【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

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Re: 【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

by 山日和 » 2017年6月26日(月) 23:43

okuちゃん、どうもです。

なんというか、こんなローカルな枝沢まで、っていうことは、それだけ通い詰めているわけですよね(^^;
粟柄林道の両側って、地形はいいのですが気乗りがせずほとんど歩いていませんが、
山日和さんの「食指の動かんとこ」にも入っているのでしょうか。


それほどでもないですけどね。
粟柄谷の支流ではカメリ谷と桧谷ぐらいしか歩いてません。 :D

車の運転、問題ないですか? っていうどうでもいいことが気になります。

デカいのは落ちてないから、小石を踏まないようにって感じですね。 :mrgreen:

登りでしたら歩いているうちに乾いてきてちょうどいいぐらい(^^;

まあ、そうなんだけど、意外に気温が低かったもんで・・・(^^;)

[attachment=1]P6180035_1_1.JPG[/attachment]
張り詰める、とは縁遠いこのあたりでも、気後れのするような鹿のまき道はあったりしますね。
鹿の踏み跡はだいだい追っかけられるのですが、たまに、巻からざる得ないところがあります。


okuちゃんの場合はシカか人かわからんぐらいだから・・・ :mrgreen:

高島トレイル側から右俣を見ると雰囲気よさそうですが、このあたりは、

洞吹さんも歩いてたし、地形図のゆったり感がいいですよね。

>この尾根も最初はブナで良かったのだが、途中からスギの放置植林みたいなヤブでげっそり。
これもありますし、なかなか行こうという気になりにくいですよね。


当たりハズレの割と少ないとこなんだけどね。

>トレイルと別れてヤンゲン谷左岸尾根を進む。これが大正解だった。
アプローチの悪さと、森の中まで伸びている林道で気乗りしなかったのですが、行ってみたくなります。



未踏ならぜひ行くべきですよ。
湯の花谷左岸尾根に匹敵すると思います。 :lol:

                     山日和
P6180128_1.JPG
添付ファイル
癒しの二俣
癒しの二俣

Re: 【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

by oku » 2017年6月25日(日) 18:44

山日和さん こんばんは

>【コース】ボンカ谷出合8:27---9:18カマノ谷二俣---10:27割谷の頭11:42---11:55寒風---12:23大谷山---12:48ヤンゲン谷左岸尾根分岐13:48---14:35トチノキ谷出合---14:48駐車地
なんというか、こんなローカルな枝沢まで、っていうことは、それだけ通い詰めているわけですよね(^^;
粟柄林道の両側って、地形はいいのですが気乗りがせずほとんど歩いていませんが、
山日和さんの「食指の動かんとこ」にも入っているのでしょうか。

> 落石だらけの粟柄林道を進み、ポンカ谷の林道出合に駐車。次に出合うトチノキ谷の林道に入る。
車の運転、問題ないですか? っていうどうでもいいことが気になります。

>トチノキ谷は名前の通り、トチの木が多く雰囲気のある谷だ。支流に入ってしばらくは凡流が続く。ちょっと滝らしい滝が出てき
>たが、フルシャワーでないと登れそうもない。体はまだ沢モードではなく、涼しいのでヒザから上を濡らすのは避けたい。
>と思っていたら、なんでもない所で滑って仰向けにひっくり返る。ヒザどころかお尻がずぶ濡れである。やれやれ。
登りでしたら歩いているうちに乾いてきてちょうどいいぐらい(^^;

> 水の中に変わった模様の岩があった。よく見ると足が生えている。子鹿の死骸だった。水の飲みに来て誤って溺れたのか、斜面から
>転落してきたのかわからないがこれも自然の摂理。可哀想だが仕方がない。
張り詰める、とは縁遠いこのあたりでも、気後れのするような鹿のまき道はあったりしますね。
鹿の踏み跡はだいだい追っかけられるのですが、たまに、巻からざる得ないところがあります。

> いくつかの小さな滝を過ぎると谷は何事もなかったかのように平流となり、二俣を迎えた。この二俣近辺はゆったりとした河岸台地
>に小川がサラサラと流れる別天地だ。どちらかというと、この景色を見たいがためにこの谷を選んだようなものなのだ。
いい雰囲気ですね。

