先週の台高行は寒かったのと、台高行きが続いたこともあり今回は志向を変えて思考も嗜好も変えてみよう、ついでに歯垢も・・・これは関係ないか。
ということで思い浮かんだのが「伊勢の朝熊山から大台ヶ原への縦走路繋ぎ」、これの未踏区間を一気に繋ぎ完了させようとの気になった。
未踏区間は大紀町の大河内山~有地山~錦峠~P525となっている、ここをつなぐ周回ルートとして高速紀勢道の現在の終点である紀勢大内山IC付近起点にしようと以前から考えていた、計画ルートは青線で示した。
かなりのロングコースだけど、低山ということもありスケール感がつかめないのでネットで「有地山」で検索してみると「宮ルネ」のコースが出てきた、
http://miyarune.cool.ne.jp/new/news/news201101.htm
このコースは有地山を回って南尾根を降りて戻っているがそれで7時間のコースとなっている。
私に与えられた時間は8~9時間、これで計画通りには回れそうもないので端折る事にした、ツツジ山からのコースが整備されているとの事なので起点をツツジ山に変更したのだった。
【 日 付 】2011年12月18日(日)
【山 域 】 紀勢
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】大平つつじ山P 7:12―大河内山8:30―おろち山9:15―有地山(あろじ山)9:40―P510α11:20―錦峠12:25―P525 14:20―横谷14:50―大平つつじ山P 15:22
朝起きると車には真っ白に霜が降りている、ワンコの散歩、空を見上げると満天の星、人口衛星が北から南の空へと飛んで行った、今日は良い天気になりそうだ。
大内山へはR42で向かうのだが伊勢からだと南島回りでも近いので今回は後者を選んだ、それには理由が有った、途中でいったん旧道の錦峠に降りるので着地点を見て置きたかったからなのだが、荒れていて入り難くそうだったのでパスして大平ツツジ山の駐車場に車を止めた。
準備して出発するもどこから登って良いのか判らず浅間さんのある西端から登って行き、浅間さんの後ろから林に入った、植林を登って行くと当初予定していた「崎」集落の神社からの尾根に合流、こちらの尾根に踏み跡はなかったのでここから上がって正解だったかも。
整備されたというルートは判らず登って行く鉄塔を前に巡視路が大平谷側から上がってくる、こちらが登山のルートになっていた。少しで鉄塔に着いた。木が刈り払われて展望がいい、遠くに雪をかぶっているのが大台ヶ原で有ろう、北部台高方面はガスで見えない。今日の台高はかなり寒そうだ。
朝日を浴びてしばし休憩。この辺りはコナラが多くシイの木の類も多い、雑木も間伐が入っているので意外にすっきりした林となっている、展望を見ながら見覚えの有る大河内山に到着、赤松を残した林と青空の景色が相まって中々良い感じ。
ここから未踏のルートに入って行く事になる、有地山への導くのは南勢テクテク会と宮ルネ関係の道標だ、なんだか勢力争いの凌ぎ合いの様にも思えるプレートであった。P521が「おろち山」、こちらは古和浦方面の視界が開けている、光る海面と丸く見える水平線を眺め再び休憩。この辺りから林相は変化しウバメガシが多くなり海辺の山で有る事が感じられる。
ここから有地山はもう近い、三角点のあるピークここも伐採され海が見られる、歩きやすい整備された道はハイキング好きにはお勧めのコースだ、古和からのコースも多くこんなマップもネットで見つけた。
http://www.amigo2.ne.jp/~sarakuwa/yamaaruki/15-16.pdf
竹の谷山からのコースは中々おもしろそうだ。
有地山西ピークには「南尾根コース」の案内板が有る、西に張り出す尾根なのになぜ?と思っていたのだが大平谷から見て南の尾根の意のようだ。宮ルネはここから下山している、1時間も有れば下れそうな感じで7時間の所要だとかなりゆっくりペースなのだろう、時間はまだ10時前だからけっこう行けるかもしれないなとこの時は思った。
