【湖北】安蔵山の想い出☆雪降る山頂でみた幻想

フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。

返信する


答えを正確に入力してください。答えられるかどうかでスパムボットか否かを判定します。

BBCode: OFF
スマイリー: OFF

トピックのレビュー
   

展開ビュー トピックのレビュー: 【湖北】安蔵山の想い出☆雪降る山頂でみた幻想

Re: 【湖北】安蔵山の想い出☆雪降る山頂でみた幻想

by yamaneko0922 » 2019年2月02日(土) 20:00

biwa爺さん コメント有難うございます。

>お昼御飯は何でした(^_-)

本日の昼は在原の業平園(かつての業平そば)にて、猪肉のかわら焼きに舌鼓を打っておりました。
最近、立て続けにグーさんやSHIGEkIさんが訪れておられる黒河林道の入り口あたりになると県道533号線もようやく道路脇に雪が出て来ましたが、それでも例年に比べ異様に雪が少ないとのことだそうです。在原のあたりはこの時期は2m程の積雪らしいですが、多く見積もって20cmもなかったのではないかと思います。

>尾羽梨の崩壊個所は修復できたのかなあ?


尾羽梨林道はわかりませんが、この県道自体は菅並~中河内間は通じているようです。

>サルものは追わず(^_-) 

流石!

>でも、シカやウサギの足跡はよく見ますが、猿の足跡ってどんなんやったっけ(?_?)
PC288717ss.jpg
これではわかりませんよね。こちらで如何でしょうか。
PC288769ss.jpg
>以前、数えたんですが、安蔵山へのハシゴは奥川並までに4カ所ほどありました。
出っ張り尾根を回り込んだところのハシゴが正解なんですね。


余呉トレイルのマップに尾根の手前からコルに上がる点線がついており、そのルートに本来は梯子があったはずなのですが、既に撤去されているようです。その手前にも斜面には梯子がありますが、林道から斜面の梯子にまでたどり着くための梯子がありませんでした。3つ目は山日和さんのコメントへのレスで載せていただいた写真のもので、完全に崩壊しているのと、登ったところからかなりのヤブです。

>霧氷というより、北風で吹きつけられた雪(氷)が枝に貼りつく樹氷でしょうね。風上に成長するエビノシッポ(^^♪

その通りだと思います。この類の樹氷も定義の上では霧氷の一種ということになるらしいのですが、確かにいささか違和感がありますね。

>名物「サラダパン」のつるや店もしかり。でも機会あれば1度は立ち寄りたいもんです。(^_-)


日本酒を嗜まれない方には富田酒造は縁がないかもしれませんが、つるやパンは意表をつく美味しさがあるように思われます。

>30日に蛇谷ヶ峰に東側からチャレンジしたのですが、

私もチャレンジしたかったです。いつか機会があれば、ご相伴させてください。
菅浦集落からの比良山系(右端に蛇谷ヶ峰)
菅浦集落からの比良山系(右端に蛇谷ヶ峰)
本日はついに松葉杖をダブルストックに持ち替えて、菅浦、新旭、北小松などの琵琶湖の湖畔を少しづつ歩いてみました。普段の数倍の時間を要して歩くことになりましたが、それでも歩けることの有難さが身に沁みるのでした。

