山日和さん こんばんは。
【日 付】2019年3月2日(土)
【山 域】越美国境 金草岳周辺
【天 候】晴れ
【コース】芋ヶ平先駐車地7:45---10:12高倉峠10:42---11:30権現山11:50---13:20金草岳14:35---
15:00ガンドウ尾根基部---16:18 Ca920mピーク---17:45駐車地
なるほど、結局 丸く周遊したのですね。
調子よく進んで行くと、急にハンドルを取られるようになり直進するのが困難になってしまった。車を
降りてタイヤを見てみたら、なんと左の前輪がぺっちゃんこだ。わちゃー、登山開始前に最悪の事態である。
タイヤ交換自体は慣れっこなので、20分ほどでスペアタイヤに交換。元のタイヤはサイドウォールがスパッと
切れて完全なバーストである。最近の車はパンク修理剤だけでスペアタイヤを装備していないらしいが、スペ
アがなければ完全にアウトだ。携帯も繋がらない山中で途方に暮れるしかないだろう。さすがにもう前進する
気もなくなり、そこに駐車して歩き出した。
不肖Sの車もそうであり、気になっていますが何の手立てもしていないのが現状です。
要対策 ですね。
当初は13年前に歩いた尾根を上がろうと思っていたのだが、どうも体調でイマイチで急な尾根を登る気がし
ない。途中からスノーシューを装着して林道を適当な尾根を探りながら進むもヤブに捕まるのが嫌で、次々現
われる尾根を見送るうちにとうとう高倉峠まで来てしまつた。ここまで2時間20分。結局8キロの林道歩きとい
う想定外のスタートだ。出発時間が遅れたこともあり、せめて権現山だけでも登ってのんびりするかとハード
ルを下げてしまう。
林道とは言え、スノーシューで雪の上を歩いたんですよね。
それもよかろうですが、ちと長いですね。
13年振りの高倉峠。広々として峠らしい風情には欠けるが、雪に閉ざされたこの時期は安心できる場所だ。
長大な越美国境稜線の中で、車で越えられる峠はここ以外に冠山峠、温見峠のふたつしかない。(油坂峠はトン
ネルだ)
そうなんですね。いいことを教えて頂きました。
1143.4mの権現山に立つと大パノラマが展開した。あきらめかけていた金草岳も遠く感じない。
ついさっきまではここでのんびりランチタイムを決め込んで、北尾根から林道へ下りようと思っていた。
手招きするように聳える金草岳の姿に迷うことなく越美国境稜線へ踏み出す。
雪山展望応援団に背中を押されましたか!
背後の笹ヶ峰が特に立派で、派生する尾根の先には未踏の不動山・千回沢山が横たわる。進行方向に目をやれ
ば金草岳の先に黒々とした南壁を抱いた冠山と能郷白山が大きい。今日は白山も一望だ。
細かいアップダウンはあるものの、快適な雪尾根歩きが楽しめる。のびやかな雪原歩きやなかなかのブナ林も
あり、単調にならないのがいい。
もう、本調子 環境が人を変える お手本ですね。
この360度のパノラマを肴に祝杯を挙げるとしよう。
雪の金草岳は4度目だが、内2回はホワイトアウト。もう1回は好天だったもののここには立っていないので、こ
の場所からこの景色を眺めるのは初めてなのである。
いいですねぇ~
核心部は幅2~30センチの岩稜に雪がトッピングされたスリリングなヤセ尾根だ。一歩一歩慎重に足場を固め
て通過する。ふうっ。
2年前にヤマネと戯れたCa920mピークまで来ればメドが付く・・・はずだった。しかし今年の寡雪のヤブ尾根
はそう甘くはなかった。雪はボソボソ、雪のないところは濃密なヤブで、右往左往しながら進む。
スノーシューを履いているとヤブに足を取られるので脱がざるをえない。すると股まで潜りこんでしまうところ
もある。
こういう状況と言うことは、もうこの尾根、3月初めにして賞味期限切れ なんでしょうか?
やがて現役とおぼしき植林が現われて、明瞭な杣道を歩くようになった。地獄から天国である。
その杣道は尾根の左の方へ向かっているようで、一瞬心惹かれたながら駐車地へ向けて直進したがまたもやヤブ
に捕まってしまう。下りだからなんとでもなるが、これが登りなら心が折れてしまうだろう。
林道への着地点が心配されるところだが、出発時の観察でたいしたガケはないことがわかっていた。
最後は右手の谷へ回り込んでソフトランディング成功。
山頂から2時間半あれば十分と踏んでいたのだが、結局3時間半近くかかってしまった。
不肖Sの雪山リストの奥の方にありまして、このREP次第では今シーズンの後追いも・・
と思いましたが、全く無理なこと よ~く分かりました。
越美国境稜線を堪能して無事に下山できたのだから、終わり良ければすべて良しと言うべきなのだろうか。
苦しみはあっても楽しみもあり、無事帰ってきたなら 全てよし ですね。
しっかり読ませて頂きました。
SHIGEKI