三嶺〜剣山縦走を考えたのはずいぶん以前のことなのだが、沢登りを始めてからは沢専になってしまい、稜線歩きは遠のいてしまっていた。サンデー毎日になって、テン泊縦走をまた再開しようかと思っている。そこで思いついたのが三嶺〜剣山縦走である。昨年、kandoさんの涙々の縦走記を読んで以来、その思いが強くなっている。
そんなことを思いながら日程をいろいろ考えてみた。14、15日は山菜闇天で予定が詰まっているが、どうも雨模様だ。14日はパスできないが、15日は山に行けそうもないので移動日として使えそう。そこで、主催者のグーさんには申し訳ないのだが、15日朝に早立ちして移動日にすることにした。これで効率的に時間のやりくりができそう。
【 日 付 】2018年4月15(日)〜16日(月)
【 山 域 】剣山
【メンバー】単独
【 天 候 】1日目 曇り;2日目 晴れ
【 ルート 】
1日目:名頃登山口 13:30 --- 16:20 三嶺避難小屋
2日目:三嶺避難小屋 6:17 --- 6:27 三嶺 --- 7:53 白髭避難小屋 --- 10:30 丸石避難小屋 --- 12:21 次郎笈 --- 12:37 次郎笈峠(昼食)13:17 --- 13:50 剣山 --- 14:17 リフト西島駅 --- 14:54 見の越 --- 自転車 --- 15:24 名頃登山口
(1日目)
14日は天気予報通り午後から雨。それでもタープのおかげで気のおけないメンバーで楽しい時間を過ごすことができた。私は明日のこともあって少し早めに車に引き揚げさせてもらう。車中で横になった途端にばたんきゅう。心地よい眠りをむさぼった。なんで車中やテントの中だとこんなによく眠れるんだろうねえ。
朝5時過ぎ起床。出かけようと思ったらグーさんやビーちゃんが送り出してくれた。わがまま言ってるのにありがたいことだ。5時半出発。さすがに日曜の早朝だけあってスムーズに進み、予定通り1時に剣山登山口の見の越到着。無料駐車場に自転車を置いて、名頃の三嶺登山口まで行く。これも予定通り、お昼前には雨も止み、天気は回復基調だ。名頃の駐車場に着いた頃には日も出てきて、暖かい。日曜日だというのに駐車場には1台も車がない。まあ、こんな雨降りの日に山に登ろうなんていう馬鹿はいないか。
一応テントも持ってきたのだが、まあこのコースなら避難小屋泊まりが無難だろう。テントは置いていく。おかげで荷物は軽く、10キロほどだろう。今日宿泊予定の三嶺の避難小屋までのコースタイムは約3時間。1時半出発なので、順調に行けば4時半には避難小屋に着く。
久しぶりの泊装備での山登り。最初はテンポがわからなかったが、だんだん身体が思い出してきて楽になった。周囲は落葉二次林。下草はほとんどなく、台高なんかと感じが似ているかも。ピーという甲高い音が聞こえ、2頭のニホンジカが逃げていく。しばらく登って行くと、そのニホンジカたちが10mほどの距離を置いて逃げもせずにこっちをみている。母子連れのようだ。こっちの鹿は人間に悪さをされたことがないのかねえ。せっかくなので写真を撮らせてもらう。写真を撮り終わったら走り去って行った。
- シカの母子
標高1500mを超えたあたりで左側の斜面から水音が聞こえてきた。避難小屋の近くにも水場のマークがあるが、あてにならないのでここで水を2.5リットル汲んでいく。これで通常の泊装備の重さになった。まあ、この方が腰が安定して具合がいい。昭文社の「山と高原地図」の水場の位置とは場所が違うようだ。あまりあてにしない方がよさそうだ。ちなみに、避難小屋近くの水場の記載も場所がちがう。
標高が高くなるにつれて寒くなり、風も強くなってきた。登山口では暖かかったので、夏用の手袋(それも女物)しかもって来なかった。手がかじかんでくる。どうも山を甘く見てしまったようだ。それでも風下側の斜面に来るとそんなに寒くない。
