山日和さん、こんにちは
【奥美濃】ミノマタ 新雪の煌めく雪稜を行く
【日 付】2021年1月31日(日)
【山 域】奥美濃 ミノマタ周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】藤橋城7:20---10:30 P918m---12:00ミノマタ・五蛇池JP---12:45ミノマタ---12:55ランチ場14:15---16:00△西杉原---16:50駐車地
今日のコースは7年前に開催したスノー衆と同じだ。雪が締まっていれば何ということもないコースだが、この週末で一気に積雪は増えたようだ。
ミノマタ、スノー衆で連れて行っていただきました。明確にとは言いませんが、かなり覚えています。それまで、ミノマタという地名が、どこのことだか全く分からなかったのですが、強烈に頭に残りました。スノー衆の後すぐに、上谷山経由で登りました。
- スノー衆2014パート2
天気予報では10時頃から晴れ。とは言え、朝から小雨模様ではなかなかテンションも上がらない。雪の状態も心配だ。
花房山に登ろうと思い、7時ごろ道の駅藤橋に着きました。重く曇っていたので、すぐに登る気にならず、大谷川沿いの坂内スキー場と、月曜日にも行った夜叉龍神社に、寄り道しました。
登山口の藤橋城へ車を走らせる。駐車地に着くと先着の車が一台。こちらの方を何か言いたげに見ている。
「山日和さんですか?」なんと、昨秋に磯谷ベロリ橋で出会ったblackさん一行だった。
どちらも顔を完全に覚えていなかったのはご愛敬。次からは間違いなく識別できるだろう。たぶん。
私も、夜叉龍神社前で、ばったり、二人の方に出会いました。二人をお誘いして、花房山登山口に戻ってきたのですが、藤橋城前で、
山日和さんの車を確認しました。
- ミノマタ 花房山から
705m標高点で急登から解放されると、いよいよこの尾根の白眉の登場である。ここから延々と続くブナ林は見事のひと言。天気が良ければ実に開放的なブナ林散策を楽しめるのだが。
稜線に上がると、気が楽になります。
それでもここまでの鬱屈した気分は晴れてきたが、西前の谷の対岸高くに聳えるミノマタの山頂は、やけに遠く見えた。こういう時は調子が上がらない証拠である。satoさんにラッセルを任せて自分はトレースを辿っているだけなのに、やたら足が重い。
最近、どこへ行っても遠く見えます。トガスも、猫ヶ洞どころか土蔵岳も、とても遠いです。着いたころは、へろへろです。
天狗山から黒津山への稜線を眺めながら918mピークに着く頃には、本当に山頂まで行けるのかと弱気の虫が出始めた。しかし、ここまで来たら気合を入れて進むしかない。
918mまで、3時間10分。結構、掛かりますね。ここまで来たら、行くしかないですよね。
白い帯となった雪尾根を辿る。もうミノマタが遠く感じることはない。アップダウンはあるものの、どこまでも続くブナ林は疲れを感じさせない。
こういうところを歩きたいのだけれど…。
いよいよミノマタと五蛇池山を結ぶ稜線に到達した。
ここは、「ここから五蛇池山に行ける。」と説明してくださったのを、覚えています。
北側の展望が一気に開け、能郷白山を始めとする越美国境稜線の展望が全開となり、心躍る風景に眼が釘付けになった。雪原状となった広大な雪尾根に心が開放される。雪のうねりが生クリームのように滑らかで柔らかい曲線を描いていた。
気持ちのよさそうな尾根です。こういう広い尾根がいいです。花房山は狭いとこばかりでした。
ふと前方に視線を遣ると、これまでとは違う木の白さが眼に飛び込んで来た。正真正銘の霧氷だ。
まったく期待していなかっただけに喜びもひとしおである。
青空と霧氷と展望、これが一番です。スノー衆で、いろいろなところで、たくさん見ました。
- 花房山の霧氷
真っ青な空に煌めく霧氷を愛でながら尾根を進むと、このコースの最大のハイライトであるヤセ尾根が待ち受けている。地形図で見る限りではそれほど痩せているようには思えないのだが、積雪期には美しいナイフリッジを形作っている。スパッと切れ落ちた南側には芸術的とも思えるさまざまな形の雪庇が張り出し、慎重な行動が求められる場面だ。幸い新雪が柔らかいので、北側斜面寄りに不安なくトレースを刻むことができた。
ここ、雪の少ない時に歩いたら、猛烈なヤブでした。通るのに難儀でした。
- やせ尾根
ミノマタ山頂は狭く、ここもまた雪庇が張り出しているので、迂闊に一番高い場所に立とうとすれば転落必至である。
スノー衆で、はじめて来たときは、何故、これが山頂なのだろうと思いました。
風があり、適当なランチ場もないので、少し下ったブナ林でランチタイムとした。正面に越美国境の山々を望む、なんとも贅沢な食堂だ。
越美国境の山々、トガスでは半分くらい見ることができました。花房山では全部見えているのでしょうけど、ちょっと遠いです。
間近に見えるのは上谷山と鏡山。その奥には金草岳から冠山、若丸山、能郷白山、屏風山、平家岳、滝波山へと続く国境の山々。これまで辿ってきた山並みを眺める時、いつも心にはその時々の記憶が蘇り、なんとも言えない甘美で充実した思いに満たされるのである。下山の行程はトレースもあり時間が読めるので、大パノラマを肴にのんびりとランチタイムを楽しんだ。
登った山が分かると嬉しくなります。美濃の山もかなり登ることができました。しかしながら、まだまだ、スムーズに山座同定できません。今週は、花房山山頂で撮った写真と地図をずっと見くらべています。
雪山の下山はトレースがある方がありがたいとは限らない。踏まれていない雪面を選んで歩く方が、足を置く場所に気を遣わなくて済むのだ。
下山は、スノーシューを突っ込める積雪があると滑ることが少なくて楽です。
送電鉄塔の下まで来ると、眼下の藤橋城(ニセものの城だが)を中心とした谷あいの集落の広がりが見えた。
その奥に、霧氷に飾られた花房山が残照を浴びて黄金色に輝いていた。
そこを、急いで下山していました。黄金色の花房山、見てみたいものです。
お疲れ様でした。
クロオ