- 紅葉
こんな時期まで沢登りをしている私を山日和さんは「変態」と呼ぶ。それでは、「鈴鹿の沢制覇」なるブログを立ち上げ、鈴鹿のマイナー沢専門で、「雪沢」なる変な造語まで作って雪の中でも沢登りしようとしているmichiさんをどう呼んでいいのだろうか。まあ、これは「ど変態」と呼ぶしかないだろう。ということで、これは「変態」と「ど変態」のマイナー沢遡行のおはなしである。
【 日 付 】2017年11月26日(日)
【 山 域 】鈴鹿・愛知川流域 御池川小又谷
【メンバー】michi、シュークリーム
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】 小又橋駐車場 8:00 --- 10:50 T字尾根(P967西コル)--- 13:14 御池林道 --- 14:13 駐車地
集合時刻30分前の7時半に小又橋駐車場に着くと、michiさんは既に着いて朝ごはんを食べていた。準備をしていると豊橋ナンバーのご夫婦が到着。ノタノ坂から土倉岳の方に行くという。山を歩きなれたご夫婦なのだろう。
沢装備をして8時出発。michiさんが小又橋から沢に入ろうというので、橋のたもとからすぐに入渓する。「やっぱ沢はいいなあ」とmichiさん。私はというと、「まあ、林道を歩くよりはマシか」といったところ。
しばらく行くと最初の堰堤。地図上では堰堤マークが鈴なりになっているので、さあお出ましかという感じ。左岸から巻いて行くと、その先にまた堰堤。何個堰堤があるのか数えようと、堰堤ごとに写真を撮って見ると合計10個の堰堤があった。いったいこの下に何個の滝が埋もれているのだろうか。
- 堰堤
小又谷林道の終点の先には真新しい堰堤があり、これが最後の堰堤だった。この先はゴーロ帯。南向きの斜面なので、小春日和の陽光が差し込み、広葉樹林に映えていい感じだ。こんな谷のそぞろ歩きは楽しい。
- 二次林の沢歩き
谷が右にカーブするとゴルジュ帯のおでましだ。ゴルジュの中には直登できない5mほどの滝。右岸を巻くが、落ち葉が堆積した斜面が滑りやすく、ヒヤヒヤものだった。先に登りきり、後続のmichiさんを待つ。ロープを出そうかと声をかけようかと思ったが、まあ「ど変態」のmichiさんにはその必要はなかろうとフリーで登ってきてもらう。女性が一緒だと迷いなくロープで確保する場面だ。ここが一番の核心部だった。
- 5m滝
そのあともゴルジュが続くが、全て直登できる斜滝で、フリクションの良さもあって楽しませてもらった。
- ゴルジュ内の斜滝
ゴルジュを抜けるとすぐ右岸がT字尾根のP967西側コルだった。先日の雪がまだ薄く残っている。
- 残雪
コルに上がると風もなく、いい小春日和だ。目の前にテーブルランドが見えるが、「変態」二人組はテーブルランドに目もくれず、ただ下山するのみ。途中、山の恵みを探すが登山道周辺はすでに採集されたあと。ほとんど取れなかった。
T字尾根のジャンクション手前の気持ちのいいところでお昼休憩。何度も書いて恐縮だが、風もなく、いい日和だ。ブナ、ナラを主体とした二次林に晩秋の陽光が差し込み、明るい。すぐ近くで今朝あったご夫婦もお昼にしている。T字尾根に人が集まる理由がわかるような気がする。
昼食後も山の恵みを探しながらののんびり歩き。林道に降り立ったあとは、時間も早かったので御池川に降りて、川沿いに駐車地まで戻ることにする。広い河原をゆったりと流れる御池川はまるで熊野川のミニチュア版だ。川を何度も渡渉しながら、のんびりと駐車地に戻った。
もうそろそろ沢納めの時期だが、もう少し沢シーズンかなと思わせるそんな小春日和の1日だった。michiさん、おつきあいありがとうございました。またよろしくね。
もちろん、山の恵みもほんのちょっぴりおすそ分けしてもらいました。
「あれをほんのちょっぴりとは言わんだろう」という野暮なツッコミはなしね。
- 山の恵み