伊勢の山から大台ヶ原への稜線つなぎがほぼ達成して大紀の網掛山から藤ケ野に一旦降りて大内山川とR42を渡ればP478から笠木高~薗越えへと踏破済みへのルートへと繋がる、後少しという所でzippさんからの指摘があった、これでは「稜線つなぎ」にはなってないとの事。確かに水線を越えてしまっているのだ、となるとルートははるかに遠回りとなる、国見岩山の稜線から南下、三谷山、大河内山、有地山を経て姫越山手前から錦峠を越え荷坂峠、ツヅラト峠を越えていく事となるのだ。
幸いにもこのルートも未踏派部分は大河内山から荷坂峠間なのだが、マイナーな山域で有り中々足が向かなかった。
先日大内山の熊野古道脇のバイカオウレンが新聞記事になっていたのでそれを見がてら、未踏覇部分を埋めに行く事にした。
ツヅラト峠~荷坂峠間だけだと短すぎるルートだし、縦走路のピストンも面白く無いと周回コースを考えるが適当な長さのコースが取れずに、考え付いたのがこんなルートだった。かなり長いが何とかなるだろうと出かけた。(予定コースは青ルート、ピンクは錦峠への分岐)
【 日 付 】2011年3月26日(土)
【 山 域 】大紀町大内山
【メンバー】孤独な一人歩きさ
【 天 候 】強も今日風めちゃさむ
【 ルート 】駐車地7:45―ツヅラト峠登山口8:25―ツヅラト峠8:40~50―P535.8三角点 9:35―荷坂峠11:05―P480.8三角点 12:30―P520α 13:30―林道14:20休憩14:45―駐車地15:50
R42号線のツヅラト峠の看板を通り過ぎJR梅ヶ谷駅を過ぎた辺りで下降点を探る、適当に降りて民家の裏に下るのは避けたいし崖に当たるのも嫌だから、丁度法面にコンクリートの階段が付けて有るのでそこにGPSのポイントを入れる、帰りはここにピンポイントとなるのかな?
戻りツヅラト峠の看板から入り下里集落の手前のトイレの有る所に車を停める、山を汚さないようにトイレを借りて出発。
ツヅラト峠の登山口まで車で行けるけど歩かないとね、途中でご褒美の花が見られた。
登山口から峠までは15分位で上がれてしまうのでなるべく歩く方が良いでしょう、峠からは海が眺められます。展望台でしばし休憩。ここまでは風も当たらないので汗をかき上着を脱ぎました。
西に向かう稜線は踏破部分で大台ヶ原まで繋がっていきます、今日はここから東の稜線を歩いていきます。
歩き出すと強風で一気に冷えてきます、時折吹けてくるのは風花です、今日は台高はゆきなんだろうね。
道標も有り手入れもされているのでツヅラト~荷坂峠間のバイパスルートに使われているのだろうかと考えながら歩いて二等三角点の有るピークに到着、「伯父ノ谷(高)」「郡界嶺」と書かれたプレート、山名板が賑やかで結構人が歩いている事を感じます。それに枝打ち、除草痕も真新しく、数日前の様に感じました。伐採された所からは大内山の集落方向がよくみえます。
少し歩いて行くと分岐ピークに手書きの大日如来が有って驚きます、なんとこれは五桂池辺りの稜線の「天孫界道」に有った物と同じ作者の様に思えます、大台か大紀の山の会の方が整備してるのでしょうか?
直進してしまいそうなピークで巡視路看板を見て63号鉄塔に向かいますそのまま降りて行きそうなテープと分かれて荷坂峠に向かいます。時折聞える轟音は段々大きくなって荷坂峠を喘ぎ登る車のエンジン音だとわかります。
時々立ち木に「大台主脈」と書かれていて大台ヶ原への縦走路と認識されている事を感じます、もしかしてずっと整備してあるのだろうかの予感がしました・・・。
開けた所に出ると下にR42号が走ってます、コンクリートの崖の法面が稜線のすぐそこまで上がってきており覗き込むと凄いがけになってます、石を落とせば車に当たりそう・・・。
しだも刈られて歩き易い道を見覚えの有る荷坂峠に出ました、ここには車でも来れる道が上がってます。
ここから向かいの三角点峰に上るのですが10m程下には水線が横切っているので縦走路としては使えません、遠回りながら行政界尾根の破線を追って行きます、こちらも整備されているのかもと期待してたのですが裏切られ、殆んど歩かれた形跡は有りません。それでも尾根上にはコンクリ杭が続いています、杭には「工」の文字、時折杭の代わりに立っていたと思われる枕木も有ります。もしかしてJRが買い上げた山なのだろうか?
