祝!新掲示板!!・・・ということで、本来アップする予定のなかったレポですが、さっそくのトライです。
【日 付】 2月12日(土)
【地 図】
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx ... &l=1363546
【メンバー】 単独
【天 候】 曇り
【ルート】 上神原集会所~華厳寺(8:41)~妙法ヶ岳(10:17)~神原三角点(607m)(12:05)~横蔵寺(13:15)~上神原集会所(13:34/49)~華厳寺(14:27)
- 妙法ヶ岳山頂
三連休を前に夢が膨らむのは人の常。私はテント担いで山中泊を夢見る素敵なおじさまのはずであった。しかし、会議は入るし、お通夜に結婚式に大雪に・・・と世の中思うにまかせない。
妙法ヶ岳というカードを持ち出したのは、早めに山行を切り上げられるからだった。二年前の年間計画に上げながら計画棚上げのままだ。夏にはとても食指が動かない。ちょうど良い機会だ。
早朝。FM/COCOLOがムバラク政権崩壊を延々と伝えている。30年の栄華を極めた独裁政権もついに終焉を迎えた。ニュースを聞くうち、なんだか妙に眠くなってくる。揖斐川沿いの余地に駐車して仮眠。
乙原トンネルを抜けて一路、雪に埋もれた横蔵寺へ。いや、その前に寄り道だ。トドノ木谷や宇治谷をのぞいたり、水鳥横蔵林道方面を探ったり。周辺の地理を頭にたたき込みながら山行の設計図を固めていく。
さて、両界山横蔵寺は雪まみれだ。何年か前、家族で秋に訪れた名刹のイメージをリセットしながら、チャリのデポ地を探す。どこもかしこも雪に埋もれている。ここぞという場所がない。ようやくのことで上神原集会所にチャリを降ろした。もう8時か。急げや急げ、突っ走れ。
マイカーで一気に静かな華厳寺の門前町を抜ける。仁王門横の駐車場へ。準備を済ませ、凍った参詣道を辿る。奥の院を目指そう。
ひとつひとつの祠に脱帽するうち、これが結構大変なことに気づかされる。それもそのはず。地蔵尊の数は33もあるのだ。それに階段道が凍りついて参拝に集中できない。適当に手を合わせてお参りした気分はマズかろう。このバチあたりものめが。
先行者の深いつぼ足あとが中途半端に邪魔っけ。そいつが凍てついて思うように歩けず鬱陶しい。あ、いや前言撤回。この足跡の持ち主は新雪に立ち向かった果敢なチャレンジャーなのだ。その足跡が奥の院の先で引き返してしまう。以後、トレースなし。
それで多少歩きやすくなったと思いきや、今度はズボズボ潜り込んで苦行のようになる。沈み込まないから大丈夫かな・・・と気を許す頃を見計らってガボガボッとはまり込むから徒労感は激しい。
面白みにかける植林帯を抜けて山頂の東肩に上がる。自然林の中の妙法ヶ岳山頂へ。展望を探して移動すると、樹間に小津権現山と花房山が清純派を演じて純白の装い。間近に西台山・タンポ・高尾山・魚金山。先を急ぐと伊吹山も見えてきた。その隣に鍋倉山かな。
- 小津三山方面
耳を澄ませばシジュウカラのさえずりと遠雷の声。三つ子ピークはトラバース。林道が直下に寄り添うようになると神原三角点は近い。
そうは言いつつ相変わらずツボ足の私は突如として落とし穴にはまりまくる。思わずうめき声が出る。我慢せずにスノーシューを出せばいいのだが、そうはいかない。道具に頼っちゃトレーニングにはならない。しかし、矛盾しているぞ。トレーニングだったら、なぜにスノーシューなんぞ担いできた?
林道に降りて東海自然歩道もどきを横蔵寺へ。ところがどうだ。馬場跡付近から「いこいの森」を目指すが、またまた落とし穴地獄。しかも、一歩一歩ごとにはまりまくるこの世の冥界。これはホントどうしようもない。私もついに餓鬼道に落ちたか。
もなか雪のバリっとした表層を踏み抜くたび、膝位置まで容赦なくはまり込む。そのたびごとに膝から力が抜けていく。私の雪山の経験史上、こんな脱力感に支配される下山劇は稀だ。いっそのことスノーシューを出せばいいのに、それもしない。世間ではこういうのをやせ我慢と言うらしい。そんな私を茶化すかのようにリスが森に遊んでいる。
魂を抜かれた気分で横蔵寺の舎利殿に降り立つ。自分がまるで舎利仏になった気がする。
上神原の集会所へ。デポした自転車に乗って峠を越える。チャリこぎ一番、岩坂トンネルを抜けて華厳寺へ。ここでもさっそく参詣。由緒あるお寺を二つつないだ山旅。少しは御利益(ごりやく)があっただろうか。
し・か・し・だ。何故か帰りの車中でお腹がきりきり痛み始める。それに先週のちりちり・きこきこ・かぱかぱした股関節の違和感も再発の気配(涙)
我慢して車を運転し、ようやく自宅の駐車場にたどり着いた。昨日、子供が作った雪だるまが随分やせている。今日もピーカンで天気が良かったのだ。
さあ、今夜は早く寝るべさ。明日の結婚式披露宴への列席が楽しみだ。私は新婦友人側の余興のAKB48のバックダンサーなのだ。二人は共に年男と年女とか。若い二人の門出に幸あれ。
ふ~さん