2019年2月10日(日)晴れ時々曇り
飛騨・平湯 輝山 単独 テレマークスキー
- DSCN7130.JPG (35.7 KiB) 閲覧された回数 869 回
乗鞍スカイライン入口7:00ー平湯峠8:00ー
鞍部9:35ー輝山山頂10:30~11:25ー
平湯峠12:30ースカイライン入口12:45
今シーズン、2月は、揖斐川、根尾川流域の
以前AT(アルペンツアー)スキーで登った山や、
まだスキーでは登った事のない山にテレマークで行こうと考えていた。
しかし、この寡雪。
望みは捨てて雪を求めて平湯へ向かった。
一日目は大崩山へ登った。
固い雪の上に数センチの質のいい積雪があり上部では楽しい滑りができた。
下部は我慢の滑りとなったがそれでも十分楽しめた。
下山後は疲れを落としに「ひらゆの森」へ。
何度行っても落ち着く、いい温泉だ。
その後、再び久手牧場前の駐車地に戻り車中泊。
寒さのため深くは眠れなかった。
起きてみると数センチの積雪。
何度目の最強寒波なのか忘れたが今回もふるふる詐欺か…
朝食を摂っていると徐々に駐車車輌が増えていった。
猫岳を目指す方達だろう。
やはり、人気のBCルートなのだ。
車をスカイライン入口に移動。
こちらには一台の駐車車輌もない。
二日目の今日は平湯峠から輝山(てらしやま)を目指す予定。
輝山にはちょうど10年前に北尾根から訪れている。
南面は伐採斜面が目に付き、殺伐として楽しそうになく、
当時ネット上で読んだレポートにあった北尾根をとった。
しかし、長く、途中、痩せ尾根があったりして登りは厳しかった。
反して滑降は当時のレポを読返すと思いの外楽しかったようだ。
今回は簡単に登りたいと思い一般的な平湯峠からのルートを取った。
スカイラインをシール歩行。
数センチの積雪は質がいい。
日曜の方が天候が悪いはずだったが青空がのぞき爽やかだ。
朝の陽も射して山が輝いている。
しかし、気温は低い。
テムレスとニット手袋を重ねた手が痺れて感覚がなくなる。
- DSCN7095.JPG (22.62 KiB) 閲覧された回数 869 回
平湯峠までが意外と長い。
初めこそ樹林や山の姿に退屈しなかったが
やがて飽きてきた。
結局、一時間、雪の車道を歩いた。
峠からは岳神庭の疎林が広がる尾根に取り付く。
青空をバックに立つ木々が清々しい。
しかし、固い雪の上に良質の雪が載った斜面はシールの効きが悪く、
スリップしたり横にズレたり。
何でもないところに意外と苦労する。
- DSCN7103.JPG (25.38 KiB) 閲覧された回数 869 回
尾根上に出ると朝陽にダイアモンドダストが煌めいていた。
シャッターを押したが煌めきまでは映せない。
- DSCN7108.JPG (23.14 KiB) 閲覧された回数 869 回
岳神庭の疎林を抜けシラビソの尾根を辿る。
振り返れば昨日登った大崩山の姿。
今日は好展望が広がっているだろうか。
標高1800m辺りから台地状の地形となる。
そこにはシラビソと岳神庭の森が広がり癒される。
その中を通り抜けて1930m鞍部を目指す。
- DSCN7115.JPG (34.5 KiB) 閲覧された回数 869 回
途中、無木立の大斜面があった。
伐採した跡だろうか。
最上部からの滑降は難しそうだが途中からなら僕でも滑れそうだ。
下降で上手くルートを取って出られるといい。
コンパスを合わせて樹林をトラバース気味に進み鞍部に上がる。
稜線上もシラビソと岳神庭が続く。
標高2000mで東からの尾根が合わさってくる。
滑降ではそちらに誘われないように注意が必要だ。
幸い、目印となる様な立木があった。
右手に北尾根が見えてきて山頂が近い事を教えてくれる。
北尾根が突き上がったところが山頂なのだ。
この後現われた2010m鞍部には壁の様な急斜面が立ちはだかった。
ここを左から巻き上がるようにして越えて尾根にのり最後の登り。
- DSCN7126.JPG (32.92 KiB) 閲覧された回数 869 回
わずかで山頂到着。
樹林に覆われて展望は良くない。
立ち並ぶシラビソの一本に山名板が掲げられていた。
更に上をみると赤布の目印。
その高さから考えて積雪は例年より1m50cmは少ないようだ。
- DSCN7131.JPG (44.55 KiB) 閲覧された回数 869 回
休憩時間中は雪が舞ったり陽が差したりと忙しかった。
滑降はまず2010m鞍部まで滑り降り、
そこからしばらくシール歩行で登り返す。
再び下るようになったところでシールを外す。
樹林の合間を慎重に、そして楽しく下っていく。
1930m鞍部からは無木立大斜面を目指してトラバース。
途中、気になる斜面もあったが我慢。
辛抱強く進んで、ここと思った場所に出た。
滑り出すと雪質が調度よく、気持ちよくテレマークターンが決まる。
たった数十メートルの落差だが楽しかった。
もっと上から滑ってもよかったかな。
- DSCN7142.JPG (15.28 KiB) 閲覧された回数 869 回
台地状の森を登りのトレースを辿って抜け、シラビソの尾根は所々でテレマーク。
最後の岳神庭の疎林は固い雪の上に新雪が載った状態。
これがとても気持ちよかった。
いいイメージで今回の山スキーを終えられて満足。
後は車道を直滑降。
雪質がいいのでどんどん滑る。
カーブではテレマーク姿勢の確認をしながら気分よく下った。