久しぶりに、やぶこぎネットらしい山行が出来たので、生存証明の為にも投稿します。
【 日 付 】 2018年03月03日(土)
【 山 域 】 越美山地(江美国境)
【メンバー】 単独
【 天 候 】 晴れのち曇り
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
06:20 (--:--) 210m 0.0km 北海道トンネル 出発
06:40 (00:20) 274m 0.2km 林道尾根末端
08:10 (01:30) 856.8m 2.3km 856.8m三角点
09:15 (01:05) 1120m 4.6km 横山岳付近
09:30 (00:15) 1120m 5.3km 横山岳東峰分岐
10:55 (01:25) 1005m 8.7km 県境分岐 昼食休憩
11:15 (00:20) 1005m 8.8km 県境分岐 出発
11:45 (00:30) 1050.1m 9.8km 神又峰(大岳)
13:50 (02:05) 1196.8m 13.6km 左千方
15:15 (01:25) 938.7m 16.5km 谷山
16:30 (01:15) 900.1m 19.3km 安蔵山
17:15 (00:45) 305m 21.4km 林道出合
18:00 (00:45) 245m 22.8km 田戸県道出合
19:15 (01:15) 210m 27.9km 北海道トンネル 到着
【 距離 】 27.6Km(内車道6.6Km 但し、雪道)
【 累積標高 】 +2090 -2090m
【 時間 】 12時間50分(内車道 2時間)
Picasa(写真) :
https://photos.app.goo.gl/RRjtwj7H3S5FnNck1
ルートラボ :
https://yahoo.jp/p6kspe
ルート地図 :
http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/_im ... 03_map.jpg
今季のスノー衆のパート3で、まさかの猫ヶ洞の周回コースを歩くことになり、以前から計画していたコースとダブっていたので、新たにコースを考えていました。 今季中には実行したいと思っていたのですが、2週間後の3月3日(ひな祭り)に快晴の天気予報となったので、仕事を休み向かうことにしました。
折しも、以前から破損していたスノーシューの代わりにと、新たに注文していたスノーシューが前日に到着し、これは決行するしかありません。
前日は早めに寝て体力温存としていきます。 ぐっすり眠れ、朝5時には予定通り出発しました。 登山口は、以前「墓谷山」と「横山岳」を周回した時にも訪れた事のある余呉町菅並となります。 今年は豪雪となっていて雪が多いはずですが、この所の暖かさと雨で路面に雪は全く無く、スノータイヤは必要ありませんでした。
予定通り日の出前に到着すると、早速新しいスノーシューを持って出発しました。(アクシデントを考慮してワカンも担いで持っていきます)
取り付きは北海道トンネルの上となりますが、入口までは除雪されており中も歩けそうです。 トンネル脇から取り付きますが、雪は溶けて地肌が見えるので藪漕ぎとなりました。 暫くの格闘後、無事に上部の林道に出合いました。 ここからは尾根沿いに横山岳へと目指します。
北海道(きたかいどう)トンネル
ここも途中までは雪が少なく、藪が五月蝿く難儀しますが、それも植林帯が見えてくるまでの辛抱でした。 植林と合流すると、その先で雪が続いていたのでまってましたとばかりにスノーシューを装着します。
横山岳までは3時間以上を予定していましたが、思ったよりも固く締まっていたのであれよあれよという間に標高を上げていけます。 気がつくと初めの三角点を通過し前方に横山岳が大きく見えてきていました。
そして北尾根の主稜線と合流すると、青空に白山などの展望が広がっていました。 結局、横山岳までは予定より早く3時間で到着しました。
横山岳からのパノラマ
とは言え横山岳は目的地ではないので、展望だけ見て三角点峰をスルーして東峰へと向かいます。
程なく東峰に到着すると、ここからが本番です。 左に折れ北東の尾根に乗ると、すぐに急斜面の降下が始まりました。 ここは念の為、ストックをしまいピッケルを握りながら慎重に降りていきました。
無事に降りて傾斜が緩むと、ここから前回スノー衆の分岐点までは、快適な雪道が続きました。
天気が良すぎて暑く
途中のブナ林や二重山稜など見どころもあり、気がつくと分岐点を通り越していました。
再度登りとなると、どこからかツボ足の足跡と合流しました。(鉱山跡から登ってきたのか?) そして横山岳の東峰から1時間半ほどで、県境との分岐に到着しました。
ここで予定通り昼食としていきますが、この日は天気が良すぎました。 風も全くなく、体感気温は20度はあり暑すぎます…。(温度計で7度ほどでした)
休憩後は、近くに見える「神又峰」へと向かいます。