>右俣は大谷山と寒風の鞍部へ伸びるおおらかな谷だ。地形図で見ても魅力的で心惹かれたが、ここは割谷の頭へ突き上げる左俣を選択した。
高島トレイル側から右俣を見ると雰囲気よさそうですが、このあたりは、
>この尾根も最初はブナで良かったのだが、途中からスギの放置植林みたいなヤブでげっそり。
これもありますし、なかなか行こうという気になりにくいですよね。

>トレイルと別れてヤンゲン谷左岸尾根を進む。これが大正解だった。
アプローチの悪さと、森の中まで伸びている林道で気乗りしなかったのですが、行ってみたくなります。

Re: 【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

by 山日和 » 2017年6月25日(日) 12:32

SHIGEKIさん、どうもです。

割谷の頭11:42---11:55寒風---12:23大谷山 で、ルートを考えてみるが・・・
まず、ボンカ?、カマノはアメ車のカマロ新型?ヤンゲン?って何?
ようこんだけ変わった谷の名前つけたもんですな。謂われがあって、それなりに訛って残ってきたんですね。


耳川流域は変わった名前の谷が多いですね。ジャヅキ、ソトカベ、森水屋、トタテ、サルハシ、水舟・・・

やっと地形図でルートぼんやり確認しました。
P633 の林道挟んで南東の谷をU字型に割谷の頭へ向かったのですね。


そうでおます。 :mrgreen:

このトチノキ谷を遡って、割谷左岸の尾根に出るルートはどうでしょうか?
ca770辺りからポンカ谷か同谷右岸左岸尾根を戻ってくるとか・・・


トチノキ谷は林道終点から谷もない登山道のような谷です。林道下の流れは美しいですが。

子鹿さんが引っ張ろうとしたのかもしれませんね!!
よくぞ思いとどまりました。


危ない危ない。 :oops:

ホンマ 美しい滝ですね。

この流域でも指折りの美瀑のひとつかもしれません。

> いくつかの小さな滝を過ぎると谷は何事もなかったかのように平流となり、二俣を迎えた。この二俣近辺はゆったりとした河岸台地
に小川がサラサラと流れる別天地だ。どちらかというと、この景色を見たいがためにこの谷を選んだようなものなのだ。

これはいいですね。


でしょー :lol:

[attachment=1]P6180041_2_1.JPG[/attachment]
耳川流域屈指の尾根ですか!!
だいたい自分なりのルートが見えてきました。
カマノ谷溯行、美しく簡単にまける滝、二股台地、まっすぐ進んで大谷山、そして、ヤンゲン左岸尾根下降のミニコース そのうち、辿ってみます。


少なくとも10本の指には必ず入ります。
さほど大きな期待がなかっただけになおさらでした。 :D

                  山日和

P6180127_1.JPG
添付ファイル
P6180041_2_1.JPG

Re: 【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

by SHIGEKI » 2017年6月23日(金) 19:52

山日和さん こんばんは。

【山 域】若狭 大谷山周辺
【コース】ボンカ谷出合8:27---9:18カマノ谷二俣---10:27割谷の頭11:42---11:55寒風---12:23大谷山---12:48ヤンゲン谷左岸尾根分岐13:48
     ---14:35トチノキ谷出合---14:48駐車地

 割谷の頭11:42---11:55寒風---12:23大谷山 で、ルートを考えてみるが・・・
まず、ボンカ?、カマノはアメ車のカマロ新型?ヤンゲン?って何?
ようこんだけ変わった谷の名前つけたもんですな。謂われがあって、それなりに訛って残ってきたんですね。
 そう言えば、実家の方でも山の名前は少ししかありませんが、谷はすべてに名前が付いています。○○だん と呼んでいて昔は だん のことを 田んぼ のことだと思ってました。

 
 今シーズン初の沢に選んだのは若狭美浜の山。懸案のまま残っていた粟柄谷支流のカマノ谷だ。ただあまりにも短いので、隣のヤン
ゲン谷とセットで片付けてしまおうという算段である。一旦下るために使う尾根も以前から目を付けていた尾根で、最後の下りも未踏
のスギヤ谷という、実に意欲的なプランだった。計画段階では・・・

