日 程: 11月3日
天 候: 晴れ
場 所: 猿塚、平家岳
コース: 日ノ谷手前(06:25)~猿塚(08:45)~平家岳(12:30)~登山道分岐(13:50)~日ノ谷手間(16:30)
http://maps.gsi.go.jp/#13/35.809858/136 ... c1j0l0u0f0
九頭竜は、アクセスが悪いので、なかなか足が向きません。R158から九頭竜湖にかかる橋を渡ったあとからがまだ遠い。
登山口に着くまでが一苦労です。道路にはそれなりに落ち葉。くたびれるような運転を続けて漸く伊勢川橋。
この橋から久沢川沿いに少し進んだあたりの駐車スペースに車を停めさせてもらって出発します。
周囲はガスに覆われていますが、快晴の天気予報ですので晴れてくれることを期待です。
少し歩けば日ノ谷に進む林道の入口に到着。
当初は、この林道、下りルートでとも考えていたのですが、ここから登れば下りルートは送電線巡視路。
整備された道から下れます。ということで日ノ谷林道をしばらく進みます。
地形図の林道を過ぎたあたりで日ノ谷の対岸に送電線巡視路入口と思われる看板がありました。
これで下山時に降りてくる場所が確定です。
そのまま進んで640mあたりの尾根末端に到着。林道が延びていたおかげで、楽に到着できました。
そこから尾根の取り付き部についていた鹿道をたどって少し進むと、かなり古くなっていますが明瞭な昔の道。
道ではありますが、潅木が道の上まで進出していますので尾根の鹿道のほうが歩きやすいです。
基本的にはヤブのほとんどない歩きやすい斜面です。
さらに進んでいくと古道は右手のほうに消えていきました。
今回のルートの目的地、猿塚の北1,150mあたりを目指します。
歩いているうちに周囲のガスは晴れてきます。後ろを振り返ると九頭竜湖は雲海の下。
もしかしてうわさの大野城が雲海に浮かんでいたりしているのでしょうか。
途中ブナの大木、ただ、枝が根元から折れています。さらに進むとブナ主体の雑木林。
太陽も雲の間から日差しを落としてくれています。
1,100mあたりから赤兎山界隈を思いだすような奥越のブナの林が広がっています。
それなら赤兎行けばいいんでないのと思うですが、まぁ。
目的地の1,150m辺りに到着しますが、ヤブっぽくなっていて大きなブナもありません。
左手のほうが雰囲気よさそうでしたので、そのまま左に進んで北尾根に乗ります。
こちらはヤブも薄く歩きやすい尾根。そのまま尾根を進んでいくと猿塚に到着。
山頂は、山頂というただそれぐらいです。猿塚を過ぎて尾根を南に進みます。
尾根には母樹として伐採されずに残されていたのか大きめの檜が時々出ています。笠木山ってやつですか。
さらに進んで1,110m鞍部まで降りると、そこから先は尾根を登るよりも東側斜面のほうが雰囲気よさそうです。
そのまま東斜面をトラバースぎみに進みます。
傾斜もヤブもそれほどない斜面を進みます。時々ブナの林間。それより目立っていたのが熊の糞。
熊の気配はほとんど無かったのですが、えらい頻度で糞が落ちています。
P1318の北、1,270mの北東尾根あたりに乗ると南東、日ノ川方面や平家岳北尾根方面は若いブナの林の様子。
P1318経由でいいかなと思い、南西に向かって尾根を進んでP1318到着。こっちはこっちでヤブっぽい尾根。
途中、西側が開けており、屏風山が正面にそびえています。
その手前、久沢川に落ちていく山並は紅葉と紅葉が入り混じっています。
その先、平家岳までは、時々うっとうしいヤブ。膝ぐらいまでしか藪が無いところもあります。
そのあたりで右手に目を向けると、紅葉と落葉の入り混じった県境尾根。多少だれつつも歩いていけば平家岳到着。
山頂は展望が広がっていて遠くには冠雪した白山の見えます。送電線がイマイチですが。
一息入れてから北に向かいます。送電線の下はアルバイト感が強いのですが、伐採されていますので眺めはいいです。
ブナの林間を気持ちよく歩ける場所も続きます。面谷側の登山道と分かれてあとも、ひたすら巡視路を進みます。
やはり距離が長くなるとだんだんとだれてきます。日差しが雲でさえぎられると、紅葉も映えません。
日が射せば、落葉した林の中でモミジの赤がひときわ引き立ちます。
展望、紅葉、ときどき檜の林間を延々歩いて、P1,000mを少し過ぎたあたりで、漸く日ノ谷側に降りる場所に到着。
うれしいようななんともいえない事なのですが、本日一番の紅葉はこの下り斜面でした。
日差しが出てきたおかげもありますが、赤、黄、黄緑、色とりどりの樹林が一面に続きます。
下っていく途中、前方からがさがわ音がするとおもったら丸々とした猪が逃げています。
逃げてくれるからいいものの襲ってこられたら大変です。
巡視路入口あたりに降り立ってみると、天然更新展示林の看板。
昭和62年に設定、そのときで樹齢29年です。紅葉がきれいだったのもの納得です。
oku