分岐ピークの手前では猛烈なシダで埋まってます、それでも時折古びた赤テープが残っていました。シダを押えながら何とか登りつき、三角点峰の有る稜線に向かいます。谷からでも道が上がってきてるのかテープも増え稜線に登りつき三角点に向かいます。
訪れる人も少ない雰囲気の三角点、イセA氏の古いプレートのみだった、それも「荷坂峠南東」と書いて有るだけだった。
ここですでに12時半となってしまった、地形図4枚のうちの2枚分も消化できてないのだ、けっこうな回りルートで時間が掛かってしまう、昼食も食べずに先を急ぐ。
P490αで北の尾根に入ってしまって戻る、あせるとこんな事が多くなってくる。Vの字型のP520手前でシャリバテ風を避けて岩陰でパンとおにぎりを食べながら考える。所要時間がやばそうだ、「5時には帰れ」の指示が出ているのだ。「もう一時間あればな」、予定を通したい気持ちとが入り乱れる、ここなら下に林道が来てるのでエスケープならここしかないだろう、と撤退を決めた。
ピークに登り下降口を覗く、予定ルートは目の前に有る尾根だが未だ遠そうだ、時間配分を考えてる内に行けそうだの気もちになり足は反対に方向に向かっていた。急いで駆け下りてP525に向かうが穏やかになるはずだがどんどん降りる「おかしい?」やはり尾根を外していたのだ、登りなおすがこれで諦めが着いた「降りよう」。坂の谷の林道に向け13:55分下降開始、なんだ30分足らずで林道だ。
少し早すぎるけどまぁいいや。ゆっくり谷で湯をわかし焼そばとコーヒーを作りました。林道を抜け日当たりの良い山田の畦で寝そべってると老人男性が散歩にきました。「どこから来たんやん?」「ツヅラトから荷坂回ってきました」昔の山の話をしてるうちに行き着いたのはやはり原発、日本には石油もないしやっぱり炭になるのかな~、考えながら車に戻ったら丁度良い時間でした。予定続行ならきっとタイムアップだっただろう、良い判断でした。
低山ながらも複雑な稜線二、三回行かないと踏破できそうもないな、いつになることやらです。
調べていたら宮ルネのこんな企画が4月に行われるようです。
http://miyarune.cool.ne.jp/new/news/news201104.htm
伊勢の山から大台ヶ原への稜線つなぎがほぼ達成して大紀の網掛山から藤ケ野に一旦降りて大内山川とR42を渡ればP478から笠木高~薗越えへと踏破済みへのルートへと繋がる、後少しという所でzippさんからの指摘があった、これでは「稜線つなぎ」にはなってないとの事。確かに水線を越えてしまっているのだ、となるとルートははるかに遠回りとなる、国見岩山の稜線から南下、三谷山、大河内山、有地山を経て姫越山手前から錦峠を越え荷坂峠、ツヅラト峠を越えていく事となるのだ。
幸いにもこのルートも未踏派部分は大河内山から荷坂峠間なのだが、マイナーな山域で有り中々足が向かなかった。
先日大内山の熊野古道脇のバイカオウレンが新聞記事になっていたのでそれを見がてら、未踏覇部分を埋めに行く事にした。
ツヅラト峠~荷坂峠間だけだと短すぎるルートだし、縦走路のピストンも面白く無いと周回コースを考えるが適当な長さのコースが取れずに、考え付いたのがこんなルートだった。かなり長いが何とかなるだろうと出かけた。(予定コースは青ルート、ピンクは錦峠への分岐) [attachment=3]つづらと...JPG[/attachment]
【 日 付 】2011年3月26日(土)
【 山 域 】大紀町大内山
【メンバー】孤独な一人歩きさ
【 天 候 】強も今日風めちゃさむ
【 ルート 】駐車地7:45―ツヅラト峠登山口8:25―ツヅラト峠8:40~50―P535.8三角点 9:35―荷坂峠11:05―P480.8三角点 12:30―P520α 13:30―林道14:20休憩14:45―駐車地15:50
R42号線のツヅラト峠の看板を通り過ぎJR梅ヶ谷駅を過ぎた辺りで下降点を探る、適当に降りて民家の裏に下るのは避けたいし崖に当たるのも嫌だから、丁度法面にコンクリートの階段が付けて有るのでそこにGPSのポイントを入れる、帰りはここにピンポイントとなるのかな?
