この10連休を利用して、九州の百名山を目指しました。初日28日の久住山に続いて祖母山、30日は雨天休養日として翌日5月1日記念すべき令和初日に大崩山に登ることにしました。
「山名」大崩山
「山域」宮崎県祖母山・傾山山域
「日付・天気」令和元年5月1日 曇り
「メンバー」宮指路、福岡の青年(途中から合流)
「コースタイム」6:40登山口~7:00渡渉~坊主尾根~11:20大崩山~湧塚コース~渡渉~16:00登山口
ベテランの間では結構有名な山と聞いていたが、駐車場はなく路上駐車となるがそれにしては立派な看板がある登山口である。
ネット情報によるとこの山は増水時の渡渉が問題と書いてあったがどんなものだろう。日程的にはこの日しか行けないので致し方ないと自分に言い訳しながら足を進める。
避難小屋を過ると最初の渡渉点となるがかなり増水していて簡単に渡れそうにない。辺りをキョロキョロしながらやっと渡れそうな場所を見つけてエイヤァで何とか渡渉した。そこへ私に追いついて来た青年がいとも簡単そうに渡渉した。しばらく一緒に歩くがその内に引き離されてしまった。
大きな石を越える場所に差し掛かり例の青年が梯子からロープを伝って登るのに苦戦していた。私はそれほど厳しいとは思わなかったが、どうも岩場は苦手らしい。雨も降って来て、一人では不安だと言うのでご同行することにした。
この岩にやっと登ったと思ったらほぼ垂直の岩場の穴を下りて行くことになるがここでもちょっと苦戦されていたので足場の置き方を少しアドバイスした。
その後、桃のような形をした坊主岩を通過し、連続で大きな石に囲まれたルートを歩いて行く。
ところどころアケボノツツジ(アカヤシオ)も咲いている。今頃、鈴鹿もアカヤシオが綺麗だろうがここで見れるのだからヨシとしよう。
大きな岩の上を通過する場所からはもっと天気が良ければ素晴らしい景色を見ることが出来ただろうと心の中でぼやいてみる。
大きな岩を回り込むと象岩のトラバースルートが出て来るがここはロープやワイヤーで安全対策がしっかりされているので安心して渡れる。
ひと登りで展望台の小積ダキに出るがここからはほとんど眺望がなかったのが惜しまれる。
少し向こう側に湧塚という背の高い大きな岩がアカヤシオをバックに薄らと見える。
尾根に上がると急に平坦な道になりホッとするが湧塚コースの分岐からは登りが続く。しばらくすると道がなだらかになり時折大きなブナが見える幽玄な雰囲気の道になる。
その後、トンガリ岩が見えて来たのでここが山頂かと思ったら少し先に山頂標識が出て来た。「ついにやった~」と心の中で叫んだ。
近くに居た登山者が「私は三百名山を踏破して同じ山にはめったに登らないがここはどうしてももう一度来たかった山なのです。」と言っていた。他にも単独登山者が3人上がって来たがいずれもベテラン登山者と言った雰囲気の方々だった。
ランチ後、当初二枚ダキコースを下る予定だったが連れの勧めで少し厳しい湧塚コースを下ることにした。
坊主尾根コース分岐を曲がり湧塚コースに向かうとブナ林の気持ちの良い広い場所に出た。
そこを通過するといよいよ岩稜地帯に入る。最初に目に入ったのが上湧塚という大きな岩である。そこから大きな岩稜帯の下を巻いて歩く。時折上を見ると大きな岩とも石とも付かぬ大きなものが私を威圧するように目に入って来る。
ガスの向こうにぽつんと岩が飛び出た岩峰は中湧塚だろう。そしておっぱいのような怪しげな形をした岩は乳房岩と呼ばれている。
岩の間を下って行くと「袖ダキ」という標識が現れた。どうもここが有名な展望台らしい。45度くらいの斜度がある大きな一枚岩の上にロープがセットされていたのでロープにつかまりながら登って行くと展望台に着くが生憎ガスっていて何も見えない。
仕方がないので大岩の上に立ってみるが下は何も見えないが奈落の底のようだ。
しかし前方に時々尖がった岩峰が薄らと見える。これが写真で良く見る湧塚の岩峰であろう。
違う方向には軍艦のような大岩も一部姿を現した。10分くらい粘ってみたがなかなかガスが切れないので後ろ髪を引かれながら退散した。その後、岩場の急な下降があったが手掛かりがあったので問題なく通過。
湧塚分岐点に出ると最初の渡渉より厳しい渡渉が出て来てどこを渡って良いものか分からない状態だった。靴を脱いで渡ることも考えたが結構深そうなのでそれも諦めて横へ逃げようにも急な流れに阻まれていた。仕方がないので一か八かエイヤァで飛んだ。
靴が少し濡れた程度で済んだのでヤレヤレである。
登山道に入ると空身の登山者とすれ違ったので声を掛けると渡渉点の下見らしいので「湧塚分岐点の渡渉は厳しいですよ」と答えて置いた。
途中に避難小屋があったので覗いてみると10人くらいの登山者が明日に備えてゴソゴソしていた。
明日は今日より展望は良さそうだが果たしてこの中で何人が無事渡渉できるのだろうかと勘繰ったりもしてみた。
宮指路+10
この10連休を利用して、九州の百名山を目指しました。初日28日の久住山に続いて祖母山、30日は雨天休養日として翌日5月1日記念すべき令和初日に大崩山に登ることにしました。
「山名」大崩山
「山域」宮崎県祖母山・傾山山域
