奥美濃マイナー沢 2題

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展開ビュー トピックのレビュー: 奥美濃マイナー沢 2題

Re: 奥美濃マイナー沢 2題

by 兔夢 » 2017年6月07日(水) 21:49

シュークリームさん,同行させていただきありがとうございました。
久し振りに竹屋谷の良さを感じました。

Re: 奥美濃マイナー沢 2題

by 兔夢 » 2017年6月07日(水) 21:48

わりばしさん、こんばんは。
返事遅くてすみません。

映画「ふるさと」が好きな私には聖地です。


「ふるさと」、いいですね。僕はテレビで一度きりしか見た事がありません。

西谷一の釣り師と言われた伝三じいさんはどこに住んでいる設定なんだろうか?
「蟲師」を描いた漫画家が書いた「水域」という作品も徳山を感じます。


深い静かな淵にお孫さんと竿を出してましたね。そんなところいっぱいありそう。

さすがに蕎麦粒につきあげる谷だけありますね。
ここまでで窯跡とかありましたか?


窯跡は多分なかったと思います。

昔は近江に抜ける方向ですからいろんな道があったのでしょうね。
鈴鹿は今が笹枯れですが奥美濃ってどのぐらいの時代に笹枯れの時期がくるのかな?
60年とか70年周期って言われますが・・


笹はどうなんでしょう。何となく細々としてきたような気がしないでもないですが。

私も7月には西谷に行く予定です。


良さそうなところがたくさんありますから楽しんできて下さい。

               兔夢

Re: 奥美濃マイナー沢 2題

by シュークリーム » 2017年6月01日(木) 19:21

こんにちは,兔夢さん.
そろそろ沢登り本番ですね.奥美濃の沢にはほとんど行ったことがないのですが,今度斎藤さんたちと竹屋谷に行ってきます.楽しみです.

Re: 奥美濃マイナー沢 2題

by わりばし » 2017年6月01日(木) 06:18

おはようございます、兔夢さん。

旧徳山村門入の黒谷に蕎麦粒山から幾つかの谷が落ちている。
以前からそれらが気になっていた。
だが手に負えるものなのかどうか。
手始めにホハレ峠側からひとつ目の銚子谷を遡行してみた。

いいですねえ。
映画「ふるさと」が好きな私には聖地です。

この道を踏むのはもう何度目になるのか。
すっかり馴染んだ感じだ。
崩れずに残っているのは門入の方々のおかげだろう。

西谷一の釣り師と言われた伝三じいさんはどこに住んでいる設定なんだろうか?
「蟲師」を描いた漫画家が書いた「水域」という作品も徳山を感じます。

登る分には小滝の連続といった感じだが
振り返って見下ろすと結構な高度感。

さすがに蕎麦粒につきあげる谷だけありますね。
ここまでで窯跡とかありましたか?


そこから990mまでの穏やかな尾根は
横ばいの灌木や笹を漕ぐ奥美濃らしい薮。
だがそれも手に負えない程ではない。
道型のような溝も確認できた。
かつては道があったのかもしれない。
その中にそこそこの池が現われたのには驚かされた。

昔は近江に抜ける方向ですからいろんな道があったのでしょうね。
鈴鹿は今が笹枯れですが奥美濃ってどのぐらいの時代に笹枯れの時期がくるのかな?
60年とか70年周期って言われますが・・

810mで林道跡に出る。
古い(地形図に表示された)ホハレ峠を越えると林道の体をなさなくなった。
その中に薄い踏み跡が続いているのは利用する人が少なからずいるからだろう。
尾根分岐から駐車地まで1時間半。
慣れればもう少し早くなるだろう。
今後利用価値が出てくるかもしれない。

