山日和さん、おはようございます。
この日も1時半起きだったそうで・・・マネできません。
大丈夫です。今回は睡眠時間が2時間とれましたから。(^_^;)
島口からの滝波谷が表口とすれば、さしずめこちらは裏口とい
うところか。半円を描くように流れるホーノ洞から滝波山に立ちたいと思い立ってから数年が経っていた。
いかにも山日和さんにふさわしい「裏口」からの滝波詣というわけだね。
640m標高点のあたりで橋を渡る。支流のように見えるこの谷が本流のホーノ洞だ。林道は急に勾配を強めて、やが
て大きく開けた工事現場に出た。真新しい堰堤と、林道側壁の防護壁工事が人目につかない山中でひっそりと行われ
ている。
作業員さんたちとの会話1 「えっ?滝波山・・・?(知らんなぁ)」・・・S建設は揖斐川町ベースの資本金1億の大手だからねぇ、ジモティーでもなけりゃ、そりゃ知らんわなぁ。
作業員さんたちとの会話2 「えっ?ここから島口に行けるの?」・・・いいえ、行けるかじゃなく、行くのです。
滝の前でひと息。弱点を探る。右の岩壁に取り付き、中段から滝頭へ続くガリー以外ルートはなさそうだ。ガリーの手前
までホールドは豊富だが、ガリーへ上がる1手が難しいかもしれない。
上段で滝芯に寄れないかとルートを探りましたが、さすがにリスクを抱える。上段の左足のフレーク状は崩壊する可能性も捨てきれなかっただけに、右手指リーチぎりぎりのシンホールドはありがたかった。それにしても、山日和さんはいつも穴を探るのがうまいよ。
1時間半の林道歩きと2時間
の平流歩きを我慢した者だけが味わうことができる至福の時間である。
いつぞやの滝波参りの苦行を思い出させる山行というわけかな。あの時は、たろーさんやたんぽぽさんも雪まみれ。雪の中でがっつり泳いでました。
今沢シーズン始めて湯を沸かしての食事とする。もちろん食後のコーヒー付きだ。
やっぱり火を使う食事は落ち着けていいものだ。
小さなナメ床に癒されながらポコポコとコーヒーの湯が沸くのを待ってました。奥美濃に浸り切る至福の時間。山頂直下にこんな素晴らしい水場があろうとは。
楽しい時間とそれ以外の時間のバランスを考えれば効率の悪い沢だろう。しかしそんなことは問題では
ない。海ノ溝谷ホーノ洞を詰め切って、滝波山の山頂に立ったことに意味があるのだ。
ただ、この意味を理解してくれるのはごく少数のマニアックな人だけだろうが。
山日和さんの言葉が全てです。でも付け加えるならば、私はホントはマニアックな人ではありませんけどね(^^;)
積雪期の360度の展望とは違い、南側だけがわずかに見通せる。それも風采の上がらないずんぐりした奥美濃の山々
の一部が見えるだけである。メジャーな山々は背丈を越す潅木の向こうだ。
誰が付けたのか、三角点から10mほど離れた木に山名標識が付けられていた。恐らく積雪期にちょうどそこが一番雪で
盛り上がっていたのだろう。
滝波山のプレートが割れていました。そのジグソーをつなぐ山日和さんの横顔が山行の充実を語っているようでした。
さすが、人生経験豊富な人は後ろ姿や横顔で勝負できるわけや。
下部で右に寄り過ぎて、ルンゼ状の急傾斜の小沢を急
降下。つま先を痛めてしまい、衝撃を与えないようソロソロと下る。
ある意味、すべて承知の助でガレたルンゼを下降しようと言う感じかもしれませんね。
落石しないよう、そして、大きなギャップが出現しないように祈りながらズリズリ下っていきました。
そして急に谷が途切れたような空間に突き当たる。
滝波大滝である。20mほどあるらしい。
山道は谷を巻いてつけられているから、これは知らなかったなぁ。不徳の致すところです。とっとと精進しろって?(-_-;)
あまり人の事は言えないが、こんな道を使って滝波山へ登ろうなんてどうかしているのではないか。しかも上部はヤブだ。
う~む、これは私のことだな(^_^;) ご批判、悪口雑言、あえて受け入れましょうぞ。わし、度量が大きいし。
ふ~さんは暑さに耐えかねて、2度3度と水浴していた。
これで、風呂代が浮いたぜっ。
「お疲れさん!!」再度のハイタッチ&握手で締めくくる。今日も「やり切った感」一杯の山行だった。
お疲れさまでした。
ふ~さん