ここから一旦下り棚橋峠に下る事になる、木におびただしいテープマークがしてある、こんなに何で要るの?と思う所だがそこから赤テープは尾根を離れていく、尾根上には山林境のテープが続く、なるほど登山道との迷いを避ける為のものなんだ、私はなるべく稜線を追う、尾根分岐で棚橋峠に向け下る尾根芯には明瞭な溝道、木馬道なので有ろう一直線に下ると別れて山腹をトラバースしてきた登山道と合流、登山道は古道だったようではっきりした道が棚橋峠まで続いた。
棚橋峠は下に旧R260が超えており車で対抗出来ない狭いトンネルが有ったのを覚えている、国道が出来るまでも南島側から大内山に超える要所であった事がうかがえる、稜線はわずかに切り通しになり荷車や牛馬を通していたのであろう。
峠を越えると今度は登りとなる、今まであった案内板などは全くなくなるが歩けるだけの切り開きが有るのと、古いテープが続いている、古和の集落を眺めたりいくつか道型が上がって、切り通しをみたりして登り着いたのは510αのピークだ、ここは新桑竃から尾根コースで姫越山に上がったピークに程近い所、後一鞍部超えれば姫越山にも線がつながるのだが今日はここから錦峠に下る。
この尾根には登山のマーキングは全くないが、境界用杭などは有る。右方向にはいつまでもさっき歩いてきた稜線が離れずついてくる、なんて遠回りなルートなんだろう、ここが大台ヶ原に向かう縦走稜線だと認識してるのはそういないのではと思う、zippさんくらいか?
下りなのに意外に時間が掛かってしまう、錦峠に12時に着ければ予定通り回れそうだと思っていたがちょっと無理かな?。
判りにくい小尾根を錦峠にくだる、下に石垣と道が見えた時、目の前にイノシシの暴れた跡が有り、人間の足跡もあった、不思議に思ったのでゆっくり歩くとトラップがしかけて有った暴れた跡は罠に掛かっていたのであろう。罠には掛かった時に知らせる装置みたいなものが付いていた。ふつうはトラップを仕掛けるときには許可証とか注意書きとか有るのだが全くないのだ、気付かなかったら罠に掛かる所だったよ、ここは大台縦走路のど真ん中だよと思いながら峠に降り立ったのは12時半に近かった。
この先は再び300m程の登り返し、見た目遠いし時間的にも厳しそうだなと弱気が出る、ここから錦に下る旧道でも散策して帰ろうかとも思ったが気を取り直し対向の尾根に取り付いた、途中で石積の有る古道に出合う何のための道だったのか、追ってみたいが今日はそんな余裕はない。
ピークに上がると地形図に有る林道が上がってきている、沿って歩いて行く時間キレになったらこれを降りるのも有りだなと考えながら歩きP525、見覚えなるような無いようなピークやけどやった~14:20分伊勢~大台ヶ原縦走完踏の瞬間で有った。
登りは予定より早く着いたが当初予定のコースはとても無理が有りそう、それにここからの地形図が一部範囲外になってるではないか、ここはもうエスケ―プの判断だな、横谷集落に降りる尾根を取ることに。
稜線には地形図に無いる林道が走っており下る尾根まで伸びていたが途中で終点、そこからはヤブに入るとP529(横谷高)のプレートが有った、ここから△点のある尾根にはファインディングが難しい、突然テープが無くなったと思ったらやっぱりルート外してた、まぁいいか横谷に下る尾根に入ってる、植林地を適当に降りて横谷に降り立った。破線道は意外に良い林道で有ったがここにも豪雨の影響が、谷が流れを変え林道の上を走り本流はかなり離れた所を流れていた、ほとんど入口付近から通行止め状態でした、舗装道路に出てツツジ山まで戻ると丁度いい時間でした。
帰ってGPSのログを見てみる、前回のツヅラト峠からのコースも表示させると???、な~んと僅かの間が離れているではないか、そういえば前回も時間切れで予定通り回れず最短で坂の谷に下山していたのだった。距離にしてわずか500m位が未踏区間として残ってしまいました(^^;、そのくらいもういいよという優しい声も聞こえるけど、認めない!との声も聞こえる気がする、またの楽しみに取っておきましょう。