土曜日、今日は天気が悪そうだ、夕立にでもやられそうと、カミサンの言いつけの仕事をこなす事に。
家の床のワックスがけ、親父の家のそうじ、ワンコのシャンプー、庭の草抜き、夕飯用の買い物と夕飯準備、よくもまぁこんなに・・・
。
完璧にこなし(?)、夜・・・今日は早く寝て心おきなく明日は山に行こうのつもりだったのだが・・・。
先日から洗濯機が調子悪くて途中で止まる、今日も止まったので分解してみると、パイプの中に錆がたまり塊になって水が流れないようだ。パイプの両側からフレキシブルを突っ込むとゴミをかためてしまったようで全く排水されなくなった。カミサン要望の乾燥付きだが排水が出来ないと蓋も開かないし、操作も受け付けない,コリャ~ダメだわ。
仕方なくドレンから水を抜いていたら、緩めすぎて床が水浸し、どうしても直さないと明日山に行けないぞと奮闘、ドバッと錆を掻き出して一件落着。でもわたしゃー機嫌が悪いぞ!原因は私の金属粉付きの作業服なのだけど
。結局早く寝られず寝不足で朝を迎えた。
山オンリーなのに話が脱線クレームが付くといけないから本題に入ります。
先日zippさんがこんな事を書いていた「桧塚-シャッポ山間をGPSで直線張ればいいのに」それが気になって地形図を眺めていると岩ぐらがあってとても直線では登れないけど、ルートを選べば千石谷からシャッポ山の図根点に上がれそうだと思い確かめてみようの気になった。予定のルートはこんな感じ。
【 日 付 】2011年8月7日
【 山 域 】台高
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れのちくもり
【 ルート 】蓮集落跡P6:30-千石林道ゲート7:00-千石谷右岸枝谷滝8:05-co790 9:30-シャッポ図根点10:55-千石東峰12:15-大滝13:10~13:50-千石林道終点14:20-蓮集落跡P15:40
朝からはキリが多く森の集落はガスの中、電光板は気温20度を示していた。ダム湖周道路を走ると霧もうすくなり登る朝日が綺麗な景色を見せていた、今日は暑くなりそうだな。
蓮集落跡に入ると通行止めのバリがしてある、土砂くずれ、植林伐採地のすそがくずれたようだ、すでに土砂は除けられているがまぁ今日は里川出合いに置こうか思ってたので少し長くなるけどここに置いていくことに。
崩れはこのあたりだけで他には無し、千石林道ゲート前にはバリを除けて入って来たのか軽バンが一台止まっていた、見た感じ渓流釣りの様であった。
予定の尾根が登れそうか見ながら林道を歩いていく、真っ直ぐ上がる尾根は下部がかなりきびしそうなので上流から緩やかな部分を登り岩場の上をトラバースして尾根に乗るコースを取ることにした。
井戸谷を過ぎ、治山工事された斜面を降りる、ここは谷まで楽に降りられそうだと思ったからだ。谷は穏やかで川原が広がり対岸には一筋の綺麗な滝がかかっている、近くに行くと結構綺麗な滝だ、しばし休憩。
このあたりは緩やかな斜面が千石谷右岸に広がっている、以前から一度入って見たいと思ってたところである、そこを下流に向かいながら徐々に標高を上げて行く。細いながらも落葉樹林が広がり、苔むす岩が転がるさまはさながら樹海と言った所か。過去には炭焼きに使われたのか、乾溜に使われたのかのような形跡が見られ、アガリコ?と思うような株も見られた。
岩グラの上に出る標高でトラバースしていくと小尾根にでた、そのまま上がれそうだが上には岩場マークが待ち受けているので予定通りダイレクト尾根に向かう。
上にも岩場があり裾の斜面を追って行く、少し上がり難い所も有ったが思ったより楽に上がれそうだの気持ちであった。
尾根芯に出る所で岩場に当たる小ルンゼも有るが急で登れず腹のバンドを追うが一枚板の岩の登りになった、木はまばらに有るがロープでも掛けないと登れそうもないので安全な所まで降りてロープを準備。ふと見ると朽ちかけた細い丸太を伝って上の木に届けば登れそうな所が目の前に有った、登ろうとすると木には釘が何本か打ち付けてあった、山師がここを上がるのに使ったのであろう。そこを登るが上の木からよじ登るのが大変だった、腕を返し腕の力だけで登る、木に足を掛けたいがサイボーグとなった左足は思ったように上に上げられない。力尽きる前に登らないとと思い膝と尻も着いて上がり泥だらけフー!、ここはもうロープ使わないと降りられないや。おまけに久しぶりに腰に痛みが出てしまった。
