【野坂山地】駄口の奥谷探索行

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Re: 【野坂山地】駄口の奥谷探索行

by 山日和 » 2018年12月30日(日) 00:03

洞吹さん、どうもです。

はいはい。 :D
満を持して、いよいよ探索の時がやってきましたね。
ここはワシも、どんなところかずっと気になっていましたから。
しかし、今になって、なんでここへ? とも思ってしまいますが。

まあまあ、そうおっしゃらずに・・・ :mrgreen:

冬場にこの国道の歩道のない区間を歩くのは、二度とやりたくありませんわ。

中山からの帰りに駄口から歩いたこの国道は恐怖そのものでしたね。ヘアピンから大型トラックが飛び出してくる
怖さは例えようがありません。 :oops:

広い谷間なんだけど、いっぱい水流があって、
歩いている場所も田んぼの畝か畦道みたいな感じの、奇妙な風景でした。

尾根を下ってきたら異界に飛び出した・・・みたいな。
10年前の冬の谷間
10年前の冬の谷間
なるほど。
湿地に池に炭焼き窯跡ですね。

洞吹さんならここでランチで満足できる場所です。 :lol:

380mPへは登らなかったのですね。
それと、鞍部から南西方向へ登る広い谷も興味あるけど、
こちらはヤブっぽいのかな。

それは考えませんでした。言われてみたら登っておけばよかったかも。
そっちの谷はちょっと植林臭い感じです。

北陸道開通の影響なら、もうずいぶん昔から客足が減っていると思うけど、
まだ他の理由があるんですかね。
新道(山間部の線形改良バイパスや地方の高速道無料区間)が開通して
車の流れが変わってしまい、
旧道区間に取り残された店が次々と廃業していくさまは、今もあちこちで見られますね。

昔の個人事業主みたいなトラックが減って、GPSのログでばっちり管理されるらしいので、一ヶ所で
じーっと止まっているとすぐ会社にバレるらしいです。
世知辛い世の中になったもんです。コンビニが増えたのも一因でしょうね。
PC220050_1.JPG
なるほど、この谷はやはり田んぼだったんですね。
集落に近い耕作地なら、炭焼きやぜんまい採りなどと違って山中で寝泊まりしないから、
生活痕も残りにくいですね。

そうみたいです。さっさと歩けば30分ぐらいで着きますからね。

あとは、わざわざ朽木まわりで帰るんですか?
あ、そうしなくても途中にマキノや白谷がありましたね。

所用があったので直帰でした。 :D

              山日和

Re: 【野坂山地】駄口の奥谷探索行

by 柳川洞吹 » 2018年12月29日(土) 17:03

山日和さん こんばんは

  国道161号線の敦賀市の外れ、滋賀県との境にほど近いところに駄口という集落がある。
  ここから五位川と分かれて西から流れ込む支流を遡ると、
  まんじゅうのような380mピークを取り囲むように半周して、再び五位川本流へ戻る。
  もちろん流れが繋がっているわけではないが、
  その源頭に至る谷筋の広がりと勾配の緩さは何かがあるのではないかと期待させる。
  かなり前から注目していたこの場所を探索する時が来た。


はいはい。 :D
満を持して、いよいよ探索の時がやってきましたね。
ここはワシも、どんなところかずっと気になっていましたから。
しかし、今になって、なんでここへ? とも思ってしまいますが。

  国道を駄口の集落まで歩くが、この道には歩道がなく、
  すぐ横を大型トラックが走り抜けると生きた心地がしない。
  凍結した真冬だとかなりの覚悟が要る。


冬場にこの国道の歩道のない区間を歩くのは、二度とやりたくありませんわ。

  最初に山中の牧場から中山に登って下りてきた時に、
  広い谷のあちこちから水が流れ出している風景を見て驚いたことをよく覚えている。
  少しヤブっぽいこともあり、感激するような場所ではなかったのだが、
  これまでお目にかかったことがない不思議な地形だったのは確かである。