私も7月には西谷に行く予定です。


                       わりばし

奥美濃マイナー沢 2題 その2

by 兔夢 » 2017年5月31日(水) 22:40

2017年5月28日(日)晴れ 奥美濃・坂内川支流横谷から大ダワ 単独
DSCN9214.JPG
DSCN9214.JPG (44.96 KiB) 閲覧された回数 1887 回
坂内バイクランド7:50ー760m二俣9:30ー
大ダワ三角点10:55~11:45ーナベ谷ー
池ノ又林道13:50ーバイクランド14:00

坂内バイクランドのやや上流に谷が落ちてきている。
出合に大きな堰堤が立ちその奥にV字に延びる姿が以前から気になっていた。
横谷というらしい。
昨年、masaさん、K氏がここを遡行した。
いっしょに行きたかったなあ、と羨ましく思った。

この谷を登って大ダワへ行く際の懸念は上部台地の薮だ。
しかし雪の多かった今年、上部の薮はまだねているのではないか。
そう見込んで、一人、坂内に向かった。

下山は神又谷へ降りてくる予定。
そこから駐車地の坂内バイクランドへの移動の為
まず神又谷出合に自転車をデポ。
現在、池ノ又林道はここで通行止め。
まだ山開きはしていない。
それでも強者はここから歩いて夜叉ケ池に向かっているようだ。

バイクランドの駐車場で登山届を出し出発。
坂内川をわずかに登ると横谷の出合だ。
堰堤をどう越えようかと付近を探る。
すると左岸に古い石垣と階段があった。
そこを登ると明瞭な踏跡が堰堤に向かって続いていた。

堰堤上の水溜まりはとても澄んでいて水底を泳ぐ蛙の姿まで見えた。
感心しながら奥に進むと谷が狭まり早くも斜瀑が続く。
今日は気温が高めで濡れても気にならない。
DSCN9217.JPG
DSCN9217.JPG (44.68 KiB) 閲覧された回数 1887 回
6mの滝が現われた。
直登は難しそうで右側を簡単に巻いた。
と、上には雪の固まりが残っていた。
この先にも雪の固まりは所々に見られた。

緑が辺りを覆い、樹林も近づいてくるといい雰囲気に。
その中に時折現われる小滝を楽しく越えていく。
すると取水ホースの残骸が転がっていた。
こんなところにまで引き込んでいたのかと
人間の仕業に感心してしまった。

形のいい5m滝が現われた。
背景の樹林が清々しい。
直登はきつそうで右岸から巻く。
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DSCN9253.JPG (41.61 KiB) 閲覧された回数 1887 回
その後、流れは穏やかになる。
この辺りは癒しの渓相。
銚子谷下流部といいこういう雰囲気が心地いい。
右岸のブナの斜面には心が和んだ。
DSCN9272.JPG
DSCN9272.JPG (49.68 KiB) 閲覧された回数 1887 回
気持ちよく歩いていると760m二俣に出た。
立木にテープで目印がしてあった。
このような沢には不釣り合いだろうと外しておいた。
ここは左に進む。
この辺りから沢は次第に斜度を増していく。
870m二俣では左に3段10mの黒い滝がかかっていた。
登れそうな雰囲気だったが進むのは右だ。

水流が弱くなった沢筋に雪が残る。
この下部では盛んに蛙の鳴き声が。
何かと思えば繁殖の時期らしい。
仲睦まじい姿が見られた。

沢が緩みはじめたところで現在地を特定。
昨日、今日はGPSを使わず
地形図、コンパス、高度計のクラシックスタイル。
三角点に向けてコンパスをセットし大ダワの台地にあがる。

激薮覚悟だったが意外や歩きやすい。
これは多雪だった影響だろうか。
いや、そうではなさそうだ。
もともと薮が少ないようだ。

途中には大きなドリーネやカレンフェルト、池が幾つかあり
鈴鹿の御池岳を彷彿とさせる。
もう少しスッキリしていれば楽しいところだろう。
DSCN9301.JPG
DSCN9301.JPG (50.3 KiB) 閲覧された回数 1887 回
歩きやすい、と思った台地も三角点に近づくに従って
奥美濃らしさを醸し出してきた。
横に這うように延びた枝や笹をかき分けて進んでいく。
これは三角点を探し出すのに苦労するなあ、と思っていると、
何と、直で三角点に辿り着いた!
大ダワは三度目だが直に三角点を見るのは初めて。
感激のご対面だ。