標高1700mを越えたあたりで「水場60m」の看板。もう水はあるのだが、一応確認しに行ってみると遠くからでも水音が聞こえている。雨後なので水量が多いのだろう。kandoさんが苦労したところだ。ここから小屋までは標高差で約100mの急登。疲れた身体でここを登り返すのは大変だっただろう。急登を抜けると、アレっという感じで頂上台地に出る。避難小屋はすぐそこだった。
2階もある大きな避難小屋だ。人は誰もいない。今日は貸切になりそうだ。広いスペーを占領して寝床を造る。風があるので、やはり避難小屋泊まりにして正解のようだ。避難小屋であればどんなに風が強くても安全だ。
下の町のコンビニで買ってきたコンビニ弁当が今日の夕食。ちょっと手抜きだが、自分で料理する必要がないので楽だ。ラジオを聴きながらワインを飲んでいると眠くなったので、7時頃に寝袋に入ったらそのまま眠ってしまった。結局、一人きりだった。そりゃそうだわな。こんな雨の日に山に登ろうなんて物好きはいないだろうな。
上下ダウンに三季用寝袋で十分に暖かく快適だった。
(2日目)
5時過ぎに起床。相変わらず風が吹いているが、天気は良さそうだ。餅入りラーメンを食べて朝飯にする。外に出ると霜柱が立っている。昨晩は気温が氷点下に下がったようだ。三嶺山頂はすぐ。山頂手前に遭難碑がある。亡くなった日は4月15日。ん?昨日が命日か。年齢22歳。若くして亡くなったんだねえ。両親はきっと悲しかったことだろう。この時期、突然寒くなって吹雪になることはこのような低山でも稀ではない。私も4月末に低山で吹雪にあったことが何度かある。亡くなった方には申し訳ないが、山を甘く見た結果だろう。
- 三嶺山頂
頂上からは剣山がずっと向こうの方に霞んで見える。ずいぶん遠いなあと思うが、10時間もあれば歩けるコースなので、4時頃には下山できるだろう。まずは鎖場の急降下。kandoさんは疲れた身体でここを登ったんだねえ。
- カヤハゲから三嶺を振り返る
カヤハゲまで降りると三嶺が綺麗に見える。いい山だ。さすがに人気コースだけあって道ははっきりしている。樹木がまばらなので展望が良く気持ちいい。白髭山分岐からは直ぐ下に白髭小屋が見える。白髭小屋周辺は広々していていいところだ。気持ち良さそうなテントサイトもあった。今度来ることがあったらここに泊まってみたいものだ。水場は南に7分ほど下ったところにあるらしいが、面倒なので確認しなかった。地形をみると大体場所は特定できる。
- 白髭避難小屋
白髭小屋を過ぎると笹原となり、明瞭な道は山頂を南に巻きながら続いている。ここは北風を避けられるので、ぽかぽかして気持ちいい。陽だまりで、今日最初の休憩。下の方に林道が見える。今まで色々な稜線を歩いてきたけど、やっぱ木のない笹原の稜線を歩くのは気持ちがいい。特に雲ひとつない快晴だし。来てよかった。
- 笹原を歩く
石立山分岐辺りはオオヤマレンゲの群落のようだ。今日はまだ早いが、満開の頃は綺麗なことだろう。高ノ瀬1740mを越えてゆるゆる下って行くと丸石避難小屋。ブログなどではひどい書かれ方をしているが、窓が狭くて薄暗い以外、決して悪いことはない。水場がないのが欠点か。丸石避難小屋を過ぎてしばらく行くと、トレランの男性二人と出会う。速い。プロ級のトレランアスリートのようだ。この縦走路で出会ったのはこの二人のみ。
丸石から以降はずっと気持ちのいい笹原が広がり、この縦走路のハイライトのようだ。三嶺が霞の向こうにぼんやりとなり、次郎笈と剣山が大きく見える。ずいぶん遠くまで歩いてきたものだ。ゴールが見えてきたので元気が出る。
- 縦走路を振り返る
次郎笈への登りの途中に巻き道がある。この巻道を使って楽をしてもいいのだが、せっかくなので次郎笈の山頂を踏んで行くことにする。登りの途中で夫婦連れに会い、言葉を交わす。三嶺から縦走してきたというと、よくやったねえとお祝いを言われ、気をよくする。
- 次郎笈
次郎笈山頂に12時21分着。三嶺の小屋から6時間の行程だった。自分の足ではまあまあいいタイムだろう。風がなければ頂上でお昼にするところだが、冷たい風が吹いているので、次郎笈峠まで降りて風を避けられるところでお昼休憩にする。風がないとぽかぽかして暖かい。いい日に歩くことができてよかった。