広い谷間なんだけど、いっぱい水流があって、
歩いている場所も田んぼの畝か畦道みたいな感じの、奇妙な風景でした。

  右からの流れをいくつも見送って、左へ左へと回って行く。
  最後は地形上の本流方向には水流が消え、右方向に溝状の流れが続いていた。
  左へ進むと植林とヤブが消えて広々とした場所に出た。
  ここはちょうど380mピークの南。
  五位川に落ちる急な谷と源頭を共有している地点である。
  全面に湿原が広がり、左端はそれなりの大きさの池になっていた。
  点々と立つ木と足元に広がる湿原がガスに煙ってなんとも言えない雰囲気を醸し出している。
  山裾には立派な炭焼窯跡が一基、ほぼ原形を留めて残っていた。


なるほど。
湿地に池に炭焼き窯跡ですね。

  当初はついでに「西近江」の三角点でも踏んで、
  岩篭山まで足を伸ばそうかと思っていたがその気もなくなり、
  流れのほとりで早昼とする。


380mPへは登らなかったのですね。
それと、鞍部から南西方向へ登る広い谷も興味あるけど、
こちらはヤブっぽいのかな。

  トラックがドライブインを利用しなくなったので、
  今は夕方から少しだけしか営業していないこと。
  (昔は24時間休む暇がなかったそうだ)


北陸道開通の影響なら、もうずいぶん昔から客足が減っていると思うけど、
まだ他の理由があるんですかね。
新道(山間部の線形改良バイパスや地方の高速道無料区間)が開通して
車の流れが変わってしまい、
旧道区間に取り残された店が次々と廃業していくさまは、今もあちこちで見られますね。

  そして核心の疑問も氏(やっぱり篠原さんだった)の言葉で氷解した。
  あの谷には特に名前がなく、
  谷の奥はかつて駄口集落の田んぼになっていたということだった。
  山中の仕事場でよく見るような一升瓶やヤカンのような生活道具が一切なかったので
  想像が至らなかったのである。


なるほど、この谷はやはり田んぼだったんですね。
集落に近い耕作地なら、炭焼きやぜんまい採りなどと違って山中で寝泊まりしないから、
生活痕も残りにくいですね。

  午後の日差しに照らされたように、心の中のもやが晴れた瞬間だった。

あとは、わざわざ朽木まわりで帰るんですか?
あ、そうしなくても途中にマキノや白谷がありましたね。

よい山旅を!
             洞吹(どうすい)

Re: 【野坂山地】駄口の奥谷探索行

by 山日和 » 2018年12月29日(土) 12:23

SHIGEKIさん、どうもです。

なんとも、渋いルートと言うか山域いや領域ですね。

渋いと言えば渋いし、アホと言えばアホですね。 :mrgreen:

カシミールでしっかり見ました。

小さな山を回り込む緩やかな谷、反対側からも。そこはやはり峠でしょうか?

更にその円に南西から注ぎ込む谷 その全てがなだらかですね。

峠というイメージはありませんね。反対側は急な谷なので、そちらから登ってきたらよけいびっくりするかもです。
全部自然林なら桃源郷だと思いますが、現実はそんなにうまい話はないですね。
峠の手前で流れは右へ向かう
峠の手前で流れは右へ向かう
これはいい出会いでしたね。

不肖Sは元々田舎の百姓なので、「昔はがんばって田んぼやってたのかなぁ~」と感じたかもしれません。

田んぼが放置された平坦地が田舎のそこここにあったりします。

懸案の場所へ行って、地元の人にお話が聞けて疑問が晴れる!!いい一日でしたね~

最後にたまたまオーナーが現われて、思い切って話しかけたのが正解でした。
ドライブインしのはらの駐車場にはこれからもお世話になると思います。 :D

                山日和
PC220110_1.JPG

Re: 【野坂山地】駄口の奥谷探索行

by SHIGEKI » 2018年12月28日(金) 21:04

山日和さん こんばんは。

【日 付】2018年12月22日(土)
【山 域】野坂山地 岩篭山周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】ドライブインしのはら---駄口---奥谷(仮称)380m南 (往復)

なんとも、渋いルートと言うか山域いや領域ですね。


 国道161号線の敦賀市の外れ、滋賀県との境にほど近いところに駄口という集落がある。
ここから五位川と分かれて西から流れ込む支流を遡ると、まんじゅうのような380mピークを取り囲むように
半周して、再び五位川本流へ戻る。もちろん流れが繋がっているわけではないが、その源頭に至る谷筋の広
がりと勾配の緩さは何かがあるのではないかと期待させる。かなり前から注目していたこの場所を探索する
時が来た。

カシミールでしっかり見ました。

小さな山を回り込む緩やかな谷、反対側からも。そこはやはり峠でしょうか?

