最近は亀仙人とよく行動を共にしている。本来は土日はテニスの練習日でNGなのだが,クライミングの真似事をしたり,沢登りで私の興味のあるところに行く時に週末であっても一緒に行ったりしている。最近鬼が牙でクライミングの練習をしている時に,石谷川に行きましょうというと,すぐに翌週の山行予定に組み込んでくれた。本来は梅雨明け後の暑い時に行くと楽しい沢なのだが,言い出しっぺなので行かないわけにはいかない。
【 日 付 】2019年7月15日(祝日)
【 山 域 】鈴鹿・石水渓
【メンバー】亀仙人,きみ,たかさん,シュークリーム
【 天 候 】曇り
【 ルート】 望仙荘近く駐車地 8:36 --- 9:19 白糸の滝 --- 9:40 大堰堤 9:55 --- 11:10 昼食 11:35 --- 11:42 7m滝 --- 12:06七ツ釜入り口 --- 12:56 白雲の滝 --- 14:41 5m滝 --- 16:00 駐車地
望仙荘近くのいつもの駐車場に集合したのは上記の4人。このうちたかさんとは初見である。望仙荘横の道を下りて入渓。まずは堰堤を右岸から越えるのだが,結構な量の水が落ちている。予想通りの増水である。
堰堤の上はさっきの増水が嘘のように優しい流れ。このメリハリが石谷川のいいところである。石谷川は沢登りを始めて以来ほぼ毎年来ているお気に入りの沢である。どこがいいのかというと,まず,南向きの明るい沢であるということ。美しい流れ,標高差がそれほどないにもかかわらず幾つか出てくる大滝。泳ぎあり,滝登りあり,ボルダリングちっくなムーブで超える岩の乗り越しなど,技量に合わせて様々に楽しめるアトラクション満載の楽しい谷である。自分の技量以上であると思えば簡単に巻き登ることができる。その分,新しい発見というのはあまりなくて,大人がワイワイと水遊びを楽しむための沢なんである。
- 頑張るキミさん
時折,下半身まで水に浸かりながら遡行していく。「シューさん,早いわねえ。あっという間に見えなくなっちゃった。」とキミさん。私としてはゆっくり歩いているつもりだったんだけど。タカさんがキミさんのフォローをしてくれている。知らなかったけど,キミさんは泳げないようなので,上半身まで水に浸かるようなところではロープを出すことにする。クライミングではとんでもないところを平気で登ってくるキミさんだが,水は苦手のようだ。
- 美しい石谷川
時折泳ぎを交えながら遡行していくとまずは白糸の滝。ここは滝の右側凹部に泳いで取り付き,ロープを出して登ることが多いのだが,水量が多いことと,キミさんが泳ぎが苦手ということもあって右岸登山道を使って巻き登ることにする。亀仙人はちょっと不満そうだが,ここは安全第一である。巻道から滝の落ち口上流を見ると水がすごい勢いで流れている。とてもあんなところは遡行できないので,巻いて正解だった。
- 大堰堤下
大堰堤の上の林道で一休み。さすがに今日は誰も石谷川には入っていないようだ。堰堤から階段を下りていくと,堆積した砂の上を蛇行する緩やかな流れ。いいところだ。「こんなところでキャンプしてみたいわね」とキミさん。
しばらく行くと朝礼井戸の滝。白糸の滝とよく似ていて,大きな釜を持つ滝だ。ここも左岸ルンゼをロープを出して登ったりするのだが,今日はそのルンゼにも水が流れている。ここはその右側の岩棚を私がフリーで登り,後続をロープで確保する。
- 朝礼井戸の滝
ちょっと早いが7m滝の手前で昼食休憩。キミさんが大きなおにぎりを握ってきてくれた。ご馳走さんでした。7m滝はいつものように右岸の岩棚を無難に登って越える。
- 七ツ釜に挑む亀仙人
いよいよ核心の七ツ釜。増水した水で入口が白く泡立っている。突破はとても無理そうなので,キミさんとタカさんには巻き登るよう指示する。亀仙人は行きたそうだ。左岸側をへつって七ツ釜入口の斜滝までいき,フローティングロープを流してきた。しょうがないのでそのロープをたどって私も入口に入ってみる。いつもは簡単に登ることができる入口の滝だが,流れの中に足を入れようとすると足が掬われてしまいそう。あきらめて釜を泳ぎ帰り,少し下流に戻って,左岸の林道から巻き登る。亀仙人はと見ると,上の方へ上がっていったようだ。さすがにチャレンジャー。
- 増水した川を遡行する二人
