る原生林だったのでしょうか?
傾斜が緩み暗い植林帯を順調に進んでいくと、右手上部に明るい尾根が見えてきました。
よく見ると木々の少ないツルツルの岩肌が見えており、傾斜はあまりありませんが、安全を見て左の植林帯から登ることにします。
ここも何と無く踏み跡があるのでそれに従って登って行くと、上部で下からの道と合流し難なく尾根筋に到着しました。
岩尾根となっていて、ここで初めて樹林越しに向かう予定の山々が見えてきました。
ここから上部にも岩が点在していますが、踏跡もしっかりしていて特に問題はなさそうです。 尾根筋に登って行くと、前方が明るくなり1123mピークの手前に到着しました。
ここから北西に少し下がった所にガレ縁の展望地があったので、そちらへ向かいます。
この展望地は三之公川源頭に当たり、まだ歩いた事のない台高山脈の山々が一望出来ます。
1123mピークから台高山脈を望む
[img]https://lh3.googleusercontent.com/-CugCbYXMbQA/U2R2FMmyT0I/AAAAAAAAu84/9KCUbhaAYS4/s400/P1020435.JPG[/img]
ここまで迷わないよう慎重に歩いていたので遅めでしたが、出発から2時間で到着しました。 ここからは縦走路との合流点となる振子辻へ向かいます。
1123mピークを通り過ぎると、程なく振子辻に到着しました。 ここからが今回のハイライトと言うべき、台高山脈(のごく一部)を縦走することになります。
ここからのコースは、登山地図にガレやブッシュや迷いマークとてんこ盛りで並んでいたので緊張していましたが、結論から言うと危険箇所は御座グラの通過箇所だけでした。 まずはガレと書かれた分岐を右に降りていきますが、踏み跡も濃くガレ場も見当たらず問題となりません。
ここから御座グラまでは、地形図通りの上下動の繰り返しですが、全てのピークを通過擦るわけではなく迂回路(トラバース道)などもあります。
途中アケボノツツジと思われるピンク色の花が綺麗に咲いていますが、蜂もウロウロしているのであまり長居はできません。
切れ込んだ尾根ばかりだと思っていましたが、三重県側はそのような事はなく、水音のする沢まで簡単に降りていけそうです。 添谷山までは、合計9回昇り降りしますが、それも楽しみのひとつです。
倒木が行くてを遮るところで、左手にトラバース道らしきものがあったのでそちらへ向かってしまいますが、ここは直登でした。
「引水サコ」までは快適に尾根を辿り到着しました。
引水サコで南に向かうと、名前の由来となったと思われる水の湧き出る沢に到着しました。 御座グラ方面から緩やかな斜面となっており、その谷間に水が湧き出しています。
気持ちのよい沢に出る
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沢に降りて行って水を一口飲んで行きますが、不安もあったのでそれ以上飲むことはせず顔を洗っていきました。 ここからは地図とは違う沢の右尾根を進んでいきました。
尾根には踏跡もありテープも付いています。 ツツジやヒメシャラが並ぶ尾根を進んでいくと、上部でロープのある岩場の細尾根となりました。
岩場の初めのステップが無いので、無理矢理登って行くと展望の良い岩稜へ出てきました。
ここが御座グラとなっていますが、地図で確認するとその西峰のようですが、どこが本当の御座グラなのか?