尾根に上がると穏やかな所、ここにはワイヤーや櫓に使った丸太、ビンなどが残されていた。このあたりはスズタケも生えていた、台高でも過去にはスズタケの茂る所も多かったのであろう、枯れたのを見ることは多いのだ。
この上にもコンターの混む所が有り心配していた、登れなければ左の尾根に回り込む予定で有ったが、結構急なのでそのまま上に向かう、岩も多く痩せた所も有る、尾根芯には岩が多くなった所で右斜面に鹿道がそれている、こちらから巻いた方が良いのかなと進むとうまく上に抜けられた。
もう少しで稜線の所で斜面に大きな木を見つけたブナも多くなって来てるのでザックをデポして見に行くとそれはミズナラであった、その向こうはもう隣の尾根。戻り一登りで稜線、十数メーター西のピークに出るので修正、図根点は少し低い所に有る様だ。
虫にたかられ、汗だくで登った斜面はまっ!急傾斜だな、降りたくはないな。
稜線に出ると少しは涼しいが虫は減らずネットが外せない、それに千石東峰までが遠いんだよな。
千石東峰で休憩、また雲行きが怪しくなってきて明神岳には雷雲が掛かり始めてる、又今日も降られるのか、ゲリラならいやだな~と北尾根(誰が名付けたかTW御用達尾根)を下る、この尾根も入りにくい尾根で、初めは降りられるのかと思うほどの急斜面少し降りると尾根らしくなり、古いネットに沿って下る、赤クラ滝出合には途中で隣の尾根に移るので有るが今日はそのまま下り時間が有れば喜平小屋谷の大滝をもう一度調べて中段に降りられないか探す魂胆だ。
分岐テープを見送り進む、鹿ネットはこちらの尾根に続いてる、開けた所に出たら先は落ちている、ネットは右にそれて行ってるが尾根は左に下りている、谷音が大きくなってきて前に大滝の岩グラが見えてきた、尾根先端は急峻、ルンゼに降りるともう上の左股の谷が見える、降り付いた所はグーさんが大滝の巻きに使ったルンゼが正面に見える所。やっと水場にでて汗を流す、上にも滑滝が続く良い感じの谷で少しあがってみる。
私が登ったルンゼはもう少し下、グーさんがトラバースで越した所で有ろう。ルンゼと洞穴が一緒に撮れるよ。
洞穴の前にはバンドが続くよ行って見よう、バンドと言うより斜面かな、危険の無い歩き易い所だ、鹿が一匹滝の方に逃げるが又来て顔を出す事二度、三度。「どうして?」「はは~ん行き止まりだな」意を決してかこちらに向かい斜面の下を走る、下は崖だ「落ちるなよ!」谷に下り反対斜面に走り去っていった。
周り込むと目の前に大滝が落ちている、テラスと言うほど広くは無いが滝の下まで降りられそうだが、滑ればアウトでももう少し行ってみたいと、ロープを出した上の木に通して下ってみる短いので真下には行けないが外す気にはならないのでここまでにしょう。左岸は懸垂しないと無理みたい、ここは度胸の有る人なら簡単に降りてしまうだろうの感じの所でした。
上の左股の最初滝、前回は水流の横の岩を辿ったが、ハング気味で抜けにくかった、下りはやばいかなと思ったら案の定降りられない、直ぐ上の棚を進むがここも屈んで這わないと無理、降りられない!、またまたロープの出番。上の枝に掛けようとカラビナ絡げてほり投げる、あっ失敗、引っ張るが、あれ引っかかって取れないよと、登る羽目に。何とか長さのぎりぎりで足が着いた。
結構滝見物で時間が喰ってしまった、おまけにロープ出したりしてたらブトの食い放題で疲れ気味、スダレ滝に下るガレ斜面ですってんころりん、もう汗と泥まみれ。カメラ片手に先を急ぐとまたまた倒れそうになり、カメラを岩にごつん。こりゃこんな事してたら怪我するわ。まじめに歩きましょう。それでも出会いで谷から上がる時に膝をごつん、なんか三隣亡か?
林道に上がればもう安心と登った尾根はどれかいなと余所見で歩いたら落石でつまずいて倒れそうになり、これは本当にやばいな林道から転落ではしゃれになんないやと遅れ気味の時間を取り戻すべく歩くのに専念、何とか無事帰れました...?
と思いきや、家に帰って食卓の照明に腕時計を掛けた途端(ソーラー充電の為の定位置なんです)いきなりアクリルのフードがまっ二つに割れてカミサンの目の前に落下
・・・こんなの有り~私のせい?=とんだ災難のTWでした=