Re: 【湖北】安蔵山の想い出☆雪降る山頂でみた幻想

by biwaco » 2019年2月02日(土) 14:06

yamanekoさん、お昼御飯は何でした(^_-)
美味しいもんしっかり食べて、早く治してくださいね。
【 日 付 】2019年12月28日(金曜日)
ふむふむ…。思い起こすに、年末寒波は30日がピークでしたね。28日は降り始め。
それでも余呉の菅並と言えば、なうての豪雪地。積雪バリケードができるか、行ってみないと分かりませんね(@_@。
琵琶湖の湖西を北上すると湖の南の方は晴れているのだが、北に向かうにつれ日本海側に雪をもたらしている重苦しい雲が広がる。琵琶湖の上では青空を徐々に炭色の雲が覆い隠してゆく。
「湖西」と見て一瞬「?」と思いましたが、京都方面からなら当然ですね。湖東在住の私は彦根から長浜周りで余呉へ向かいますが。(^^♪
もしも安蔵山の登山口に入る県道が積雪で通れないようであれば七々頭ヶ岳か横山岳へと山行先を変更するつもりで菅並集落に到着してみると、除雪されていない県道には既に10cm以上の雪が積もっている。既に一台の車が通ったようであり、平行線の轍が新雪の上に刻み込まれている。轍がなければスタッドレスとはいえFFの車で乗り入れるのは無理である。おそらく日中の降雪のために夕方までには間違いなく積雪量は増えるだろうが、この程度ならばなんとか戻ることが可能だろうと、新雪の上の平行に走るシュプールを追って県道へと入る。
この県道も以前より整備されましたね。ダム中止が決まってからかな?
降雪の直後のためだろう、樹々に降り積もった新雪が谷の深さと静寂を際立たせる。田戸に辿り着くと広場に車を停める。先行する車は中河内方面へと、さらに奥へと入ってゆくようだ。高時川にかかる橋を渡って林道奥川並線へと入る。
尾羽梨の崩壊個所は修復できたのかなあ?
看板の先に巨大土嚢で通行止め
看板の先に巨大土嚢で通行止め
林道上に無造作につけられた多数の踏み跡はどうやら猿のものだ。突然、林道の下の斜面に生える樹が大きく揺れたかと思うと眼の前の林道を一匹の猿が横切り、斜面をよじ登っていった。
サルものは追わず(^_-) 
でも、シカやウサギの足跡はよく見ますが、猿の足跡ってどんなんやったっけ(?_?)
安蔵山から南に延びる尾根を大きく回り込むと、登山口の鉄梯子が左手に現れる。梯子を上がると杉の植林地の中をピンクテープの目印を辿って急斜面を登ってゆく。雪に埋もれた夏道を見出すのはそう難しくない。すぐに尾根の手前の467m峰との鞍部に辿り着く。西側の遥か眼下には樹間に車を停めた田戸の広場が見える。
以前、数えたんですが、安蔵山へのハシゴは奥川並までに4カ所ほどありました。
じつはそのどれも登ってません(安蔵山は未踏)。(>_<)
出っ張り尾根を回り込んだところのハシゴが正解なんですね。
山毛欅の林の中に開けた山頂広場にたどり着くと、忽然と現れた霧氷を纏った純白の樹々に目を奪われる。不思議なことにこの山頂広場の樹々だけ、霧氷で厚化粧されているのであった。湿った雪のせいだろう、普段みかける繊細な霧氷とは異なり、雪が勢いよく樹に吹き付けられたような形状である。
霧氷というより、北風で吹きつけられた雪(氷)が枝に貼りつく樹氷でしょうね。風上に成長するエビノシッポ(^^♪
樹々はヒメシャラのように思えるのだが、複雑に弯曲した姿になるのは豪雪のせいなのであろう。曲がりくねった幹や枝に霧氷を纏った樹々の姿はあたかも艶やかに雪の中で輪舞する妖精のようである。涔涔(しんしん)と降る雪の中で踊り続ける樹々の幻想的光景にしばし時間を忘れそうになるのであった。
こういう光景を目にできるだけで、しんどい思いをしてでもやってきた甲斐があるというものです。
樹木の種類によっても、明るい日差しの中、ガスに覆われたグレーゾーンの中、と気象条件でも趣が変わり、飽きることがありません。
次にこの道に入ることが出来るのは残雪の季節までお預けと思っていたが、まさか1月の半ばに再び通行することが可能になるとどうして予想できようか。
月末の寒波で今はもう菅並より先へは入れないカモ(@_@。
湖北に来るときは木ノ本でつるやパン、七本槍を醸す富田酒造に寄り道するのがお決まりである。つるやぱんではチーズフォンデュ・パン、餃子パン、焼きチーズパン、富田酒造では山田錦と渡船、それから有機農法の玉栄の純米の3本セットを入手。
わりばしさんやわしたかちゃんもリピーターのようですが、日本酒を飲まない私は富田酒造さんに寄ったことがありません。(酔ったこともありません♪)
名物「サラダパン」のつるや店もしかり。でも機会あれば1度は立ち寄りたいもんです。(^_-)
往路と同じく湖西経由で京都に向かうと比良の山麓を走るあたりで大雪となった。和邇から途中に抜けて大原へとR367を下ると雪道の準備をしていなかったためだろか、トンネルを越えたあたりで何台かの車が立ち往生しているのだった。翌日は京都市内も久しぶりに積雪をみるのであった。
そうですね! 30日に蛇谷ヶ峰に東側からチャレンジしたのですが、老体は新雪に阻まれてしまいました。(@_@。