三角点付近は三畳ほどの広さがあるが周りは一切見えない。
それでも景色が見たくて近くの木に登った。
東は蕎麦粒山がギリギリ見えた。
南の金糞までのパノラマが青空の下に眺められた。
空気が澄んでいて爽やかな風景だった。
DSCN9314.JPG
DSCN9314.JPG (36.67 KiB) 閲覧された回数 1887 回
下降は北側のナベ谷へ。
コンパスに従って薮を越えるとすばらしい樹林帯に。
やがて沢筋を下降するようになっても両岸がすばらしい。
登りでもそうだったが栃ノ木が比較的多い。

斜度はあるものの穏やかな沢筋だ。
現われた滝も簡単に巻いていく。

精霊でも宿っていそうな栃の巨木も現われた。
更に下流では不思議な形をした栃もあった。
栃のワンダーランド(?)といったところか。
DSCN9335.JPG
DSCN9335.JPG (47.92 KiB) 閲覧された回数 1887 回
2、3の滑滝が現われ巻いたり滑ってみたり。
流石に滑り台のようにはいかずお尻が痛かった。

下りやすい沢だなあとのんきに構えていたら大滝が口を開けて待っていた…
懸垂しようかとロープを出してみたがどうも下まで届いている感じがしない。
何度か投げて試したが確信が持てず結局左岸を巻いた。
さっさと巻いた方が早かった。
写真ではわかりずらい。斜瀑の上に15m以上の垂瀑がある。
写真ではわかりずらい。斜瀑の上に15m以上の垂瀑がある。
DSCN9357.JPG (49.02 KiB) 閲覧された回数 1887 回
下部では合わさってきた枝沢に8mの垂瀑がかかっていた。
その前方に雪の固まりが残っていた。
標高がかなり低くなったところだったので驚いた。

まだ何かあるはずだ、と身構えていたらあっけなく神又谷に出た。
結局、下りの難場は大滝ひとつだけだった。
なんだが気が抜けた感じで池ノ又林道に向かった。

車止めの傍らではフキを取りにきたというおばちゃん達が休憩していた。
おばちゃん達によれば夜叉ケ池の山開きは6月24日らしい。
例年よりも遅いようだ。
雪が多かったために林道の整備が遅れているのだろうか。
後はデポしておいた自転車でひとっ走り。
林道周辺には駐車車両が意外と多かった。

奥美濃マイナー沢 2題

by 兔夢 » 2017年5月31日(水) 22:28

只でさえマイナーな奥美濃の沢。
その中でも更にマイナーと思える沢に行ってきました。
物好きな方は読んで下さいまし。
DSCN9137.JPG
DSCN9137.JPG (36.4 KiB) 閲覧された回数 1888 回
2017年5月27日(土)曇り 
奥美濃・揖斐川町西谷支流黒谷~銚子谷 単独

ホハレ峠8:00ー銚子谷出合8:40ー銚子の滝9:40ー
1075P11:40ー尾根分岐12:10~45ーホハレ峠14:20

旧徳山村門入の黒谷に蕎麦粒山から幾つかの谷が落ちている。
以前からそれらが気になっていた。
だが手に負えるものなのかどうか。
手始めにホハレ峠側からひとつ目の銚子谷を遡行してみた。

このところの高温続きに慣れた身体にはこの日のホハレ峠は妙に肌寒い。
曇り空がそれに追い打ちをかける。
服装も晴れる事前提だったが失敗だったか。
気分があがらないまま門入への道を辿った。