以前からここの分岐は複雑ですと、何度も見聞きしていたのと、前回印を付けていかれた方がいるので迷うことも無く向かうことが出来ました。
神又峰へ
一旦鞍部へと降りて行きますが、登り返しは大したことも無く30分ほどで特徴も無くあまり面白みのない「神又峰」の山頂に到着しました。
まだ正午前で余裕があるので予定通り「左千方」ーと向かいます。 通過点でしたないピークを後にすると、まだ遥か先に見える「左千方」へと稜線を進んでいきました。
しかし、この先も危険箇所などほとんど無く、高低差も少ない快適な道が続きました。 流石に距離はあるので時間は掛かりますが、体調は暑すぎるのを別として万全です。
途中、地図に崩壊地が書かれていて気になっていた1048mピークに到着しますが、崩壊した西斜面はまだしも東斜面は緩やかで杞憂に終わります。
1048mピークの崩壊地
まずは東に幾つかの尾根を分岐させているピークに向かいますが、名前が付いているのか分かりません。 長いスロープ状の雪の斜面を登っていくと、右手(東側)に平坦地があるのでここで休憩していきました。
横山岳(歩いてきた道を一望)
「左千方」は展望が見られる程の余裕があるのか分からないので、ここで休憩がてら撮影タイムとしていきました。 休憩後、すぐ上のピークへ登ると前方に白く尖った山容が特徴的な「左千方」が見えていました。
左千方近影
ここも念のためにピッケルに持ち変えて向かいますが、思ったほどの険しさではありません。 右手に大きな雪庇を従えた急斜面を登ると呆気なく山頂に到着しました。山頂は以外にもなだらかで、県境稜線沿いに広く長細い山頂部です。
更に奥に三国岳が見えていて、体力的には行けそうですが流石にタイムオーバーとなり諦めます。
ここからが核心部となる、安蔵山への下山尾根です。 地図で見ていても、ここが無事に降りられるかがポイントなのは分かっていました。
尾根の降りかけ部分は、思った通りの急斜面で腰が引けます。 右から回り込むように向かいますが、この暖かさで中途半端に溶けており、スノーシューでは雪ごと落ちていきそうです。 ペースは落ちますが、ここは安全を見て腹ばいでピッケルを刺しながら降りることにしました。 降下方向を確認しながら、暫く降りていくと傾斜も緩み、後は正面を向いて駆け下りていきました。 山頂から20分ほどで危険地帯を過ぎて、後は安蔵山までブナの疎林を歩きます。
ここも距離は長いので「左千方」から1時間半ほどで、三角点峰の谷山に到着しました。 ここまでもブナはありましたが、この前後から大木が目立ち始めます。
谷山のブナ
ここまで「左千方」から休憩無しで歩いていたので、ブナの巨木が目立つ付近で休憩としていきました。 幸い「左千方」から予報通り天気は下り坂で、陽が陰って暑さはしのげていました。 それでも流石に疲れが出だし水分補給後は、800mまで落ちた標高を900mの安蔵山まで登り返します。
急斜面の登りが2箇所ありますが、見た目ほどの斜面でも無く新しいスノーシューで快適に登っていけました。
そして「左千方」から2時間半ほどで、安蔵山に到着しました。 山頂には、何も無く樹林に覆われ展望もなく地味な山でした。 まだ日没までは1時間半ほどありますが休憩する間も惜しんで、下山を開始します。
安蔵山のブナ
南の長い尾根を降りていきますが、ここまで見られなかったテープなども多く、迷うことはありません。 緩斜面を降りていきますが、当初予定していたコースは雪が少ないのと、途中で日没となった場合に危険だとの判断で、一般コース方面に降りることにします。 とは言え、事前に簡単に調べただけで降り口が分からないので、左に植林が見えた辺りで適当に降りていきました。 植林帯と合流すると、その中を降りていき無事に林道に合流しました。
雪止めの沢水を飲み喉を潤すと、後は長い林道歩きとなりました。 この林道を少しでも短くと、最短ルートを計画していましたが、仕方がありません。 まずは県道まで出ますが、案の定 雪崩などで簡単には通してくれません。 幸い、最近歩かれた足跡が安蔵山からここまで薄く残っていたので、その跡を使わせて貰います。
予定よりも大幅に遅れ、高時川を渡る橋まで45分も掛かりました。
明るいうちに県道に合流
丁度、夕焼け時となりザックからヘッドランプを取り出し装着して行きました。 初めからこうなる事は分かっていましたが、真っ暗闇の県道を一人で歩くのは気持ちのよいものではありません。 スキー跡やスノーシュー跡が僅かに残っていますが、5cmほど沈み込むので思ったほどスピードも出ませんでした。 雲があり月も出ない闇夜を歩くこと、1時間10分でようやく北海道トンネルの反対側に到着しました。
もっと手前から除雪しているかもと期待していましたが、そのようなことは無く結局トンネル手前の橋から先の路面が露出しているだけでした。 ここで装着後初めてスノーシューを脱ぐと、暗く不気味なトンネルをくぐり抜け、明るく照らされた集落に無事到着しました。
二時間掛けてようやくトンネル入口
おど+