私の家から1時間以内で行ける沢が幾つかある。半日しか時間がないときにさっと行って楽しめる沢があることはいいことだ。石谷川、木原谷、花ノ木谷などはそんな沢にあたるし、小岐須までちょっと足を伸ばせば焼木谷、紺屋谷、池ヶ谷、大岩谷等々数え切れないほどの楽しい沢がある。こんな地の利を生かさない手はない。
朝から雨の日曜日、少し待てば雨が上がりそうなので、雨上がりを待って花ノ木谷に行くことにした。9時前には雨が上がったので早速出発。下道でも30分ほどで着くのだ。
【 日 付 】2017年4月9日(日)
【 山 域 】鈴鹿・安楽川流域 花ノ木谷
【メンバー】単独
【 天 候 】雨のち曇りのち晴れ
【 ルート 】白船谷分岐付近駐車地 9:55 --- 10:01 花ノ木谷入渓 --- 10:38 15m滝 --- 11:06 スラブ10m滝 --- 10:50 窯跡 12:01 --- 12:10 臼杵山 --- 12:49駐車地
安楽川と白船谷の分岐付近の駐車スペースに車を置き、沢衣装に着替えて歩き始める。花ノ木谷はこれで3回目。昨年も2月に行っている。真夏には他の谷に行ってしまうので、この時期くらいしか来ない薄幸の谷なのだ。
5分ほど林道を歩き、入渓口。相変わらずパッとしない入渓口で、こんなところに面白い沢が隠れているとは想像できないのだが、入ってすぐにスラブ系の斜滝がお出迎えで嬉しくなってしまう。雪解け水なのか、水量は今までになく多い。これは楽しませてもらえそうだ。沢ナビの遡行図では数m程度の滝の連なりになっているが、実際には連瀑になっているので合わせると20mくらいの大きな滝になる。ここはフリクションを効かせて快適に登る。最初のちょっとした前菜という感じ。
- 最初の連瀑
取水設備のすぐ上に大木が倒れていて行く手をふさいでいる。今度来ることがあったらノコギリを持参して始末しよう。ここを越えてしばらく行くとまずは10mスラブ滝。一体にこの谷はスラブ系の滝が多い。この滝は直登できないので、少し戻って左岸から巻く。去年は右岸巻きをしたらしいが全く覚えがない。この滝も覚えがなかった。忘れるということはいいことだ。何度行っても新鮮な気持ちで遊ぶことができる。
- スラブ10m滝
その上の5m滝も一緒に巻いてしまい、15m滝の下に降りる。この滝もスラブ系で手がかりがないので直登できない。右岸から巻く。踏み跡があって簡単に巻くことができる。
- 15m滝
そのあとは狭い廊下の向こうに3m滝がかかっている。3m滝に到達するためには深い釜を通過しなければならない。一見無理そうな釜だが、よく見ると手がかりがあって行けそう。鬼のへつりで通過する。花ノ木谷のアトラクションの一つだ。
- 深い釜を持つゴルジュ
その上が綺麗なスラブの7m滝。こんなに滝がコンパクトに詰まっていて、至れり尽くせりの素晴らしい谷なのだ。若狭のうつろ谷も滝がこれでもかこれでもかと出てきて楽しい谷だが、そんな遠くまで行かなくても自宅から30分でこんなに楽しい谷があるなんて。
- スラブ7m滝
7m滝を過ぎてもなお滝が続く。ほとんどすべてスラブ系なので手がかりがあまりないのだが、それが楽しさを倍増させてくれる。手がかりがたくさんあって簡単に登れるようじゃ面白くない。指先しかかからないような小さな突起を見つけたり、フリクションを信じてなんとか登れるのが楽しい。
- スラブ10m滝
最後の10m滝もスラブの美しい滝。南紀のスラブ滝を彷彿とさせる。ここは左岸巻き。さらには大岩くぐりをしたり、直登できる数mレベルの滝が続いたり、まあこんなにアトラクションいっぱいの親切な谷はそう滅多にあるもんじゃない。
- 大岩くぐり
今日は水量が多く、稜線近くでもまだ水流が途切れなかった。最後の炭焼き窯あとでちょっと一休みし、あとは臼杵山経由で1時間ほどで駐車地まで降りた。
- 臼杵山からの眺め
通常は朝雨が降っていると山行は諦めてしまうような日。雨上がりにさっと出かけても目一杯楽しませてくれる谷、花ノ木谷に感謝。
私の家から1時間以内で行ける沢が幾つかある。半日しか時間がないときにさっと行って楽しめる沢があることはいいことだ。石谷川、木原谷、花ノ木谷などはそんな沢にあたるし、小岐須までちょっと足を伸ばせば焼木谷、紺屋谷、池ヶ谷、大岩谷等々数え切れないほどの楽しい沢がある。こんな地の利を生かさない手はない。