適当なところで沢に戻り,キミさん,タカさんたちと落ち合う。亀仙人はどうしているのかと下流側へ見に行くと何事もなく登ってきた。斜滝の上を巻き登ったという。
- 白雲の滝を登るキミさん
白雲の滝は亀仙人のリードでロープを出して登る。亀仙人は道具持ちで,クライミングにも使えるほどのたくさんのギアを持ってきているのだ。せっかく重いギアを持ってきてもらったので,ザックの肥やしにしてしまっては申し訳ない。下の方が滑っていていやらしかったが,全員無難に登り切る。キミさんもクライミング大好きなので,この程度の岩登りは苦にならないようだ。
- へつる
5m滝で切り上げて,左岸の登山道に上がり,下山開始。途中の岩のところで,マムシがとぐろを巻いていたらしい。最後尾の亀仙人が見つけたのだが,先行の3人は全く気がつかずに通り過ぎてしまったようだ。shigekiさんがいたら失神ものだったろう。
林道の終点で今度はタカさんが2匹の蛇を踏みつける。1匹はシマヘビ,もう一匹はヤマカガシのようだ。シマヘビはそのまま逃げたが,ヤマカガシの方は怒って追いかけてきた。小さいヤマカガシだが,さすがに毒蛇は気が強い。
大堰堤まできてヒルチェックすると,皆さんそれぞれもれなく数匹のヒルを引き連れている。私はヒルに好まれない体質のようなのでのんびりしていたら,それでも大小2匹のヒルが取り付いていた。1匹は可愛く靴の上をにょろにょろしているだけだったが,大きい奴はタイルの上をお腹の方に向かって上がってくる途中だった。さすがにヒルも大きくなると防御の手薄なところがわかるらしい。油断も隙もあったもんじゃない。
大堰堤の下流を渡渉し,石水渓のキャンプ場に直接降りることにする。キャンプ場にでてもう一度ヒルチェックすると皆さんそれぞれ数匹づつお持ち帰り。それでも献血被害を受けた人はいなかったようで,めでたしめでたい。どうも今日は蛇とヒルの共演で下山路がいちばんの核心部だったようだ。
最近は亀仙人とよく行動を共にしている。本来は土日はテニスの練習日でNGなのだが,クライミングの真似事をしたり,沢登りで私の興味のあるところに行く時に週末であっても一緒に行ったりしている。最近鬼が牙でクライミングの練習をしている時に,石谷川に行きましょうというと,すぐに翌週の山行予定に組み込んでくれた。本来は梅雨明け後の暑い時に行くと楽しい沢なのだが,言い出しっぺなので行かないわけにはいかない。
【 日 付 】2019年7月15日(祝日)
【 山 域 】鈴鹿・石水渓
【メンバー】亀仙人,きみ,たかさん,シュークリーム
【 天 候 】曇り
【 ルート】 望仙荘近く駐車地 8:36 --- 9:19 白糸の滝 --- 9:40 大堰堤 9:55 --- 11:10 昼食 11:35 --- 11:42 7m滝 --- 12:06七ツ釜入り口 --- 12:56 白雲の滝 --- 14:41 5m滝 --- 16:00 駐車地
望仙荘近くのいつもの駐車場に集合したのは上記の4人。このうちたかさんとは初見である。望仙荘横の道を下りて入渓。まずは堰堤を右岸から越えるのだが,結構な量の水が落ちている。予想通りの増水である。
堰堤の上はさっきの増水が嘘のように優しい流れ。このメリハリが石谷川のいいところである。石谷川は沢登りを始めて以来ほぼ毎年来ているお気に入りの沢である。どこがいいのかというと,まず,南向きの明るい沢であるということ。美しい流れ,標高差がそれほどないにもかかわらず幾つか出てくる大滝。泳ぎあり,滝登りあり,ボルダリングちっくなムーブで超える岩の乗り越しなど,技量に合わせて様々に楽しめるアトラクション満載の楽しい谷である。自分の技量以上であると思えば簡単に巻き登ることができる。その分,新しい発見というのはあまりなくて,大人がワイワイと水遊びを楽しむための沢なんである。
[attachment=7]P7150002.jpg[/attachment]
時折,下半身まで水に浸かりながら遡行していく。「シューさん,早いわねえ。あっという間に見えなくなっちゃった。」とキミさん。私としてはゆっくり歩いているつもりだったんだけど。タカさんがキミさんのフォローをしてくれている。知らなかったけど,キミさんは泳げないようなので,上半身まで水に浸かるようなところではロープを出すことにする。クライミングではとんでもないところを平気で登ってくるキミさんだが,水は苦手のようだ。
