【 日 付 】9月1日
【 山 域 】大峰山脈
【メンバー】tsubo
【 天 候 】曇り後晴れ
【 ルート 】酷道309号線90番標識ー行者還岳ー七曜岳ー大普賢岳ー七曜岳ー90番標識
白山以来山に行っていない。
8月になると以前は勇んでアルプスに行ったが、最近は行かなくなった。アルプスも暑いし、もう行きたいところはほとんどない。
お盆には子供や孫が帰省。生活のリズムが狂うと元に戻るのに時間がかかるようになった。
今年は特に台風直撃、その後も不安定な天候が続いた。
でも、1か月以上間があくと山に行くリズムも狂う。
そんなところに年を感じる。
大峰の行者還岳の保護柵の中でレンゲショウマとキレンゲショウマが咲いているというレコを見た。
やぶこぎの方で朝ドラ「らんまん」を見ている方は少ないかも知れないが、ドラマで重要な花になったのが「キレンゲショウマ」だ。その時は四国の石鎚山で発見されていた。
その花が大峰で咲いているなんて知らなかった。
行者還岳では5月下旬から6月に山芍薬とクサタチバナが咲くが、その近くに保護柵で守られている空間があった。だが、何の花が守られているのか知らなかった。
そうか、あの保護柵はキレンゲショウマを保護しているんだろうと思った。
いつもの酷道309号線の90番の標識のところの鉄の階段から登る。
行者還岳だけでは物足りないから、できたら大普賢岳まで行く計画だった。
以前も同じコースを行ったが、行動時間8時間以上、休憩を入れて11時間かかっていた。1か月ぶりの登山にしてはハードかな。手前の七曜岳までにしようかな。
道の駅で車中泊して5時半から登りだす。
曇り空だ。今日は早朝は霧がかかると出ていた。
花が咲いている場所には7時ころ着く。
ネットに近寄って中をじっと見る。
黄色い花がたくさん咲いている。これかな?いや、こんな形ではないはずだ。
よく見ると、写真で見たことのある薄紫色の花が下向きで咲いている。レンゲショウマだ。
その後ろあたりに下向きに咲いている黄色い花があった。キレンゲショウマだ!
カメラのレンズだけをネットの中に入れて、じっと眺めた。
今は曇っている。日が射したほうが開くだろう。また帰りにゆっくり見よう。
霧で涼しいのでカッパを着るが、暑くない。ちょうどいいくらいだ。
もっと暑いことを想定していたが、山はもう秋なんだ。
行者還岳についてもまだ曇っていた。
9時半に七曜岳に着く。稲村ヶ岳は見えるが、大普賢岳は雲の中だ。
どうしようか。
ここから大普賢岳までは1時間40分かかる。帰りの時間も考えると、下山は16時半くらいになるだろうか。
とりあえず、稚児泊まで行こう。その手前の苔の森は大峰でも特に好きな場所だ。
七曜岳から先は鎖場も出てくる。登りは平気だが、下りは慎重になる。
七つ池の先に私が好きな苔の森がある。
しっとりとした苔は美しかった。
もう少し先まで行こう。
だんだん青空が広がってくる。暑くなってきた。カッパを脱ぐ。
大普賢岳が姿を現してきた。
やっぱり行こう。
11時20分、大普賢岳に着く。
見事に晴れ渡っている。周りの山がよく見える。
やっぱりここまで来て良かった。
とはいえ帰りのことを考えるとあまりゆっくりとはしていられない。
慎重に鎖場を下る。
歩きやすい所は少し早足になる。
15時過ぎにあの保護柵のところに着く。
開いたキレンゲショウマに会えるかな。
がぁ~~~ん!!!
なんと、ネットの中はもう日が陰ってきている。
キレンゲショウマはそれほど開いていない。
もう閉じ始めたのだろうか?
欲張って大普賢岳まで行かなければもう少し開いた感じのキレンゲショウマを見ることができたかもしれない。
でも!やっぱりたくさん歩きたい!!
16時半に登山口に着く。
キレンゲショウマに呼ばれての1か月ぶりの山歩き。体も気持ちも山モードになってきた。
ありがとうございました。
次はいつどこの山に行こうかな。