やっと地形図でルートぼんやり確認しました。
P633 の林道挟んで南東の谷をU字型に割谷の頭へ向かったのですね。

トチノキ谷は名前の通り、トチの木が多く雰囲気のある谷だ。

このトチノキ谷を遡って、割谷左岸の尾根に出るルートはどうでしょうか?
ca770辺りからポンカ谷か同谷右岸左岸尾根を戻ってくるとか・・・

と思っていたら、なんでもない所で滑って仰向けにひっくり返る。ヒザどころかお尻がずぶ濡れである。やれやれ。
 水の中に変わった模様の岩があった。よく見ると足が生えている。子鹿の死骸だった。

子鹿さんが引っ張ろうとしたのかもしれませんね!!
よくぞ思いとどまりました。


10mあまりの滝は一直線に水を落として美しい。

ホンマ 美しい滝ですね。


 いくつかの小さな滝を過ぎると谷は何事もなかったかのように平流となり、二俣を迎えた。この二俣近辺はゆったりとした河岸台地
に小川がサラサラと流れる別天地だ。どちらかというと、この景色を見たいがためにこの谷を選んだようなものなのだ。

これはいいですね。


 トレイルと別れてヤンゲン谷左岸尾根を進む。これが大正解だった。それほど大きな期待はしていなかったのだが、この山域でも上
位に入るであろうブナ林が続いていた。そこそこの大木もあり、下生えのないスッキリとした尾根は実に素晴らしく、左右の谷川斜面
の佇まいも言うこと無し。耳川流域の山の大抵のところは知っているつもりだったが、まだまだ勉強が足りないということだろう。

耳川流域屈指の尾根ですか!!
だいたい自分なりのルートが見えてきました。
カマノ谷溯行、美しく簡単にまける滝、二股台地、まっすぐ進んで大谷山、そして、ヤンゲン左岸尾根下降のミニコース そのうち、辿ってみます。

SHIGEKI

添付ファイル
ちょこっと散歩に
ちょこっと散歩に

Re: 【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

by 山日和 » 2017年6月22日(木) 23:56

洞吹さん、どうもです。

最近は、どちらさんも上がったり下がったりが大流行りですね。
しかし、カマノ谷、ヤンゲン谷、スギヤ谷……
こんな谷の名前を見ても、「どこやねん?」という人がほとんどなのでは?


標高差の少ないところで上がって下りるだけでは物足りないですからね。
と言いながら上がって下りるだけに終わってしまったワタシ・・・
耳川の谷は結構行ってますが、まだ残ってます。食指の動かんとこばかりですが :mrgreen:

あらら、どうしたどうした??
急激なトーンダウンやな。


まあ、そういうことです。 :oops:

[attachment=4]P6180008_1_1.JPG[/attachment]
「ヤンゲン谷から片付けよう」と言いながら、
すでにカマノ谷に入ってしまっているような記述とは?


これはミスりました。訂正しときました。

やっぱり、最初の「カマノ谷に入ってしばらく~」は
ヤンゲン谷の誤記のようですなあ。


そうなのよ~ :lol:

ワシが前に行った二俣台地ですね。
プチ桃源郷だったでしょ。


なかなかの場所でした。右俣も魅力的でしたね。

この尾根、そんなにひどかったですかね?
ヤブと植林はあるけど、そこまで意欲低下するほどでもないと思うけど。
ワシのときは下り方向だったので、あんまり時間かからずに抜けられたからかな?


いや、この記述は二俣から割谷の頭への尾根の支尾根の話なんですわ。
主尾根に出てからはスッキリした尾根でホッとしました。

[attachment=3]P6180063_1.JPG[/attachment]
ここは絶好のランチスポットですからね。
ワシも、何度もお世話になってます。


確かにいいところです。でも私的には寒風手前のブナ林の方がゆったりして寛げるかな。
高島トレイルを歩く登山者が少々うるさいですが。

[attachment=2]P6180082_1.JPG[/attachment]
>大谷山からはちょっと気になっていたヤンゲン谷左岸尾根を下りることにしよう。

この尾根も気になりますね。

雰囲気よさそう。

めっちゃ絶賛ですね。
筆が滑っているのでなければ、これはなかなかの掘り出し物じゃないですか。
ワシもこんど行ってみよう。 :P


筆も滑りを止められない、素晴らしい尾根でしたよ。山日和ウソつかない。
画像はもっとウソつかない。ぜひどうぞ。 :mrgreen:

[attachment=1]P6180121_1.JPG[/attachment][attachment=0]P6180133_1.JPG[/attachment]
最初の谷間違いは、林道から降りてくる場所が予定と違ってたからかな。
それとも、単純な思い込みと勢いで行っちゃったのか?