御座グラ(西峰)からパノラマ
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御座グラの岩稜沿いに東に向かうと、鞍部へと一旦降りて登山道は南へと続いています。 しかし、その左(東)側に白く目立つ岩場があるので、そこが本当の御座グラかと登ろうとしますが、脆い岩場で手にかけた所がポロポロと崩れていくので、ここも安全を見て途中で降りました。
南へと更に下るとなだらかな斜面となり、「添谷山」へと登る道となります。 登る途中で後ろを振り向くと、御座グラがすぐそこに見えていました。
尾根を一気に登ると比較的平坦な稜線が続き、最後のひと登りで賑やかな標識の立つ「添谷山」に到着しました。
ここまでは上下動の多い道でしたが、ここから先は通る人も多いのか踏み跡や道幅もある歩きやすい道となります。
尾根幅も広がり、日差しで新緑も映えていて心地よい道が続きました。
広い尾根
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途中広い尾根が続いていますが、その手前の支尾根で右折する所がありテープが付いていますが注意が必要です。
ここまで明るい林でしたが、右手が植林帯となってくると、大台辻も間近のようです。
途中、色とりどりの花を見ながら歩いていきます。 そして、出発から5時間弱で大台辻に到着しました。
ここが筏場からの合流点ですが、今は通行止めとなっており基本的に自己責任で通過してのみ辿り着けます。
ここで道は三方向に分岐しており、筏場は右下、左の広い道は大台林道で粟谷小屋へと降る道でしょうか? ここは右前に続く広い道へと進みました。
緩やかな登りを進んでいくと、広く平坦な場所に出ました。 方角を見失いそうになりますが、踏跡とテープを辿って進んでいきます。 また、木に古い看板なども付いていて道は間違っていない様です。
しかし、帰宅後GPSで確認すると、地図のコースとは大きく異なっていますが、これは地図が現状を把握していないのでは無いでしょうか? 沢沿いの広く石積みで補強された古道?を歩いていくと、谷の奥では残雪からの雪解け水が流れだしていました。
雪解け水
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ここで石積みの道は、左へと曲がり斜面を横切って標高を上げています。 ここまで初夏の陽気となっていて、水の消費が激しいので、まだ余裕はありますが、ここでペットボトルの水を飲み干して、念の為に冷たい雪解け水を汲んでいきました。
一息ついた所で、続く斜面の道を登って行きました。 斜面なので倒木が邪魔していますが、踏み跡は上へ迂回しているのでそれに習って進みます。
その後はまた良い道となり、この先のコブシ峠へと徐々に標高を上げていきました。
コブシ峠付近は、明るくて広い良い雰囲気の所で、穿かれた道が延びています。
ここから金明水と呼ばれる水場と安全橋の吊り橋を経由して、大台ヶ原へと続きますが、この辺りも通行止めの区間となっていたのと、この機会に「三津河落山(さんづこおちやま)」へと向かいたいと思っていたので、サブ案として考えていたコースを歩くことにします。
当初のコースは、もう少し下から尾根を直登する予定でしたが、コブシ峠から続く尾根を登ったほうが、傾斜も緩く安全に進めそうです。 「三津河落山」へと続く尾根を登って行くと、考えることは同じなのか明確な踏跡と多数のテープが続いています。
一部がシャクナゲなどの藪となっているので、テープと踏跡を辿って進んで楽します。 しかも、ここだけはテープの密度が濃く迷いようもないくらいでした。
藪以外にも岩場がありますが、ロープも付いており危険はありません。 傾斜が緩み藪が無くなり見通しが良くなると、一気に明るい上部へと登っていきます。
初めのピークを通り過ぎると、景色は一転して疎林となり笹が生えていました。
笹原には人と鹿の踏跡が続いており、そこを辿った稜線歩きとなります。
1550m付近を通過して県境と合流すると、木々が無くなり一面の笹原となりました。
一面の笹原となる
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笹原の斜面からは、今日歩いたコースは兎も角、西から北方面の展望が広がります。 前方に「三津河落山」のピークも見えており、獣道を辿って眺めを楽しみながらゆっくりと登って行きました。
国境の石標が立つ「三津河落山」のピークを経由して、左手の「如来月」へと向かいます。
再度樹林帯へと入り、程なく「如来月」の山頂に到着しました。 ここまで出発から6時間経っているのと、昼過ぎとなっていたため予定より1時間ほど遅れていますが、食事休憩としました
山頂に座るには良い木があるので、そこで休憩としていきます。 この日は日中の気温も上がっていたので、ハエなど沢山の虫が飛んでいますが、午後になって弱い風も吹いてきたので、虫除けになります。