「日付・天気」令和元年5月1日 曇り
「メンバー」宮指路、福岡の青年(途中から合流)
「コースタイム」6:40登山口~7:00渡渉~坊主尾根~11:20大崩山~湧塚コース~渡渉~16:00登山口
ベテランの間では結構有名な山と聞いていたが、駐車場はなく路上駐車となるがそれにしては立派な看板がある登山口である。
ネット情報によるとこの山は増水時の渡渉が問題と書いてあったがどんなものだろう。日程的にはこの日しか行けないので致し方ないと自分に言い訳しながら足を進める。
避難小屋を過ると最初の渡渉点となるがかなり増水していて簡単に渡れそうにない。辺りをキョロキョロしながらやっと渡れそうな場所を見つけてエイヤァで何とか渡渉した。そこへ私に追いついて来た青年がいとも簡単そうに渡渉した。しばらく一緒に歩くがその内に引き離されてしまった。
[attachment=4]P5010072_512@.jpg[/attachment]
大きな石を越える場所に差し掛かり例の青年が梯子からロープを伝って登るのに苦戦していた。私はそれほど厳しいとは思わなかったが、どうも岩場は苦手らしい。雨も降って来て、一人では不安だと言うのでご同行することにした。
この岩にやっと登ったと思ったらほぼ垂直の岩場の穴を下りて行くことになるがここでもちょっと苦戦されていたので足場の置き方を少しアドバイスした。
その後、桃のような形をした坊主岩を通過し、連続で大きな石に囲まれたルートを歩いて行く。
[attachment=3]P5010079_512@.jpg[/attachment]
ところどころアケボノツツジ(アカヤシオ)も咲いている。今頃、鈴鹿もアカヤシオが綺麗だろうがここで見れるのだからヨシとしよう。
大きな岩の上を通過する場所からはもっと天気が良ければ素晴らしい景色を見ることが出来ただろうと心の中でぼやいてみる。
大きな岩を回り込むと象岩のトラバースルートが出て来るがここはロープやワイヤーで安全対策がしっかりされているので安心して渡れる。
[attachment=2]P5010090_512@.jpg[/attachment]
ひと登りで展望台の小積ダキに出るがここからはほとんど眺望がなかったのが惜しまれる。
少し向こう側に湧塚という背の高い大きな岩がアカヤシオをバックに薄らと見える。
尾根に上がると急に平坦な道になりホッとするが湧塚コースの分岐からは登りが続く。しばらくすると道がなだらかになり時折大きなブナが見える幽玄な雰囲気の道になる。
[attachment=0]P5010105_512.jpg[/attachment]
その後、トンガリ岩が見えて来たのでここが山頂かと思ったら少し先に山頂標識が出て来た。「ついにやった~」と心の中で叫んだ。
近くに居た登山者が「私は三百名山を踏破して同じ山にはめったに登らないがここはどうしてももう一度来たかった山なのです。」と言っていた。他にも単独登山者が3人上がって来たがいずれもベテラン登山者と言った雰囲気の方々だった。
ランチ後、当初二枚ダキコースを下る予定だったが連れの勧めで少し厳しい湧塚コースを下ることにした。
坊主尾根コース分岐を曲がり湧塚コースに向かうとブナ林の気持ちの良い広い場所に出た。
そこを通過するといよいよ岩稜地帯に入る。最初に目に入ったのが上湧塚という大きな岩である。そこから大きな岩稜帯の下を巻いて歩く。時折上を見ると大きな岩とも石とも付かぬ大きなものが私を威圧するように目に入って来る。
ガスの向こうにぽつんと岩が飛び出た岩峰は中湧塚だろう。そしておっぱいのような怪しげな形をした岩は乳房岩と呼ばれている。
岩の間を下って行くと「袖ダキ」という標識が現れた。どうもここが有名な展望台らしい。45度くらいの斜度がある大きな一枚岩の上にロープがセットされていたのでロープにつかまりながら登って行くと展望台に着くが生憎ガスっていて何も見えない。
仕方がないので大岩の上に立ってみるが下は何も見えないが奈落の底のようだ。
しかし前方に時々尖がった岩峰が薄らと見える。これが写真で良く見る湧塚の岩峰であろう。
[attachment=1]P5010138_512@.jpg[/attachment]
違う方向には軍艦のような大岩も一部姿を現した。10分くらい粘ってみたがなかなかガスが切れないので後ろ髪を引かれながら退散した。その後、岩場の急な下降があったが手掛かりがあったので問題なく通過。
湧塚分岐点に出ると最初の渡渉より厳しい渡渉が出て来てどこを渡って良いものか分からない状態だった。靴を脱いで渡ることも考えたが結構深そうなのでそれも諦めて横へ逃げようにも急な流れに阻まれていた。仕方がないので一か八かエイヤァで飛んだ。
靴が少し濡れた程度で済んだのでヤレヤレである。
登山道に入ると空身の登山者とすれ違ったので声を掛けると渡渉点の下見らしいので「湧塚分岐点の渡渉は厳しいですよ」と答えて置いた。
途中に避難小屋があったので覗いてみると10人くらいの登山者が明日に備えてゴソゴソしていた。
明日は今日より展望は良さそうだが果たしてこの中で何人が無事渡渉できるのだろうかと勘繰ったりもしてみた。
宮指路+10