トチノキ谷左岸の二つ目の支流という刷り込みがありました。本流に下りた地点がすでに一つ目支流を過ぎた地点
だったのが間違いの原因です。(^^;)

                  山日和
添付ファイル
P6180133_1.JPG
P6180121_1.JPG
寒風手前のブナ林
寒風手前のブナ林
こんな感じ
こんな感じ
ヤンゲン谷出合
ヤンゲン谷出合

Re: 【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

by 柳川洞吹 » 2017年6月22日(木) 19:58

山日和さん こんばんは

  今シーズン初の沢に選んだのは若狭美浜の山。
  懸案のまま残っていた粟柄谷支流のカマノ谷だ。
  ただあまりにも短いので、
  隣のヤンゲン谷とセットで片付けてしまおうという算段である。
  一旦下るために使う尾根も以前から目を付けていた尾根で、
  最後の下りも未踏のスギヤ谷という、実に意欲的なプランだった。


最近は、どちらさんも上がったり下がったりが大流行りですね。
しかし、カマノ谷、ヤンゲン谷、スギヤ谷……
こんな谷の名前を見ても、「どこやねん?」という人がほとんどなのでは?

  計画段階では・・・

あらら、どうしたどうした??
急激なトーンダウンやな。

  落石だらけの粟柄林道を進み、ポンカ谷の林道出合に駐車。
  次に出合うトチノキ谷の林道に入る。


ここはまず定跡どおり。

  まずはヤンゲン谷から片付けようと、適当なところで流れに下りた。
  トチノキ谷は名前の通り、トチの木が多く雰囲気のある谷だ。
  カマノ谷に入ってしばらくは凡流が続く。


「ヤンゲン谷から片付けよう」と言いながら、
すでにカマノ谷に入ってしまっているような記述とは?

  と、目の間にデジャヴのある大きな滝が・・・。
  これはカマノ谷の大滝ではないか。
  写真で何度も見てハッキリと頭に焼き付いていたのだ。
  ヤンゲン谷のつもりがカマノ谷へ入ってしまったようである。


やっぱり、最初の「カマノ谷に入ってしばらく~」は
ヤンゲン谷の誤記のようですなあ。

  いくつかの小さな滝を過ぎると谷は何事もなかったかのように平流となり、
  二俣を迎えた。
  この二俣近辺はゆったりとした河岸台地に小川がサラサラと流れる別天地だ。
  どちらかというと、この景色を見たいがためにこの谷を選んだようなものなのだ。


ワシが前に行った二俣台地ですね。
プチ桃源郷だったでしょ。

  この尾根も最初はブナで良かったのだが、
  途中からスギの放置植林みたいなヤブでげっそり。
  859m標高点の割谷の頭に着く頃には
  もう1本というモチベーションもすっかり失せてしまった。


この尾根、そんなにひどかったですかね?
ヤブと植林はあるけど、そこまで意欲低下するほどでもないと思うけど。
ワシのときは下り方向だったので、あんまり時間かからずに抜けられたからかな?

  時間は早過ぎるぐらいだがメシにしよう。
  林床にイワウチワが敷き詰められたブナの森は、
  ロケーションだけは文句の付けようがない。


ここは絶好のランチスポットですからね。
ワシも、何度もお世話になってます。

  大谷山からはちょっと気になっていたヤンゲン谷左岸尾根を下りることにしよう。

この尾根も気になりますね。

  目指す尾根は直進方向の広い尾根から左に分岐するのだが、
  このあたりの微妙な地形と一面のブナの森はなかなかいい。


雰囲気よさそう。

  トレイルと別れてヤンゲン谷左岸尾根を進む。これが大正解だった。
  それほど大きな期待はしていなかったのだが、
  この山域でも上位に入るであろうブナ林が続いていた。
  そこそこの大木もあり、下生えのないスッキリとした尾根は実に素晴らしく、
  左右の谷川斜面の佇まいも言うこと無し。
  耳川流域の山の大抵のところは知っているつもりだったが、
  まだまだ勉強が足りないということだろう。