                                        ~biwa爺

Re: 【湖北】安蔵山の想い出☆雪降る山頂でみた幻想

by yamaneko0922 » 2019年2月01日(金) 17:00

山日和さん 早速にもコメント有難うございます。

>えらい災難でしたねえ。鉄人山猫もさすがに休養を余儀なくされましたか。


さすがに骨折は如何ともし難いです。 :oops:
しかし、私には鉄人の称号は勿体ありません。

>これは年によって全然状況が違うんですねえ。一昨年の年末はトンネル前の橋が雪の壁になってましたし、神社横の県道もガッチリ封されます。

ヤマレコでしばらく前の県道の情報を得ていたので、積雪の程度を予想出来たのですが、この時期でこれだけの積雪というのがそもそも異様なんでしょうね。

>前の上谷山でも同じ間違いをご指摘頂いたにもかかわらず、失礼しました。後の「菅波」共に訂正しておきました。


天気があまりよくないから横山岳は早々に諦めたのですが、県道に入れなければ、私は妙理から七々頭ヶ岳に周回するつもりでおりました。

>手前のハシゴから登ったことがあります。中止になったダム建設の遺構がありました。


これですね。実は私もこの梯子、登ってみましたが、梯子のすぐ上はヤブがかなりキツいように思いました。さすが山日和さん。
でもダムが建設されなくて何よりです。
PC288724.JPG

>南面の尾根筋から北風が直接吹きつける山頂に出たからでは?


実際にはそうなんでしょうね。しかし、北側にも山毛欅の樹林があったので、あたかも林の中の空間に忽然とここだけに霧氷の灌木が出現したように思われたのでした。北西尾根は霧氷の林が続いていたのだろうと思われますが、足を踏み入れませんでした。

>ちなみに安蔵山のブナ林の白眉はここから谷山の間です。巨木が次々に現れて素晴らしいですよ。
尾羽梨へ延びる北西尾根もなかなかのものです。北西尾根も今後の課題にしておきます。


当初は谷山を周回して奥川並に下るつもりだったのでした。林道の積雪を心配したのと、久しぶりのスノーシューのせいか家内のスピードが上がらないこともあって今回は諦めましたが、この尾根は是非、歩いてみたいところです。

>平和堂でとりやさいみそは買わないんですか? :D


それは上谷山からの帰路、わしたかさんに教えて頂いて、一緒に買いにいきました。情報を教えて下さったのは山日和だったんですね。改めてお礼を申し上げます。

Re: 【湖北】安蔵山の想い出☆雪降る山頂でみた幻想

by 山日和 » 2019年2月01日(金) 15:38

yamanekoさん、こんにちは。

先週の水曜日(1/23)の未明のランニングで、公園にはられたチェーンに気がつかず、左膝から転倒して膝蓋骨を骨折。一昨日、受傷後、ようやくギプスがとれて膝を固定する装具となったお陰で久しぶりに風呂に入浴することが出来る。

えらい災難でしたねえ。鉄人山猫もさすがに休養を余儀なくされましたか。

本来は12/1より翌年の4/19まで冬期通行止めということであるが、実際は道が閉鎖される訳ではなく、通行止めの看板の横を通過出来るようだ。しかし、除雪がされないために県道が通れなくなるのは時間の問題だろう。通行不能となる前のギリギリのタイミングを見計らっていた。

これは年によって全然状況が違うんですねえ。一昨年の年末はトンネル前の橋が雪の壁になってましたし、神社横の県道もガッチリ封されます。

もしも安蔵山の登山口に入る県道が積雪で通れないようであれば七々頭ヶ岳か横山岳へと山行先を変更するつもりで菅波集落に到着してみると、

「菅並」ですね。私は七々頭ヶ岳から妙理山へ周回する気満々でしたが、あまりの重い雪のラッセルに挫折しました。 :oops:

