【奥美濃】高丸 ~ いざ行かん雪見にころぶ所まで ~
【日 時】2019/03/20
【山 域】奥美濃
【天 候】快晴
【コース】P6:35-林道最終地点8:00/8:20-P1114 9:52-JP10:37-高丸11:25/13/15-
JP13:51-P1114 14:22/14:42-P941 15:52-P869 16:26-P 18:00
道の駅さかうちにも神岳ダム奥の広場にも誰もいなかった。
周辺に雪のかけらもない。(かけらはある)
橋から見上げる椀戸谷の果てに雪稜が見える。
「あそこまで登れば、まさしく絶景、蒼穹の雪稜漫歩だ。」
谷に沿った林道は雪解け水が流れていた。
流れのないところは凍り付いてミラーバーンとなっている。
たちが悪いのは、湿ったままにしか見えないが凍っているブラックバーンだ。
林道でころんだら情けない老人でしかありはしない。
二つ目の橋を渡ったところから雪が繋がった。
スノーシューを履けば快適だが、早くも雪が緩んでいる。
林道最終地点で上はミレーの半袖アミアミ1枚となり、下はコンプレッションタイツを脱ぐ。
そのままだと「アミアミ」とファイントラックの「シマシマ」パンツと言うファッショナブルないでたちとなる。
ズボンは履こう。
スノーシューを担いでの鬱陶しいヤブコギは10分余りで山毛欅の尾根となった。
再度スノーシューを履いて斑な雪を拾って登る。
それにしても湿った重雪がいちいちスノーシューのデッキに山盛りとなり、持ち上げる足の重いこと。
一歩一歩が筋トレ状態だ。
P1114は好展望の山毛欅台地だ。
ここでゆっくりして、夕陽を眺め、好天の約束された翌日にモルゲンの堅雪雪稜を行けば、もうこの世に未練はないはずだろう。
現実に登るのは今日、今なのだ。
素晴らしい山毛欅林と雪庇の尾根、右手には烏帽子が「おいでおいで」していて、能郷白山が白く大きい。
JPからは一旦下って高丸への雪庇を行く。
念のために背負ってきたアイピケはやはり必要なさそうだ。
汚れのない雪稜はS字状に庇を造って頂きへと伸びている。
暑さでバテ気味だが、圧倒的な高揚感が疲れを感じさせない。
頂上の雪面はまっさらで右手へと伸びていた。
快晴、無風 ここでゆっくりしよう。決定。
江越美のオールスター360度勢揃いだ。(半分位しか分かってないが・・・)
ウルウルの瞳でゆっくりと時間をかけ、心ゆくまで堪能した。
登ってきた雪稜の先、案外近くに見えている烏帽子
「また来るぜ!必ず来るよ」呼びかけながらJPを右へと辿った。
P1114からは林道へは降りずに南の尾根を行く。
雪庇から山毛欅の大木が続く二重山稜、三重?の素晴らしい尾根だった。
P869からは東の尾根を下った。
ヤブと倒木、溜まった雪での踏み抜きなど老体にむち打って真剣モードで下降
最後はまばらな灌木に頼って崖をズリ降り何とか林道に着地した。
宮指路さんのREPのお陰様で奥美濃の手の(足か)届かないと思っていた高丸へ行く気になり、何とか到達できました。
(烏帽子は楽しみにとっておき)ありがとうございました。
「高丸また来るぜ!烏帽子 今度は行くぜ!」
では また どこか 桜吹雪の雪稜で (なとこ、あったら教えて)
SHIGEKI