山日和さん,こんにちは。
久し振りにこちらでレスします(^^:
大蔵谷(おぞだに)は、小津権現山の南側から山頂に向かって突き上げる谷である。
記録を調べてもほとんど見当たらない。こういうケースは大抵の場合、面白くない谷だと相場が決まっている。
まあ小津権現山へのバリエーションルートと捉えれば、さほど面白くなくても腹は立たないだろう。
大蔵谷、「おぞたに」という読み方は地元出身の知合いから知りました。
10年前に「百山百渓」を参考にそばつるとここに登った頃は「おぞうたに」と思ってました。
「おぞたに」はここの他にも花房山にも字が違うけどありますね。
「おぞい(悪い)谷」という意味かと勝手に思ってます。
大蔵谷の出合から真新しい林道が右岸に付けられていた。その林道が終わり、古い林道の姿が現われる。
僕らが行ったのはこの林道工事が始まる前でした。
どこまで林道工事が行われたのかずっと気になってましたがそんなに奥まで行われてないようでホッとしました。
地形図に滝記号がある場所には何もなく、もう少し進んだところでようやく滝らしい滝が現われた。ちょっと
したゴルジュ状の滝は、ここ2日ほどの雨のおかげで水量が多く勢いがある。
右から高巻いて越すと、今度は谷が左に折れるところに8mほどの滝。左手前の斜面から巻くが、あまり足元がい
いとは言えない斜面で、結構追い上げられてしまう。こういう巻きではチェーンスパイクが威力を発揮する。
滝らしいのはこの2つでしたね。
写真を見ると僕らが行ったときより水量が多いようです。
僕らの時はいずれも直登できました。
490mの二俣では右を取るのだが、進むべき谷にはまったく水が流れていない。左俣の方が広く、水流がある。
地形図に水線が描かれているのが不思議ですよね。
本当にこれかと思って登ってました。
雰囲気はいいんですけどね。
半ばあきらめかけてきた標高800mあたりで、ようやく水の流れが復活した。ちょっとした斜瀑もあり、顔がほ
ころびかけたが、すぐさま手の出ない5mほどの垂直の滝に行く手を塞がれる。右も左も立っており、簡単に巻け
そうもない。おまけに雨まで降り始めた。
ここらあたりから僕らの取ったルートと違うルートを詰めているようです。
僕らは水が出た先で左にとってその先で百山百渓に載っていた斜面から水が湧き出る場所を見ました。
美味しい水でした。
貸切りの山頂でのんびりとランチタイムを楽しむ。
いいですね。
今年、一人で登山道を登った時は貸し切りとはならず、やたらとしゃべりかけてきてこの辺りの山の話をする方が見えてのんびりとは行きませんでした
下山は高屋山の手前まで縦走して、南南西へ延びる尾根を選ぶ。ここは今年の正月に登った尾根だ。
まったくヤブのないスッキリした尾根で、下手な登山道より歩きやすいかもしれない。目を瞠るような豊かな森で
いい尾根ですね。
僕らは途中から車を乗り入れた林道に向かう枝尾根を下りました。
一つの滝も登らず、沢登りに来たのか何なのか分からないような一日だったが、面白いと言えば面白い一日でもあった。
500m二俣を左に進んで壁を見てみたいと思って既に数年。
何時行くのやらわかりませんが参考になりました。
兔夢