三ヶ日のうちに一度は山へ行きたいと思っているのだが、どこに行こうか。天気図は冬型。鈴鹿や台高は雪だろう。雪山は晴れてなんぼのもんだ。雪と強風の中での冬山登山は最悪だ。御在所の藤内沢や本谷はまだ雪不足だろうし・・・と、いろいろ迷った末、快晴が約束されている南方へ下ることにした。
【 日 付 】2018年1月2日(火)
【 山 域 】熊野・尾川川流域
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】 駐車地 9:04 --- 9:33丸尾山南面無名谷入渓 --- 9:58 スラブ滝 --- 11:00 丸尾山 851m --- 11:40 赤倉谷三ノ滝25m落ち口 13:30 --- 13:42 二ノ滝40m落ち口 --- 14:04 一ノ滝15m落ち口 --- 14:25 駐車地
家に忘れ物をして取りに帰った関係で、出発が遅れたが、それでも自宅から2時間で赤倉集落についた。熊野も近くなったものだ。下山予定の赤倉谷出合に車を置き、今はほとんど廃道化している一ノ水林道をゆるゆる登っていく。
今日はロープもハーネスも使う機会はないだろうが、これらは沢屋の制服。いつものように30mロープと一揃いのガチャ類を身につけていく。丸尾山南面無名谷にかかる白い橋のところから谷に入り、堰堤を越えたところから入渓。しばらくはゴーロ帯が続く。michiさんじゃないけどやっぱ沢はいいなあ。このゴーロ帯の奥にあんなナメナメ天国が潜んでいようとは誰も思うまい。丸尾山はおそらく全山が固い岩盤で成り立っていて、その上に薄く土壌が覆っているだけなのだろう。
そういえば、最近、関西の某沢グループがこの谷に入ったと書いてあった。おそらくzippさんか私の記録を読んで入ったのだろうが、沢の世界は狭いものだ。皆、お互いに記録を読みながら面白そうなところを探している。
30分ほどゴーロ帯を歩くと谷がひらけ、滑らかな一枚岩でできたスラブ滝が現れる。ここがナメナメ天国の始まりだ。スラブ滝を右から小さく越えると、その上は二股に分かれ、両方からスラブ滝が落ちている。右俣、左俣とも頂上近くまでナメが続くナメナメ天国なのだ。前回は右俣を登って、左俣を下ったので、今回は左俣を登ることにする。
- 丸尾山南面無名谷のスラブ滝
左俣の滝を左から巻き上ると、延々とナメが続く。と言っても傾斜がかなりあるので、ナメ滝と言ってもいいようなところも多い。フリクションを信じて登っていくが、登れないところは脇に逃げる。
- 延々と続くナメ
長いナメが終わるとそこはもう丸尾山頂上のすぐ近くだった。頂上の東面がひらけており、昼食にはもってこいの場所なのだが、今日は赤倉谷三ノ滝のテラスでのんびりする予定なので、そのまま西尾根を下る。鞍部まで下ってから右折し、赤倉谷に降りる。
- 丸尾山頂上
しばらくはゴーロ帯だが、三ノ滝近くになると綺麗なナメが現れる。こちらのナメは傾斜が緩く、ルンルン気分で下ることができる。三ノ滝落ち口のすぐ上には三方からナメが出会っている。ナメナメ天国だ。
- 三ノ滝上流のナメ
三ノ滝は南に開けており、そのテラスで昼食にする。南国の陽光が惜しげなく降り注ぎ、風もないので暖かい。今日の昼食はおでんセットと久しぶりのビール。今日はのんびりなのだ。昼食後、のっぺりした岩の上に寝転ぶが、気温が低いせいか岩が冷えていて背中が冷たい。背中の下にロープを敷くと暖かくなったので、しばらく昼寝する。
- 三ノ滝落ち口
目がさめるともう1時を過ぎている。そろそろのんびりお昼もおしまいだ。三ノ滝を左岸から巻き降りるとすぐそこが二ノ滝の落ち口。ここも広々していて昼食休憩にはもってこいの場所だ。今度機会があったらここでのんびりしよう。
- 三ノ滝
二ノ滝を左岸から巻き降りる。二ノ滝、三ノ滝とも滑らかな一枚岩でできたスラブ滝で、いかにも南紀に多い滝だ。赤倉谷の3連滝の中では二ノ滝の姿形が最もいい。二ノ滝も左岸を巻き降りる。
- 二ノ滝
- 二ノ滝
一ノ滝を右岸から巻き降りる。一ノ滝は、申し訳ないが、一番見劣りのする滝なので、見に行かない。一ノ滝のすぐ近くまで2011年の水害で廃道になった林道終点が来ているので、林道を降りる。ススキが伸び放題で、崩落した土砂に覆われているので、もうほとんど林道の形態をなしていない。林道を降りるとすぐに駐車地だった。
南国沢でののんびり沢歩きを満喫した1日だった。真冬に沢なんてと敬遠する向きもあるだろうが、実は谷中は風も吹かず、日当たりがいいとポカポカと暖かいのだ。今年も安全を心がけながら、沢と戯れることができるといいなあ。
三ヶ日のうちに一度は山へ行きたいと思っているのだが、どこに行こうか。天気図は冬型。鈴鹿や台高は雪だろう。雪山は晴れてなんぼのもんだ。雪と強風の中での冬山登山は最悪だ。御在所の藤内沢や本谷はまだ雪不足だろうし・・・と、いろいろ迷った末、快晴が約束されている南方へ下ることにした。