休憩中、携帯で連絡を取ろうとしますが、相手のソフトバンクの携帯は圏外のようです・・・。(ドコモは通じます) 早めの食事を摂った所で、ナゴヤ岳経由で川上辻へと向かいます。 右手の斜面を下って行くと、鞍部が笹原となりその先にナゴヤ岳が見えています。
左から巻くようにして登って行き、尾根に出た所で右上の山頂へと向かいます。 程なく、展望が無く地味な山頂に到着しました。
ここまで来ると後は下り基調です。 先ほどの道を少し戻り、そのまま下へと降りていきます。 右手から獣(人)避けの柵が現れると、柵沿いに左手へと進んでいきました。
その後も柵沿いに降りて行くと、左手からも柵が合流し、その間を降りて行きました。 最後は、立入禁止の標識の立つ所に出てきますが、今回の様に迂回路として利用する以外で、ここから進入するのは自制したほうが良さそうです。
三津河落山辺りから、ドライブウェイを走る車やバイクの音は聞こえていましたが、そのドライブウェイが右手に見えてきました。
道路との合流地点が「川上辻」の様ですが、ここにも通行止の大きな看板が掲げられていました。 車道に出ると暫くは左手の大台ヶ原駐車場方面へと歩きます。
当初はここから車道歩きかと思っていましたが、実際には地図にない道の続きが駐車場まで続いていました。
進入禁止の西大台沿いをたどる道となっていて、立ち入ることは出来ませんが見るだけなら構わないでしょう。(笑)
道は先ほどまでと同様、あまり歩かれていないのか笹が生い茂ったところがありますが、それは遊歩道などと較べての話しで問題とはなりません。 1Kmほど歩いた所で、西大台の登山口に到着しました。
監視員の方はいないようですが、西大台方面は人数制限で入場には許可が必要です。 西大台はまたの機会として、目の前にある大台教会を見てから駐車場へと向かいました。
ここまで自分以外の人と合うことはありませんでしたが、駐車場へと上ると沢山の車と人がいます。
しかし、思ったよりも駐車場は空いていて、同乗者によると午前中は満車だったらしいのですが、午後になって空き始めたようです。
ここで電話は通じないので駐車場をウロウロと探して、無事合流することが出来ました。 車に戻り、不要な機材をザックから下ろしてペットボトルのお茶を補充して行きます。
トイレにも寄った所で、ビジターセンター横の登山口から日出ヶ岳へと向かいます。
数名の登山者に混じって歩き出しますが、ほとんど合う方は下山途中でした。 途中水場があるので、ここでも喉を潤していきます。 標高が上がると、沢沿いの傾斜地に残雪が残っていました。 ここまで初夏の陽気となっていたので、涼しい風が吹いてきて生き返ります。
程なくT字路の分岐に到着すると、左手の山頂方面へと向かいます。 ここから山頂へは、木道の階段を登って行きました。
出発から30分ほどで、大きな展望台の立つ山頂に到着しました。 ここからはこれまで見えなかった大峰山脈や熊野灘などの景色が見えています。
如来月(右)、ナゴヤ岳(中央手前)、奥に大峰山脈(行者還岳・稲村ヶ岳・山上ヶ岳など)
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尾鷲方面(熊野灘)
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次は正木嶺を経由して、尾鷲辻(おわせつじ)から今回の締めとなり楽しみにしていた「大蛇グラ」へと向かいます。
尾鷲辻までは、断続的に木道と階段が続きますが、面倒なので下りは一段ごとに駆け下りていきました。 尾鷲辻に到着すると、鬱蒼と茂る木々の中に東屋がポツンと建っており、登山者が休憩を取っていました。
ここで道は三方向に分岐していて、牛石ヶ原と書かれた方向へ向かいます。 ここまで歩く人は少なく、数名の登山者を見かけただけです。 牛石ヶ原に到着すると、大きな神武天皇の像が立っています。
ここから暫く進むと大蛇グラとシオカラ谷の分岐がありますが、迷わず左の大蛇グラへと向かいました。 大蛇グラへは、降りる道となり右奥へと道が続きます。
先端の岩稜へと降りる最後のハシゴを渡ると、目の前には鎖で囲われた大蛇グラとそこからの絶景が目に飛び込んできました。
見たかった風景が
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先客が2名いたので、戻ってくるのを上でまってから、大蛇グラの先端付近に向かいます。 先端で撮影をしようと立とうとしますが、ここまで足を酷使したのと高度感から、足が震えてまともに立てません・・・。(苦笑)
景色に満足できた所で、来た道を戻ります。 当初、シオカラ谷から周回コースで駐車場に戻る予定でしたが、疲れが溜まっているのと帰りが遅くなるので、尾鷲辻から中道を通って戻ることにしました。
尾鷲辻は、尾鷲道の分岐となっているので、今後の為に状態を確認し駐車場まで一気に戻りました。
おど+