剣山まで最後の登り。頂上台地で二人の欧米人男性に会う。どこから来たのかと聞くとドイツだという。一人は3週間の旅行。もう一人は6ヶ月間日本にいるという。まだ若そうだが、日本人と違って長い旅行が楽しめるようだ。どういう仕組みになっているのだろうか。
- 剣山頂上方面
さあ、あとは下るのみ。一番近い峠道を選んで下って行くと、何人かの観光客に出会う。ここは観光地なんだねえ。リフトの駅を過ぎて更に下って行くと、前の方を単独の女性が下っている。お尻の巨大さをみると日本人ではなさそうだ。追いついて顔をみるとやはり欧米人だった。聞くとドイツ人で、夫が頂上に行ったという。さっき会ったよと告げる。まあ、この体型では登るのは無理だろうね。痩せていればきっと美しい顔立ちなんだろうけど、なぜこんなに太ってしまうのだろうか。
剣山神社で今日のお礼を言って、見の越駐車場着2時54分。三嶺避難小屋から9時間弱。まあこんなもんか。自転車で名頃まで戻る。ずっと下り坂なので、ほとんどペダルを踏まずに到着できた。人生下り坂、のんびり気楽に生きていこうや。
翌17日を予備日にしておいたので、徳島市内の安ビジネスホテルに部屋をとって疲れをとってから帰ることにする。サンデー毎日なので無理にその日のうちに帰る必要はないのだ。
(おまけ)
17日は1日中空いているので、前回行きそこなった有馬温泉の金の湯に立ち寄り、さらにはボタン祭りをやっている長谷寺に寄ることにした。途中、西名阪道で覆面パトカーに捕まり、1万5千円もふんだくられた。ここ数年捕まっていなかったので、警戒していなかったのだ。それにしても、80キロ制限の道を103キロで安全運転している車を捕まえるかねえ。まあ、もう急ぐ必要のない人生、のんびりゆっくり走りましょう。
三嶺〜剣山縦走を考えたのはずいぶん以前のことなのだが、沢登りを始めてからは沢専になってしまい、稜線歩きは遠のいてしまっていた。サンデー毎日になって、テン泊縦走をまた再開しようかと思っている。そこで思いついたのが三嶺〜剣山縦走である。昨年、kandoさんの涙々の縦走記を読んで以来、その思いが強くなっている。
そんなことを思いながら日程をいろいろ考えてみた。14、15日は山菜闇天で予定が詰まっているが、どうも雨模様だ。14日はパスできないが、15日は山に行けそうもないので移動日として使えそう。そこで、主催者のグーさんには申し訳ないのだが、15日朝に早立ちして移動日にすることにした。これで効率的に時間のやりくりができそう。
【 日 付 】2018年4月15(日)〜16日(月)
【 山 域 】剣山
【メンバー】単独
【 天 候 】1日目 曇り;2日目 晴れ
【 ルート 】
1日目:名頃登山口 13:30 --- 16:20 三嶺避難小屋
2日目:三嶺避難小屋 6:17 --- 6:27 三嶺 --- 7:53 白髭避難小屋 --- 10:30 丸石避難小屋 --- 12:21 次郎笈 --- 12:37 次郎笈峠(昼食)13:17 --- 13:50 剣山 --- 14:17 リフト西島駅 --- 14:54 見の越 --- 自転車 --- 15:24 名頃登山口
(1日目)
14日は天気予報通り午後から雨。それでもタープのおかげで気のおけないメンバーで楽しい時間を過ごすことができた。私は明日のこともあって少し早めに車に引き揚げさせてもらう。車中で横になった途端にばたんきゅう。心地よい眠りをむさぼった。なんで車中やテントの中だとこんなによく眠れるんだろうねえ。
朝5時過ぎ起床。出かけようと思ったらグーさんやビーちゃんが送り出してくれた。わがまま言ってるのにありがたいことだ。5時半出発。さすがに日曜の早朝だけあってスムーズに進み、予定通り1時に剣山登山口の見の越到着。無料駐車場に自転車を置いて、名頃の三嶺登山口まで行く。これも予定通り、お昼前には雨も止み、天気は回復基調だ。名頃の駐車場に着いた頃には日も出てきて、暖かい。日曜日だというのに駐車場には1台も車がない。まあ、こんな雨降りの日に山に登ろうなんていう馬鹿はいないか。
