最近、鈴鹿の谷を2回歩いたが、いずれも短い沢行だったのでまとめてアップする。
- 入道岳北面のヤマザクラ
(1)ウソ谷・五郎谷遡行、キララ谷下降
【 日 付 】2019年4月20日(土)
【 山 域 】鈴鹿 内部川流域
【メンバー】えっちゃん、michi, シュークリーム
【 天 候 】快晴
【 ルート 】宮妻キャンプ場駐車地 8:20 --- キララ谷分岐 --- 五郎谷(左俣)へ --- 8:33 7m滝 --- 9:00 10m滝 --- 9:18 10m滝 --- 9:21 2段20 m滝 --- 10:44 稜線 --- 11:06 雲母峰(昼食)11:50頃 --- キララ谷 --- 13:32 駐車地
久しぶりにえっちゃんと鈴鹿のウソ谷にいく約束をしていたのだが、この前の山菜闇天直前に坐骨神経痛を発症。その後、咳と喉の痛みを伴う風邪をひき、体調はイマイチである。集合時間である朝8時の10分前に宮妻峡駐車場着。えっちゃんとmichiさんは既に到着して準備をしている。入道ヶ岳北面にヤマザクラが多いことに初めて気づいた。
宮妻峡駐車場から下流側に少し歩くとうそ谷だ。ウソ谷は宮妻峡キャンプ場の水源になっているのだろう。パイプが通っている。少し歩くと二俣。右俣はキララ谷、左俣が五郎谷である。五郎谷は入口がさえないが、定石通りこちらへ入る。
少し歩いて7m滝。中段まで上がれば登れそうだが、春先から無理することはない。Michiさんは左岸巻き、私とえっちゃんは右岸巻きを選択するが、右岸は結構厳しかった。はなからえっちゃんに怖い思いをさせてしまった。あとで2年前の遡行記録を見るとちゃんと左岸を巻いていた。
- F1 7m
次の10m滝も左岸巻き。岩嵓に追い上げられてかなりの大巻きになってしまった。左岸の杣道まで追い上げられて、谷に戻る。これも2年前の遡行記録にちゃんと記述されていた。やっぱ山行記録は残しておくべきだねえ。
- F2 10m
次の10m滝と最後の2段20m滝はいずれも右岸巻き。4つの滝とも壁面がいかにも滑りそうで、登る気にならなかった。奥の二俣を左俣に入ると、あとは源頭部の登りである。ここでえっちゃんとmichiさんに引き離される。風邪のせいかな?大腿四頭筋が筋肉痛を起こしたので、冬季にこの筋肉を使わないように歩いていたのかもしれない。
- えっちゃんの懸垂下降
雲母峰西の稜線に出、山頂で昼食を食べながらだべる。えっちゃんは平日休になることが多いので、平日に山や沢に一緒に行けるかもしれない。休憩中、4パーティーが登ってくる。雲母峰自体はマイナーな山だと思うのだが、さすが人気の鈴鹿である。いずれも中高年のパーティーで、この頂上まで来て引き返していったのが面白かった。周回はしないのだろうか。
- F3 20m
帰りは雲母峰東側の鞍部からキララ谷に降りる。キララ谷自体は滝のない谷だが、五郎谷の出会いの直前に懸垂下降ポイントがあった。久しぶりの懸垂下降も楽しかった。気心の知れた沢仲間との沢行。和気藹々と過ごした1日だった。
(2)御池西面の谷ゴロ谷
【 日 付 】2019年4月23日(火)
【 山 域 】鈴鹿 御池岳
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】御池橋駐車地 7:27 --- 8:07アザミ谷分岐 --- 8:43 大滝 8:54 --- 9:50 丁字尾根登山道 --- 10:16 テーブルランド 10:39 --- 11:50 P889 --- 12:25駐車地
最近整備された君が畑手前の登山者用駐車場と小又谷駐車場を過ぎ、御池林道を御池橋まで進み、橋のたもとに駐車する。御池林道は落石もほとんどなくよく整備されている。上空は雲が早く流れ、風がそれなりにあって寒い。何もこんな日にと思うのだが、天気予報では今週は雨模様である。
御池岳西面を流れるゴロ谷を遡行し、テーブルランドを縦断してアザミ谷を降りようという趣向なのだ。御池橋のたもとからゴロ谷に降りる。名前の通りゴーロの谷のようで、ほとんど高低差のないところを緩やかに蛇行しながら流れている。
テーブルランドにあがる尾根はいくつかあるが、いずれも台地の直前になると急斜面を登ることになりそうだ。今日はゴロ谷の最初に一滴まで遡行するのが目的なので、本流をそのまま歩いていく。
このままゴーロだけで終わるのかと思ったら、左側からの小谷を過ぎたあたりからゴルジュ地形になってきた。やっぱり沢登りなんで、こう来なくちゃ面白くない。濡れている岩は滑りやすいので、なるべく乾いた岩を選びながら小滝を登っていく。
ゴルジュの奥に何かありそうだなと思ったらやっぱり落差20mほどの大滝が現れた。これがゴロ谷の大滝なのだろう。落ち口からまっすぐ水が落ちている直滝である。滝下でしばらく滝見物。
- ホワイトアウトのテーブルランド
左岸ルンゼから巻き上がり、谷に復帰する。滝の上流はまた広いゴーロになり、そのまま丁字尾根の稜線に突き上げているようだ。最初の一滴を確認しようと思いそのまま本谷を詰めていくと標高1000mあたりのブナ権現にあがった。
稜線にはガスがかかり、テーブルランドはホワイトアウトのようだ。天気も下り坂で、アザミ谷への周回の意欲はほとんどなくなったが、ここまできたのだからととりあえずテーブルランドまで上がってみることにした。テーブルランドは予想通りホワイトアウト。何も見えないテーブルランドを歩いても何にも面白いことはないので、やはりここで引き返すことにしよう。
- ゴロ谷の大滝
丁字尾根をタムシバやオオカメノキの白い花を楽しみながら歩く。P918を右折し、北西の尾根に入ると向こうから男性二人のパーティーが歩いてくる。通常はあまり人に会わない場所なので、聞くとボタンブチをこちら側から見にいってきたらしい。
- オオカメノキ
丁字尾根の北西尾根はあまり人があるかないルートだが、テープもあり、すんなりと駐車地まで降りてしまった。時間も十分にあるし、湯の山温泉でのんびりして帰ることにしよう。