【日付】2017年11月1日(水)
【山域】鈴鹿北部/烏帽子岳
【ルート】時山8:00―巡視路―10:45烏帽子岳11:10―12:40三国岳14:00―阿蘇谷―16:30時山
【天候】快晴
【同行者】単独
10月は連続台風やら何やかやで山はオアズケ状態だったが、月が替わればツキも変わる? 快晴の空が返ってきた。体調はスッキリとはいえないが、山の空気を吸うのが一番のお薬になるかも…と、勝手に思うことにして、行き先を考える。
地図を広げれば食指が延びる山域は数々。奥美濃や奥越方面にも魅かれるが、冷静に考えて、日没が早いこの時期、日帰りで行ける所は限られる。
それなら、私にとってヤブオフでの鬼門となっている「ダイラ」はどうや! 烏帽子岳864.8mとセットで周回してみるか。
今回は、烏帽子岳から三国岳を経て、帰りにダイラへ立ち寄って守護札を剥がしてくるのがミッション。さて、どうなることか…
- 時山バンガロー村
時山のバーベキュー場へ入る赤い橋(清内橋)の近くに駐車。橋を渡ってすぐ左側に巡視路の表示がある。巡視路の階段を外して急斜面を直登したため送電鉄塔まで45分もかかった。
- 眼下に時山集落
振り返ると時山の集落が一望。西には鍋尻山の尻ならぬ頭が飛び出ている。
ずっとシロモジなど自然林の尾根だが、色づき具合はイマイチだ。台風のせいだろうか、落葉の量は半端でない。
- 烏帽子岳山頂は近い
co800mの南西尾根分岐に10:10。双耳峰の山頂が紅葉の隙間越しに覗いている。三国岳へはこの尾根に進むのだが、その前に烏帽子岳の山頂を拝んでおかないと。
- 北西方面の眺望
伊吹山、霊仙山、鍋尻山、高室山…と続く北西方面の眺望をカメラに収めながら稜線を進む。遠方の比良の山々が霞んでいるせいか、まるでアルプスのよう。
烏帽子岳山頂に11:40。やっと東側の伊勢湾方面が視野に入るが、快晴なのにモヤっている。日差しが暑いくらい。逆光だけど「三等三角點」の文字がなんとか読める。
さあ次の目標へ。尾根分岐まで戻って南西尾根へ。どんな尾根やろ?初めてのルートは不安なものだ。
- ちょっとオアゾビで
標高差にして100m足らず下ると送電鉄塔。烏帽子岳を振り返り、アセビにキャップを載せてイメージ写真をゲット。「エー帽子」なんて、苦しいギャグには自嘲するしかないか…。
前方には三国岳からダイラの頭へと続く稜線が近い。あの尾根を下ろうかと思っていたが、どうやら今回は時間切れで無理やろな…。
- 癒しのブナ巨木
爺にはタフな尾根だったが、途中には大きなブナも現れて疲れをいやしてくれる。
co810mの台地付近の大きな池のようなヌタ場を過ぎて最後の登り。時山への縦走路と合流して、左へ少し登れば山頂が待っていてくれた。
南側には鈴鹿の主峰―御池岳~鈴ヶ岳のシルエット。ここの三国岳は本峰894mのほか、最高点911mと三角点815.0mの3ピークで成り立つ。ここから5分で最高点らしいが、前にも通過したので今日はパス。それよりランチにしないと腹が持たない。
- ランチメニュー
今日は野菜+卵入りラーメン(正麺)にイワシの味噌煮、もちろんアワワ付き。遅くなったとはいえ、下山ルート短縮で時間は大丈夫だ。
14:00、1時間以上のランチ休憩を終え下山にかかる。15分で三角点峰を巻いた鞍部へ。ダイラへ立ち寄ってみようかな? とも考えたが、時間的に不安になり阿蘇谷を真っすぐ下りましょう。
市販地図にも赤実線が引いてある一般登山路なので安心…と思ったが、なかなかの谷下り。谷の両側を、有るようで無い踏み跡を探しながら降りていく。
ヒザ関節の硬直化、ヒラメ筋の疲弊、大腿の衰退、バランス感覚のマヒ…。下りなのに踏ん張れない足に、脚力・体力の落ち込みを痛感させられる。
おまけに、巡視路用の鉄橋が、ことごとく崩壊(先日の台風のせい?)していて、渡渉場所を考えながらの沢下りとなった。
赤い清内橋に16:30。結果オーライで闇下は免れた久々の山歩きとなった。
それにしても、ダイラへはいつ行けるんやろ(@_@。
~biwa爺