【 日 付 】2018年1月2日(火)
【 山 域 】熊野・尾川川流域
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】 駐車地 9:04 --- 9:33丸尾山南面無名谷入渓 --- 9:58 スラブ滝 --- 11:00 丸尾山 851m --- 11:40 赤倉谷三ノ滝25m落ち口 13:30 --- 13:42 二ノ滝40m落ち口 --- 14:04 一ノ滝15m落ち口 --- 14:25 駐車地
家に忘れ物をして取りに帰った関係で、出発が遅れたが、それでも自宅から2時間で赤倉集落についた。熊野も近くなったものだ。下山予定の赤倉谷出合に車を置き、今はほとんど廃道化している一ノ水林道をゆるゆる登っていく。
今日はロープもハーネスも使う機会はないだろうが、これらは沢屋の制服。いつものように30mロープと一揃いのガチャ類を身につけていく。丸尾山南面無名谷にかかる白い橋のところから谷に入り、堰堤を越えたところから入渓。しばらくはゴーロ帯が続く。michiさんじゃないけどやっぱ沢はいいなあ。このゴーロ帯の奥にあんなナメナメ天国が潜んでいようとは誰も思うまい。丸尾山はおそらく全山が固い岩盤で成り立っていて、その上に薄く土壌が覆っているだけなのだろう。
そういえば、最近、関西の某沢グループがこの谷に入ったと書いてあった。おそらくzippさんか私の記録を読んで入ったのだろうが、沢の世界は狭いものだ。皆、お互いに記録を読みながら面白そうなところを探している。
30分ほどゴーロ帯を歩くと谷がひらけ、滑らかな一枚岩でできたスラブ滝が現れる。ここがナメナメ天国の始まりだ。スラブ滝を右から小さく越えると、その上は二股に分かれ、両方からスラブ滝が落ちている。右俣、左俣とも頂上近くまでナメが続くナメナメ天国なのだ。前回は右俣を登って、左俣を下ったので、今回は左俣を登ることにする。
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左俣の滝を左から巻き上ると、延々とナメが続く。と言っても傾斜がかなりあるので、ナメ滝と言ってもいいようなところも多い。フリクションを信じて登っていくが、登れないところは脇に逃げる。
[attachment=2]P1020017.jpg[/attachment]
長いナメが終わるとそこはもう丸尾山頂上のすぐ近くだった。頂上の東面がひらけており、昼食にはもってこいの場所なのだが、今日は赤倉谷三ノ滝のテラスでのんびりする予定なので、そのまま西尾根を下る。鞍部まで下ってから右折し、赤倉谷に降りる。
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しばらくはゴーロ帯だが、三ノ滝近くになると綺麗なナメが現れる。こちらのナメは傾斜が緩く、ルンルン気分で下ることができる。三ノ滝落ち口のすぐ上には三方からナメが出会っている。ナメナメ天国だ。
[attachment=4]P1020039.jpg[/attachment]
三ノ滝は南に開けており、そのテラスで昼食にする。南国の陽光が惜しげなく降り注ぎ、風もないので暖かい。今日の昼食はおでんセットと久しぶりのビール。今日はのんびりなのだ。昼食後、のっぺりした岩の上に寝転ぶが、気温が低いせいか岩が冷えていて背中が冷たい。背中の下にロープを敷くと暖かくなったので、しばらく昼寝する。
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目がさめるともう1時を過ぎている。そろそろのんびりお昼もおしまいだ。三ノ滝を左岸から巻き降りるとすぐそこが二ノ滝の落ち口。ここも広々していて昼食休憩にはもってこいの場所だ。今度機会があったらここでのんびりしよう。
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二ノ滝を左岸から巻き降りる。二ノ滝、三ノ滝とも滑らかな一枚岩でできたスラブ滝で、いかにも南紀に多い滝だ。赤倉谷の3連滝の中では二ノ滝の姿形が最もいい。二ノ滝も左岸を巻き降りる。
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一ノ滝を右岸から巻き降りる。一ノ滝は、申し訳ないが、一番見劣りのする滝なので、見に行かない。一ノ滝のすぐ近くまで2011年の水害で廃道になった林道終点が来ているので、林道を降りる。ススキが伸び放題で、崩落した土砂に覆われているので、もうほとんど林道の形態をなしていない。林道を降りるとすぐに駐車地だった。
南国沢でののんびり沢歩きを満喫した1日だった。真冬に沢なんてと敬遠する向きもあるだろうが、実は谷中は風も吹かず、日当たりがいいとポカポカと暖かいのだ。今年も安全を心がけながら、沢と戯れることができるといいなあ。