雲の合間にわずかに青い空が見えたかと思うとみるみるうちに青空が広がり始めた。静かな谷間には藍色の水を湛えた奥川並川の流れの音だけが響きわたる。

これはうれしい瞬間ですねえ。ずっとこのままであってほしい・・・

安蔵山から南に延びる尾根を大きく回り込むと、登山口の鉄梯子が左手に現れる。梯子を上がると杉の植林地の中をピンクテープの目印を辿って急斜面を登ってゆく。

愛想のない急登です。今は崩壊してますが、手前のハシゴから登ったことがあります。中止になったダム建設の遺構がありました。
尾根に乗ってしまえば楽ですね。そこそこのブナ林もあるし、気持ちよく歩けますね。

いつした雪が振り始め、積雪も徐々に深くなった。ツボ足でも歩けない訳ではないが、このあたりで携行してきたスノーシューにご登場願うことにする。

ツボ足でも歩けない訳ではない=スノーシューを履ける、となれば躊躇なく履きますね。担いでるよりは履いた方が楽しいし。 :lol:

山毛欅の林の中に開けた山頂広場にたどり着くと、目を奪われたのは真っ白な霧氷を纏った樹々である。不思議なことにこの山頂広場の樹々だけ、霧氷で厚化粧されているのであった。湿った雪のせいだろう、普段みかける繊細な霧氷とは異なり、雪が勢いよく樹に吹き付けられたような形状である。

と言うより、南面の尾根筋から北風が直接吹きつける山頂に出たからでは?
ちなみに安蔵山のブナ林の白眉はここから谷山の間です。巨木が次々に現れて素晴らしいですよ。
尾羽梨へ延びる北西尾根もなかなかのものです。

次にこの道に入ることが出来るのは残雪の季節までお預けと思っていたが、まさか1月の半ばに再び通行することが可能になるとどうして予想できようか。

御意!! :lol:

菅波の集落を通過している際は雪が降っていたのだが、ものの数分も走らないうちに丹生の集落に来ると青空が広がりはじめた。

雪山あるあるですね。 :mrgreen:

湖北に来るときは木ノ本でつるやパン、七本槍を醸す富田酒造に寄り道するのがお決まりである。

平和堂でとりやさいみそは買わないんですか? :D

                 山日和

【湖北】安蔵山の想い出☆雪降る山頂でみた幻想

by yamaneko0922 » 2019年2月01日(金) 10:46

先週の水曜日(1/23)の未明のランニングで、公園にはられたチェーンに気がつかず、左膝から転倒して膝蓋骨を骨折。一昨日、受傷後、ようやくギプスがとれて膝を固定する装具となったお陰で久しぶりに風呂に入浴することが出来る。ギプスで固定されていたのは一週間であるが、驚くことに既に関節の拘縮がはじまっているようである。やはり思うようには膝の関節は曲げることは出来ず、自分の身体であるにもかかわらず、膝の関節だけが別人の身体のようである。再び山歩きが出来る日はまだ遠そうであるが、昨年末の短くも印象的であった山行記録を振り返らせて頂きたい。

【 日 付 】2019年12月28日(金曜日)
【 山 域 】 湖北
【メンバー】山猫+家内
【 天 候 】曇りときどき晴れのち雪
【 ルート 】旧田戸集落10:33~11:10安蔵山登山口梯子~13:46安蔵山13:54~15:09安蔵山登山口梯子15:12~15:41駐車地点

湖北に雪が降り積もるようになった頃、真っ先に訪ねたいとかねがね心に決めていたのがこの安蔵山である。というのも登山口へと至る県道285号線が冬期は積雪で通れなくなるためである。本来は12/1より翌年の4/19まで冬期通行止めということであるが、実際は道が閉鎖される訳ではなく、通行止めの看板の横を通過出来るようだ。しかし、除雪がされないために県道が通れなくなるのは時間の問題だろう。通行不能となる前のギリギリのタイミングを見計らっていた。

琵琶湖の湖西を北上すると湖の南の方は晴れているのだが、北に向かうにつれ日本海側に雪をもたらしている重苦しい雲が広がる。琵琶湖の上では青空を徐々に炭色の雲が覆い隠してゆく。
琵琶湖の湖岸 北小松にて
琵琶湖の湖岸 北小松にて
もしも安蔵山の登山口に入る県道が積雪で通れないようであれば七々頭ヶ岳か横山岳へと山行先を変更するつもりで菅並集落に到着してみると、除雪されていない県道には既に10cm以上の雪が積もっている。既に一台の車が通ったようであり、平行線の轍が新雪の上に刻み込まれている。轍がなければスタッドレスとはいえFFの車で乗り入れるのは無理である。おそらく日中の降雪のために夕方までには間違いなく積雪量は増えるだろうが、この程度ならばなんとか戻ることが可能だろうと、新雪の上の平行に走るシュプールを追って県道へと入る。