この道を踏むのはもう何度目になるのか。
すっかり馴染んだ感じだ。
崩れずに残っているのは門入の方々のおかげだろう。
感謝。

谷底を見ると随分大きな雪田が残っていた。
今冬の雪の多さを物語っているのだろうか。

標高540mの銚子谷出合は広々としている。
しかし合流している流れはまるで小川だ。
倒木があったりして少々あれ気味。
しかし少し入っていくと美しい流れに。

穏やかな沢筋がしばらく続く。
その中に時折現われる浅い淵に新緑が映える。
苔むした岩の合間の流れは清々しい。
癒される渓相だ。
DSCN9114.JPG
DSCN9114.JPG (46.71 KiB) 閲覧された回数 1888 回
銚子谷に入って40分、ようやく滝らしい滝が現われた。
4m、一番上には倒木が横たわっている。
DSCN9122.JPG
DSCN9122.JPG (39.19 KiB) 閲覧された回数 1888 回
岩の裂け目を斜めに落ちる変わった滝も現われた。
手前に岩が挟まっていてここを潜って登るのが楽しい。

660m二俣で右俣を見てギョ!
これまでの渓相からは思いもよらない大滝が!
DSCN9136.JPG
DSCN9136.JPG (48.35 KiB) 閲覧された回数 1888 回
銚子の滝と呼ばれているものだろう。
落差は17~8mといったところか。
正面から見ると岩肌にできた水流痕と
落口の描くラインが確かに銚子のようだ。
直登はもちろん無理だが巻くのは容易そうだ。
しかし今回進むのは左俣だ。
ここから谷は深く切れる。
その中に小滝が幾つか現われる。
登れない4m滝も。
前半の渓相とは打って変わったがそれもわずかの区間だった。
DSCN9144.JPG
DSCN9144.JPG (48.32 KiB) 閲覧された回数 1888 回
落ち着いた渓相に戻ったかと思うと現われた5m。
テクニシャンなら水流右脇を登れそうだ。
ひとりの僕は左岸を高巻き。
沢に戻るのがちょっと際どい。
DSCN9159.JPG
DSCN9159.JPG (49.52 KiB) 閲覧された回数 1888 回
840m付近でほぼ自然に返った感じの林道跡を越える。
更に高度を上げていくと黒い岩床が続くようになる。
登る分には小滝の連続といった感じだが
振り返って見下ろすと結構な高度感。

慎重にルートを選んで1075Pを目指す。
水流が切れてからは急な沢筋がブナ林の中に続く。
斜度はあるが比較的登りやすい。
登山道に出るまで同じ雰囲気が続いた。
DSCN9184.JPG
DSCN9184.JPG (46.39 KiB) 閲覧された回数 1888 回
登山道を左に進んで1075Pへ。
ここから蕎麦粒山が見えるが残念ながらガスがかかっていた。

登山道を南下して尾根分岐のブナ林へ。
ここで休憩。
久し振りにほぼ情報無しの沢をほぼ予定通り登りきり満足。

休憩を終えホハレ峠へ向かう。
この区間の状態を確認するのも今回の目的のひとつ。
場合によっては今後使えるだろう。
激薮漕ぎは覚悟の上だ。
しかし、考えていたより歩きやすかった。
登山道から離れて少しの間は切り開きがあった。
そこから990mまでの穏やかな尾根は
横ばいの灌木や笹を漕ぐ奥美濃らしい薮。
だがそれも手に負えない程ではない。
道型のような溝も確認できた。
かつては道があったのかもしれない。
その中にそこそこの池が現われたのには驚かされた。
DSCN9197.JPG
DSCN9197.JPG (45.37 KiB) 閲覧された回数 1888 回
尾根が下るようになると薮は薄くなり獣道が導いてくれるようになった。
まるで人の作った杣道のようだ。
このおかげで随分楽ができた。

810mで林道跡に出る。
古い(地形図に表示された)ホハレ峠を越えると林道の体をなさなくなった。
その中に薄い踏み跡が続いているのは利用する人が少なからずいるからだろう。
尾根分岐から駐車地まで1時間半。
慣れればもう少し早くなるだろう。
今後利用価値が出てくるかもしれない。

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