めっちゃ絶賛ですね。
筆が滑っているのでなければ、これはなかなかの掘り出し物じゃないですか。
ワシもこんど行ってみよう。 :P

  本流との合流点だけは落差があり、左から巻いて着地。
  対岸の高みに見える林道へ上がるために少し上流へ行くと、
  そこに本物のヤンゲン谷の出合があった。


タヌキは2匹捕れませんでしたね。
最初の谷間違いは、林道から降りてくる場所が予定と違ってたからかな。
それとも、単純な思い込みと勢いで行っちゃったのか?
まあ、とりあえずお疲れさまでした。

よい山旅を!
               洞吹(どうすい)

【若狭】カマノ谷からヤンゲン谷左岸尾根

by 山日和 » 2017年6月21日(水) 21:44

【日 付】2017年6月18日(日)
【山 域】若狭 大谷山周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】ボンカ谷出合8:27---9:18カマノ谷二俣---10:27割谷の頭11:42---11:55寒風---12:23大谷山---12:48ヤンゲン谷左岸尾根分岐13:48
     ---14:35トチノキ谷出合---14:48駐車地

 今シーズン初の沢に選んだのは若狭美浜の山。懸案のまま残っていた粟柄谷支流のカマノ谷だ。ただあまりにも短いので、隣のヤン
ゲン谷とセットで片付けてしまおうという算段である。一旦下るために使う尾根も以前から目を付けていた尾根で、最後の下りも未踏
のスギヤ谷という、実に意欲的なプランだった。計画段階では・・・

[attachment=7]P6180006_1_1.JPG[/attachment] 美浜の山ではスタート地点の標高が100mに満たないこともしばしばである。よって、900m足らずの山でもそこそこの標高差を登る
ことになる。しかし今日の出発点はすでに500mを超えている。稜線までの標高差はわずかに300m強しかない。それもあって2本まとめ
てというプランを立てたのだ。
 落石だらけの粟柄林道を進み、ポンカ谷の林道出合に駐車。次に出合うトチノキ谷の林道に入る。
まずはヤンゲン谷から片付けようと、適当なところで流れに下りた。
トチノキ谷は名前の通り、トチの木が多く雰囲気のある谷だ。支流に入ってしばらくは凡流が続く。ちょっと滝らしい滝が出てき
たが、フルシャワーでないと登れそうもない。体はまだ沢モードではなく、涼しいのでヒザから上を濡らすのは避けたい。
と思っていたら、なんでもない所で滑って仰向けにひっくり返る。ヒザどころかお尻がずぶ濡れである。やれやれ。
 水の中に変わった模様の岩があった。よく見ると足が生えている。子鹿の死骸だった。水の飲みに来て誤って溺れたのか、斜面から
転落してきたのかわからないがこれも自然の摂理。可哀想だが仕方がない。

[attachment=6]P6180021_1.JPG[/attachment]
 と、目の間にデジャヴのある大きな滝が・・・。これはカマノ谷の大滝ではないか。写真で何度も見てハッキリと頭に焼き付いてい
たのだ。ヤンゲン谷のつもりがカマノ谷へ入ってしまったようである。まあ、順番が変わっただけで同じことだ。
10mあまりの滝は一直線に水を落として美しい。
 この滝は登れないので左のルンゼを上がるとうまい具合に落ち口へ続くラインを見つけられた。落ち口にドンピシャの省エネ巻きで
ある。
 いくつかの小さな滝を過ぎると谷は何事もなかったかのように平流となり、二俣を迎えた。この二俣近辺はゆったりとした河岸台地
に小川がサラサラと流れる別天地だ。どちらかというと、この景色を見たいがためにこの谷を選んだようなものなのだ。
右俣は大谷山と寒風の鞍部へ伸びるおおらかな谷だ。地形図で見ても魅力的で心惹かれたが、ここは割谷の頭へ突き上げる左俣を選択
した。

