おはようございます、ハリマオさん。
【コース】稲ヶ谷駐車場7:25---8:3010m二連滝---10:30鎌ヶ岳11:00---13:00稲ヶ谷駐車地
うーん、省略しすぎて分からん。ざっと読むと松山谷を登って西鎌尾根に上がり、山頂を踏んでニゴリ谷を下降したということでしょうか。
当たりです。
スカイラインを少し下るとガードレールに赤テープが巻いてあり反対側には木の階段までつけてあった。ニゴリ谷ルートへのテープ道で、ここから入渓し、堰堤を二つ右岸から越える。しばらくすると二股になりテープ道が中洲に向かう地点が松山谷出合だが、土砂で流れも消え倒木だらけでこの奥に滝があるとは想像できない。
なんだか懐かしい。20年ほど前に同じような場所から入渓しましたが、私はロクロ谷を登り、鎌尾根から山頂、帰りは西鎌尾根から水量谷へ下りたので、わりばしさんのルートと一部しか接点がないようです。でも雰囲気は分かります。
ロクロ谷と水量谷のコースも良さそうですね。
水のない土砂の谷を歩くと谷が左に曲がり、突然3段25mの斜爆があらわれた。右岸の壁が切り立っていて迫力のある美しい滝で、左岸から巻けるようだ。一段目は流れの中を上り三段目はトユ状の斜面を登るがフリクションが効いていて登りやすい。滝口から見ると水流がスラローム状に落ちている。
鎌西面の谷はどれも水量が少ないですね。水量谷という谷名はユーモアが効いてますわ^^
倒木、砂と割れた花崗岩、脆い岩肌に細い滝という印象しかありません。
松山谷の滝はわりとしっかりしていましたが、谷は言われる通りで源頭滝もガレに埋もれて無くなっていました。
ここからは谷も落ち着き小滝や滑滝が続き、炭焼き窯も出てきた。よくみると炭焼き窯をつないだ杣道が何度か顔を出す。
古い地図には松山、ニゴリ、ロクロの各谷に破線がありますね。まあ今は通る人もないでしょうが、ロクロとニゴリの出合に東芝山岳会の標識があったような。
杣道が所々残っていますね。
今回、東芝山岳会の標識は一度も見なかったです。撤去されたのか?
10mの二連滝が出てきた。水流から上がり滝の左に取り付き、壁が立ってきたので慎重に登り切った。帰ってから他のレポを見ると簡単と書いてあるので、よく読んでみると、滝の右のクラックを登っていた。
単独で危ないことばっかりやってると、いつかエライ目にあわんとも限りませんよ。
私は複数で登山道を歩く派に転向しました。もう安心です。山で成仏しようとも岳連に探してもらうこともないでしょうし、屍を放置されることもありません^^
肝に銘じておきます。
単独の際のロープワークも練習しなきゃ。
- ロクロ谷出合
ここからはテープ道で問題ないのだが、両側が切れ落ちたザレ状のキレットがある。年々崩壊が進みキレットを歩くのは無理で三角木馬のようにまたいで進んだ。ここにはトラロープがかけられておりこれを頼りに通過する。このロープが無ければ通過できない。
へー、それは知りませんでした。また見にいってみよう。
今回の最大の難所です。
武平峠道の人の声が聞こえてくると鎌ヶ岳ももうすぐで、登山道に合流すると人だらけだった。30年ぶりの山頂もこう人が多くちゃ興ざめだ。一休みした後、雨乞岳を眺めニゴリ谷を確認して岳峠に向かう。
30年前というとわしが生まれた頃やな。何でそんなに鎌に足が向かないんですか? ええ山ですがな。
鎌には行ってるんですが、頂上は30年ぶりです。
昔より山頂が広くなっていました。
木の道標のある岳峠の最低鞍部からニゴリ谷に下る。下降地点からテープがあり間違うことはない。鎌ヶ岳のゴツゴツした岩肌が目の前に迫り迫力がある。
鎌ヶ岳はいつか一気に崩壊するんじゃないか・・・と、西側から見ると思います。
この日も登山道の整備をしておりました。
- ニゴリ谷上部
このあたりから炭窯跡が出てきて炭焼き窯のパレードがはじまる。ニゴリ谷道は炭焼き窯をつなぐ杣道をつないで作られており、枝谷から水が流れている所や広場には必ずといっていいほど窯がある。
それだけ日本も炭に頼ってたんですね。そしてエネルギー革命は一気に来ます。
昔は日本も石油に頼ってたんやね・・・という話はすぐ来るでしょう。わしは失業です。
時代の移り変わりは早いもんです。
実家は酒屋なんですが、酒屋なんて言葉もほぼ死語になりつつあります。
ニゴリ谷道は八風越えのような感じで歩きやすい。中世には日野の山越え商人が武平峠道を使っていたので、その枝道として岳峠道も使われていたのだろう。
以前滋賀県の近江商人資料館?で当時の服装を借りて写真を撮ったことがあります(探したけれど紛失)。山越え、人力で運ぶ量なんか知れてるでしょうが、それでも儲かったんでしょうかねえ。今ならアマゾンか楽天でポチすればすぐ届くという御時世。隔世の感がありますね。
山越え商人は関所などの規制が強かった時代の産物です。
楽市楽座で規制緩和された途端に消えていきました。
アトラクション満載のコースに炭焼き道巡りと私にとってはドストライクコースで楽しかった。やっぱり沢は楽しい。
人の通らないルートはくれぐれもご注意ください。お疲れ様でした。
ありがとうございます。
追伸
杣人さんが愛した清酒「雁道」の酒屋さんも店を閉めてしまいました。