戻りツヅラト峠の看板から入り下里集落の手前のトイレの有る所に車を停める、山を汚さないようにトイレを借りて出発。
ツヅラト峠の登山口まで車で行けるけど歩かないとね、途中でご褒美の花が見られた。
[attachment=2]IMG_0652.JPG[/attachment]
登山口から峠までは15分位で上がれてしまうのでなるべく歩く方が良いでしょう、峠からは海が眺められます。展望台でしばし休憩。ここまでは風も当たらないので汗をかき上着を脱ぎました。
西に向かう稜線は踏破部分で大台ヶ原まで繋がっていきます、今日はここから東の稜線を歩いていきます。
歩き出すと強風で一気に冷えてきます、時折吹けてくるのは風花です、今日は台高はゆきなんだろうね。
道標も有り手入れもされているのでツヅラト~荷坂峠間のバイパスルートに使われているのだろうかと考えながら歩いて二等三角点の有るピークに到着、「伯父ノ谷(高)」「郡界嶺」と書かれたプレート、山名板が賑やかで結構人が歩いている事を感じます。それに枝打ち、除草痕も真新しく、数日前の様に感じました。伐採された所からは大内山の集落方向がよくみえます。
[attachment=1]IMG_0658.JPG[/attachment]
少し歩いて行くと分岐ピークに手書きの大日如来が有って驚きます、なんとこれは五桂池辺りの稜線の「天孫界道」に有った物と同じ作者の様に思えます、大台か大紀の山の会の方が整備してるのでしょうか? [attachment=0]IMG_0673.JPG[/attachment]
直進してしまいそうなピークで巡視路看板を見て63号鉄塔に向かいますそのまま降りて行きそうなテープと分かれて荷坂峠に向かいます。時折聞える轟音は段々大きくなって荷坂峠を喘ぎ登る車のエンジン音だとわかります。
時々立ち木に「大台主脈」と書かれていて大台ヶ原への縦走路と認識されている事を感じます、もしかしてずっと整備してあるのだろうかの予感がしました・・・。
開けた所に出ると下にR42号が走ってます、コンクリートの崖の法面が稜線のすぐそこまで上がってきており覗き込むと凄いがけになってます、石を落とせば車に当たりそう・・・。
しだも刈られて歩き易い道を見覚えの有る荷坂峠に出ました、ここには車でも来れる道が上がってます。
ここから向かいの三角点峰に上るのですが10m程下には水線が横切っているので縦走路としては使えません、遠回りながら行政界尾根の破線を追って行きます、こちらも整備されているのかもと期待してたのですが裏切られ、殆んど歩かれた形跡は有りません。それでも尾根上にはコンクリ杭が続いています、杭には「工」の文字、時折杭の代わりに立っていたと思われる枕木も有ります。もしかしてJRが買い上げた山なのだろうか?
分岐ピークの手前では猛烈なシダで埋まってます、それでも時折古びた赤テープが残っていました。シダを押えながら何とか登りつき、三角点峰の有る稜線に向かいます。谷からでも道が上がってきてるのかテープも増え稜線に登りつき三角点に向かいます。
訪れる人も少ない雰囲気の三角点、イセA氏の古いプレートのみだった、それも「荷坂峠南東」と書いて有るだけだった。
ここですでに12時半となってしまった、地形図4枚のうちの2枚分も消化できてないのだ、けっこうな回りルートで時間が掛かってしまう、昼食も食べずに先を急ぐ。
P490αで北の尾根に入ってしまって戻る、あせるとこんな事が多くなってくる。Vの字型のP520手前でシャリバテ風を避けて岩陰でパンとおにぎりを食べながら考える。所要時間がやばそうだ、「5時には帰れ」の指示が出ているのだ。「もう一時間あればな」、予定を通したい気持ちとが入り乱れる、ここなら下に林道が来てるのでエスケープならここしかないだろう、と撤退を決めた。
ピークに登り下降口を覗く、予定ルートは目の前に有る尾根だが未だ遠そうだ、時間配分を考えてる内に行けそうだの気もちになり足は反対に方向に向かっていた。急いで駆け下りてP525に向かうが穏やかになるはずだがどんどん降りる「おかしい?」やはり尾根を外していたのだ、登りなおすがこれで諦めが着いた「降りよう」。坂の谷の林道に向け13:55分下降開始、なんだ30分足らずで林道だ。
少し早すぎるけどまぁいいや。ゆっくり谷で湯をわかし焼そばとコーヒーを作りました。林道を抜け日当たりの良い山田の畦で寝そべってると老人男性が散歩にきました。「どこから来たんやん?」「ツヅラトから荷坂回ってきました」昔の山の話をしてるうちに行き着いたのはやはり原発、日本には石油もないしやっぱり炭になるのかな~、考えながら車に戻ったら丁度良い時間でした。予定続行ならきっとタイムアップだっただろう、良い判断でした。
低山ながらも複雑な稜線二、三回行かないと踏破できそうもないな、いつになることやらです。
調べていたら宮ルネのこんな企画が4月に行われるようです。
http://miyarune.cool.ne.jp/new/news/news201104.htm