更にその円に南西から注ぎ込む谷 その全てがなだらかですね。

ちょっと想像しずらい地形  画像で拝見それなりにイメージできました。



 そして核心の疑問も氏(やっぱり篠原さんだった)の言葉で氷解した。あの谷には特に名前がなく、谷の奥は
かつて駄口集落の田んぼになっていたということだった。これで人工的な水路や段差、湿原状の地面の存在に
説明が付く。
そういうことだったのか。山中の仕事場でよく見るような一升瓶やヤカンのような生活道具が一切なかったの
で想像が至らなかったのである。
午後の日差しに照らされたように、心の中のもやが晴れた瞬間だった。

これはいい出会いでしたね。

不肖Sは元々田舎の百姓なので、「昔はがんばって田んぼやってたのかなぁ~」と感じたかもしれません。

田んぼが放置された平坦地が田舎のそこここにあったりします。

懸案の場所へ行って、地元の人にお話が聞けて疑問が晴れる!!いい一日でしたね~

      SHIGEKI






  

Re: 【野坂山地】駄口の奥谷探索行

by 山日和 » 2018年12月28日(金) 20:34

矢問さん、どうもです。今年もあと3日で終わりですね。 :D

どんどん人口が減っていき、京都でも奈良でも兵庫でも和歌山でも
山間部は消えつつある集落が増えてきたような気がします。
空き家になり廃墟になり残骸も消えていってる所も我が家の近くの
低山周辺でもポツポツでてきています。

ここは住んでいたわけではなく、下の集落からの出作り田だったようです。
PC220061_1.JPG
台地になり山や緑が減って行ってるのを目の当たりにする日々です。
緑よ戻れ、山を守れ、と次代に残す小さな活動もコツコツとやっていきます。

矢問さんの活動には頭が下がります。
私は自分の登りたい山に登ってるだけ :mrgreen:

新年のオフ日、またまた神戸で資料の査読会で朝から晩まで缶詰の日で
参加できそうにありません・・・・トホホです。

あれまー、それは残念!!
矢問さんともずいぶん長い間会ってないですねえ。
来年もよろしくお願いします。m(__)m

              山日和

Re: 【野坂山地】駄口の奥谷探索行

by 矢問 » 2018年12月28日(金) 11:04

山日和さん、こんにちは(^^)/

どんどん人口が減っていき、京都でも奈良でも兵庫でも和歌山でも
山間部は消えつつある集落が増えてきたような気がします。
空き家になり廃墟になり残骸も消えていってる所も我が家の近くの
低山周辺でもポツポツでてきています。

人の気配がないものの、人が住んだ痕跡を見る機会はこれからさらに
増えてきそうですね。そして振興住宅地にほど近い低山は削られ
台地になり山や緑が減って行ってるのを目の当たりにする日々です。
緑よ戻れ、山を守れ、と次代に残す小さな活動もコツコツとやっていきます。

新年のオフ日、またまた神戸で資料の査読会で朝から晩まで缶詰の日で
参加できそうにありません・・・・トホホです。

【野坂山地】駄口の奥谷探索行

by 山日和 » 2018年12月27日(木) 00:51

【日 付】2018年12月22日(土)
【山 域】野坂山地 岩篭山周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】ドライブインしのはら---駄口---奥谷(仮称)380m南 (往復)

