尻皮といえばマタギの必需品であり、Biwa爺ちゃまのシンボルマーク。
この冬、そんな皮尻がふと欲しくなった。
そのワケは昨年ザックを新調したことに由来している。
ご存知のようにたんぽぽの山行は残雪の上を歩くことが圧倒的に多く、腰を下ろすときはいつも雪の上。
いつもザックをイス代わりにして休憩をしていたのだが、新しいザックをイス代わりのするのは気が引けるし、おNEWのザックは背面フルオープンときている。
そこで皮尻を使うことが思い浮かんだのだ。
早速、ネットで調べてみると1~2万円で出回っているようだ、尻皮に使う毛皮はあのアライグマにタヌキ、アナグマ、コヨーテ、シカ、クマと様々。
ラスカル君はヤマンバさんの誘引力が強すぎるので却下。
更に調べていくとヤフーのオークションストアで鹿の子模様の入った中国産シカ皮(ただの毛皮)が4,500円で出ているのを見つけてポチってしまった。
手芸品店でバックル、テープそれに毛皮を縫い付ける針と糸を購入。
届いたシカ皮と腰紐となるテープを広げてどう縫うか考えるが、どうにもシカ皮の形が悪過ぎる。
天然素材だから仕方ないとはいえテープに縫い付ける部分が短すぎるので、シカ皮の余分な部位をカットしてパッチワークを始めることにした。
毛皮のパッチワークをするなんて狩猟で生計を立てる縄文人なったような気分だ。
シカ皮は光学品に使うセーム皮と同じなので柔らかくて縫いやすい。
3時間ほどでパッチワーク作業が終了、う~んなかなかの出来栄えだ。
こう見えても小学校の算数の成績は3だったが家庭科は5で、かわいいセンセイに褒められたものなのだ。(小学生のときからスケベだったのか)
- う~ん、肩が凝るのう~
シカ皮の形が整ったら腰紐となるテープの縫い付け作業に入る。
ザックと擦れて傷むことを想定して毛皮と腰紐をテープで巻くようにしたので手間がかかるし、慣れない作業に肩も凝ってくる。
かれこれ4時間ほどかけて作業完了、見栄えはイマイチではあるが6,000円程の出費で尻皮が出来上がった。
毛皮の形はそのうち使い勝手のいいように整えていこう、なんといっても自分の手作りというのが愛着があっていい。
この尻皮はBiwa爺ちゃまのラスカル君に対抗してバンビちゃんと名付けるとしよう。
ヤマンバさまではなく山ガの誘引力を授かるようにどこかの山の神様でご祈祷もしなくてはいけない。
さ~て、使い心地は如何様なものになるか、春山が楽しみだ。
- ヤッタ~、バンビちゃんの完成だ!