[attachment=6]P7150011.jpg[/attachment]
時折泳ぎを交えながら遡行していくとまずは白糸の滝。ここは滝の右側凹部に泳いで取り付き,ロープを出して登ることが多いのだが,水量が多いことと,キミさんが泳ぎが苦手ということもあって右岸登山道を使って巻き登ることにする。亀仙人はちょっと不満そうだが,ここは安全第一である。巻道から滝の落ち口上流を見ると水がすごい勢いで流れている。とてもあんなところは遡行できないので,巻いて正解だった。
[attachment=5]P7150019.jpg[/attachment]
大堰堤の上の林道で一休み。さすがに今日は誰も石谷川には入っていないようだ。堰堤から階段を下りていくと,堆積した砂の上を蛇行する緩やかな流れ。いいところだ。「こんなところでキャンプしてみたいわね」とキミさん。
しばらく行くと朝礼井戸の滝。白糸の滝とよく似ていて,大きな釜を持つ滝だ。ここも左岸ルンゼをロープを出して登ったりするのだが,今日はそのルンゼにも水が流れている。ここはその右側の岩棚を私がフリーで登り,後続をロープで確保する。
[attachment=4]P7150033.jpg[/attachment]
ちょっと早いが7m滝の手前で昼食休憩。キミさんが大きなおにぎりを握ってきてくれた。ご馳走さんでした。7m滝はいつものように右岸の岩棚を無難に登って越える。
[attachment=3]P7150050.jpg[/attachment]
いよいよ核心の七ツ釜。増水した水で入口が白く泡立っている。突破はとても無理そうなので,キミさんとタカさんには巻き登るよう指示する。亀仙人は行きたそうだ。左岸側をへつって七ツ釜入口の斜滝までいき,フローティングロープを流してきた。しょうがないのでそのロープをたどって私も入口に入ってみる。いつもは簡単に登ることができる入口の滝だが,流れの中に足を入れようとすると足が掬われてしまいそう。あきらめて釜を泳ぎ帰り,少し下流に戻って,左岸の林道から巻き登る。亀仙人はと見ると,上の方へ上がっていったようだ。さすがにチャレンジャー。
[attachment=2]P7150062.jpg[/attachment]
適当なところで沢に戻り,キミさん,タカさんたちと落ち合う。亀仙人はどうしているのかと下流側へ見に行くと何事もなく登ってきた。斜滝の上を巻き登ったという。
[attachment=1]P7150067.jpg[/attachment]
白雲の滝は亀仙人のリードでロープを出して登る。亀仙人は道具持ちで,クライミングにも使えるほどのたくさんのギアを持ってきているのだ。せっかく重いギアを持ってきてもらったので,ザックの肥やしにしてしまっては申し訳ない。下の方が滑っていていやらしかったが,全員無難に登り切る。キミさんもクライミング大好きなので,この程度の岩登りは苦にならないようだ。
[attachment=0]P7150074.jpg[/attachment]
5m滝で切り上げて,左岸の登山道に上がり,下山開始。途中の岩のところで,マムシがとぐろを巻いていたらしい。最後尾の亀仙人が見つけたのだが,先行の3人は全く気がつかずに通り過ぎてしまったようだ。shigekiさんがいたら失神ものだったろう。
林道の終点で今度はタカさんが2匹の蛇を踏みつける。1匹はシマヘビ,もう一匹はヤマカガシのようだ。シマヘビはそのまま逃げたが,ヤマカガシの方は怒って追いかけてきた。小さいヤマカガシだが,さすがに毒蛇は気が強い。
大堰堤まできてヒルチェックすると,皆さんそれぞれもれなく数匹のヒルを引き連れている。私はヒルに好まれない体質のようなのでのんびりしていたら,それでも大小2匹のヒルが取り付いていた。1匹は可愛く靴の上をにょろにょろしているだけだったが,大きい奴はタイルの上をお腹の方に向かって上がってくる途中だった。さすがにヒルも大きくなると防御の手薄なところがわかるらしい。油断も隙もあったもんじゃない。
大堰堤の下流を渡渉し,石水渓のキャンプ場に直接降りることにする。キャンプ場にでてもう一度ヒルチェックすると皆さんそれぞれ数匹づつお持ち帰り。それでも献血被害を受けた人はいなかったようで,めでたしめでたい。どうも今日は蛇とヒルの共演で下山路がいちばんの核心部だったようだ。