一応テントも持ってきたのだが、まあこのコースなら避難小屋泊まりが無難だろう。テントは置いていく。おかげで荷物は軽く、10キロほどだろう。今日宿泊予定の三嶺の避難小屋までのコースタイムは約3時間。1時半出発なので、順調に行けば4時半には避難小屋に着く。
久しぶりの泊装備での山登り。最初はテンポがわからなかったが、だんだん身体が思い出してきて楽になった。周囲は落葉二次林。下草はほとんどなく、台高なんかと感じが似ているかも。ピーという甲高い音が聞こえ、2頭のニホンジカが逃げていく。しばらく登って行くと、そのニホンジカたちが10mほどの距離を置いて逃げもせずにこっちをみている。母子連れのようだ。こっちの鹿は人間に悪さをされたことがないのかねえ。せっかくなので写真を撮らせてもらう。写真を撮り終わったら走り去って行った。
[attachment=7]P4150007.jpg[/attachment]
標高1500mを超えたあたりで左側の斜面から水音が聞こえてきた。避難小屋の近くにも水場のマークがあるが、あてにならないのでここで水を2.5リットル汲んでいく。これで通常の泊装備の重さになった。まあ、この方が腰が安定して具合がいい。昭文社の「山と高原地図」の水場の位置とは場所が違うようだ。あまりあてにしない方がよさそうだ。ちなみに、避難小屋近くの水場の記載も場所がちがう。
標高が高くなるにつれて寒くなり、風も強くなってきた。登山口では暖かかったので、夏用の手袋(それも女物)しかもって来なかった。手がかじかんでくる。どうも山を甘く見てしまったようだ。それでも風下側の斜面に来るとそんなに寒くない。
標高1700mを越えたあたりで「水場60m」の看板。もう水はあるのだが、一応確認しに行ってみると遠くからでも水音が聞こえている。雨後なので水量が多いのだろう。kandoさんが苦労したところだ。ここから小屋までは標高差で約100mの急登。疲れた身体でここを登り返すのは大変だっただろう。急登を抜けると、アレっという感じで頂上台地に出る。避難小屋はすぐそこだった。
2階もある大きな避難小屋だ。人は誰もいない。今日は貸切になりそうだ。広いスペーを占領して寝床を造る。風があるので、やはり避難小屋泊まりにして正解のようだ。避難小屋であればどんなに風が強くても安全だ。
下の町のコンビニで買ってきたコンビニ弁当が今日の夕食。ちょっと手抜きだが、自分で料理する必要がないので楽だ。ラジオを聴きながらワインを飲んでいると眠くなったので、7時頃に寝袋に入ったらそのまま眠ってしまった。結局、一人きりだった。そりゃそうだわな。こんな雨の日に山に登ろうなんて物好きはいないだろうな。
上下ダウンに三季用寝袋で十分に暖かく快適だった。
(2日目)
5時過ぎに起床。相変わらず風が吹いているが、天気は良さそうだ。餅入りラーメンを食べて朝飯にする。外に出ると霜柱が立っている。昨晩は気温が氷点下に下がったようだ。三嶺山頂はすぐ。山頂手前に遭難碑がある。亡くなった日は4月15日。ん?昨日が命日か。年齢22歳。若くして亡くなったんだねえ。両親はきっと悲しかったことだろう。この時期、突然寒くなって吹雪になることはこのような低山でも稀ではない。私も4月末に低山で吹雪にあったことが何度かある。亡くなった方には申し訳ないが、山を甘く見た結果だろう。
[attachment=6]P4160027.jpg[/attachment]
頂上からは剣山がずっと向こうの方に霞んで見える。ずいぶん遠いなあと思うが、10時間もあれば歩けるコースなので、4時頃には下山できるだろう。まずは鎖場の急降下。kandoさんは疲れた身体でここを登ったんだねえ。
[attachment=5]P4160039.jpg[/attachment]
カヤハゲまで降りると三嶺が綺麗に見える。いい山だ。さすがに人気コースだけあって道ははっきりしている。樹木がまばらなので展望が良く気持ちいい。白髭山分岐からは直ぐ下に白髭小屋が見える。白髭小屋周辺は広々していていいところだ。気持ち良さそうなテントサイトもあった。今度来ることがあったらここに泊まってみたいものだ。水場は南に7分ほど下ったところにあるらしいが、面倒なので確認しなかった。地形をみると大体場所は特定できる。
