人並み以上に体力がある訳ではないので、後塵を拝していれば楽なんだろうけど、踏まれていない雪に足跡を残す快感はやめられない。
【日付】 2017年12月29日(金)
【山域】 鈴鹿・藤原岳界隈
【メンバー】 単独
【天候】 ガス 時々 時雨
【ルート】 簡易パーキングふじわら 7:10 - P647(小向井山) 8:50 - P841 9:30 - 白瀬峠直上 10:15 - 三角点P1143.0(頭陀ヶ平) 10:45 - P1171(天狗岩)直下 11:30 - 藤原山荘 12:00 - パーキング 14:00
名古屋ナンバーのAさんが準備中の駐車場に到着。
落『木和田尾ですか?』
A『御池岳まで行けるといいんだけど。どちらですか?』
落『藤原岳ですかねえ。』
トイレに行こうとしたら別の男性2人組がスタート。
準備を終えてスタートするタイミングでAさんがトイレへ。
ザックの背中には黄色いスノーシュー。
この時期の御池岳を目指すだけあって、MSRの下位モデルのようだ。
そんな訳で先に歩き出すことに。
巡視路に入るとすぐにお誂え向きの雪。
履くタイミングを計っている内に最初の高圧鉄塔に到着。
途中の斜面では作業がやりずらいからだけど、鉄塔の基礎は水平になっているので安定性が抜群。
ここまでも誰にも踏まれていなかったし、この先どこまでこの僥倖を味わえるのだろうか。
雪質は悪くはないんだけど、スノーシューでも結構沈むのでしんどい。
- 小向井山よりも下でも、この雪。
小向井山を通過して暫くでスノーシューとツボ足の跡。
ライトニング系の跡ではないので、ひょっとするとAさんかもしれない。
スノーシューの跡に乗っても殆ど沈まないのに、ツボ足がボコボコに崩してあるので歩き難いことといったら。
前に2人組の背中が見えてくる。
相当苦労しているようで、あっという間に抜き去って、その差は広がるばかり。
スノーシューのトレースを有り難く使わせて貰って、安定した歩きに。
さて、何処かで追い付けるのだろうか。
際どいトラバースもトレースのおかげで難なくこなせたし、かなり助かったのでお礼を言いたい。
追い付いたのは白瀬峠まであと僅かになった辺り。
雪が多すぎて悪戦苦闘されている模様。
こちらはその跡を辿らせてもらえるので距離は縮まるばかり。
朝の話をすると、オレンジヘルメットを覚えてくれていたようで。
もう少しだけど、ちょっとだけでも先を行かせて貰う。
白瀬峠の少し上に出てしまったようで、そこでお別れ。
真の谷に降りてからの登り返しは、この雪では無理そうなので県境稜線にするかもしれないと。
- 素晴らしい霧氷も、背景がこれではね。
標高が上がったせいだろうか、もうガスガスでホワイトアウト直前の状態に。
雪が多くて夏道は判らないし、方向を見極めるのに苦労する。
何回も外しながらGPSとコンパスで軌道修正。
霧氷は立派に育っているのに、冴えない写真ばかりで。
もう天狗岩に寄る元気もなくて。
行ったところで何も見えないだろうし。
藤原山荘が見える所まで来てホッとする。
- 高圧鉄塔も上まで見えない。
山荘からの降りはまるでU字溝の中を進むような感じで歩き難い。
多くの人が歩くと、あんなことになってしまうようだ。
少し横に外しながら7合目まで降りたところで、我慢できずに脱ぐことに。
4合目くらいから雪が汚れてきて、降るにつれてそれが顕著に。
パーキングまでの道路にも雪が残っているので、そこを歩いて綺麗なままで終了。
未だAさんの車は残っており、きっと御池岳の雪と格闘されているのだろうと思う。
私の様な何ちゃってハイカーとは違い、こういう人を本物の山やと言うのかもしれないな。
- 今日もよく外したなあ。
https://photos.app.goo.gl/6uLKlV85A5g6hSZy1