降雪の直後のためだろう、樹々に降り積もった新雪が谷の深さと静寂を際立たせる。田戸に辿り着くと広場に車を停める。先行する車は中河内方面へと、さらに奥へと入ってゆくようだ。高時川にかかる橋を渡って林道奥川並線へと入る。
林道 奥川並線より
林道 奥川並線より

雲の合間にわずかに青い空が見えたかと思うとみるみるうちに青空が広がり始めた。静かな谷間には藍色の水を湛えた奥川並川の流れの音だけが響きわたる。林道上に無造作につけられた多数の踏み跡はどうやら猿のものだ。突然、林道の下の斜面に生える樹が大きく揺れたかと思うと眼の前の林道を一匹の猿が横切り、斜面をよじ登っていった。

安蔵山から南に延びる尾根を大きく回り込むと、登山口の鉄梯子が左手に現れる。梯子を上がると杉の植林地の中をピンクテープの目印を辿って急斜面を登ってゆく。雪に埋もれた夏道を見出すのはそう難しくない。すぐに尾根の手前の467m峰との鞍部に辿り着く。西側の遥か眼下には樹間に車を停めた田戸の広場が見える。

ここからは尾根道となりルート・ファインディングの苦労はない。雪に埋もれた夏道を探すまでもなく、尾根上には道を示すかのように鹿の足跡が延々と続いている。青空は消えたものの、時折雲の合間から陽光が気まぐれに差し込んでは真新しい雪の上に樹々の淡いシルエットを落としてゆく。
PC288735ss.jpg

標高700mを過ぎたあたりで尾根はなだらかになり、山毛欅の大樹が目立つようになる。いつした雪が振り始め、積雪も徐々に深くなった。ツボ足でも歩けない訳ではないが、このあたりで携行してきたスノーシューにご登場願うことにする。

山毛欅の樹高が高くなり壮麗な森となると漂わせるようになると、ほどなく山頂についた。
PC288740ss.jpg
山毛欅の林の中に開けた山頂広場にたどり着くと、忽然と現れた霧氷を纏った純白の樹々に目を奪われる。不思議なことにこの山頂広場の樹々だけ、霧氷で厚化粧されているのであった。湿った雪のせいだろう、普段みかける繊細な霧氷とは異なり、雪が勢いよく樹に吹き付けられたような形状である。
PC288739ss.jpg
山頂の山毛欅林
山頂の山毛欅林
樹々はヒメシャラのように思えるのだが、複雑に弯曲した姿になるのは豪雪のせいなのであろう。曲がりくねった幹や枝に霧氷を纏った樹々の姿はあたかも艶やかに雪の中で輪舞する妖精のようである。涔涔(しんしん)と降る雪の中で踊り続ける樹々の幻想的光景にしばし時間を忘れそうになるのであった。
PC288743ss.jpg
PC288749ss.jpg
県道の積雪も心配であるので、この日は山頂からピストン往復で下山路につく。スノーシューを履いての下りは早い。駐車場に戻り着くとやはり林道上の積雪の量は増えている。林道上の轍が広くなっているのは、我々がここに到着してからさらに数台の車が通過しているためだろう。轍のお陰もあって無事、菅波集落まで運転することが出来た。次にこの道に入ることが出来るのは残雪の季節までお預けと思っていたが、まさか1月の半ばに再び通行することが可能になるとどうして予想できようか。

菅並の集落を通過している際は雪が降っていたのだが、ものの数分も走らないうちに丹生の集落に来ると青空が広がりはじめた。湖北に来るときは木ノ本でつるやパン、七本槍を醸す富田酒造に寄り道するのがお決まりである。つるやぱんではチーズフォンデュ・パン、餃子パン、焼きチーズパン、富田酒造では山田錦と渡船、それから有機農法の玉栄の純米の3本セットを入手。

往路と同じく湖西経由で京都に向かうと比良の山麓を走るあたりで大雪となった。和邇から途中に抜けて大原へとR367を下ると雪道の準備をしていなかったためだろか、トンネルを越えたあたりで何台かの車が立ち往生しているのだった。翌日は京都市内も久しぶりに積雪をみるのであった。

ページトップ