先週の取立 - ごまんど周回から、シーズン二度目となる雪山は大野の銀杏峰(げなんぽ)。
奥越では午前中のわずかの時間、晴れ間もある見込みだけど昼からは降ってくるとか。
しかし目覚ましの鳴る直前、わりと激しい雨音に目が覚めた・・・。
まあ、土曜日にトレースなんてないだろうし、どーせ早く登り始めた所でラッセルの程度によっては山頂は無理か
もしれない。今日は無理しないで前山まででもいいかなあ・・・なんて雨音にテンション下がり気味でやっとベッド
を出てからもぐずぐず支度をして自宅を出たら、雨はほとんどあがっていた。
あれま、ラッキー♪ 予想外の除雪のおかげで憩いの森駐車場まで車が入れた。
へっ? 更にラッキーなことに取り付きにはトレースがあるじゃないですか♪
そして、ラッキーというか(天気予報通りの)晴れ間が・・・。
しもたー、こんなコトなら出発時間もっと早くしとくんだった・・・なんて思ったのは、今まで何十回目?
ま、自宅からたったの一時間半で行けるのに、歩きはじめが八時過ぎなんてコトではせっかくラッキーが重なって行
けた山頂なのに、当然こーなってしまう。(^^;
- 自業自得、ホワイトアウトの銀杏峰
【日付】 1017年12月16日(土)
【天候】 晴れのちガス
【ルート】憩いの森(8:05) -(10:00)前山 -(11:20)山頂 -(13:31)憩いの森
登りはじめの元気なうちにトレース横をプチラッセルしてみると、トレース有り無しの差は歴然! ありがたいこと
です。昨日のスキーシュプールは下りだけで登りはない。(つまりスキーを担いだ?)前日の単独トレースを、今日の
単独先行者が追っている形のようだ。
ラッセルなら何時間かかったか分からないが、高速道路の前山直下まで二時間弱で先行者に追いついた。
ご苦労様でしたと先頭を代わり、埋まりかけの前日トレースを進んでいくが、後ろになった先行者はここまでで精根
尽きてたらしく間は開いていく一方、結局は前山で下山したようだ。もう一時間でも早くワタシが追いついてたらと
思うと申し訳ない気持ちになった。
前山ピークから望む山頂部の上には黒い雲が被さってきてるが、まだこの時点では悔しいけど山頂そのものにガスは
無い。しかし隣の荒島岳や経ヶ岳にはもう雲がかかっていて、当然白山の姿も見せてはもらえなかった。
- もっと早起きしてたらホワイトアウトの前に行けたかな?
- 経ヶ岳・荒島には既に雲。
前山ビークまでほとんど風は気になる程ではなかったが、ここからは吹きっさらしの尾根道を登ることになった。
もしかすると前日トレースはここまでかとも思ったが、風で埋まり切る寸前の下りのスキーシュプールとともにスノ
ーシューの登りは上へと続いていた。隠された跡を探りながら有難くトレースを使わせていただく。昨日の埋まりか
けトレースでも、あるのとないのとでは大違いなのに、重荷を担いでのラッセルとはつくづく強い人だと思った。
雲が迫ってきて左下の大野盆地が見えなくなってきた。徐々にガスがかかってくると同時に風もさらに強くなってき
たので、休憩がてらの防寒対策も万全に行う。
- 雲が降りてきた
下では黒々としてた周りの樹木だが、登るに従い霧氷と着雪でどんどん白さを増していった。
- 烈風吹きすさぶ「氷の世界」
極楽平と呼ばれる山頂平原へと飛び出すと、まだそれなりの視界はあったが細かいのは降雪なのか地吹雪なのか、風
の冷たさとともに顔が痛い。
そして山頂目前で、イキナリのスキートレースと合流?
えええっ? とか思っていると、そのトレースの持ち主たちが山頂から降りてきた。(^^;
いったいいつ私を抜いたんですかと聞くと、なんでもひとつ手前の尾根から登ってきたとか。
そー言えば、随分手前の車道に何台かのクルマが止めてあったっけか。
ここ何年かですっかり有名になった、山頂直下のオオヤマレンゲの木の脇を登ってピークへとたどり着いた。
露出していたペットボトルの中身も凍った山頂からは、ピンポンダッシュで脱出!
今日は状況的にピストンの選択しかない。
だいぶ下って雲の下に大野盆地が見えてきた。
出来かけ雪庇の下で風を避けてうどん鍋でまったりこん。♪
そして私が「どこでもスノーシュー」と呼ぶ、好き勝手に大体の方向だけで浮遊感も味わいながらの速攻下山。
と、ありゃあ?
登りのトレースとしばらくの間交差しないなとは思っていたが、ちょっと調子に乗り過ぎたようだ。
支尾根に迷い込んでしまい、ルート復帰に大汗を掻くことになった・・・。
なんか越前的には、えらい早い時間で帰れてしまったなー。(^^;
トレースのおかげですね。
大野からトンネルを抜けるともう小雨が降ってきた。