【日付】2018年10月13日(土)
【山域】野坂
【メンバー】単独
【天候】曇り時々晴れ
【コース】黒河林道アシ谷支線入口9:15---林道アシ谷支線---11:40林道アシ谷支線P529の上---13:00Ca840台地---13:15芦谷山---13:25Ca840台地---14:30山ルート分岐---山ルート---15:55山ルート駐車場---林道アラ谷線---16:15山集落---16:35アシ谷支線入口
野坂岳から南に延びる稜線上の866標高点。地図には山の名が載っていないが芦谷山と言う。2011年に初めて登って以来、5回も登っている。うち2回はそこが目的ではなく甲森谷に行きたくて通過した。1回はスノー衆。
初めて登った時は折戸谷林道から登った。スノー衆では、アシ谷支線から792尾根を登り、726.9茶屋谷三角点から538尾根を降りている。それ以外は林道アラ谷線終点の小屋のところから鉄塔巡視路、山ルートをピストンしている。
山ルートは何度も歩いているので記憶にあるが、スノー衆ルートは積雪していたこともあり、まるで記憶に無い。たった3年前だが、あまり覚えていない。困ったものだ。(何故、先ほど、ルートが正確に記載できたのかは、スノー衆案内ルート図と自分のGPS軌跡を見たから。記憶にはほとんど残っていない。)529湿地も見てみたい。アシ谷支線を歩いてみようと思い出掛ける。
黒河川沿いの道を南下し、山集落を越え、雨谷の田んぼを越えると、道はいよいよ黒河林道になり、アシ谷支線分岐のところで黒河林道は通行止めになっていた。アシ谷支線の入り口にはチェーンも張ってある。ちょっとした空き地があって重機が1台停めてあった。そこに駐車させていただく。
- 黒河林道アシ谷支線入口
アシ谷支線は未舗装で、植林と自然林に挟まれ暗い感じの道だが、路面は平らで、でこぼこはあまりなく歩きやすい。と思いながら10分程歩いたら、いきなり大きく崩れて道がなくなっていた。谷側はとても深くえぐられている。山側になんとか通ることができる道幅があった。けものの足跡があった。スノー衆の写真を見返すと積雪した斜面を歩いている。これも全く記憶にない。
- 林道崩落
15分程進むとまた道がなくなっていた。ここは崩落の程度は浅く、崩れた上を難なく通過できた。
林道が尾根を乗り換えるために、谷を渡ってユーターンするところはひどかった。谷に橋が掛かっていたのかもしれない。谷の部分全く道が繋がっていない。ここはいったん谷に降りて渡渉し向こう側を登り返した。
- 林道が全くなくなっている
その先はコンクリート舗装された立派な林道が続いた。こんな立派な林道、途中が崩落しているから誰も使用していないのだろうか?全くもったいない。なぜ、こんな林道を作ったのだろうか?
一ヶ所、山斜面から水が流れてくるところでは、コンクリート舗装がなくなっているところがあった。水を流す水路があったようでその水路が谷側に落ちていた。手前のコンクリート板が1枚宙に浮いていた。
- 水路が壊れている
529湿地のところまで来た。谷側の湿地を見ようとしても樹木に隠れよく分からない。降りていくのも、樹林がうさん臭く、そんな気が起きない。それよりか、まわりのブナのほうが気持ちがいい。すらっと伸びたブナがたくさん並んでいた。よく、くねくね曲がった木を見て、どうしてこうなったのだろうと言うことがあるが、ここのブナは反対だ。どうしてこんなに真っ直ぐに枝分かれもせずに伸びたのだろう。
- 真っ直ぐに伸びたブナ
ブナを眺めながら少し休憩して、どのように稜線に上がろうか思案する。529から谷が上がっている。その右岸か左岸か迷う。見た目右岸の方が素直そうなので右岸を840台地に向かって上がる。その方が上がってからの距離も短い。
少し登るとちょっと素直ではなかった。はじめはブナ林が続いていたが、尾根筋にはブッシュ状の木が続く。尾根筋を少し外して斜面を登って行く。結局、840台地の近くまで同じような尾根道だった。今思うと左岸側を登り792標高点を目指すべきだった。その方がブナ林の中を長く歩けた。
840台地から芦谷山を眺めると、結構高い山に見える。行くのも躊躇する。が歩いてみるとなんてことはない。ひと登り10分強で山頂に着く。以前はプレートがあったが、今日は見あたらない。見覚えのある黄色いテープがあるのみ。
山ルート分岐に向かって折り返す。840台地の下降を始めると、ここも台風の被害。先日の比良の杉ほどはひどくはないが、ところどころで倒れていた。大きなブナも倒れている。根ごと倒れているものもあれば、途中で折れているものもある。中には倒れきれずに隣の木に寄りかかって止まっている木もある。
山ルート分岐に来たら、モノレールの軌道が設置してあった。鉄塔の修理工事のようだ。山ルート沿いに軌道は降りていく。昨年来た時、山ルートの尾根がやたら伐採してあったが、この工事のためだったのだ。赤い肥料袋とともにブナの苗木が植林してあったがほとんど育っていないように見えた。折れてしまっていたり、見あたらないところもあった。
山ルートを少し降りたところで、巨ブナを探したが見あたらない。斜面をよく見ると、折れてしまったようだ。斜面に横たわっていた。位置が、今一つ自信がなかったので、帰宅後、以前の写真と比べてみると間違いないようだ。残念。
- 倒れた巨ブナ
山ルートは伐採されてしまったので、とても展望のいいルート。空は曇っているが敦賀の街はよく見える。湾も見える。モノレール軌道はずっと繋がっている。鉄塔まわりには、工事用機械や工具、碍子、ワイヤーが散らばっている。曇っているせいか、道は以前よりもザレたように感じた。気のせいだろうか?
- 展望のいい尾根
尾根から谷に降りても軌道はついてくる。結局、小屋の前がモノレール基地になっていた。モノレールのレールは弱々しく見えるけど、結構頑丈なようで、台車には人が数名乗ることができるようだ。それも連結できるようだ。走行しているところを見てみたいものだ。
- モノレール基地
いつもは小屋で歩行終了だが今日は黒河林道アシ谷支線入口まで歩かねばならない。40分ほど黒河川沿いを歩く。この秋はどこへ行っても黄色いセイタカアワダチソウが目につく。
クロオ