[attachment=5]P6180039_1.JPG[/attachment]
 二俣からどこまでもゆるゆると続く谷の林相はブナが主体となってきた。通常は谷筋にはトチやサワグルミが目立ち、ブナは斜面高
くか尾根に立つものを遠望するパターンなのだが、ここでは珍しくブナが水際まで下りてきている。
 やがて谷はV字に深く刻まれ始めた。そして黒い滝が行く手を阻む。岩はいかにも脆そうで、ホールドになりそうな出っ張りを引いて
みるとグラグラと動く。ここは少し戻って右岸の小尾根状を巻きにかかったが、結局谷に復帰するポイントを見つけられずに尾根まで
追い上げられてしまった。

 この尾根も最初はブナで良かったのだが、途中からスギの放置植林みたいなヤブでげっそり。
859m標高点の割谷の頭に着く頃にはもう1本というモチベーションもすっかり失せてしまった。
時間は早過ぎるぐらいだがメシにしよう。林床にイワウチワが敷き詰められたブナの森は、ロケーションだけは文句の付けようがない。

[attachment=4]P6180071_1.JPG[/attachment]
 しかしあの場所に車を止めたばかりに、行動の選択肢が極端に狭まってしまった。さて、どうするか。
とりあえずすぐそこの寒風のピークへ向かおう。寒風手前のお気に入りのブナ林を散策して潅木を抜けると景色が一変する。
これまでの樹林から展望の草原へ、ドラマチックな展開である。
寒風では2組のパーティーがお食事中だった。目の前には琵琶湖の大観が広がっているが、曇り空で湖東方面は霞んでいる。

[attachment=0]パノラマ1_1_1.jpg[/attachment]
 大谷山へ向かって高島トレイルと呼ばれる縦走路を歩く。この稜線はほとんどが草原状の植生で展望は抜群なのだが、それと引き換
えに日陰がなく夏は暑くてたまらない。今日は曇り空と風のおかげで暑さを感じることもないのがありがたい。
 大谷山からはちょっと気になっていたヤンゲン谷左岸尾根を下りることにしよう。
山頂から4つ目の小ピークの手前でまたも突如植生が変わる。これまでの草原+潅木帯からブナの森への劇的な変化。これは寒風のピー
クでも言えるのだが、どういう要因でこれほど極端な植生の変化が起こるのだろうか。

[attachment=1]P6180110_1.JPG[/attachment]
 高島トレイルはブナ林の中で90度左折する。目指す尾根は直進方向の広い尾根から左に分岐するのだが、このあたりの微妙な地形と
一面のブナの森はなかなかいい。
時間が余っているのでブナ林で昼寝とシャレ込むか。
今日はこの季節の必需品である蚊取線香を忘れてしまったが、涼しいせいかそれほどまとわりつかれないのが救いである。

 トレイルと別れてヤンゲン谷左岸尾根を進む。これが大正解だった。それほど大きな期待はしていなかったのだが、この山域でも上
位に入るであろうブナ林が続いていた。そこそこの大木もあり、下生えのないスッキリとした尾根は実に素晴らしく、左右の谷川斜面
の佇まいも言うこと無し。耳川流域の山の大抵のところは知っているつもりだったが、まだまだ勉強が足りないということだろう。

[attachment=3]P6180109_1.JPG[/attachment][attachment=2]P6180115_1.JPG[/attachment]
 最後までスッキリとはいかないものの、Ca640mピークとの鞍部まで難なく下ることができた。
見上げるピークは二つの谷に囲まれて半島のように突き出していて面白い形をしている。意外にも自然林に覆われているようで食指が
動いたが、またの機会にしよう。
 トチノキ谷へ下る小谷を進む。この谷は滝もなく、それとなく踏み跡もあり問題なく下れた。
本流との合流点だけは落差があり、左から巻いて着地。対岸の高みに見える林道へ上がるために少し上流へ行くと、そこに本物のヤン
ゲン谷の出合があった。

                         山日和   
添付ファイル
パノラマ1_1_1.jpg
P6180110_1.JPG
P6180115_1.JPG
P6180109_1.JPG
P6180071_1.JPG
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P6180021_1.JPG
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