朝から雨の日曜日、少し待てば雨が上がりそうなので、雨上がりを待って花ノ木谷に行くことにした。9時前には雨が上がったので早速出発。下道でも30分ほどで着くのだ。
【 日 付 】2017年4月9日(日)
【 山 域 】鈴鹿・安楽川流域 花ノ木谷
【メンバー】単独
【 天 候 】雨のち曇りのち晴れ
【 ルート 】白船谷分岐付近駐車地 9:55 --- 10:01 花ノ木谷入渓 --- 10:38 15m滝 --- 11:06 スラブ10m滝 --- 10:50 窯跡 12:01 --- 12:10 臼杵山 --- 12:49駐車地
安楽川と白船谷の分岐付近の駐車スペースに車を置き、沢衣装に着替えて歩き始める。花ノ木谷はこれで3回目。昨年も2月に行っている。真夏には他の谷に行ってしまうので、この時期くらいしか来ない薄幸の谷なのだ。
5分ほど林道を歩き、入渓口。相変わらずパッとしない入渓口で、こんなところに面白い沢が隠れているとは想像できないのだが、入ってすぐにスラブ系の斜滝がお出迎えで嬉しくなってしまう。雪解け水なのか、水量は今までになく多い。これは楽しませてもらえそうだ。沢ナビの遡行図では数m程度の滝の連なりになっているが、実際には連瀑になっているので合わせると20mくらいの大きな滝になる。ここはフリクションを効かせて快適に登る。最初のちょっとした前菜という感じ。
[attachment=1]P4090008.jpg[/attachment]
取水設備のすぐ上に大木が倒れていて行く手をふさいでいる。今度来ることがあったらノコギリを持参して始末しよう。ここを越えてしばらく行くとまずは10mスラブ滝。一体にこの谷はスラブ系の滝が多い。この滝は直登できないので、少し戻って左岸から巻く。去年は右岸巻きをしたらしいが全く覚えがない。この滝も覚えがなかった。忘れるということはいいことだ。何度行っても新鮮な気持ちで遊ぶことができる。
[attachment=0]P4090016.jpg[/attachment]
その上の5m滝も一緒に巻いてしまい、15m滝の下に降りる。この滝もスラブ系で手がかりがないので直登できない。右岸から巻く。踏み跡があって簡単に巻くことができる。
[attachment=2]P4090019.jpg[/attachment]
そのあとは狭い廊下の向こうに3m滝がかかっている。3m滝に到達するためには深い釜を通過しなければならない。一見無理そうな釜だが、よく見ると手がかりがあって行けそう。鬼のへつりで通過する。花ノ木谷のアトラクションの一つだ。
[attachment=3]P4090021.jpg[/attachment]
その上が綺麗なスラブの7m滝。こんなに滝がコンパクトに詰まっていて、至れり尽くせりの素晴らしい谷なのだ。若狭のうつろ谷も滝がこれでもかこれでもかと出てきて楽しい谷だが、そんな遠くまで行かなくても自宅から30分でこんなに楽しい谷があるなんて。
[attachment=4]P4090024.jpg[/attachment]
7m滝を過ぎてもなお滝が続く。ほとんどすべてスラブ系なので手がかりがあまりないのだが、それが楽しさを倍増させてくれる。手がかりがたくさんあって簡単に登れるようじゃ面白くない。指先しかかからないような小さな突起を見つけたり、フリクションを信じてなんとか登れるのが楽しい。
[attachment=5]P4090035.jpg[/attachment]
最後の10m滝もスラブの美しい滝。南紀のスラブ滝を彷彿とさせる。ここは左岸巻き。さらには大岩くぐりをしたり、直登できる数mレベルの滝が続いたり、まあこんなにアトラクションいっぱいの親切な谷はそう滅多にあるもんじゃない。
[attachment=6]P4090042.jpg[/attachment]
今日は水量が多く、稜線近くでもまだ水流が途切れなかった。最後の炭焼き窯あとでちょっと一休みし、あとは臼杵山経由で1時間ほどで駐車地まで降りた。
[attachment=7]P4090056.jpg[/attachment]
通常は朝雨が降っていると山行は諦めてしまうような日。雨上がりにさっと出かけても目一杯楽しませてくれる谷、花ノ木谷に感謝。