2018 鈴鹿の源流にて
~ 烈風の段木から風花舞う赤坂谷源流へ ~
【日 時】2018年12月27日(木)
【山 域】鈴鹿 段木、赤坂谷源流、大平尾根
【天 候】雨、曇、時々晴れ、雪
【コース】P7:40-段木-赤坂谷源流-大平尾根分岐-P14:30
今年の〆は母なる源流で一夜を過ごそうと決めていた。
そうアラスカへ夢想旅するためだ。
と言うても誰もその意味は分かるまい。
静寂の母体の幕の中でウォッカを嘗めながら「風のような物語」を読めば心はアラスカ、
そのまま夢の世界になるだろう。
そのつもりで12/26未明には出かけた。が、無情にもフロントグラスを叩く雨粒に意気消沈、
「しっぽくるくる作戦」を実施せざるを得ず、ビショ濡れの子犬のように自宅へ戻った。
12/27も東近江に入ると雨、いや12/26より強い雨、しかし、そのまま相棒Hを駆る。
無理をしているのではない。ミッションを微調整したのだ。
ミッション1 開通後 7年を経た石グレトンネルを初走行する。
ミッション2 母なる源流を徘徊しその情景を脳裏に焼き付ける。
ミッション3 その情景を思い浮かべながら自宅で「風のような物語」を読む。
要はテン泊から日帰りバージョンへ縮小したのである。
なので雨でもミッション1達成ため走るのだ。
4km以上もある長いトンネルを抜けると空が明るく広がっていた。
川沿いの林道から尾根への取り付きを見逃し、急斜面を登りながら浅い谷を3つもトラバースした。
一般登山道となった尾根の踏み跡は明瞭、時折強風に煽られながらも静かに歩を進める。
段木では展望を楽しみ、五頭の雄鹿が訪れた昔に思いをはせるどころではない烈風が吹き荒れていた。
ヘタすると体ごと伊勢湾まで持って行かれそうだ。
県境稜線に出る頃には強風に激しく雪を伴って下界は見えなくなってしまった。
稜線から右方へ適当に斜面を下ると北東へ向かう枝谷との二股に出た。
風は少しだけ優しくなった。その風に乗って雪が舞う。
谷は緩やか、冬枯れの雑木と河岸台地に点在する岩が絶妙 安らぎの風景だ。
右岸をたどり、石を飛ぶ、風よけを見つけてランチとした。
積もる風花、タープで凌ぐ。寒さ対策はホットワインドライフルーツ
寒波の前にゆったりとした時を過ごした。
ここではもっともっとゆったり過ごすべきだろう。
赤坂谷源流を訪ねたのは、前回は1年半前、その前は17年前、その前数年は頻繁に歩いていた。
鈴鹿回帰はまだ早いと思っていたが、遅くもないが早くもないだろう。
急に話は変わるが、前回のrepに対するハリさんからのresで不肖Sは沢に入るとCatに変身することを暴露されてしまった。
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稜線では飛礫のような雪に容赦なく叩かれたが、大平尾根を下りきる頃には雪もやみ、晴れ間さえ見えてきた。
トンネルを抜け、帰宅してからミッション3を楽しもう。
では また 2019 悠久の雪稜で
SHIGEKI