 国道161号線の敦賀市の外れ、滋賀県との境にほど近いところに駄口という集落がある。
ここから五位川と分かれて西から流れ込む支流を遡ると、まんじゅうのような380mピークを取り囲むように
半周して、再び五位川本流へ戻る。もちろん流れが繋がっているわけではないが、その源頭に至る谷筋の広
がりと勾配の緩さは何かがあるのではないかと期待させる。かなり前から注目していたこの場所を探索する
時が来た。
敦賀市名物「銀河鉄道999」のバス停
敦賀市名物「銀河鉄道999」のバス停
 岩篭山登山ではいつもお世話になる「ドライブインしのはら」の駐車場で用意をしていると、道路を挟ん
だ建物の方からしのはらのオーナーらしき人が現われて声を掛けてきた。
「岩篭山に登る?」と言っているようだが、2人の間の国道を車がぶんぶん通り過ぎるのではっきりとは聞
こえない。自分の計画を説明しても理解されそうにないので曖昧な返事をしたら、「気を付けて」と見送っ
てくれた。
典型的な里山の谷の様相
典型的な里山の谷の様相
 国道を駄口の集落まで歩くが、この道には歩道がなく、すぐ横を大型トラックが走り抜けると生きた心地
がしない。凍結した真冬だとかなりの覚悟が要る。
 駄口の集落から谷に入る。もちろん標識やテープの類は何もない。杣道らしき踏み跡を辿って上流へ向か
う。この谷は積雪期に2度下りてきたことがあるが、いずれも谷の途中からで今日の目的の場所は見ていな
いのだ。
最初に山中の牧場から中山に登って下りてきた時に、広い谷のあちこちから水が流れ出している風景を見て
驚いたことをよく覚えている。少しヤブっぽいこともあり、感激するような場所ではなかったのだが、これ
までお目にかかったことがない不思議な地形だったのは確かである。
疎林ではなく、どこでも歩けるというわけではないので、薄い踏み跡を拾いながら上流へ進んだ。
不自然な段差が気になった
不自然な段差が気になった
 少しずつ湿地状の場所が増えてきた。昨日からの雨のせいもあるかもしれないが、それだけではなさそう
な緩んだ地面の柔らかさだ。
右からの流れをいくつも見送って、左へ左へと回って行く。最後は地形上の本流方向には水流が消え、右方
向に溝状の流れが続いていた。
PC220047_1.JPG
 左へ進むと植林とヤブが消えて広々とした場所に出た。ここはちょうど380mピークの南。五位川に落ちる急
な谷と源頭を共有している地点である。全面に湿原が広がり、左端はそれなりの大きさの池になっていた。
点々と立つ木と足元に広がる湿原がガスに煙ってなんとも言えない雰囲気を醸し出している。山裾には立派
な炭焼窯跡が一基、ほぼ原形を留めて残っていた。南側の山裾は植林されているのがちょっと残念だが。
これはなんと表現すればいい場所だろう。地図上にも湿原のマークはない。
この段差は?
この段差は?
そこそこの池もある
そこそこの池もある
 ただ気になったのは、人工的な石組みで区切られた水路があったことだ。湿原も同一平面ではなく、なにか
人工の匂いのする段差が見られた。
自分の思い描いていた場所を確かめられた満足感と同時に、どういう場所なのかという疑問を残して踵を返
した。当初はついでに「西近江」の三角点でも踏んで、岩篭山まで足を伸ばそうかと思っていたがその気も
なくなり、流れのほとりで早昼とする。天気予報通り、昼を回ると青空が出てきた。
石垣の水路も登場
石垣の水路も登場
この左奥に五位川への流れが急激に落ち込んでいる
この左奥に五位川への流れが急激に落ち込んでいる
 駐車場へ戻るとちょうどオーナーが出かけるところだった。結構年配のようなので何かご存じかもしれない。
この機会に聞いてみよう。そこで伺ったお話は非常に興味深いものだった。
岩篭山の登山道は南尾根のブナ林見てもらいたいために自分で切り拓いたこと。
この近くに巨大な岩を2個そのまま利用した珍しい堰堤があること。
トラックがドライブインを利用しなくなったので、今は夕方から少しだけしか営業していないこと。(昔は24
時間休む暇がなかったそうだ)
私が入った駄口の谷は山向こうの黒河川から熊が越えてくるルートになっていること。
 そして核心の疑問も氏(やっぱり篠原さんだった)の言葉で氷解した。あの谷には特に名前がなく、谷の奥は
かつて駄口集落の田んぼになっていたということだった。これで人工的な水路や段差、湿原状の地面の存在に
説明が付く。
そういうことだったのか。山中の仕事場でよく見るような一升瓶やヤカンのような生活道具が一切なかったの
で想像が至らなかったのである。
午後の日差しに照らされたように、心の中のもやが晴れた瞬間だった。

                    山日和

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