[attachment=4]P4160048.jpg[/attachment]
白髭小屋を過ぎると笹原となり、明瞭な道は山頂を南に巻きながら続いている。ここは北風を避けられるので、ぽかぽかして気持ちいい。陽だまりで、今日最初の休憩。下の方に林道が見える。今まで色々な稜線を歩いてきたけど、やっぱ木のない笹原の稜線を歩くのは気持ちがいい。特に雲ひとつない快晴だし。来てよかった。
[attachment=3]P4160072.jpg[/attachment]
石立山分岐辺りはオオヤマレンゲの群落のようだ。今日はまだ早いが、満開の頃は綺麗なことだろう。高ノ瀬1740mを越えてゆるゆる下って行くと丸石避難小屋。ブログなどではひどい書かれ方をしているが、窓が狭くて薄暗い以外、決して悪いことはない。水場がないのが欠点か。丸石避難小屋を過ぎてしばらく行くと、トレランの男性二人と出会う。速い。プロ級のトレランアスリートのようだ。この縦走路で出会ったのはこの二人のみ。
丸石から以降はずっと気持ちのいい笹原が広がり、この縦走路のハイライトのようだ。三嶺が霞の向こうにぼんやりとなり、次郎笈と剣山が大きく見える。ずいぶん遠くまで歩いてきたものだ。ゴールが見えてきたので元気が出る。
[attachment=2]P4160110.jpg[/attachment]
次郎笈への登りの途中に巻き道がある。この巻道を使って楽をしてもいいのだが、せっかくなので次郎笈の山頂を踏んで行くことにする。登りの途中で夫婦連れに会い、言葉を交わす。三嶺から縦走してきたというと、よくやったねえとお祝いを言われ、気をよくする。
[attachment=1]P4160112.jpg[/attachment]
次郎笈山頂に12時21分着。三嶺の小屋から6時間の行程だった。自分の足ではまあまあいいタイムだろう。風がなければ頂上でお昼にするところだが、冷たい風が吹いているので、次郎笈峠まで降りて風を避けられるところでお昼休憩にする。風がないとぽかぽかして暖かい。いい日に歩くことができてよかった。
剣山まで最後の登り。頂上台地で二人の欧米人男性に会う。どこから来たのかと聞くとドイツだという。一人は3週間の旅行。もう一人は6ヶ月間日本にいるという。まだ若そうだが、日本人と違って長い旅行が楽しめるようだ。どういう仕組みになっているのだろうか。
[attachment=0]P4160127.jpg[/attachment]
さあ、あとは下るのみ。一番近い峠道を選んで下って行くと、何人かの観光客に出会う。ここは観光地なんだねえ。リフトの駅を過ぎて更に下って行くと、前の方を単独の女性が下っている。お尻の巨大さをみると日本人ではなさそうだ。追いついて顔をみるとやはり欧米人だった。聞くとドイツ人で、夫が頂上に行ったという。さっき会ったよと告げる。まあ、この体型では登るのは無理だろうね。痩せていればきっと美しい顔立ちなんだろうけど、なぜこんなに太ってしまうのだろうか。
剣山神社で今日のお礼を言って、見の越駐車場着2時54分。三嶺避難小屋から9時間弱。まあこんなもんか。自転車で名頃まで戻る。ずっと下り坂なので、ほとんどペダルを踏まずに到着できた。人生下り坂、のんびり気楽に生きていこうや。
翌17日を予備日にしておいたので、徳島市内の安ビジネスホテルに部屋をとって疲れをとってから帰ることにする。サンデー毎日なので無理にその日のうちに帰る必要はないのだ。
(おまけ)
17日は1日中空いているので、前回行きそこなった有馬温泉の金の湯に立ち寄り、さらにはボタン祭りをやっている長谷寺に寄ることにした。途中、西名阪道で覆面パトカーに捕まり、1万5千円もふんだくられた。ここ数年捕まっていなかったので、警戒していなかったのだ。それにしても、80キロ制限の道を103キロで安全運転している車を捕まえるかねえ。まあ、もう急ぐ必要のない人生、のんびりゆっくり走りましょう。